136 / 223
柚葉の章 ロリっ子で不器用な生徒会長
金髪ポニテエルフのミレイユ
しおりを挟む
その夜——突然の出来事に戸惑いながら、僕は2階の自室へと戻った。
(まさか……風原さん一家と同居することになるなんて)
父さんの再婚によって、僕は風原さん一家と暮らすことになった。
“一家”という言葉の通り、風原さん本人はもちろん、彼女の母・真奈美さん、そして妹の由奈ちゃんまで……文字通り全員がこの家にやって来たのだ。
(まったく……それならそれで事前に知らせてくれればいいのに……)
おまけに風原さんには今日の放課後に罰ゲームとは言え、告白してフラれているので少し気まずい……。
僕は心の中でボヤきながらパソコンの電源を入れると「エリシア・オンライン」というゲームを起動させる。
『こんばんは』
僕はアバターである「カナタ」を選択しログインするとチームチャットで挨拶を送る。
『こんばんは』
『こんばんは、カナタさん』
するとチームリーダーのスズタクさんとチームメンバーのミオリネさんが返事を返してくれた。
しかし今日はそれだけではなく、珍しい人がログインしていた。
『ごきげんよう、カナタ様』
"ミレイユ"さんだ。
ミレイユさんは、弓を背負ったエルフの女性キャラ。
その口調は、まるで本物のお嬢様のようだった。
話し方からしていいとこのお嬢様なのかなと思う反面、お嬢様でもゲームをするんだなとも思う。
『ミレイユさん久しぶりだね』
『ええ、最近忙しくてログインできませんでしたが、本日は時間に余裕がありましたので久しぶりににログインいたしました』
『そうなんだね』
『それで、申し訳ございませんがどなたか私のレベル上げを手伝っては頂けませんか?』
チャット欄にミレイユさんの文字と共に画面に"お願いします"というスタンプが表示される。
それはいいのだけど……問題はそのスタンプだ。
自作したのか、金髪のポニーテールの女の子がペコリと頭を下げている。
(ん……?なんかこのスタンプの女の子……最近どこで見たような……?う~ん……、どこだっけ……)
僕は顎に手を当てて記憶をたどる……。
本当につい最近だったような気がするんだけど……どこで見たんだっけ?
う~ん……。
「……まあいいか」
結局思い出せなかった僕は一人つぶやきながら再び画面へと目をやるとスズタクさんとミオリネさんから今は難しいという内容のチャットが表示されていた。
僕はどうしようかな……。
まあ、特にすることもないし手伝おうかな……。
『ミレイユさん、もしよければ僕が手伝うよ』
『カナタ様ありがとうございます!』
『どこに行けばいい?』
『では……チームルームへと来ていただけますか?』
『わかった』
僕はメニュー画面を開くとチームルームを選択してカナタを移動させる。
チームルームに入ると、木漏れ日のような光が差し込む幻想的な空間——その中心に、金髪ポニーテールの女性エルフが静かに立っていた。
彼女の背には弓があり、画面上部には【ミレイユ】の名前が浮かんでいる。
それはいいんだけど……あの金髪のポニーテール……やっぱりどこまで見覚えがあるような……。
(まあ……キャラメイクで普通にポニーテールも金髪もあるし、気にし過ぎかな……)
特に気にすることなく画面を見ているとミレイユさんからパーティーへの参加申請が届くと、僕はそれを許可するとミレイユさんからパーティーチャットが送られてくる。
『カナタ様、改めましてよろしくお願い致します』
『よろしくお願いします。ミレイユさんってレベルは今どのくらい?』
『私のレベルですか……?えっと……26です』
ミレイユさんの返答を見て僕は少し思案する……。
レベル26か……。
それならヴァルミールから少し離れた森の中がいいかもしれない……。
ヴァルミールはトリスタから数えて3つ目の街で、駆け出しくらいの人がよく集まる場所だ。
あそこなら、街から少し離れた森でオーガグリズリーも狩れるし……そこにしてみようかな……?
推奨レベルは30くらいだけど……僕が前衛で倒していけば大丈夫な筈だ。
『ではヴァルミールの辺りにいるオーガグリズリーを倒しに行こう』
『承知いたしました』
僕はミレイユさんと共にチームルームを出るとヴァルミールへと向かった。
(まさか……風原さん一家と同居することになるなんて)
父さんの再婚によって、僕は風原さん一家と暮らすことになった。
“一家”という言葉の通り、風原さん本人はもちろん、彼女の母・真奈美さん、そして妹の由奈ちゃんまで……文字通り全員がこの家にやって来たのだ。
(まったく……それならそれで事前に知らせてくれればいいのに……)
おまけに風原さんには今日の放課後に罰ゲームとは言え、告白してフラれているので少し気まずい……。
僕は心の中でボヤきながらパソコンの電源を入れると「エリシア・オンライン」というゲームを起動させる。
『こんばんは』
僕はアバターである「カナタ」を選択しログインするとチームチャットで挨拶を送る。
『こんばんは』
『こんばんは、カナタさん』
するとチームリーダーのスズタクさんとチームメンバーのミオリネさんが返事を返してくれた。
しかし今日はそれだけではなく、珍しい人がログインしていた。
『ごきげんよう、カナタ様』
"ミレイユ"さんだ。
ミレイユさんは、弓を背負ったエルフの女性キャラ。
その口調は、まるで本物のお嬢様のようだった。
話し方からしていいとこのお嬢様なのかなと思う反面、お嬢様でもゲームをするんだなとも思う。
『ミレイユさん久しぶりだね』
『ええ、最近忙しくてログインできませんでしたが、本日は時間に余裕がありましたので久しぶりににログインいたしました』
『そうなんだね』
『それで、申し訳ございませんがどなたか私のレベル上げを手伝っては頂けませんか?』
チャット欄にミレイユさんの文字と共に画面に"お願いします"というスタンプが表示される。
それはいいのだけど……問題はそのスタンプだ。
自作したのか、金髪のポニーテールの女の子がペコリと頭を下げている。
(ん……?なんかこのスタンプの女の子……最近どこで見たような……?う~ん……、どこだっけ……)
僕は顎に手を当てて記憶をたどる……。
本当につい最近だったような気がするんだけど……どこで見たんだっけ?
う~ん……。
「……まあいいか」
結局思い出せなかった僕は一人つぶやきながら再び画面へと目をやるとスズタクさんとミオリネさんから今は難しいという内容のチャットが表示されていた。
僕はどうしようかな……。
まあ、特にすることもないし手伝おうかな……。
『ミレイユさん、もしよければ僕が手伝うよ』
『カナタ様ありがとうございます!』
『どこに行けばいい?』
『では……チームルームへと来ていただけますか?』
『わかった』
僕はメニュー画面を開くとチームルームを選択してカナタを移動させる。
チームルームに入ると、木漏れ日のような光が差し込む幻想的な空間——その中心に、金髪ポニーテールの女性エルフが静かに立っていた。
彼女の背には弓があり、画面上部には【ミレイユ】の名前が浮かんでいる。
それはいいんだけど……あの金髪のポニーテール……やっぱりどこまで見覚えがあるような……。
(まあ……キャラメイクで普通にポニーテールも金髪もあるし、気にし過ぎかな……)
特に気にすることなく画面を見ているとミレイユさんからパーティーへの参加申請が届くと、僕はそれを許可するとミレイユさんからパーティーチャットが送られてくる。
『カナタ様、改めましてよろしくお願い致します』
『よろしくお願いします。ミレイユさんってレベルは今どのくらい?』
『私のレベルですか……?えっと……26です』
ミレイユさんの返答を見て僕は少し思案する……。
レベル26か……。
それならヴァルミールから少し離れた森の中がいいかもしれない……。
ヴァルミールはトリスタから数えて3つ目の街で、駆け出しくらいの人がよく集まる場所だ。
あそこなら、街から少し離れた森でオーガグリズリーも狩れるし……そこにしてみようかな……?
推奨レベルは30くらいだけど……僕が前衛で倒していけば大丈夫な筈だ。
『ではヴァルミールの辺りにいるオーガグリズリーを倒しに行こう』
『承知いたしました』
僕はミレイユさんと共にチームルームを出るとヴァルミールへと向かった。
20
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。
東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」
──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。
購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。
それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、
いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!?
否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。
気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。
ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ!
最後は笑って、ちょっと泣ける。
#誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。
ルピナス
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の藍沢直人は後輩の宮原彩花と一緒に、学校の寮の2人部屋で暮らしている。彩花にとって直人は不良達から救ってくれた大好きな先輩。しかし、直人にとって彩花は不良達から救ったことを機に一緒に住んでいる後輩の女の子。直人が一定の距離を保とうとすることに耐えられなくなった彩花は、ある日の夜、手錠を使って直人を束縛しようとする。
そして、直人のクラスメイトである吉岡渚からの告白をきっかけに直人、彩花、渚の恋物語が激しく動き始める。
物語の鍵は、人の心とルピナスの花。たくさんの人達の気持ちが温かく、甘く、そして切なく交錯する青春ラブストーリーシリーズ。
※特別編-入れ替わりの夏-は『ハナノカオリ』のキャラクターが登場しています。
※1日3話ずつ更新する予定です。
クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。
とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。
ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。
お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!
※特別編4が完結しました!(2026.2.22)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる