罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語

ノン・タロー

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柚葉の章 ロリっ子で不器用な生徒会長

金髪ポニテエルフのミレイユ

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 その夜——突然の出来事に戸惑いながら、僕は2階の自室へと戻った。

(まさか……風原さん一家と同居することになるなんて)

 父さんの再婚によって、僕は風原さん一家と暮らすことになった。
 “一家”という言葉の通り、風原さん本人はもちろん、彼女の母・真奈美さん、そして妹の由奈ちゃんまで……文字通り全員がこの家にやって来たのだ。

(まったく……それならそれで事前に知らせてくれればいいのに……)

 おまけに風原さんには今日の放課後に罰ゲームとは言え、告白してフラれているので少し気まずい……。

 僕は心の中でボヤきながらパソコンの電源を入れると「エリシア・オンライン」というゲームを起動させる。

『こんばんは』

 僕はアバターである「カナタ」を選択しログインするとチームチャットで挨拶を送る。

『こんばんは』

『こんばんは、カナタさん』

 するとチームリーダーのスズタクさんとチームメンバーのミオリネさんが返事を返してくれた。
 しかし今日はそれだけではなく、珍しい人がログインしていた。

『ごきげんよう、カナタ様』

 "ミレイユ"さんだ。
 ミレイユさんは、弓を背負ったエルフの女性キャラ。  
その口調は、まるで本物のお嬢様のようだった。

 話し方からしていいとこのお嬢様なのかなと思う反面、お嬢様でもゲームをするんだなとも思う。

『ミレイユさん久しぶりだね』

『ええ、最近忙しくてログインできませんでしたが、本日は時間に余裕がありましたので久しぶりににログインいたしました』

『そうなんだね』

『それで、申し訳ございませんがどなたかわたくしのレベル上げを手伝っては頂けませんか?』

 チャット欄にミレイユさんの文字と共に画面に"お願いします"というスタンプが表示される。

 それはいいのだけど……問題はそのスタンプだ。
 自作したのか、金髪のポニーテールの女の子がペコリと頭を下げている。

(ん……?なんかこのスタンプの女の子……最近どこで見たような……?う~ん……、どこだっけ……)

 僕は顎に手を当てて記憶をたどる……。

 本当につい最近だったような気がするんだけど……どこで見たんだっけ?

 う~ん……。

「……まあいいか」

 結局思い出せなかった僕は一人つぶやきながら再び画面へと目をやるとスズタクさんとミオリネさんから今は難しいという内容のチャットが表示されていた。

 僕はどうしようかな……。
 まあ、特にすることもないし手伝おうかな……。

『ミレイユさん、もしよければ僕が手伝うよ』

『カナタ様ありがとうございます!』

『どこに行けばいい?』

『では……チームルームへと来ていただけますか?』

『わかった』

 僕はメニュー画面を開くとチームルームを選択してカナタを移動させる。


 チームルームに入ると、木漏れ日のような光が差し込む幻想的な空間——その中心に、金髪ポニーテールの女性エルフが静かに立っていた。
 彼女の背には弓があり、画面上部には【ミレイユ】の名前が浮かんでいる。

 それはいいんだけど……あの金髪のポニーテール……やっぱりどこまで見覚えがあるような……。

(まあ……キャラメイクで普通にポニーテールも金髪もあるし、気にし過ぎかな……)

 特に気にすることなく画面を見ているとミレイユさんからパーティーへの参加申請が届くと、僕はそれを許可するとミレイユさんからパーティーチャットが送られてくる。

『カナタ様、改めましてよろしくお願い致します』

『よろしくお願いします。ミレイユさんってレベルは今どのくらい?』

『私のレベルですか……?えっと……26です』

 ミレイユさんの返答を見て僕は少し思案する……。

 レベル26か……。
 それならヴァルミールから少し離れた森の中がいいかもしれない……。

 ヴァルミールはトリスタから数えて3つ目の街で、駆け出しくらいの人がよく集まる場所だ。
 あそこなら、街から少し離れた森でオーガグリズリーも狩れるし……そこにしてみようかな……?

 推奨レベルは30くらいだけど……僕が前衛で倒していけば大丈夫な筈だ。

『ではヴァルミールの辺りにいるオーガグリズリーを倒しに行こう』

『承知いたしました』

 僕はミレイユさんと共にチームルームを出るとヴァルミールへと向かった。
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