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柚葉の章 ロリっ子で不器用な生徒会長
ミレイの買い物
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生徒会に入って、初めて迎えた土曜日。
僕は、あてもなく商店街をぶらついていた。
商店街の通りには、焼きたてのパンの香ばしい匂いと、子供たちの笑い声が混ざっていた。
父さんと真奈美さんはデート、亜希は早乙女さんと柊さんと一緒に買い物、由奈ちゃんは友達と遊びに出かけてしまった。
(……僕だけ、ぽつんと時間が余ってる気がする)
ただ家でゴロゴロしてるのも退屈なので、商店街に来てはみたものの……特に買いたいものがない。
「……帰ろうかな」
腕を組んで、何かに悩んでいるような、小柄な女の子の姿が目に入った。
その女の子は金髪の髪をポニーテールに結び、黄色を基調としたワンピースを着て難しい顔をしている。
(如月先輩だ……、何してるんだろう?)
僕はそのチビッコ……もとい如月先輩の方へと向かうことにした。
「如月先輩?」
「ぬわぁっ!? み、御堂……!急に声かけるな、びっくりするだろ!」
如月先輩に声を掛けると、彼女は驚いたように飛び上がり、僕を睨んでくる。
「すみません、先輩」
僕は先輩へと素直に謝ると、改めて先輩へと目をやる。
(ワンピース姿の先輩……なんだか新鮮だな……)
普段制服姿しか見ていないせいか、腰に手を当てている私服姿の如月先輩が少し可愛く見えた。
「それで……御堂はこんなところで何をしているんだ?」
先輩は睨むのをやめると、微笑みかけてくる。
「何って訳じゃないんですけど……、徘徊……?」
「……御堂、そこは普通散歩って言わないか?」
先輩は呆れたような目で僕を見てくる。
確かに世間一般的には"散歩"と言う。
「それより先輩、何か難しい顔をしていましたがどうしたんですか?」
僕は徘徊云々というのをスルーすると、如月先輩に別の話題を振る。
「ん……?ああ、実はミレイが日頃お世話になってる人が近く結婚記念日なんだ。だから律と相談して、それぞれ日頃のお礼を兼ねて何かプレゼントをと思って探しているのだが……中々これといっていいのがなくて困っていたんだ……」
如月先輩はため息を一つ付くと眉間にしわを寄せて難しい顔をしていた。
なるほど、プレゼント探しか……。
まあ……、特にすることもないし手伝ってみようかな……?
「先輩、よければ僕も探すの手伝いましょうか?」
「ん……?それは構わないが……ふざけたものを選んだら怒るからな……!」
如月先輩はそう言うとギロっと僕を睨む。
きっと先輩にとって、その人は本当に大切な人なんだろう、だからこそ真面目にプレゼントを選びたいのだと思う。
「それはわかってますよ……、僕もそこまでふざけたことしませんよ……」
「だといいのだがな……」
僕は苦笑しながら答えると、如月先輩はジト目で見てくる。
「ところで、如月先輩にとってその人はどんな人なんですか?」
「ミレイにとって二人は……家族みたいなものなんだ。だからこそ、ちゃんと気持ちが伝わるものを選びたい」
なるほど、それなら真面目に選ばないとな。
とは思うものの、僕はその人のこと知らない訳だし、どんなものを提案すればいいのかよくわからない……。
「如月先輩、その人って何か趣味とかあるんですか?」
先輩にと問うと、彼女は腕組みをしながら考える。
「そうだな……映画とか二人でよく観に行ったりしてるな、あとは芝居とか……それと二人でお茶を飲んだりもしてるな」
ふむ……。
如月先輩の話を聞いた僕は顎に手を当てて考える……。
映画は好みがあるだろうし……お芝居も同じだろう。
なら……お茶?
(いやいやいや……、日頃のお礼にお茶っ葉って……いや、待てよ……?)
その時僕は妙案を思いつく
「先輩、湯飲みとかティーカップのセットとかはどうですか?」
「湯飲みやティーカップ……?」
「はい、特にティーカップならペアセットのものを贈れば喜ばれるんじゃないんですか?」
「なるほど、ティーカップか……。いいかもしれないな、」
「ペアセット……か。御堂、もしよかったら選ぶの手伝ってくれないか?」
如月先輩は小さく呟くと、僕へと真剣な眼差しを向けてくる。
「構いませんよ、どうせ暇をしていたところですし」
「そうか!なら頼むぞ御堂!」
如月先輩は笑みを浮かべると、先輩は歩き始めた。
僕は、先輩の少し前を歩くワンピース姿を見ながら、静かにその後ろを歩き始めた。
僕は、あてもなく商店街をぶらついていた。
商店街の通りには、焼きたてのパンの香ばしい匂いと、子供たちの笑い声が混ざっていた。
父さんと真奈美さんはデート、亜希は早乙女さんと柊さんと一緒に買い物、由奈ちゃんは友達と遊びに出かけてしまった。
(……僕だけ、ぽつんと時間が余ってる気がする)
ただ家でゴロゴロしてるのも退屈なので、商店街に来てはみたものの……特に買いたいものがない。
「……帰ろうかな」
腕を組んで、何かに悩んでいるような、小柄な女の子の姿が目に入った。
その女の子は金髪の髪をポニーテールに結び、黄色を基調としたワンピースを着て難しい顔をしている。
(如月先輩だ……、何してるんだろう?)
僕はそのチビッコ……もとい如月先輩の方へと向かうことにした。
「如月先輩?」
「ぬわぁっ!? み、御堂……!急に声かけるな、びっくりするだろ!」
如月先輩に声を掛けると、彼女は驚いたように飛び上がり、僕を睨んでくる。
「すみません、先輩」
僕は先輩へと素直に謝ると、改めて先輩へと目をやる。
(ワンピース姿の先輩……なんだか新鮮だな……)
普段制服姿しか見ていないせいか、腰に手を当てている私服姿の如月先輩が少し可愛く見えた。
「それで……御堂はこんなところで何をしているんだ?」
先輩は睨むのをやめると、微笑みかけてくる。
「何って訳じゃないんですけど……、徘徊……?」
「……御堂、そこは普通散歩って言わないか?」
先輩は呆れたような目で僕を見てくる。
確かに世間一般的には"散歩"と言う。
「それより先輩、何か難しい顔をしていましたがどうしたんですか?」
僕は徘徊云々というのをスルーすると、如月先輩に別の話題を振る。
「ん……?ああ、実はミレイが日頃お世話になってる人が近く結婚記念日なんだ。だから律と相談して、それぞれ日頃のお礼を兼ねて何かプレゼントをと思って探しているのだが……中々これといっていいのがなくて困っていたんだ……」
如月先輩はため息を一つ付くと眉間にしわを寄せて難しい顔をしていた。
なるほど、プレゼント探しか……。
まあ……、特にすることもないし手伝ってみようかな……?
「先輩、よければ僕も探すの手伝いましょうか?」
「ん……?それは構わないが……ふざけたものを選んだら怒るからな……!」
如月先輩はそう言うとギロっと僕を睨む。
きっと先輩にとって、その人は本当に大切な人なんだろう、だからこそ真面目にプレゼントを選びたいのだと思う。
「それはわかってますよ……、僕もそこまでふざけたことしませんよ……」
「だといいのだがな……」
僕は苦笑しながら答えると、如月先輩はジト目で見てくる。
「ところで、如月先輩にとってその人はどんな人なんですか?」
「ミレイにとって二人は……家族みたいなものなんだ。だからこそ、ちゃんと気持ちが伝わるものを選びたい」
なるほど、それなら真面目に選ばないとな。
とは思うものの、僕はその人のこと知らない訳だし、どんなものを提案すればいいのかよくわからない……。
「如月先輩、その人って何か趣味とかあるんですか?」
先輩にと問うと、彼女は腕組みをしながら考える。
「そうだな……映画とか二人でよく観に行ったりしてるな、あとは芝居とか……それと二人でお茶を飲んだりもしてるな」
ふむ……。
如月先輩の話を聞いた僕は顎に手を当てて考える……。
映画は好みがあるだろうし……お芝居も同じだろう。
なら……お茶?
(いやいやいや……、日頃のお礼にお茶っ葉って……いや、待てよ……?)
その時僕は妙案を思いつく
「先輩、湯飲みとかティーカップのセットとかはどうですか?」
「湯飲みやティーカップ……?」
「はい、特にティーカップならペアセットのものを贈れば喜ばれるんじゃないんですか?」
「なるほど、ティーカップか……。いいかもしれないな、」
「ペアセット……か。御堂、もしよかったら選ぶの手伝ってくれないか?」
如月先輩は小さく呟くと、僕へと真剣な眼差しを向けてくる。
「構いませんよ、どうせ暇をしていたところですし」
「そうか!なら頼むぞ御堂!」
如月先輩は笑みを浮かべると、先輩は歩き始めた。
僕は、先輩の少し前を歩くワンピース姿を見ながら、静かにその後ろを歩き始めた。
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