妄想小説集

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乗っ取られた部活〜体育教師晴真・無惨

晒される肉体

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「じゃ、まず、最初は俺1人で見本を見せてやる。
佐藤顧問、よく見て、マズいところがあったら、顧問として、体育教師として、指摘してくれよっ!」

尊大な物言い。

一応、佐藤を立ててはいる。

が、顧問であり、教師である佐藤は素っ裸を晒し、弱々しく立つ。

必死で仁王立ちの体勢を取ろうとしているが、虚勢を張っているのが伝わってくる。

今の佐藤の筋肉は側から見ていても、限界に近付いている。

長身の筋肉に覆われ均整の取れたギリシャ彫刻を思わせる完璧な肉体とは裏腹に、翔太の膝はガクガクと震え、限界が目に見えて迫っている。

意志の力で必死に立っているものの、足の四頭筋は、過剰な負荷で膨張しながらも、微細な痙攣が走り、まるで今にも崩れ落ちそうな危うさを漂わせる。

そして、疲れに震える脚のお陰で、バランスを取ろうとする腰が、細かく動き、生徒達が肌色の芋虫と形容した陰茎がフルフルと震える。

トレーニングでいじめ抜いたおかげでパンプアップしたシックスパックが美しく浮き上がる逞しい腹筋は激しく収縮し、まるで内臓ごと脈打つように動き、佐藤の息が上がっていることが分かる。

額を始め、全身の汗腺から吹き出す汗が、鍛えられた逞しい身体の表面を流れ落ち、体育館の照明を受け筋肉の陰影を怪しく浮かび上がらせる。

それでも佐藤は、鉄の精神力で仁王立ちを保つ。

額から滴る汗が顎を伝い、床に小さく音を立てて落ちる。

唇は固く結ばれ、目は燃えるような決意で前を睨むが、その瞳の奥には、疲労の影がちらつく。

体育館の静寂を切り裂くのは、彼の荒々しい呼吸と、筋肉が軋む微かな音だけ。

肌色の芋虫と形容されたデカチンがフルフル揺れるのにも気付かない。

傍から見れば、それは悲壮なまでに壮絶な光景だ。

まるで自らの限界と闘う古代コロシアムの闘士のような悲壮感を纏い、佐藤は立っている。

だが、その姿は、いつ折れてもおかしくない脆さをはらんでいる。

部員達のある者は、その素っ裸を晒し、満身創痍に近い姿に同情と祈りの目を向ける。

どうにかこのまま、かつて憧れていた爽やかだった青年教師が、これ以上、惨めな姿を晒さないように望む。

一方で、かつて憧れていた教師が、堕ちていく姿に興奮の目を向ける者達も居る。

その者達は、彼らの新たなリーダーである黒崎がどのくらい凄い存在であるか、元リーダーであり、顧問である教師をどれだけ打ちのめすかを期待している。

その目は興奮と共にサディスティックに光る。

「あっ、チンチン、ピクピク揺れたぜ」

「金玉もデカいから、スクワットの重しになんじゃね?」

「まてよ、黒崎さんの金玉だって重量級なのに綺麗なスクワットして跳ね上げてたじゃん、デカチン、デカダマは、スクワットを出来ない言い訳にはならんぜよ」

部員、、、特に、下級生達は、露骨に佐藤を馬鹿にし始めている。

佐藤はその屈辱の言葉を必死で無視する。

ここで言い返しては大人気ない。

みっともない、、、

しっかりとスクワットをやり切らねば、、、

俺がおとこであるところを見せなくてはっ!

が、涼しい顔で目の前に立つ黒崎の存在に圧倒されかけている。

佐藤の心の中で、闘志と同時に、怯えもまた、膨らみ始めている。

その黒崎が、佐藤を見る。

その視線を佐藤は気力を振り絞って受け止める。

「じゃ、見ててくださいよ

黒崎は静かに息を整えながら、脚を肩幅に開いて立った。

無駄のない立ち姿。

両腕を頭の後ろで組む。

背筋を真っ直ぐに伸ばしたまま、股関節を軸にゆっくりと腰を沈めていく。

膝がつま先より前に出ないよう、精密な軌道を描いていく身体。

その動きのなかで、太腿の前面――大腿四頭筋がぐっと張り詰めていく。

床と平行になるまで沈んだその刹那、筋繊維が極限まで膨張し、皮膚の下に縦に走る割れ目のような隆起が浮かび上がった。

臀部――大臀筋は、沈み込みの最下点で一瞬の静を保ち、そして立ち上がる動作に転じると、まるで内側から爆発するように収縮する。

骨盤を真上に押し上げる力が尻の奥から放たれ、緻密に鍛え上げられた尻の筋肉がグッと引き締まり、輪郭を鋭く際立たせた。

太腿裏のハムストリングスは、深く沈むほどに引き伸ばされ、その張力を反射のように立ち上がりにぶつけた。

膝が伸びていくたび、しなやかなバネのように裏腿が波打ち、厚みのある筋肉が下方から巻き上がるようにうねる。

そして、全身を支える軸となるのは体幹――脊柱起立筋と腹横筋だった。

背骨沿いに走る筋がピンと緊張し、同時に腹の奥ではインナーマッスルが硬く収縮する。

腹に力を入れ続けなければ、ただちに軌道が崩れ、腰が逃げてしまう。

だが、黒崎は美しいフォームでこなす。

かかとで床を押し切るように、一直線の軌道で上体が上がっていく。

そして、体が垂直に伸びた瞬間、黒崎の蛇の鎌首を思わせるイチモツが真っ直ぐ前に跳ねる。

そのまま5回流れるように黒崎の体が軽やかに上下する。

まるで、負荷など身体にかかっていないように。

「どうだい?、言うことはあるかい?」

佐藤は言葉が出ない。

「なら、一緒に、こいつらに、スクワットってもんを見せてやろうぜっ!」

そう言うと、黒崎は佐藤の横に近づくと並んで立つ。

部員達が2人の正面に移動する。

注がれる部員たちの視線が、鋭い凶器のように佐藤の心を突き刺す。

「さっ!」

黒崎が頭の後ろで両手を組む。

佐藤も覚悟を決めた。





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