教育実習生・孝太

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二日目のPlayback Part6 竹の壁

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「くっ、、、」

晴真は、靴以外、一糸も纏わぬ裸身で走る。

広い肩幅、厚い胸、八つに割れた腹筋、汗で光り、へその窪みまで影が落ちる。  

腰は締まり、Vラインが鋭く、股間を隠す余裕もないのだろう、、、重く垂れ下がったイチモツが腰の動きに合わせ、ブラブラと揺れる。
 
太腿に筋肉が浮き、プリンと張った尻は左右に揺れ、背中の筋肉が波打つ。

チクショウッ、、、

現役、、、サッカーに専念していた時代はもっと身体が軽かった。

だが、レスリング部の顧問となり、そして、黒崎の徹底したトレーニングを課せられ、筋肉に厚みが増した結果、確実に身体は重くなっている。

そんな、自分の身体が恨めしい。

昔のように疾走できたら、、、

背後から、奇声が聞こえる。

「人間狩りだ~ッ!」

ベルトが宙を切り、フィールドを打つ音が交じる。

四人の雄叫び。  

地面を蹴る音。  

晴真は必死で走る。  

裸のまま。  

竹林へ向かう。

フィールドを早く抜けなくては、、、  

開けた場所では、ベルトが届きやすい。  

陽光が、汗と涙に濡れた背中を照らし、逞しい尻がプリプリと揺れる。

飛び込んだ竹林、、、

竹と竹の間は狭く、必死でかき分けながら進む。

裸の肌に笹の葉が擦れる。

息が上がる。

背後でからは、ヒュゥッ!バキッ!ベルトが宙を打ち、しなった竹が跳ね戻り、他の竹に当たる音。

晴真は緑の影の中を音におびえながら走る。

竹の間から、黒い影が近づく。  

「こっちだ!」  

「おーっ!」

「逃がさねぇぜっ!」

生徒達は声を掛け合い、晴真を追い込む。

竹が折れる音、、、

残忍な生徒達の掛け声、、、

怖い、、、

心臓が喉から飛び出しそうだった。

キツい、、、休みたい、、、

膝が震え、ふくらはぎが痙攣する。  

だが、捕まったら、、、

何をされるかわからない。

自分がキツい分、追う四人もキツいはずだ。 

どうすれば逃げ切れるのか、終わりは来るのか分からない。

だが、逃げるしかない。

生徒たちの足音。  

「こっちだ!」  

「囲め!」  

「デカチン、逃げても無駄だ!」  

恐怖を煽る掛け声。  

囲まれている?

逃げ場を探さないと、、、

竹の間を縫う。  

影が近づくたびに、竹を掴んで方向転換する。

もうどこをどう走っているのか分からない。

そして、、、

激しい衝撃を感じ身体が後ろに吹っ飛ぶ。

背中を竹が打つ。

何だこれはぁぁぁっ、、、!
 
竹林が続くと思われた場所に、  竹を組んだ柵が聳えていた。

高さ2メートル以上。

そして、上部には有刺鉄線が巻き付けられ、張られている。

敷地の境を示す竹の柵。

侵入者を防ぐための鉄条網。

組み合わされた竹が壁となり、晴真の行く手を阻む。

戻るか、左右のどちらかに逃げるかしかない。

背後と右側からは足音がする。

左しかない。

柵と竹林の間には、少しだけ隙間が出来、細い道となっている。

ここを進むしかないっ!

晴真は走る。

そして、、、

開けた場所に出る。

中央に石造りの水飲み場。

湧き水がチョロチョロと流れている。  

狭い空間。  

そして、、、、、、、、

山本が水飲み場に置かれた石に腰掛け、ニヤリと笑って、晴真を見る。
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