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通勤バス
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目覚まし時計のアラームが鳴る。
和彦は太く陽に焼けた腕を伸ばし、音を消す。
身体に疲れが残っている。
目覚まし時計で目覚めることも、ベッドの中で倦怠感を感じることも、彼にしては珍しいことだ。
その一方で下半身は空気が抜けてスカスカのような感じがする。
昨日、校長に送られアパートの自室に到着した後、激しく自慰行為を続けてしまったのだ。
何発抜いたことだろう。
出しても出しても、媚薬にたぎった股間はおさまらず、右手を動かし続けた。
なんで、、、なんで、おさまらないんだよぉ、、、
何度も放出した後、もう水のようになった精液を拭ってベショベショになったテイッシュを片手に和彦は思った。
何かに欲情したわけではない。
ただただ股間がたぎってしまうのだ。
身体の芯をジリジリ焼く火も衰えない。
媚薬、、、催淫剤を飲まされたとは思っていない和彦は、ここしばらく自慰行為を行わなかったため、身体が過剰反応して不自然な勃起をしてしまったと思い込んでいる。
確かに、教職に就いてから緊張の毎日で、エロいことを考える余裕はなかった。
先週一週間は、教師が持ち回りで行っている寮への泊まり込みだったので学内で手淫に耽るなど和彦には思いもつかなかったし、その後の週末もトレーニングと自主的なオンラインの教育研修を受けていたため、溜まった精液を放出してなかった。
オナニーを忘れるほど充実した日々だったということなのだが、それが催淫剤の効果を増し、和彦を苦しめたのは皮肉なことだ。
部屋に到着するやいなや、和彦はジャージとボクサーブリーフを同時に引き下げた。
ビンビンにおっ立った逸物が跳ね上がった。
亀頭は我慢汁でベトベトになっていた。
ベッドに座り、右手で扱きだす。
長い時間興奮状態を保たされていた逸物は、すぐに絶頂をむかえた。
アッと思った和彦がティッシュに手を伸ばす間もなく、爆発する。
ふぉっ、、、お、、、
思わず声をあげてしまうほどの絶頂感が和彦を襲う。
溜まっていた大量の精液が吹き上がり顔をシャツを、股間の陰毛を汚す。
放出を終えた大きな逸物はピクピクと動いている。
まだ、出しきっていない。
股間から、さらなる放出欲求が和彦の脳ミソへと駆け上がる。
和彦は右手を再び動かし始める。
巨根はすぐに勢いを取り戻し、2度目の放出は一度目の余韻を引き摺り、直ぐに訪れた。
一度目よりは少ないものの、再び精液が吹き上がる。
ハァ、、、ハァ、、、ハァ、、、
和彦の荒い息。
2度の放出で、股間とシャツは精液まみれとなる。
和彦はシャツを脱ぎ、靴下だけを残して全裸となる。
精液で汚れてしまったシャツを丸め、ベッドサイドに置いたボックスからティッシュを数枚手に取り、股間を拭い始める。
陰毛がベタベタだ。
陰毛を拭い、そして、濡れた亀頭にティッシュをあてるとその感触が敏感になった陰部に新たな刺激となる。
若く精力に溢れた身体は俊敏に反応する。
力を無くしかけた逸物が三度反り上がる。
なんだ、俺は、、、
変態か?
俺は、性欲オバケになってしまったのか?
和彦は情けなくなった。
が、もう右手は止められない。
そうだ。
精液が無くなればいい、、、精液を出しきれば、楽になれる、、、いつもの俺に戻れる、、、
そう思い、靴下だけ身に付けたままという珍奇な格好で、鍛えられた筋肉に覆われた青年教師は、ベッドに座りオナニーを続けた。
最後は腰が抜けそうになり、扱き過ぎた亀頭の雁の部分には血が滲み始めた。
和彦の股間がようやく落ち着きを取り戻したのは、もう夜更けだった。
そして、昼間の失態を思い出し自己嫌悪にまみれた和彦は、敬愛する先輩教師に相談のDMを送り、夜半にようやく眠りについた。
寝不足だが、学校に遅刻するわけにはいかない。
和彦は、バスルームへ向かう。
シャワーでスッキリするためだ。
なんだか、自分が精液まみれの生臭い匂いを発しているような気がする。
だから、いつもの朝よりも丁寧に身体を洗う。
昨日の恥ずかしい思い出も一緒に洗い流したいと思いながら、、、
シャワーの後、サッと身支度を整えると和彦はバス停に向かう。
自家用車は学園に置いたままだ。
バスに乗らなければ。
田舎町なので本数は少ないので、乗り逃しは避けたい。
バス停には余裕をもって着いた。
バスは直ぐにやって来た。
薄いブルーのワイシャツに、紺のスーツの初々しく爽やかな立ち姿の青年教師はバスに乗り込む。
「お早うございます」
乗り合わせた何人かの同僚達に挨拶すると、和彦は最後列の窓際に座る。
隣はいない。
学園までは15分程度。
和彦は軽く考える。
そう言えば、昨日の午後、メールチェックをしていなかったな。
昼休み後の5時限目に失態を犯し、そのまま帰り、自己嫌悪にまみれたままオナニーを続け、仕事用のメールチェックを怠っていた。
和彦はスマホを取り出す。
教師に与えられた学園用のメールアドレス。
そのアドレスに来るメールはスマホからも見ることが出来るように設定してある。
学園前の停留所に着くまでの時間潰しの感覚で和彦はスマホを操作する。
そして、愕然とした表情になる。
凛々しい顔の血の気が引いていく。
届いていたメールの内の一通。
送り主は知らないアドレス。
タイトルは、“勃起教師へ”。
震える指でスマホの画面をクリックする。
現れた本文。
短く“プレゼント”という一言だけ。
ファイルが添付されている。
2つ。
知らないアドレスからの添付ファイルは、むやみに開くなというルールが頭をよぎる。
が、見ないわけにはいかない。
しかし、見るのが怖い。
不安が腹の底から沸き上がる。
手が震え始める。
一体、このメールは?、、、送り主は?、、、この添付ファイルはなんだ?、、、プレゼントとはどういう意味だ?
不安で、頭が冷たくなり、唇も震え出す。
指がクリックする。
スマホの画面に画像が広がる。
体育館だ。
体育倉庫の前で踏み台を持つ和彦の立ち姿を横から写したもの。
ジャージの股間がモッコリとテントを張っているのがしっかりと写っている。
ああっ、、、、
和彦の頭に殴られたような衝撃が走る。
震える指でその画像を消し、もう一つのファイルをクリックする。
こちらも画像のファイルだった。
和彦の顔が驚愕に歪む、
頬にピクピクと痙攣が走る。
その画像。
一つ目より画像は粗い。
校長室の外からの盗撮。
左右にボケて写っているのはカーテンだろう。
その隙間から、そして校長の頭とテーブル越しに、素っ裸で股間の巨根を勃起させ直立をしている和彦の太股から上が粗い画像ながらしっかりと写っている。
和彦の顎がガクガクし始める。
なんだ、これは、、、なんだ?、、、なんなんだぁっ!、、、、
走るバスから飛び降りて家に逃げ帰りたい衝動にかられる。
しかし、そんなことは出来ない。
ど、どうしよう、、、どうしよう、、、
通勤バスの中、脳内に渦巻く不安と混乱で貧血を起こしそうな感覚に襲われる和彦。
そんな若い体育教師の混乱など知らず、バスは定刻通りに、学園前の停車場に着く。
理想の職場と考えていた学園の立派な校舎が、威嚇してくるように和彦には思えた。
和彦は太く陽に焼けた腕を伸ばし、音を消す。
身体に疲れが残っている。
目覚まし時計で目覚めることも、ベッドの中で倦怠感を感じることも、彼にしては珍しいことだ。
その一方で下半身は空気が抜けてスカスカのような感じがする。
昨日、校長に送られアパートの自室に到着した後、激しく自慰行為を続けてしまったのだ。
何発抜いたことだろう。
出しても出しても、媚薬にたぎった股間はおさまらず、右手を動かし続けた。
なんで、、、なんで、おさまらないんだよぉ、、、
何度も放出した後、もう水のようになった精液を拭ってベショベショになったテイッシュを片手に和彦は思った。
何かに欲情したわけではない。
ただただ股間がたぎってしまうのだ。
身体の芯をジリジリ焼く火も衰えない。
媚薬、、、催淫剤を飲まされたとは思っていない和彦は、ここしばらく自慰行為を行わなかったため、身体が過剰反応して不自然な勃起をしてしまったと思い込んでいる。
確かに、教職に就いてから緊張の毎日で、エロいことを考える余裕はなかった。
先週一週間は、教師が持ち回りで行っている寮への泊まり込みだったので学内で手淫に耽るなど和彦には思いもつかなかったし、その後の週末もトレーニングと自主的なオンラインの教育研修を受けていたため、溜まった精液を放出してなかった。
オナニーを忘れるほど充実した日々だったということなのだが、それが催淫剤の効果を増し、和彦を苦しめたのは皮肉なことだ。
部屋に到着するやいなや、和彦はジャージとボクサーブリーフを同時に引き下げた。
ビンビンにおっ立った逸物が跳ね上がった。
亀頭は我慢汁でベトベトになっていた。
ベッドに座り、右手で扱きだす。
長い時間興奮状態を保たされていた逸物は、すぐに絶頂をむかえた。
アッと思った和彦がティッシュに手を伸ばす間もなく、爆発する。
ふぉっ、、、お、、、
思わず声をあげてしまうほどの絶頂感が和彦を襲う。
溜まっていた大量の精液が吹き上がり顔をシャツを、股間の陰毛を汚す。
放出を終えた大きな逸物はピクピクと動いている。
まだ、出しきっていない。
股間から、さらなる放出欲求が和彦の脳ミソへと駆け上がる。
和彦は右手を再び動かし始める。
巨根はすぐに勢いを取り戻し、2度目の放出は一度目の余韻を引き摺り、直ぐに訪れた。
一度目よりは少ないものの、再び精液が吹き上がる。
ハァ、、、ハァ、、、ハァ、、、
和彦の荒い息。
2度の放出で、股間とシャツは精液まみれとなる。
和彦はシャツを脱ぎ、靴下だけを残して全裸となる。
精液で汚れてしまったシャツを丸め、ベッドサイドに置いたボックスからティッシュを数枚手に取り、股間を拭い始める。
陰毛がベタベタだ。
陰毛を拭い、そして、濡れた亀頭にティッシュをあてるとその感触が敏感になった陰部に新たな刺激となる。
若く精力に溢れた身体は俊敏に反応する。
力を無くしかけた逸物が三度反り上がる。
なんだ、俺は、、、
変態か?
俺は、性欲オバケになってしまったのか?
和彦は情けなくなった。
が、もう右手は止められない。
そうだ。
精液が無くなればいい、、、精液を出しきれば、楽になれる、、、いつもの俺に戻れる、、、
そう思い、靴下だけ身に付けたままという珍奇な格好で、鍛えられた筋肉に覆われた青年教師は、ベッドに座りオナニーを続けた。
最後は腰が抜けそうになり、扱き過ぎた亀頭の雁の部分には血が滲み始めた。
和彦の股間がようやく落ち着きを取り戻したのは、もう夜更けだった。
そして、昼間の失態を思い出し自己嫌悪にまみれた和彦は、敬愛する先輩教師に相談のDMを送り、夜半にようやく眠りについた。
寝不足だが、学校に遅刻するわけにはいかない。
和彦は、バスルームへ向かう。
シャワーでスッキリするためだ。
なんだか、自分が精液まみれの生臭い匂いを発しているような気がする。
だから、いつもの朝よりも丁寧に身体を洗う。
昨日の恥ずかしい思い出も一緒に洗い流したいと思いながら、、、
シャワーの後、サッと身支度を整えると和彦はバス停に向かう。
自家用車は学園に置いたままだ。
バスに乗らなければ。
田舎町なので本数は少ないので、乗り逃しは避けたい。
バス停には余裕をもって着いた。
バスは直ぐにやって来た。
薄いブルーのワイシャツに、紺のスーツの初々しく爽やかな立ち姿の青年教師はバスに乗り込む。
「お早うございます」
乗り合わせた何人かの同僚達に挨拶すると、和彦は最後列の窓際に座る。
隣はいない。
学園までは15分程度。
和彦は軽く考える。
そう言えば、昨日の午後、メールチェックをしていなかったな。
昼休み後の5時限目に失態を犯し、そのまま帰り、自己嫌悪にまみれたままオナニーを続け、仕事用のメールチェックを怠っていた。
和彦はスマホを取り出す。
教師に与えられた学園用のメールアドレス。
そのアドレスに来るメールはスマホからも見ることが出来るように設定してある。
学園前の停留所に着くまでの時間潰しの感覚で和彦はスマホを操作する。
そして、愕然とした表情になる。
凛々しい顔の血の気が引いていく。
届いていたメールの内の一通。
送り主は知らないアドレス。
タイトルは、“勃起教師へ”。
震える指でスマホの画面をクリックする。
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短く“プレゼント”という一言だけ。
ファイルが添付されている。
2つ。
知らないアドレスからの添付ファイルは、むやみに開くなというルールが頭をよぎる。
が、見ないわけにはいかない。
しかし、見るのが怖い。
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不安で、頭が冷たくなり、唇も震え出す。
指がクリックする。
スマホの画面に画像が広がる。
体育館だ。
体育倉庫の前で踏み台を持つ和彦の立ち姿を横から写したもの。
ジャージの股間がモッコリとテントを張っているのがしっかりと写っている。
ああっ、、、、
和彦の頭に殴られたような衝撃が走る。
震える指でその画像を消し、もう一つのファイルをクリックする。
こちらも画像のファイルだった。
和彦の顔が驚愕に歪む、
頬にピクピクと痙攣が走る。
その画像。
一つ目より画像は粗い。
校長室の外からの盗撮。
左右にボケて写っているのはカーテンだろう。
その隙間から、そして校長の頭とテーブル越しに、素っ裸で股間の巨根を勃起させ直立をしている和彦の太股から上が粗い画像ながらしっかりと写っている。
和彦の顎がガクガクし始める。
なんだ、これは、、、なんだ?、、、なんなんだぁっ!、、、、
走るバスから飛び降りて家に逃げ帰りたい衝動にかられる。
しかし、そんなことは出来ない。
ど、どうしよう、、、どうしよう、、、
通勤バスの中、脳内に渦巻く不安と混乱で貧血を起こしそうな感覚に襲われる和彦。
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