義侠の裸身〜刃と鎖と絶叫の夜

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水飛沫の中の恫喝

過去のトラウマが目の前の凶暴な男達と重なる。

股間がキュッと縮み上がる。

シャワールームの湿った空気がさらに重くなり、飛沫音が耳の中で増幅される。

シャワーで解したはずの竜次の身体が硬直する。

脳ミソが錯乱し始める押し寄せる。

な、何が起こってるんだ?

俺は、今、どんな状態にいるんだ?

パニック寸前の精神状態。

頭の中で鬼塚と大滝が混じり合う。

竜次の端正でニヒルな顔が歪む。

目の前の大滝の暴力的な圧力と、大滝の目が呼び起こした過去の恐怖で身体を支配される。

鍛えられた肉体が惨めに震え始め、厚い胸筋が緊張に波打ち、腹筋の溝に溜まった水滴が震動で揺れて下腹部に向い垂れる。

肩の刀傷が震える肌に合わせて脈打ち、竜次の肌に鳥肌が立つ。

シャワーカーテンが開けられたはずなのに、この空間の閉鎖感がさらに竜次の心を追い詰める。

湿気で重くなった空気が肺を圧迫し、まるで息ができなくなるような感覚が竜次を襲う。

タイルの冷たさが足裏から全身に伝わり、シャワーの飛沫音が反響する空間は外界から完全に隔絶された牢獄のよう。

壁が迫ってくるような錯覚に襲われ、自身が逃げ場のない檻に閉じ込められたように竜次の心は締め上げられる。

シャワーの飛沫がタイルに跳ねる音が、まるで牢獄の鎖が擦れる音のようだ。

パニックを起こし錯乱しかけるが、竜次の男としての矜持が最後の抵抗として働き、必死に耐え、正気を保つ。

歯を食いしばりながら、目を大きく見開き、目の前の男を睨みつける。だが、身体は震えを抑えられない。

だが、武器を持ち彼を囲む屈強な男達の中、竜次一人が素っ裸で武器も持たない無防備な状態。

射抜くようなサディスティックに輝く視線たちに晒されている。

シャワーの飛沫が肌を叩く。

その細かい刺激とシャーッという無機質な音がが恐怖を増幅させている。

大滝が手にするバタフライナイフが、嫌でも鬼塚の記憶を思い出させる。

大滝の後ろには、凶悪な顔付きの手下たちが、壁にもたれ、ドアの縁に寄りかかり、思い思いの格好で並び、激しくはないが、威嚇的な動作で竜次に圧をかける。

一人は太い鎖をクルクル回す。

ジャックナイフを持つものは、軽やかに右手、左手とジャックナイフを投げては受けしながら、竜次に冷たい笑みを浮かべた視線を送る。

ナイフが角度により蛍光灯の光を受け、ギラリと光る。

ベルトを時折、床に打ち付けるもの。

ビシャリという破裂音が響き、竜次はその度に身体を強張らせ、筋肉が浮き上がる。

扉を塞ぐように立つ手下は、拳を握った手をもう片方の掌に強く当て、骨が鳴る音を立てて威嚇する。

拳が掌に当たるたび、ゴツッという鈍い音が響き、手下の顔に浮かぶ残忍な笑みが竜次の心を嬲る。

竜次には永遠とも思える止まっていた時間が動き始める。

大滝は、素っ裸の竜次の鼻先にゆっくりとバタフライナイフの切っ先を向けた。

鋭い刃が蛍光灯の光を反射して冷たく輝く。

切っ先が竜次の鼻先で小さく揺れ、シャワーの飛沫が刃に当たって滴り落ちる。

大滝の冷酷な目が竜次の下半身を見下ろし、口元がさらに歪む。

「ふ、、、到着早々に活躍したチンポコが、どんどん縮みあがってるぜ、チキン野郎、、、ベッドで相手を喜ばせてるんだろうが、そのイチモツも、こんなざまじゃ使い物にならねえな。情けねえ縮こまり方だぜ」

ククッと笑いながら言う。

声は低く、蛇の舌のように滑り、竜次の耳に絡みつく。

シャワーの飛沫音が大滝の声を増幅し、湿った空気が竜次の喉を締め付ける。

竜次の鍛えられた肉体がさらに震え、腹筋が小刻みに波打つ。

目に怯えが浮かぶ。

「せっかくの身体もここまで慄えちゃ興ざめだな。ただの笑いものだろう」

大滝がさらに言葉を重ね、小刻みに震える竜次を嘲笑う。

「花屋の前で意気がったらしいが、その勢いはどうした?プレイボーイさんよっ!着いた早々、街の子をコマしたらしいな、、、」

コマした?

、、、、、、、っ、悠真のことかっ?!

なぜ知っている?!

竜次の混乱が増す。

「切り刻むには惜しい顔と身体だな、、、、」

大滝はサディスティックに笑うと、バタフライナイフを動かす。 

ナイフが空気を切り、シャワーの飛沫を弾きながら竜次の顔の前で踊る。

刃の動きは緩慢で、意図的に竜次の恐怖を引き出すように計算されている。

竜次の顔に怯えの表情が浮かび、鍛えられた腹筋が上下に激しく震える。

竜次の喉から低い呻きが漏れ、ニヒルな顔が恐怖で青ざめる。

バタフライナイフの切っ先が鼻先からゆっくり下がっていく。

刃が竜次の首筋をかすめる。

ナイフの冷たい感触が首筋に触れ、竜次の肌がさらに震える。

ナイフは胸筋を過ぎ、腹筋の溝をなぞるように下がっていく。

シャワーの飛沫がナイフの動きに合わせて飛び散り、竜次の腹筋に新たな水滴が付着する。

ナイフの切っ先が股間で止まり、冷たい光が竜次の大事な部分に向けられる。

大滝が竜次の目をジッと見、ニヤリと笑う。

竜次の顔が一層青ざめ、鍛えられた肉体が恐怖で硬直する。

大滝は冷酷だが非情そうな笑みを浮かべて言う。

「ククッ、怯えて縮んでるぜ?ウチの若いモンにイキったらしいが、ざまねぇな。震えるみっともない身体には、縮んだ性器なんて必要ないだろ。今すぐ切り取ってやろうか? どうせこんなゴミ、使い道用がねえだろ?」  

ニタッと笑う。

「でもな、俺にも情けはある。どっちかにしてやるよ」

と告げる。

竜次は意味が分からない。


ただ身体を固まらせて聞くだけだ。

大滝の唇がさらに歪む。

「竿無しになるのがいいか? それとも玉無しか? どちらがいいかは自分で選べ」

恐ろしい選択を竜次に迫る。

「こんな身体じゃ、どっちがなくなっても大差ねえな。震えるゴミに用はねえよ」

と付け加え、竜次の身体をさらに貶める。

「手下をボコって俺達をコケにした報いだぜ。今さら詫びを入れても無駄だ」

大滝が吐き捨てる。

「今はやらない。サオかタマか考える余裕をやる。だが、いつか、お前をじっくり嬲った後、ぶった切ってやる。楽しみにしておけ」

大滝の無表情な目が凶暴な光を帯びる。

鋭い刃の切っ先は、竜次の大事なモノを脅かすように向けられている。

「その時までに、竿か玉か、どちらを俺に差し出すか、よく考えておくことだな」

と大滝が続ける。

「お前には、この街を出られないように見張りを付ける。逃がしはしない。竿無しか玉無しになる夜まではな。その時まで俺たちに逆らったことを後悔するんだな」

大滝の声は冷たく、蛇のように響いた。

そして、大滝と不良グループは全裸の竜次を残し、去っていく。

手下たちの革靴がタイルを叩く音、金属の擦れる音が遠ざかり、扉の向こうから低く呟く声が消える。

バスルームに静寂が戻る。

竜次は力が抜けたように放心し、シャワーの飛沫が降りかかる。

鍛えられた肉体に水滴が流れ落ち、腹筋を伝う。

肩の刀傷が赤く滲み、竜次のニヒルな顔は蒼白だ。

シャワーの飛沫はいつの間にか冷たくなり、震える筋肉に水滴が跳ねる。

蛍光灯がチリチリと音を立て、湿った空気が竜次の身体を包み込む。

恐怖と屈辱が胸を締め付け、義侠の男の誇りが再び揺らぐ。

過去のトラウマと現在の恐怖が交錯し、素っ裸の竜次は風呂桶の中、立ち竦む。
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