5 / 47
クラウス様のお屋敷
しおりを挟む
どうやら数秒の間にどこかへ移動したみたいだ。
不思議な出来事が続いたおかげで、これくらいのことでは驚かなくなっていた。むしろ楽しささえ感じていた。
(瞬間移動したんだわ! 身体になんの異変もない。あぁ……目を開けていたかったな)
目の前には見知らぬお屋敷が立っている。
目視では端が見えないほど広く、壁の装飾を見るだけでも地位の高い貴族の屋敷であることが分かる。
(ものすごくお金持ちの家って感じ。こんな家に住んでいる人に、今さら家政婦が必要になるかしら? 変じゃない?)
先ほどのティルの話に若干の違和感を覚えた。でも今は気にしても仕方がない。
「ここがクラウス様のお屋敷なんですか?」
「そうだよ、僕たちのお家! 入って入って」
ティルに促されて屋敷の扉を開けると、上品な玄関ホールが広がっていた。
だが広い割に人の気配が全く無い。
(使用人が一人もいないってどういうこと? 我が家みたいに実は貧乏で雇えない、とか? まさかね。使用人が雇えないなら、私のことだって雇えないでしょうに)
つい考え込んでしまい、足が止まっていた。
気がつくと、ティルがどんどん奥へ進んでいっている。
「カレン? こっちだよー」
「あ、はい」
慌ててティルの後を追う。
ティルを見失ったら迷子になってしまう。それくらいこの屋敷は広いのだから。
ティルが案内してくれたのは客間だった。広くて豪華な部屋だ。
「もう少ししたらクラウス様が来るから、そこに座って待ってて」
そこ、と指された先には座り心地の良さそうなソファーが置いてあった。
ソファーに座って部屋を見渡すと、趣味の良い絵画がいくつか飾られており、部屋もきちんと手入れされていることが分かる。
(ちゃんとしているじゃない。クラウス様が自ら掃除をしているのかしら? それともティル? なんの問題もなく生活してそうだわ……。 本当に家政婦って必要なの?)
もう少しティルに仕事の話を聞く必要があるかもしれない。そう思ってティルの方を見た時、思わず固まってしまった。
「なっ……! えぇ?」
そこには猫ではなく、少年が立っていたのだ。
少しくせ毛の黒髪で金色の瞳。12、13歳くらいだろうか。執事のような服を着た、とても可愛らしい少年だった。
「えっと……ティル、なのですか?」
「うん? あぁそっか、姿変わっちゃったのか。そうだよ、ティルだよー」
猫と同じ声が少年から発せられる。本当にティルだった。
「猫ではなかったんですね」
「使い魔って言ったじゃん。僕は色んな姿になれるんだよ! でも家にいる時とかは、この姿が多いかな。どお?」
と言いながら、その場でくるくると回ってくれた。
どことなく猫の時の面影を感じるから、やっぱりこの子はティルなのだろう。
「猫の姿のティルも可愛かったですが、私は今の姿の方が好きですよ。お話がしやすいですし」
「本当? 嬉しいなー。じゃあカレンと会う時はこの姿でいよーっと」
嬉しそうにニコニコと笑うティルは、とても愛らしかった。
(なんだかティルって構いたくなるような可愛さがあるわね。話しているだけで癒やされる。……って、癒やされてないで仕事の話をしなきゃ!)
「あの、クラウス様とお会いする前に、お仕事の内容について詳しく聞きたいのですが……」
「いいよ、何が知りたいの?」
ティルが私の隣に来て座る。広場にいた時と同じなのに、小さな子に仕事について聞くのは不思議な感じだった。
「クラウス様の身の回りの世話って言っていましたけど、それって……」
具体的などんな事ですか、そう聞く前に、部屋の扉が開いた。
「また勝手に出歩いたのか、ティル」
「あ、クラウス様! おかえりなさい」
扉の向こうから、背の高い男性が入ってきた。艶やかな銀髪にティルと同じ金色の瞳をしている。美しいという言葉が一番似合う容姿だ。ティルに少し似ているが、もっと目つきが鋭く、威厳があった。
一見怖そうな雰囲気を纏っていたが、ティルを諫める声色は少し柔らかかった。
(この人がクラウス様? どこかで見たことあるような気がするんだけど……。あ、そっか。私の夢だもん。知っている人の顔が出てきてもおかしくないか)
ご挨拶をしようとしたが、私のことは全く眼中にないようだ。ティルと言い争いを始めてしまい、入る隙がなくなってしまった。
「また人間にちょっかいをかけたのか?」
「違うもん。ちゃんと仕事してきたんだよ! なんと、クラウス様のお世話ができる人を連れてきましたー」
ティル言葉にクラウス様の目つきが一層鋭くなる。
「世話……そんなもの必要だと一度でも言ったか?」
「言ったような気がするけどなー。最近忙しいから、お家のことまで手が回らないーって嘆いてたじゃん」
(もしかしてティルが勝手に私を雇おうとしたってことかな? クラウス様は必要としてないじゃない。大丈夫かしら?)
クラウス様の反応を見ていると、雇ってもらえるか不安になってきた。
「すぐに辞めてしまう奴を雇ったって無駄だろう」
「大丈夫、カレンは絶対辞めないよ! だって水晶が反応してるんだ! クラウス様と似た波長が見えるの」
「水晶? お前、また勝手に持ち出したのか。最近勝手に動き過ぎだ。この間も……」
「今はそんな細かいところ気にしないでよー。ほら、カレンを見て!」
クラウス様が何かを言いかけたが、ティルが慌ててそれを制止する。
そして、私をクラウス様の前に押し出したのだ。
「わっ……!」
急に押し出されて、よろけてしまう。転ぶと思った瞬間、クラウス様に両腕を支えられた。
「……確かに」
クラウス様は私の顔をまじまじと見て、何かに納得している。
見られているというより観察されている感じだ。
「あの……カレン・リドリーと申します。支えてくださってありがとうございます」
ずっと見られているのに黙っているのが気まずくて、とりあえず挨拶をした。
私が挨拶した途端、クラウス様は少し目を見開いた。
不思議な出来事が続いたおかげで、これくらいのことでは驚かなくなっていた。むしろ楽しささえ感じていた。
(瞬間移動したんだわ! 身体になんの異変もない。あぁ……目を開けていたかったな)
目の前には見知らぬお屋敷が立っている。
目視では端が見えないほど広く、壁の装飾を見るだけでも地位の高い貴族の屋敷であることが分かる。
(ものすごくお金持ちの家って感じ。こんな家に住んでいる人に、今さら家政婦が必要になるかしら? 変じゃない?)
先ほどのティルの話に若干の違和感を覚えた。でも今は気にしても仕方がない。
「ここがクラウス様のお屋敷なんですか?」
「そうだよ、僕たちのお家! 入って入って」
ティルに促されて屋敷の扉を開けると、上品な玄関ホールが広がっていた。
だが広い割に人の気配が全く無い。
(使用人が一人もいないってどういうこと? 我が家みたいに実は貧乏で雇えない、とか? まさかね。使用人が雇えないなら、私のことだって雇えないでしょうに)
つい考え込んでしまい、足が止まっていた。
気がつくと、ティルがどんどん奥へ進んでいっている。
「カレン? こっちだよー」
「あ、はい」
慌ててティルの後を追う。
ティルを見失ったら迷子になってしまう。それくらいこの屋敷は広いのだから。
ティルが案内してくれたのは客間だった。広くて豪華な部屋だ。
「もう少ししたらクラウス様が来るから、そこに座って待ってて」
そこ、と指された先には座り心地の良さそうなソファーが置いてあった。
ソファーに座って部屋を見渡すと、趣味の良い絵画がいくつか飾られており、部屋もきちんと手入れされていることが分かる。
(ちゃんとしているじゃない。クラウス様が自ら掃除をしているのかしら? それともティル? なんの問題もなく生活してそうだわ……。 本当に家政婦って必要なの?)
もう少しティルに仕事の話を聞く必要があるかもしれない。そう思ってティルの方を見た時、思わず固まってしまった。
「なっ……! えぇ?」
そこには猫ではなく、少年が立っていたのだ。
少しくせ毛の黒髪で金色の瞳。12、13歳くらいだろうか。執事のような服を着た、とても可愛らしい少年だった。
「えっと……ティル、なのですか?」
「うん? あぁそっか、姿変わっちゃったのか。そうだよ、ティルだよー」
猫と同じ声が少年から発せられる。本当にティルだった。
「猫ではなかったんですね」
「使い魔って言ったじゃん。僕は色んな姿になれるんだよ! でも家にいる時とかは、この姿が多いかな。どお?」
と言いながら、その場でくるくると回ってくれた。
どことなく猫の時の面影を感じるから、やっぱりこの子はティルなのだろう。
「猫の姿のティルも可愛かったですが、私は今の姿の方が好きですよ。お話がしやすいですし」
「本当? 嬉しいなー。じゃあカレンと会う時はこの姿でいよーっと」
嬉しそうにニコニコと笑うティルは、とても愛らしかった。
(なんだかティルって構いたくなるような可愛さがあるわね。話しているだけで癒やされる。……って、癒やされてないで仕事の話をしなきゃ!)
「あの、クラウス様とお会いする前に、お仕事の内容について詳しく聞きたいのですが……」
「いいよ、何が知りたいの?」
ティルが私の隣に来て座る。広場にいた時と同じなのに、小さな子に仕事について聞くのは不思議な感じだった。
「クラウス様の身の回りの世話って言っていましたけど、それって……」
具体的などんな事ですか、そう聞く前に、部屋の扉が開いた。
「また勝手に出歩いたのか、ティル」
「あ、クラウス様! おかえりなさい」
扉の向こうから、背の高い男性が入ってきた。艶やかな銀髪にティルと同じ金色の瞳をしている。美しいという言葉が一番似合う容姿だ。ティルに少し似ているが、もっと目つきが鋭く、威厳があった。
一見怖そうな雰囲気を纏っていたが、ティルを諫める声色は少し柔らかかった。
(この人がクラウス様? どこかで見たことあるような気がするんだけど……。あ、そっか。私の夢だもん。知っている人の顔が出てきてもおかしくないか)
ご挨拶をしようとしたが、私のことは全く眼中にないようだ。ティルと言い争いを始めてしまい、入る隙がなくなってしまった。
「また人間にちょっかいをかけたのか?」
「違うもん。ちゃんと仕事してきたんだよ! なんと、クラウス様のお世話ができる人を連れてきましたー」
ティル言葉にクラウス様の目つきが一層鋭くなる。
「世話……そんなもの必要だと一度でも言ったか?」
「言ったような気がするけどなー。最近忙しいから、お家のことまで手が回らないーって嘆いてたじゃん」
(もしかしてティルが勝手に私を雇おうとしたってことかな? クラウス様は必要としてないじゃない。大丈夫かしら?)
クラウス様の反応を見ていると、雇ってもらえるか不安になってきた。
「すぐに辞めてしまう奴を雇ったって無駄だろう」
「大丈夫、カレンは絶対辞めないよ! だって水晶が反応してるんだ! クラウス様と似た波長が見えるの」
「水晶? お前、また勝手に持ち出したのか。最近勝手に動き過ぎだ。この間も……」
「今はそんな細かいところ気にしないでよー。ほら、カレンを見て!」
クラウス様が何かを言いかけたが、ティルが慌ててそれを制止する。
そして、私をクラウス様の前に押し出したのだ。
「わっ……!」
急に押し出されて、よろけてしまう。転ぶと思った瞬間、クラウス様に両腕を支えられた。
「……確かに」
クラウス様は私の顔をまじまじと見て、何かに納得している。
見られているというより観察されている感じだ。
「あの……カレン・リドリーと申します。支えてくださってありがとうございます」
ずっと見られているのに黙っているのが気まずくて、とりあえず挨拶をした。
私が挨拶した途端、クラウス様は少し目を見開いた。
30
あなたにおすすめの小説
【完結】余命三年ですが、怖いと評判の宰相様と契約結婚します
佐倉えび
恋愛
断罪→偽装結婚(離婚)→契約結婚
不遇の人生を繰り返してきた令嬢の物語。
私はきっとまた、二十歳を越えられないーー
一周目、王立学園にて、第二王子ヴィヴィアン殿下の婚約者である公爵令嬢マイナに罪を被せたという、身に覚えのない罪で断罪され、修道院へ。
二周目、学園卒業後、夜会で助けてくれた公爵令息レイと結婚するも「あなたを愛することはない」と初夜を拒否された偽装結婚だった。後に離婚。
三周目、学園への入学は回避。しかし評判の悪い王太子の妾にされる。その後、下賜されることになったが、手渡された契約書を見て、契約結婚だと理解する。そうして、怖いと評判の宰相との結婚生活が始まったのだが――?
*ムーンライトノベルズにも掲載
氷の騎士様は実は太陽の騎士様です。
りつ
恋愛
イリスの婚約者は幼馴染のラファエルである。彼と結婚するまで遠い修道院の寄宿学校で過ごしていたが、十八歳になり、王都へ戻って来た彼女は彼と結婚できる事実に胸をときめかせていた。しかし両親はラファエル以外の男性にも目を向けるよう言い出し、イリスは戸惑ってしまう。
王女殿下や王太子殿下とも知り合い、ラファエルが「氷の騎士」と呼ばれていることを知ったイリス。離れている間の知らなかったラファエルのことを令嬢たちの口から聞かされるが、イリスは次第に違和感を抱き始めて……
※他サイトにも掲載しています
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました
【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
わたくし生贄令嬢ですが、なにか? ~愛する王子に婚約破棄されたら、呪われて永遠を生きる最強魔術師を救ってしまいました~
新 星緒
恋愛
公爵令嬢のリリアナは愛する婚約者ガエターノ王子に婚約破棄をされたあげく、災厄の竜の生け贄になれと命じられてしまう。
国内には疫病が流行っているのだが、この竜に生け贄を捧げると災いが消え失せるとの伝承があるからだ。
覚悟と誇りをもって竜の元に赴くリリアナ。だけど突然現れた奇妙な男が、「災厄の竜なんてものはいない」と言ってーー。
◇◇
最愛の婚約者に捨てられた令嬢が、呪われて永遠を生きる魔術師に出会って、新しい恋をしたり彼の呪いをとくお話。
強すぎる力を隠し苦悩していた令嬢に転生したので、その力を使ってやり返します
天宮有
恋愛
私は魔法が使える世界に転生して、伯爵令嬢のシンディ・リーイスになっていた。
その際にシンディの記憶が全て入ってきて、彼女が苦悩していたことを知る。
シンディは強すぎる魔力を持っていて、危険過ぎるからとその力を隠して生きてきた。
その結果、婚約者のオリドスに婚約破棄を言い渡されて、友人のヨハンに迷惑がかかると考えたようだ。
それなら――この強すぎる力で、全て解決すればいいだけだ。
私は今まで酷い扱いをシンディにしてきた元婚約者オリドスにやり返し、ヨハンを守ろうと決意していた。
「白い結婚最高!」と喜んでいたのに、花の香りを纏った美形旦那様がなぜか私を溺愛してくる【完結】
清澄 セイ
恋愛
フィリア・マグシフォンは子爵令嬢らしからぬのんびりやの自由人。自然の中でぐうたらすることと、美味しいものを食べることが大好きな恋を知らないお子様。
そんな彼女も18歳となり、強烈な母親に婚約相手を選べと毎日のようにせっつかれるが、選び方など分からない。
「どちらにしようかな、天の神様の言う通り。はい、決めた!」
こんな具合に決めた相手が、なんと偶然にもフィリアより先に結婚の申し込みをしてきたのだ。相手は王都から遠く離れた場所に膨大な領地を有する辺境伯の一人息子で、顔を合わせる前からフィリアに「これは白い結婚だ」と失礼な手紙を送りつけてくる癖者。
けれど、彼女にとってはこの上ない条件の相手だった。
「白い結婚?王都から離れた田舎?全部全部、最高だわ!」
夫となるオズベルトにはある秘密があり、それゆえ女性不信で態度も酷い。しかも彼は「結婚相手はサイコロで適当に決めただけ」と、面と向かってフィリアに言い放つが。
「まぁ、偶然!私も、そんな感じで選びました!」
彼女には、まったく通用しなかった。
「なぁ、フィリア。僕は君をもっと知りたいと……」
「好きなお肉の種類ですか?やっぱり牛でしょうか!」
「い、いや。そうではなく……」
呆気なくフィリアに初恋(?)をしてしまった拗らせ男は、鈍感な妻に不器用ながらも愛を伝えるが、彼女はそんなことは夢にも思わず。
──旦那様が真実の愛を見つけたらさくっと離婚すればいい。それまでは田舎ライフをエンジョイするのよ!
と、呑気に蟻の巣をつついて暮らしているのだった。
※他サイトにも掲載中。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
人質王女の婚約者生活(仮)〜「君を愛することはない」と言われたのでひとときの自由を満喫していたら、皇太子殿下との秘密ができました〜
清川和泉
恋愛
幼い頃に半ば騙し討ちの形で人質としてブラウ帝国に連れて来られた、隣国ユーリ王国の王女クレア。
クレアは皇女宮で毎日皇女らに下女として過ごすように強要されていたが、ある日属国で暮らしていた皇太子であるアーサーから「彼から愛されないこと」を条件に婚約を申し込まれる。
(過去に、婚約するはずの女性がいたと聞いたことはあるけれど…)
そう考えたクレアは、彼らの仲が公になるまでの繋ぎの婚約者を演じることにした。
移住先では夢のような好待遇、自由な時間をもつことができ、仮初めの婚約者生活を満喫する。
また、ある出来事がきっかけでクレア自身に秘められた力が解放され、それはアーサーとクレアの二人だけの秘密に。行動を共にすることも増え徐々にアーサーとの距離も縮まっていく。
「俺は君を愛する資格を得たい」
(皇太子殿下には想い人がいたのでは。もしかして、私を愛せないのは別のことが理由だった…?)
これは、不遇な人質王女のクレアが不思議な力で周囲の人々を幸せにし、クレア自身も幸せになっていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる