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冒険者Dと近隣国
前世の記憶3〜アルマとコメツキ
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アルマはスキル『無権』の持ち主で古の一族『アルヴァンチェリ』の一員だ。一族の総意で『無貌』のスキルを持つ者を探していた。
自分のスキル『無権』を使ってダゾンの街の冒険者ギルドの受付嬢マリリンを名乗っていた。
スキル『無貌』を持つ者を感じる能力で冒険者Dを怪しみ、跡を追ってライザップ辺境伯領の北砦ベゼワントまで来た。
そこでダゾンの街で知り合いになったアンナと再会したのだ。
アンナが冒険者Dを追って国を越えるというので駄目もとで同行をお願いし、ベラーシのバラナビィーチまでやって来た。そして遂にDと再開したのだった。
そして何故か世話になったコメツキまで付いて来た。確かにコメツキ•バッタには好意を持っているし職務さえ終れば生涯を共にしても良いとさえ思ってる。
だが、コメツキは商人だ。どうにも商売の種を逃がすものかと言う言外の愛想の良さが透けて見える。
事実上、コメツキはここまで商売をしてかなりの利益を得ている事をあたしは知っている。悪い事をしている訳では無いのだがあたしは何故か自分でも判らないながら釈然としていないのだ。
そしてディーの故郷の森に入って自分の過去世と向き合う事になってしまった。
あたしの前世はロマネスク王国の貴族の子爵令嬢フランチェスカだった。ロマネスク王国といえば『アルヴァンチェリ』もまだ生まれていない、名前すら忘れられた王国だった。
フランチェスカのスキルは珍しい『預言』と言うものだった。
ある日突然神からの未来に対する言葉を受けるスキルだった。自分に対する未来を知れる訳では無くて、国の未来やら人々の生活の方向性を示す神の言葉を預かり伝えるスキルだった。
だからあたしは教会に行ってシスターになる定めだった。
でもあたしには歩くことも出来ない内から婚約者がいた。親同士が決めた相手だったけれど兄妹のように一緒に育った相手がいたのだ。
同い年で優しい兄と慕う婚約者もあたしを好いてくれていたのに、スキル『預言』のせいで別れなければならない運命となったのだ。
神の言葉は難解で言葉の意味も分からずに神父様や国の偉い人たちに『預言』を伝えていたのだ。
そして、唐突に戦争が始まりあたしや婚約者を侵略者が殺しに来たのだ。侵略者は強力なスキルで人を一度に沢山殺す事が出来る者たち、『アルヴァンチェリ』の前身の集団だった。
コメツキ•バッタは商人だ。両親は地方の村と村を巡って食料や農村に必要な道具を売って商売をする行商人だった。
両親が老いて王都に近い農村で引退するとそこで知り合った若者ジンをコメツキの商人見習いとして雇った。両親が行商人として稼いだお金を元手に王都に商会を建てた。
場所は王都の南地区の倉庫街にこじんまりとある。偶然にもQTが冒険者の配送の仕事をしていた時に親切に道を教えたが本人は忘れていた。王都で生活をして裕福になりつつあった為か小太りで上等な服を着られるようになった。
目つきが細いので穿って見られやすいのを気にしていた。だからこそ、アルマと出会った事はコメツキにとって僥倖と言えた。
外見を気にせず普通に接してくれる女性は稀な上にアルマの瞳に惹かれたのだ。
王都で食料卸の商売をしている内にとんでも無い商人の話を聞き付けた。『べゼット•ワイグマ』王都の危機を救いながらも半年で姿を消した偉大な商人であり『商人に大事なのは人の心を揺さぶる縁である』といったらしくコメツキは大いに感動したのだった。
それ以来コメツキの目標となったのだ。アルマと共に道行きをしながらもアルマの魅力の自覚を益々高めアルマに嫌われようとこの女性が自分の運命の女性だと心決めしたのだ。
ディーと言う冒険者に会って使命を全うしたと言っていたアルマが何故かディーと言う冒険者の後を追うというので自分の馬車に乗せたのはアルマの使命が気になった事だけでなく、アルマに同行しないといけないと言う焦りからだった。
何処とも知れないディーと言う冒険者の故郷に商人としての利益があるのか判らなかったが、これでアルマとの縁を切りたく無かったのだ。
ベラーシを越えてアニメルアの辺鄙な地方へ向かった事でコメツキは落胆したが、森に入って自分の過去世を思い出すと言う奇跡を体験した。
コメツキの前世は遥か昔に滅んだロマネスク王国と言う国だった。そこでアーリー•ストライクと言う子爵令息として生きていた。
許婚フランチェスカとは同い年で数ヶ月早く生まれたので兄のような気持ちだったが大好きだった。物心つく前から親に当てがわられた許婚だったが平和で心安らぐ生活をしていたのだ。
だが、平和は突然の戦争に依って破られた。幼かったアーリーは知らなかったがスキル至上主義の集団に依って国を壊され、許婚フランチェスカ共々殺されてしまったのだ。
アーリーのスキル『強縁』のお陰で生まれ変わってもフランチェスカと出会った。
馬車に乗せていたアルマがフランチェスカの生まれ変わりと気づき、コメツキは御者台で馬に引かれながら大きな喜びを感じていた。
自分のスキル『無権』を使ってダゾンの街の冒険者ギルドの受付嬢マリリンを名乗っていた。
スキル『無貌』を持つ者を感じる能力で冒険者Dを怪しみ、跡を追ってライザップ辺境伯領の北砦ベゼワントまで来た。
そこでダゾンの街で知り合いになったアンナと再会したのだ。
アンナが冒険者Dを追って国を越えるというので駄目もとで同行をお願いし、ベラーシのバラナビィーチまでやって来た。そして遂にDと再開したのだった。
そして何故か世話になったコメツキまで付いて来た。確かにコメツキ•バッタには好意を持っているし職務さえ終れば生涯を共にしても良いとさえ思ってる。
だが、コメツキは商人だ。どうにも商売の種を逃がすものかと言う言外の愛想の良さが透けて見える。
事実上、コメツキはここまで商売をしてかなりの利益を得ている事をあたしは知っている。悪い事をしている訳では無いのだがあたしは何故か自分でも判らないながら釈然としていないのだ。
そしてディーの故郷の森に入って自分の過去世と向き合う事になってしまった。
あたしの前世はロマネスク王国の貴族の子爵令嬢フランチェスカだった。ロマネスク王国といえば『アルヴァンチェリ』もまだ生まれていない、名前すら忘れられた王国だった。
フランチェスカのスキルは珍しい『預言』と言うものだった。
ある日突然神からの未来に対する言葉を受けるスキルだった。自分に対する未来を知れる訳では無くて、国の未来やら人々の生活の方向性を示す神の言葉を預かり伝えるスキルだった。
だからあたしは教会に行ってシスターになる定めだった。
でもあたしには歩くことも出来ない内から婚約者がいた。親同士が決めた相手だったけれど兄妹のように一緒に育った相手がいたのだ。
同い年で優しい兄と慕う婚約者もあたしを好いてくれていたのに、スキル『預言』のせいで別れなければならない運命となったのだ。
神の言葉は難解で言葉の意味も分からずに神父様や国の偉い人たちに『預言』を伝えていたのだ。
そして、唐突に戦争が始まりあたしや婚約者を侵略者が殺しに来たのだ。侵略者は強力なスキルで人を一度に沢山殺す事が出来る者たち、『アルヴァンチェリ』の前身の集団だった。
コメツキ•バッタは商人だ。両親は地方の村と村を巡って食料や農村に必要な道具を売って商売をする行商人だった。
両親が老いて王都に近い農村で引退するとそこで知り合った若者ジンをコメツキの商人見習いとして雇った。両親が行商人として稼いだお金を元手に王都に商会を建てた。
場所は王都の南地区の倉庫街にこじんまりとある。偶然にもQTが冒険者の配送の仕事をしていた時に親切に道を教えたが本人は忘れていた。王都で生活をして裕福になりつつあった為か小太りで上等な服を着られるようになった。
目つきが細いので穿って見られやすいのを気にしていた。だからこそ、アルマと出会った事はコメツキにとって僥倖と言えた。
外見を気にせず普通に接してくれる女性は稀な上にアルマの瞳に惹かれたのだ。
王都で食料卸の商売をしている内にとんでも無い商人の話を聞き付けた。『べゼット•ワイグマ』王都の危機を救いながらも半年で姿を消した偉大な商人であり『商人に大事なのは人の心を揺さぶる縁である』といったらしくコメツキは大いに感動したのだった。
それ以来コメツキの目標となったのだ。アルマと共に道行きをしながらもアルマの魅力の自覚を益々高めアルマに嫌われようとこの女性が自分の運命の女性だと心決めしたのだ。
ディーと言う冒険者に会って使命を全うしたと言っていたアルマが何故かディーと言う冒険者の後を追うというので自分の馬車に乗せたのはアルマの使命が気になった事だけでなく、アルマに同行しないといけないと言う焦りからだった。
何処とも知れないディーと言う冒険者の故郷に商人としての利益があるのか判らなかったが、これでアルマとの縁を切りたく無かったのだ。
ベラーシを越えてアニメルアの辺鄙な地方へ向かった事でコメツキは落胆したが、森に入って自分の過去世を思い出すと言う奇跡を体験した。
コメツキの前世は遥か昔に滅んだロマネスク王国と言う国だった。そこでアーリー•ストライクと言う子爵令息として生きていた。
許婚フランチェスカとは同い年で数ヶ月早く生まれたので兄のような気持ちだったが大好きだった。物心つく前から親に当てがわられた許婚だったが平和で心安らぐ生活をしていたのだ。
だが、平和は突然の戦争に依って破られた。幼かったアーリーは知らなかったがスキル至上主義の集団に依って国を壊され、許婚フランチェスカ共々殺されてしまったのだ。
アーリーのスキル『強縁』のお陰で生まれ変わってもフランチェスカと出会った。
馬車に乗せていたアルマがフランチェスカの生まれ変わりと気づき、コメツキは御者台で馬に引かれながら大きな喜びを感じていた。
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