1 / 9
第1話
しおりを挟む
時は今よりほんの少しだけ未来の話。
とある大手電機メーカーの社長の息子に生まれた俺は、何故かやたらと電化製品との相性が悪く、使っているとよく故障を引き起こす。
そのうち俺は電化製品をほぼ与えられなくなり……触ることすら禁止され……
……にも関わらず、周りの電化製品は何故かよく壊れ、俺は大事な商品の敵として家族に疎まれるようになった。
おかげで物心つく前に都会の実家からは体良く追い出され、田舎のじーさんばーさんの家で暮らすように強要され……
成人後。じーさんばーさんが亡くなった今でも、一人暮らしには十分すぎるほどの広い一軒家で、実家の援助を受けながらのんびり暮らしている。
そんな俺の生活は毎日シンプルだ。
朝起きて夜寝るまで、ほぼ1日外に出ずに家でダラダラして過ごす。
外出により、人様の家や公共の電化製品を壊さないようにするためだ。
この家の電化製品が壊れた場合は、解体できそうなものならとりあえず解体してみる。
そして内部の構造を勉強し、どうすれば壊れにくくなるかを研究しては直してみるのを繰り返す。
機械との相性が悪くて何度壊れても、直し方さえわかっていれば特に問題はないと、割と楽観的に生きていた。
だって体質なのは、どうしようもないし……。
「それにしても……暑い……」
8月の猛暑。
さっきまで鳴いていたはずのセミの声が聞こえなくなり、室温は40度以上になっていた。
リビングに併設している窓は全開にしてあるが、風を全然感じない。
田舎といえどこれだけ暑いのだから、都会にある実家はもっと暑いだろう……。
まぁ、今の時代の都会の公道はすべて半透明の長い筒のような形に整備され、冷暖房が当たり前にいきわたり、この周辺の田舎のように、太陽に照らされながら土やアスファルトの上を歩くことはほぼないと思うが。。。
「んー、、、直せるかなぁ……」
俺は小さな脚立にのぼり、壊れて不調になっているエアコンの構造を調べるべく、分解を始めていた。
エアコンは昔からある長方形で壁に取り付けるタイプなので、素人でもある程度は分解することが可能だった。
この家には、同じ形のエアコンが2台ある。もう1台は寝室だ。
予備があるならこの暑い中無理に直さなくてもよいかもしれないが、何せすぐに電化製品を壊す体質ゆえに、放置しておいてもう1台が壊れたらそれこそ悲惨だ……。夜眠れなくなる。
それに本音を言うと、毎日暇だ。超暇だ。
山ほどあるゲーム機やソフトは飽きたし壊したものもあるし、ネットサーフィンもネットゲームもやりすぎて超飽きた。
彼女はいないし、田舎では出会いがないし、女の子をお金で呼ぶためにその手のサイトにアクセスすれば、実家に監視されている俺の個人IDから速攻データを割り出され、数か月ネット回線を遮断されること間違いなしだ。さすがにそれは嫌だ。
だからあえて自分に試練をかざす!
暑い中、アツイことをする「漢」とやらを魅せる‼
修理を頼むのは最終手段だ‼
そんな独り言をボソボソつぶやきながら汗だくでエアコンを分解していると、ピンポーンとインターフォンが鳴った。
ピンポーンは一度だけでなく、二度三度と繰り返す。
(この鳴らし方……どう考えてもあいつらだな……)
仕方なく手を止め、脚立から降りたところで白いチワワ型のドア・ロボがトコトコとやってきた。
ドア・ロボとは、その名の通りインターフォンの音に反応して動き、来客を知らせてくれる小さなロボットだ。
こうして音が聞こえる時はよいが、例えば風呂に入っていたり、イヤホンで音楽を聴いていて来客に気付かない時もあり、そういう時に家人を探し回って知らせてくれるので意外と重宝する。
ドア・ロボの背中には液晶モニターがついていて、玄関の監視カメラとリンクしているのでどこかに触れると映像が映し出される。
そこには予想通り、監視カメラにギリギリ入る顔3つがひしめきあって映っていた。
「「「ぼっちゃ~ん! あけて下さいよぉ~‼」」」
人の好さそうな顔立ちをした3人が満面の笑顔で叫ぶ。ちなみに全員男で白衣姿だ。
細いのがA山、太いのがB田、小さいのがC川。略してABCトリオ。
正式な名前は忘れたが、呼び方がそれで通るので、特に覚える必要もなかった。
「ロボ向かわせるから、ちょっと待ってろ!」
3人に声をかけてから、ドア・ロボに向かって「オープン・ドア」というと、チワワは可愛いお尻をこちらに向けた後、猛ダッシュで玄関の方へ走り出した。
「え!? おい……」
速度の設定は「散歩程度」にしてあるはずだが、猛ダッシュしたということは、またどこかの回路がバクった可能性がある……
「3日前に直したばっかなのに……」
俺はため息をつき、後を追って玄関に向かった。
すると予想通り、ドッカーンッ‼と大きな音がして、玄関のドアに体当たりしたらしきチワワが足をジタバタさせながら靴にまみれてひっくり返っていた。
本来なら、チワワの目から出るビームのような認証システムを使って自動でパスワードを入力し、玄関のセキュリティを解除してドアを開けてくれるはずなのだが……。
「やはり故障か……」
あとで直そう……。
俺はチワワを抱え、仕方なく玄関のドアノブに手をかけた。
この家の周りには、人体感知センサーが山ほど張り巡らされているため、身体情報を登録されていない者は玄関にたどり着くことすらできない仕組みになっている。
ご近所さん、ただの通りすがり……何か1つでもセンサーに引っ掛かかると、この周辺にひそんで生活しているらしき親の会社の警備隊員が山ほど沸いて出てきて容赦なく身体検査を始める。
親の会社の幹部が開発したケタ違いの機器の中に、肌にちょっと触れるだけで、相手の名前・生年月日・住所・身長・体重・体脂肪・心拍数等の情報がワラワラ出てくるものがある。
さすがにそこまで個人情報が出てくる機器は、拳銃と同じである程度の上位資格がないと所持することは許されていないらしいけど。
一応俺は「大手電機メーカーの社長の息子」という立場上、年に数回の身代金目的者は絶えないらしかった。
俺の元まで辿り着く者がほぼいないため、年間報告書を受け取って流し読みする程度で詳細まではよく知らないし、興味もないけれど。
―――――暑っ……! 眩しすぎて、、、目がチカチカする……!
玄関のドアをほんの少し開けただけで、意識がもっていかれそうになった。
真上に日よけの屋根はあるが、視界に入る眩しい景色は溶けているようにもやっとして見える。いわゆる陽炎ってやつだ。
室内が暗かったわけではないが、ずっと細かい作業をしていて目が疲れていた。
エアコンが不調なせいで暑さに身体は慣れつつあったが、眩しさにはまだ目が慣れない。
「「「ぼっちゃ~ん!イイモノ持ってきましたよ~‼」」」
もやぁ~っとする光の中から声の方が先に飛んできて、そのあと少しずつ3人の輪郭が現れてきた。
(そうだ……。この3人を出迎えるためにドアを開けたんだった……)
ほんの一瞬でその思考がすっ飛んでしまうほど、今日の気温はヤバすぎる。。。
「お前らは、ほんと変わらないな……」
―――――こんなクソ暑い中、いつも通りの涼しい笑顔で笑いやがって……。
半分笑顔で、半分呆れ顔。
そんな俺の表情を見てニンマリした3人は、「だってぼっちゃんラブですからー!」と口々に言いつつ、適当なキメポーズで俺にアピールした。毎度のことなのでスルーだけど。
「とにかく入れよ。暑いだろ。……といっても、うちのエアコンは今不調だから、外とそんなに温度変わらないかもしれないけど……」
俺が顎でクイッと家の中を指すと、
「「「お邪魔しまーっす‼ あとお土産がありまーっす‼」」」
3人は元気よく言い放ち、自分たちの後ろに立ててあったらしき大きなダンボールの梱包を横にしてから玄関に押し込んで来た。
「なんだこれ‼ でかっ……!」
突っ込まずにいられない。
長さはおそらく2メートル……以上……!?
ガッシリとした梱包のせいか、横幅は玄関に入るギリギリだった。
中身が余程貴重なのか、ABCトリオはぶつけないように慎重にゆっくり運んでいる。
「「「ふふふ。とてもいいモノですよ~‼ 絶対ぼっちゃんの好みにヒットする自信作ですから、開封をお楽しみに~♪」」」
「まぁ、、、なんでもいいけど、ゴミはちゃんと持ち帰れよ?」
「「「はぁーい♪」」」
中身に興味深々だけど、俺が触ると壊しやすいだろうから組み立てが済むまでは絶対に触らない。それは暗黙の了解だった。
玄関から短い廊下を渡り、リビングへ。
3人は、リビングに入ってすぐの場所に荷物をおろすと、「重かったー」「腰にきたー」「運べてよかったー」と順番に叫んで一息ついた後、今度はゆっくり丁寧にダンボールをはがし始めた。
はがしてもはがしてもダンボールが出てくる……。どんだけ厳重な梱包だよ!
(まぁ、見てる分には面白いけど……)
―――――この時の俺は、
この箱の中身が、俺の日常生活を大きく変えることになるとはつゆ知らず、、、
「中身がエアコンだったら嬉しいな~」……なんて。
……呑気に、考えていたのである。
つづく。
とある大手電機メーカーの社長の息子に生まれた俺は、何故かやたらと電化製品との相性が悪く、使っているとよく故障を引き起こす。
そのうち俺は電化製品をほぼ与えられなくなり……触ることすら禁止され……
……にも関わらず、周りの電化製品は何故かよく壊れ、俺は大事な商品の敵として家族に疎まれるようになった。
おかげで物心つく前に都会の実家からは体良く追い出され、田舎のじーさんばーさんの家で暮らすように強要され……
成人後。じーさんばーさんが亡くなった今でも、一人暮らしには十分すぎるほどの広い一軒家で、実家の援助を受けながらのんびり暮らしている。
そんな俺の生活は毎日シンプルだ。
朝起きて夜寝るまで、ほぼ1日外に出ずに家でダラダラして過ごす。
外出により、人様の家や公共の電化製品を壊さないようにするためだ。
この家の電化製品が壊れた場合は、解体できそうなものならとりあえず解体してみる。
そして内部の構造を勉強し、どうすれば壊れにくくなるかを研究しては直してみるのを繰り返す。
機械との相性が悪くて何度壊れても、直し方さえわかっていれば特に問題はないと、割と楽観的に生きていた。
だって体質なのは、どうしようもないし……。
「それにしても……暑い……」
8月の猛暑。
さっきまで鳴いていたはずのセミの声が聞こえなくなり、室温は40度以上になっていた。
リビングに併設している窓は全開にしてあるが、風を全然感じない。
田舎といえどこれだけ暑いのだから、都会にある実家はもっと暑いだろう……。
まぁ、今の時代の都会の公道はすべて半透明の長い筒のような形に整備され、冷暖房が当たり前にいきわたり、この周辺の田舎のように、太陽に照らされながら土やアスファルトの上を歩くことはほぼないと思うが。。。
「んー、、、直せるかなぁ……」
俺は小さな脚立にのぼり、壊れて不調になっているエアコンの構造を調べるべく、分解を始めていた。
エアコンは昔からある長方形で壁に取り付けるタイプなので、素人でもある程度は分解することが可能だった。
この家には、同じ形のエアコンが2台ある。もう1台は寝室だ。
予備があるならこの暑い中無理に直さなくてもよいかもしれないが、何せすぐに電化製品を壊す体質ゆえに、放置しておいてもう1台が壊れたらそれこそ悲惨だ……。夜眠れなくなる。
それに本音を言うと、毎日暇だ。超暇だ。
山ほどあるゲーム機やソフトは飽きたし壊したものもあるし、ネットサーフィンもネットゲームもやりすぎて超飽きた。
彼女はいないし、田舎では出会いがないし、女の子をお金で呼ぶためにその手のサイトにアクセスすれば、実家に監視されている俺の個人IDから速攻データを割り出され、数か月ネット回線を遮断されること間違いなしだ。さすがにそれは嫌だ。
だからあえて自分に試練をかざす!
暑い中、アツイことをする「漢」とやらを魅せる‼
修理を頼むのは最終手段だ‼
そんな独り言をボソボソつぶやきながら汗だくでエアコンを分解していると、ピンポーンとインターフォンが鳴った。
ピンポーンは一度だけでなく、二度三度と繰り返す。
(この鳴らし方……どう考えてもあいつらだな……)
仕方なく手を止め、脚立から降りたところで白いチワワ型のドア・ロボがトコトコとやってきた。
ドア・ロボとは、その名の通りインターフォンの音に反応して動き、来客を知らせてくれる小さなロボットだ。
こうして音が聞こえる時はよいが、例えば風呂に入っていたり、イヤホンで音楽を聴いていて来客に気付かない時もあり、そういう時に家人を探し回って知らせてくれるので意外と重宝する。
ドア・ロボの背中には液晶モニターがついていて、玄関の監視カメラとリンクしているのでどこかに触れると映像が映し出される。
そこには予想通り、監視カメラにギリギリ入る顔3つがひしめきあって映っていた。
「「「ぼっちゃ~ん! あけて下さいよぉ~‼」」」
人の好さそうな顔立ちをした3人が満面の笑顔で叫ぶ。ちなみに全員男で白衣姿だ。
細いのがA山、太いのがB田、小さいのがC川。略してABCトリオ。
正式な名前は忘れたが、呼び方がそれで通るので、特に覚える必要もなかった。
「ロボ向かわせるから、ちょっと待ってろ!」
3人に声をかけてから、ドア・ロボに向かって「オープン・ドア」というと、チワワは可愛いお尻をこちらに向けた後、猛ダッシュで玄関の方へ走り出した。
「え!? おい……」
速度の設定は「散歩程度」にしてあるはずだが、猛ダッシュしたということは、またどこかの回路がバクった可能性がある……
「3日前に直したばっかなのに……」
俺はため息をつき、後を追って玄関に向かった。
すると予想通り、ドッカーンッ‼と大きな音がして、玄関のドアに体当たりしたらしきチワワが足をジタバタさせながら靴にまみれてひっくり返っていた。
本来なら、チワワの目から出るビームのような認証システムを使って自動でパスワードを入力し、玄関のセキュリティを解除してドアを開けてくれるはずなのだが……。
「やはり故障か……」
あとで直そう……。
俺はチワワを抱え、仕方なく玄関のドアノブに手をかけた。
この家の周りには、人体感知センサーが山ほど張り巡らされているため、身体情報を登録されていない者は玄関にたどり着くことすらできない仕組みになっている。
ご近所さん、ただの通りすがり……何か1つでもセンサーに引っ掛かかると、この周辺にひそんで生活しているらしき親の会社の警備隊員が山ほど沸いて出てきて容赦なく身体検査を始める。
親の会社の幹部が開発したケタ違いの機器の中に、肌にちょっと触れるだけで、相手の名前・生年月日・住所・身長・体重・体脂肪・心拍数等の情報がワラワラ出てくるものがある。
さすがにそこまで個人情報が出てくる機器は、拳銃と同じである程度の上位資格がないと所持することは許されていないらしいけど。
一応俺は「大手電機メーカーの社長の息子」という立場上、年に数回の身代金目的者は絶えないらしかった。
俺の元まで辿り着く者がほぼいないため、年間報告書を受け取って流し読みする程度で詳細まではよく知らないし、興味もないけれど。
―――――暑っ……! 眩しすぎて、、、目がチカチカする……!
玄関のドアをほんの少し開けただけで、意識がもっていかれそうになった。
真上に日よけの屋根はあるが、視界に入る眩しい景色は溶けているようにもやっとして見える。いわゆる陽炎ってやつだ。
室内が暗かったわけではないが、ずっと細かい作業をしていて目が疲れていた。
エアコンが不調なせいで暑さに身体は慣れつつあったが、眩しさにはまだ目が慣れない。
「「「ぼっちゃ~ん!イイモノ持ってきましたよ~‼」」」
もやぁ~っとする光の中から声の方が先に飛んできて、そのあと少しずつ3人の輪郭が現れてきた。
(そうだ……。この3人を出迎えるためにドアを開けたんだった……)
ほんの一瞬でその思考がすっ飛んでしまうほど、今日の気温はヤバすぎる。。。
「お前らは、ほんと変わらないな……」
―――――こんなクソ暑い中、いつも通りの涼しい笑顔で笑いやがって……。
半分笑顔で、半分呆れ顔。
そんな俺の表情を見てニンマリした3人は、「だってぼっちゃんラブですからー!」と口々に言いつつ、適当なキメポーズで俺にアピールした。毎度のことなのでスルーだけど。
「とにかく入れよ。暑いだろ。……といっても、うちのエアコンは今不調だから、外とそんなに温度変わらないかもしれないけど……」
俺が顎でクイッと家の中を指すと、
「「「お邪魔しまーっす‼ あとお土産がありまーっす‼」」」
3人は元気よく言い放ち、自分たちの後ろに立ててあったらしき大きなダンボールの梱包を横にしてから玄関に押し込んで来た。
「なんだこれ‼ でかっ……!」
突っ込まずにいられない。
長さはおそらく2メートル……以上……!?
ガッシリとした梱包のせいか、横幅は玄関に入るギリギリだった。
中身が余程貴重なのか、ABCトリオはぶつけないように慎重にゆっくり運んでいる。
「「「ふふふ。とてもいいモノですよ~‼ 絶対ぼっちゃんの好みにヒットする自信作ですから、開封をお楽しみに~♪」」」
「まぁ、、、なんでもいいけど、ゴミはちゃんと持ち帰れよ?」
「「「はぁーい♪」」」
中身に興味深々だけど、俺が触ると壊しやすいだろうから組み立てが済むまでは絶対に触らない。それは暗黙の了解だった。
玄関から短い廊下を渡り、リビングへ。
3人は、リビングに入ってすぐの場所に荷物をおろすと、「重かったー」「腰にきたー」「運べてよかったー」と順番に叫んで一息ついた後、今度はゆっくり丁寧にダンボールをはがし始めた。
はがしてもはがしてもダンボールが出てくる……。どんだけ厳重な梱包だよ!
(まぁ、見てる分には面白いけど……)
―――――この時の俺は、
この箱の中身が、俺の日常生活を大きく変えることになるとはつゆ知らず、、、
「中身がエアコンだったら嬉しいな~」……なんて。
……呑気に、考えていたのである。
つづく。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる