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移動中睡魔に負けそうになってる。
毎晩当然の様に抱き込まれて抵抗虚しく背中とんとんですぐ寝落ちしているのだから、睡眠時間が足りない訳ではない。
ずっと目隠しをしているからかな?
移動で体力を使っているからではないことは確実だ。
なぜなら。
ずっと抱っこ移動になってるから!
なんでこうなった!
確かに目隠しのままで歩くのは危ない。だから移動中は目隠しを取ろうと考えていたのだけど、そもそも2人で移動なら目隠しがあってもなくても抱っこ移動だと、ギィに言われてしまった…。
ギィの後ろをついて行くにしても慣れてなさすぎて、視界に入ってなければ心配すぎるらしい。
で、抱っこ。
片腕にお尻を乗せる縦抱っこ。
縦抱っこは幼児専用のイメージだし、せめて初日の様におんぶじゃダメかと粘ってみたが、おんぶだと前傾姿勢になっちゃうし手を空けておけないから、ギィ1人になった今はダメだと。
そんな訳で絶賛抱っこ移動中です。
腕に座って頭を肩にもたせかける姿勢は想像以上に安定していて、ギィの滑る様な足取りと高めの体温に目隠しですぐに眠くなってしまう。
「起きたか?」
何かを感じた気がしてハッと目覚めると目隠し越しにギィの光。起きると絶対目を開けてしまうからやっぱ目隠しは正解だな。学習能力に期待するのは諦めた!
「今魔王領に入った。迎えが来るだろうからそのまま起きてろよ」
「ぉぅ」
居眠りを揶揄われたことは一度もないけど、歩くのをサボって楽してる身ではちょっと気が退ける。
他意なく言ってるってのはここまでの道中一緒に過ごしてわかってる。ギィは何でもストレートに言うタイプ。裏の意味とか勘繰らなくていいのはいいけど、時々豪速球で俺のガラスのハートに突き刺さるから、ダメージが出ることもある…。
「小さい」も「きれい」も「かわいい」も男に向ける褒め言葉とは、俺は認めん!
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腕に座って頭を肩にもたせかける姿勢は想像以上に安定していて、ギィの滑る様な足取りと高めの体温に目隠しですぐに眠くなってしまう。
「起きたか?」
何かを感じた気がしてハッと目覚めると目隠し越しにギィの光。起きると絶対目を開けてしまうからやっぱ目隠しは正解だな。学習能力に期待するのは諦めた!
「今魔王領に入った。迎えが来るだろうからそのまま起きてろよ」
「ぉぅ」
居眠りを揶揄われたことは一度もないけど、歩くのをサボって楽してる身ではちょっと気が退ける。
他意なく言ってるってのはここまでの道中一緒に過ごしてわかってる。ギィは何でもストレートに言うタイプ。裏の意味とか勘繰らなくていいのはいいけど、時々豪速球で俺のガラスのハートに突き刺さるから、ダメージが出ることもある…。
「小さい」も「きれい」も「かわいい」も男に向ける褒め言葉とは、俺は認めん!
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