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2章
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目は覚めている。けど目を開けられない。
目を開けてギィがいたら、俺、どんな顔をしたらいいんだ!?
昨日、人攫いに監禁されたり走駝から転がり落ちたり色んなことがあったはずなんだけど、その後のギィとのことで全部吹き飛んだ。
昨日、俺、ギィと…ギィと、こ、恋人同士にっ。その上あんな、あんなことしてっ。
ちょっと油断するとすぐ昨日のギィを思い浮かべてしまう。
いっぱいキスして、貪るような目で俺を見て。汗が滲む筋肉で覆われた固い胸も、俺を軽々とひっくり返す太い腕も、絡んだ足の感触も、揺さぶられながら感じていた力強い動きも、全部が気持ちよすぎて苦しいほどだった。
体はあちこち軋んでるし、ギィが入ってたあそこはまだ違和感ありまくりだけど、今すぐにでもまたして欲しいって思ってる。
ギィはどうだったかな。またしたいって思ってるかな。
あぁ、恥ずかしいけどニヤけてしまうっ!
で、寝たふりのままギィの気配を探るけどわからない。普段から気配薄いしな。
ギィがいたらなんでもない顔しておはようって言うぞってそっと目を開けたけど…ギィはいなかった。
「はあぁぁぁ…」
気が抜けて、ちょっとがっかりしてベッドの上に座り込んで項垂れる。
恋人同士って朝からイチャイチャするんだと思ってたから拍子抜けだ。
落ち着いてきたら喉が乾いた。
水が飲みたい。いや、頭から水を被りたい。このピンクに染まった脳みそもキンキンに冷えた水を被ればいつも通りに戻るだろう。
爺ちゃんの裏山の湧水みたいに冷えた水を頭から…
バッシャァァーン
「うわわぁぁぁっ!?」
なんでベッドの上なのに頭上から水が降ってくるんだ…。しかも想像通りの冷え冷えの水…。
目は覚めたけど、心臓は止まりそうになった。
「カイトっ!?」
扉が壊れそうな勢いでギィが部屋に飛び込んできた。
周りをさっと確認して危険がないと判断すると、構えていた短剣を下ろして、ベッドの上で呆然としていた俺を抱き上げる。
「ギィ…水が…降ってきた…」
「怪我はないな?」
ギィは俺の体を確認しながら手早く乾かしていく。
ギィの顔が近い。
かっこいい。
冷たい水を被っても俺の脳みそはまだピンクに染まったままだった。ギィの真剣な表情や抱き上げてる腕の感触、体温に匂い。全部が昨日のことを思い出させて顔が熱くなってくる。
しかも、俺、今、裸!
返事をしない俺に目を向けたギィは俺が真っ赤になってることに気づいたんだろう。ちょっと目を見張ってからすっごく甘い笑顔でキスをしてきた。
「おはよう、カイト。昨日はすごくかわいかった」
あぁー。俺の好きなキス。
「ん…おはよう……ぅんっ…ん」
「体が冷えてるから風呂に入ろう。風呂で何があったのかゆっくり教えてくれ」
そのままキスされながらお風呂へ運ばれて。
自分で出来るって言ったけど聞いてもらえず洗われ中。
「水が欲しいと思ったら降ってきたのか?」
「うん…。思った通りの冷たい水だったし頭から被りたいと思ったけど、水なんてなかったのに」
「……。カイト、ちょっと確認させてくれ」
「??」
ギィは泡を流すと壁に向かって俺を立たせた。
両手を壁につけって??
ってギィ!どこ調べるんだよ!?
危ないからしっかり立てって、いやいやいや!
ギィは俺の背後に膝をついてしゃがむと徐にお尻を開いて穴をそっと撫でた。
「ギィ!何を「気になることがある。それに、昨日は余裕がなくて中に出してしまったから、掻き出さないと体に悪い。傷ついてはいないと思うが念のためそれも確認しないと」」
よく慣らしたから大丈夫だと思うが。って言いながら滑った指先を差し込んでくる。
「あ…ぁ、ぁ」
侵入してきた指が掻き出す動きで壁を擦る。
俺の体は昨日の快感をまだ覚えていて、ギィの指の動きに応えてるように腰が揺れてしまう。
「やだぁ……あぁん…ぁん。ギィっ…」
やはり残って無いか。って呟いてるけど俺はもうちゃんと考えることができない。ゆるゆる擦られるだけじゃもどかしくて。
「ギィ、ギィっ…もう…もっと…」
「あぁ、悪かった」
ギィは立ち上がると俺を背後から抱きしめて、うなじや肩にキスをしながら突き入れた指で奥まできつく突き上げて、反対の手で俺の俺を擦ってすぐに達かせてくれた。
「で、さっきのは何だったんだよ!」
もう一度洗われてギィと2人で湯船の中。
俺は怒ってます!
いや、気持ちよかったけどね?でもあんなのおかしいと思う!
俺の頭を抱き込んでひたすらチュッチュしてるけど誤魔化されないからな。って睨んだら、おでこにチュってしてから怒るなよ。って頬を撫でられた。
「中に出したものは掻き出さないといけないのは本当だぞ?何も残ってなかったがな」
「え?昨日ギィも達ったよね?」
「あぁ。1回だけだがな」
すごくよかった。って頬擦りしながらうっとり言われて、さらっととんでもないことを言ってしまったことに気づいた。
恥ずかしいぃぃ。
次はもっとって言われても返事なんてできないよっ。
ギィは、恥ずかしさのあまりお湯に潜りそうになった俺を抱き寄せながら、クツクツ笑う。
「何もないところから水が出たのは魔法だろうと思ったが、あの部屋にはカイトしかいなかった。ならカイトが魔法を使ったんだろう。では魔力の素は何だったのか」
まさかまさか
「今朝俺が起きたときにはまだカイトの中に俺が出したものは残っていた。だが、今は何もなかった。つまり」
「…つまり?」
ゴクッ
「カイトは俺の精液を使って水を発現させたんだろうな。体液には大量の魔力が含まれてるしな」
「えぇ…そんなことあり得るの…?」
「これまで聞いたことはない。しかしそう考えればしっくりくるだろう?1回しか出してないとはいえ量はあったから、本来なら残ってるはずだ。それがなくて、ないはずの水があった。しかもカイトが望んだものだ」
俺…俺にも魔法が使える??
「ギィ、それってすごくない!?俺、魔法使えないって諦めてたのに!
うわぁー…初魔法を無意識で出しちゃったって勿体無いことしちゃった。もっとかっこいいやつがよかった。他にもできるかな!?」
火の玉を出す?鎌鼬とか?氷の矢とかもかっこいい!
あぁっ!空飛んだりもできるかも!?
「1回分であの水でしょ?2回分だったら?あ、1回分で何回も出せるのもあるのかな?
あっ!ギィのじゃない魔力「カイト。俺が何回でも好きなだけ付き合ってやる。だから俺以外の魔力を試すのはダメだ」……はぃ」
興奮して可能性を考えてたら、頭をがっしり鷲掴みされた。ギィ、顔は笑ってるけど目が、目が怖いです…。
そうだよね。俺が魔法を使えるようになるには、その…体液を入れてもらわなきゃだめなんだしね。
……入れてもらうのは口でもいいのかな?飲み込まなかったら魔法使える?
いやいや、それは今考えることじゃない。今は…
「ギィ、ごめんね。俺、考えなしに言っちゃった。他の人の魔力で試したいなんて思ってないから。ギィじゃないと嫌だから。ギィの魔力だけ欲しいから」
お詫びのキスもいっぱいしとこう。
ギィは頭を掴んでた手を離して俺を引き寄せた。おでことおでこをくっつけて真剣な顔で俺の目を見る。
「カイト。俺の好きはカイトを独占したい好きだ。カイトの望みは俺が叶える。だから俺以外を欲しがらないでくれ」
「うん。俺、ギィが好き。俺もギィを独占したいよ。ギィも俺だけでいて」
「あぁ、もちろんだ。愛してる」
誓うようにそう言って、優しくて激しいキスをくれたギィは、今すぐカイトが欲しいってふにゃふにゃになった俺をさっさとベッドに連れ込んだ。
目を開けてギィがいたら、俺、どんな顔をしたらいいんだ!?
昨日、人攫いに監禁されたり走駝から転がり落ちたり色んなことがあったはずなんだけど、その後のギィとのことで全部吹き飛んだ。
昨日、俺、ギィと…ギィと、こ、恋人同士にっ。その上あんな、あんなことしてっ。
ちょっと油断するとすぐ昨日のギィを思い浮かべてしまう。
いっぱいキスして、貪るような目で俺を見て。汗が滲む筋肉で覆われた固い胸も、俺を軽々とひっくり返す太い腕も、絡んだ足の感触も、揺さぶられながら感じていた力強い動きも、全部が気持ちよすぎて苦しいほどだった。
体はあちこち軋んでるし、ギィが入ってたあそこはまだ違和感ありまくりだけど、今すぐにでもまたして欲しいって思ってる。
ギィはどうだったかな。またしたいって思ってるかな。
あぁ、恥ずかしいけどニヤけてしまうっ!
で、寝たふりのままギィの気配を探るけどわからない。普段から気配薄いしな。
ギィがいたらなんでもない顔しておはようって言うぞってそっと目を開けたけど…ギィはいなかった。
「はあぁぁぁ…」
気が抜けて、ちょっとがっかりしてベッドの上に座り込んで項垂れる。
恋人同士って朝からイチャイチャするんだと思ってたから拍子抜けだ。
落ち着いてきたら喉が乾いた。
水が飲みたい。いや、頭から水を被りたい。このピンクに染まった脳みそもキンキンに冷えた水を被ればいつも通りに戻るだろう。
爺ちゃんの裏山の湧水みたいに冷えた水を頭から…
バッシャァァーン
「うわわぁぁぁっ!?」
なんでベッドの上なのに頭上から水が降ってくるんだ…。しかも想像通りの冷え冷えの水…。
目は覚めたけど、心臓は止まりそうになった。
「カイトっ!?」
扉が壊れそうな勢いでギィが部屋に飛び込んできた。
周りをさっと確認して危険がないと判断すると、構えていた短剣を下ろして、ベッドの上で呆然としていた俺を抱き上げる。
「ギィ…水が…降ってきた…」
「怪我はないな?」
ギィは俺の体を確認しながら手早く乾かしていく。
ギィの顔が近い。
かっこいい。
冷たい水を被っても俺の脳みそはまだピンクに染まったままだった。ギィの真剣な表情や抱き上げてる腕の感触、体温に匂い。全部が昨日のことを思い出させて顔が熱くなってくる。
しかも、俺、今、裸!
返事をしない俺に目を向けたギィは俺が真っ赤になってることに気づいたんだろう。ちょっと目を見張ってからすっごく甘い笑顔でキスをしてきた。
「おはよう、カイト。昨日はすごくかわいかった」
あぁー。俺の好きなキス。
「ん…おはよう……ぅんっ…ん」
「体が冷えてるから風呂に入ろう。風呂で何があったのかゆっくり教えてくれ」
そのままキスされながらお風呂へ運ばれて。
自分で出来るって言ったけど聞いてもらえず洗われ中。
「水が欲しいと思ったら降ってきたのか?」
「うん…。思った通りの冷たい水だったし頭から被りたいと思ったけど、水なんてなかったのに」
「……。カイト、ちょっと確認させてくれ」
「??」
ギィは泡を流すと壁に向かって俺を立たせた。
両手を壁につけって??
ってギィ!どこ調べるんだよ!?
危ないからしっかり立てって、いやいやいや!
ギィは俺の背後に膝をついてしゃがむと徐にお尻を開いて穴をそっと撫でた。
「ギィ!何を「気になることがある。それに、昨日は余裕がなくて中に出してしまったから、掻き出さないと体に悪い。傷ついてはいないと思うが念のためそれも確認しないと」」
よく慣らしたから大丈夫だと思うが。って言いながら滑った指先を差し込んでくる。
「あ…ぁ、ぁ」
侵入してきた指が掻き出す動きで壁を擦る。
俺の体は昨日の快感をまだ覚えていて、ギィの指の動きに応えてるように腰が揺れてしまう。
「やだぁ……あぁん…ぁん。ギィっ…」
やはり残って無いか。って呟いてるけど俺はもうちゃんと考えることができない。ゆるゆる擦られるだけじゃもどかしくて。
「ギィ、ギィっ…もう…もっと…」
「あぁ、悪かった」
ギィは立ち上がると俺を背後から抱きしめて、うなじや肩にキスをしながら突き入れた指で奥まできつく突き上げて、反対の手で俺の俺を擦ってすぐに達かせてくれた。
「で、さっきのは何だったんだよ!」
もう一度洗われてギィと2人で湯船の中。
俺は怒ってます!
いや、気持ちよかったけどね?でもあんなのおかしいと思う!
俺の頭を抱き込んでひたすらチュッチュしてるけど誤魔化されないからな。って睨んだら、おでこにチュってしてから怒るなよ。って頬を撫でられた。
「中に出したものは掻き出さないといけないのは本当だぞ?何も残ってなかったがな」
「え?昨日ギィも達ったよね?」
「あぁ。1回だけだがな」
すごくよかった。って頬擦りしながらうっとり言われて、さらっととんでもないことを言ってしまったことに気づいた。
恥ずかしいぃぃ。
次はもっとって言われても返事なんてできないよっ。
ギィは、恥ずかしさのあまりお湯に潜りそうになった俺を抱き寄せながら、クツクツ笑う。
「何もないところから水が出たのは魔法だろうと思ったが、あの部屋にはカイトしかいなかった。ならカイトが魔法を使ったんだろう。では魔力の素は何だったのか」
まさかまさか
「今朝俺が起きたときにはまだカイトの中に俺が出したものは残っていた。だが、今は何もなかった。つまり」
「…つまり?」
ゴクッ
「カイトは俺の精液を使って水を発現させたんだろうな。体液には大量の魔力が含まれてるしな」
「えぇ…そんなことあり得るの…?」
「これまで聞いたことはない。しかしそう考えればしっくりくるだろう?1回しか出してないとはいえ量はあったから、本来なら残ってるはずだ。それがなくて、ないはずの水があった。しかもカイトが望んだものだ」
俺…俺にも魔法が使える??
「ギィ、それってすごくない!?俺、魔法使えないって諦めてたのに!
うわぁー…初魔法を無意識で出しちゃったって勿体無いことしちゃった。もっとかっこいいやつがよかった。他にもできるかな!?」
火の玉を出す?鎌鼬とか?氷の矢とかもかっこいい!
あぁっ!空飛んだりもできるかも!?
「1回分であの水でしょ?2回分だったら?あ、1回分で何回も出せるのもあるのかな?
あっ!ギィのじゃない魔力「カイト。俺が何回でも好きなだけ付き合ってやる。だから俺以外の魔力を試すのはダメだ」……はぃ」
興奮して可能性を考えてたら、頭をがっしり鷲掴みされた。ギィ、顔は笑ってるけど目が、目が怖いです…。
そうだよね。俺が魔法を使えるようになるには、その…体液を入れてもらわなきゃだめなんだしね。
……入れてもらうのは口でもいいのかな?飲み込まなかったら魔法使える?
いやいや、それは今考えることじゃない。今は…
「ギィ、ごめんね。俺、考えなしに言っちゃった。他の人の魔力で試したいなんて思ってないから。ギィじゃないと嫌だから。ギィの魔力だけ欲しいから」
お詫びのキスもいっぱいしとこう。
ギィは頭を掴んでた手を離して俺を引き寄せた。おでことおでこをくっつけて真剣な顔で俺の目を見る。
「カイト。俺の好きはカイトを独占したい好きだ。カイトの望みは俺が叶える。だから俺以外を欲しがらないでくれ」
「うん。俺、ギィが好き。俺もギィを独占したいよ。ギィも俺だけでいて」
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