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★ピタラス諸島第四、ロリアン島編★
585:平気
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『なんともまぁ……、小賢しい真似をしてくれたものよ。のぉ、モッモ?』
低く、唸るような声で、イグはそう言った。
「イグ! お願いだ!! もうこれ以上はやめてよっ!!!」
バルンが居なくなった両手を、ギュッと強く握り締め、叫ぶ俺。
『やめる? 何をやめると言うんじゃ??』
「モシューラを止めてっ! このままだと王都がっ!! 紅竜人が滅びちゃうよっ!!!」
俺の言葉に、イグはほくそ笑む。
『ならば……、滅べば良いではないか』
「なっ!? なんでっ!?? 本気で言ってるのっ!?!?」
紅竜人は、イグが生み出した種族じゃないのか?
自らが生み出した種族、命を、自らの手で滅ぼそうとするなんて……、いったい何を考えてるんだ??
『モッモ、お前は何か勘違いしておるようじゃの。わしがこの世に紅竜人を生み出した理由、これまでククルカンと呼ばれる者を遣わしてきた理由……、それが、わしが紅竜人を守る為だとでも思っておるのか?』
「それ、は……、違うのっ!?」
『違う。大いに違うのぉ。わしがこの世に紅竜人を生み出した理由、それは……、単なる暇潰しじゃ』
ひっ!? 暇潰しだとっ!??
『限りある命を懸命に生きる……、お前達のような下位な生き物には、崇高なる神の意思など理解出来まい。わしらは何千年、何万年、何億年と、決して終わる事のない時を過ごす。その中で何を生み出し、育て、また滅ぼすのか……、それは単なる暇潰しにしか過ぎぬ。つまり、何をどうしようと、わしの勝手じゃ。永劫に続く時の中では、自我を保つ事の方が難しい。面白みが無ければ、神とてつまらぬからのぉ』
ニヤニヤと笑いながら話すイグに対し、俺は寒気と吐き気を覚えた。
こいつ……、想像していたよりも、ずっと……、もっともっと、ヤバいやつだったんだ。
生き物の命を、玩具にして遊んでいる。
なんて酷い奴なんだ……
言葉を失う俺。
すると、ジッと黙っていたカービィが口を開く。
「おまいが、おいら達をどう思おうが、関係ねぇ……。嘲笑おうが、見くびろうが、知ったこっちゃねぇさ。だけどな、おいら達にだって意思があるんだ。生きたいっていう、強い意志がなっ! おまいみたいにヘラヘラ笑って、面白いとかつまらないとかで、ダラダラと無駄に生きてんじゃねぇんだっ!! おまいこそ、おいら達の事なんて分かんねぇだろ? 生み出したくせに、必死に生きてる奴の気持ちなんて、これっぽっちも分かってねぇだろっ!? ……哀れだな。おまいは哀れだよっ!!! イグ!!!!」
カービィの、杖を持つ手が震えている。
強気な事を言ってても、相手は旧世界の神、神代の悪霊と呼ばれるイグなのだ。
ビビらずにいられる方がおかしい。
そして……、カービィの全身もまた、モシューラの赤い鱗粉によって、少しずつ黒ずみ始めていた。
『お前達の気持ち……? お前達の意志だと……?? そんなもの、分からずとて何の問題がある!? わしには必要の無い事っ!! お前達のような、下位な生き物がわしを哀れむなど、頭が高いにも程があるっ!!!』
ワナワナと震え、声を荒げるイグ。
明らかに激昂するその様子に、俺は怯えて震えると共に、頭のどこかで違和感を感じていた。
普通、怒る時って、図星の時だよな?
イグは、俺たちの事を下位だと言いながら、どうしてここまでカービィの言葉に怒っているんだ??
生意気だから……、ではないよな???
『モッモ、お前はチャイロの友じゃ。故に、お前とその仲間の命だけは助けてやろうと思うていたが……、気が変わったぞ。お前も、その仲間も、共にこの地に沈むが良い。そして地獄の底で悔めっ! わしに逆らった事!! わしを怒らせた事をなっ!!!』
ドス黒い七色のオーラを全身から放ち、大きな虹色の瞳を眩しいくらいに光らせながら、その小さな両手を俺とカービィに向けるイグ。
その二つの手の平には、よく知らない俺でも分かるほどに、めちゃくちゃヤバそうな、バチバチとした線香花火のような光の玉が作られていく。
どんどん、どんどんと大きくなる光の玉。
やがてそれは、チャイロの体よりも大きくなって……
『さらばだモッモ! その魂ごと、仲間と共に消し飛べぇっ!!』
やべぇっ!?
今度こそ、マジで死ぬっ!??
前にいるカービィの体を、ギュッと抱き締める俺。
往生際の悪いカービィは、圧倒的なイグの力の前でも、跳ね返してやろうと反射魔法を行使している。
俺達の前には、魔法で作られた、青みがかった透明の鏡のようなものが現れたが……、そんなもので防げるとは到底思えない。
くそ……、くそっ! くそぉっ!!
折角ここまで来たのに……、こんなとこまで来たのに、死ぬなんて……
嫌だよ、母ちゃあぁぁーーーーーん!!!
死を覚悟した俺は心の中で叫んだ、その時だった。
何か巨大なものが、イグの背後で揺らめいた。
そして……
バックンッ!!!!!
「はっ!?」
「なっ!??」
一瞬の出来事で、俺もカービィも、何が起きたのか理解するのに数秒かかった。
先程までそこにいたはずのイグは、両手で作ったヤバい光の玉もろとも、その場から姿を消した。
そこにいるのは巨大な蛾……、邪神モシューラ。
異質で大きな口を閉じ、上を向いて、ごくんと何かを飲み込んだ。
……そう。
なんとイグは、モシューラに食われてしまった。
「……いやっ!? なんでっ!!?」
「どうなってるんだ!? あいつ……、なんで食った!??」
予想外の出来事に、俺もカービィも焦り、揃って突っ込む。
すると、モシューラの頭上に張り巡らされていた青い封印結界が、パーっと青い光の粒となって消えてしまったではないか。
「カービィちゃん! もう限界ポよっ!! 戻るポッ!!!」
背後を振り返ると、そこには全身が黒ずんで、苦しそうに息をしているノリリアが。
フラフラとした動きで飛行し、ノリリアは高台の森へと避難して行く。
「おいら達もそろそろ危ねぇな。戻るぞモッモ!」
「えっ!? 戻るのっ!??」
ちょっ!? 待ってよ!
イグはっ!??
どうなったのさっ!?!?
「これ以上は危険過ぎるっ! 腐蝕が進んで……、っておまい!? なんで平気なんだ!!?」
カービィの言葉に、俺は怪訝な顔で頭の上にクエスチョンマークを浮かび上がらせた。
平気? 平気だと??
平気なはずあるかこらっ!
こちとら、頭も心も爆発寸前だわこらっ!!
何がどうなってるのかもう全然意味分からんし、怖いし、びびってちびりそうだし、平気じゃねぇわこらっ!!!
「全然平気じゃないっ!」
「はっ!? 嘘付くんじゃねぇよっ!!? おまい、見てみろ! おまいの体、全く腐蝕してねぇぞっ!?!?」
「へっ!? 腐蝕ってそんな……、えっ!?? してないっ!!??」
俺は、自分の体を見て目をパチクリさせた。
前に座るカービィは、空中を舞う赤い鱗粉のせいで、その体の所々が腐蝕しかかって黒ずんでいるというのに、俺のふわふわボディーはいつものまんまだ。
……何故だっ!?!??
「なんでっ!? カービィなんかしたのっ!??」
「いや、おいらは何もっ!? なんでだっ!??」
困惑する俺とカービィ。
すると次の瞬間。
『オビャビャビャビャビャビャビャビャーーーー!!!!!』
ひぃいいぃぃぃっ!?!?
イグを食べたモシューラが、これまでで一番の、大きな大きな鳴き声を上げた。
星のない夜空に向けて、歓喜するかの如く叫ぶモシューラ。
そして、またもや羽を羽ばたかせ始めたではないか。
しかしながら、バルンの炎によってドロドロに溶けた羽では、もはや飛び上がる事など不可能だ。
1ミリたりとも、体が宙に浮かぶ気配はない。
それでもモシューラは、羽ばたきをやめない。
バッサバッサと大きく揺れる羽からは、大量の瘴気が発せられている。
「うおぅ!? やべっ!!?」
赤い鱗粉が周囲に飛散して、俺達に襲い掛かる。
カービィの体が、どんどんと黒ずんでいく。
しかし、何故か俺の体だけは、やはり平気だ。
なんでっ!? どうしてっ!??
ていうか……、このままじゃカービィが危ないっ!?!?
その時俺は、ハッ! と閃いた。
この目の前で暴れる巨大な蛾を鎮めさせる、たった一つの方法を。
上手くいくかは全く分からないけれど……
何かやらねばっ!
「カービィ! 僕を下ろしてっ!!」
「下ろすっ!? どこにっ!!?」
「モシューラの頭の上っ!!!」
「あああっ!? 正気かっ!?? 死ぬぞっ!!??」
「大丈夫! どうしてか分かんないけど、僕は平気なんだ!!」
「けどっ! 下りてどうすんだっ!? 何か策はあるのかっ!!?」
「あるっ! だから大丈夫!! 僕を下ろして、カービィは避難してっ!!!」
「けどっ! おまい一人じゃっ!?」
俺の提案に、必死で反対するカービィ。
だけどその体は既に真っ黒だ、時間がない。
早くカービィはここから逃げないとっ!
「一人ではない!」
聞き覚えのある声が、近くで聞こえた。
キョロキョロと辺りを見回す俺とカービィ。
するとそこには……
「あっ!? ゼンイ!!?」
ユラユラと空中で揺らめく、灰色の影。
真っ赤な瞳がキラリと輝き、その表情はまるで笑っているように俺には見えた。
「モッモ君! 手を貸そうっ!! 今度こそ、自由を勝ち取るっ!!!」
低く、唸るような声で、イグはそう言った。
「イグ! お願いだ!! もうこれ以上はやめてよっ!!!」
バルンが居なくなった両手を、ギュッと強く握り締め、叫ぶ俺。
『やめる? 何をやめると言うんじゃ??』
「モシューラを止めてっ! このままだと王都がっ!! 紅竜人が滅びちゃうよっ!!!」
俺の言葉に、イグはほくそ笑む。
『ならば……、滅べば良いではないか』
「なっ!? なんでっ!?? 本気で言ってるのっ!?!?」
紅竜人は、イグが生み出した種族じゃないのか?
自らが生み出した種族、命を、自らの手で滅ぼそうとするなんて……、いったい何を考えてるんだ??
『モッモ、お前は何か勘違いしておるようじゃの。わしがこの世に紅竜人を生み出した理由、これまでククルカンと呼ばれる者を遣わしてきた理由……、それが、わしが紅竜人を守る為だとでも思っておるのか?』
「それ、は……、違うのっ!?」
『違う。大いに違うのぉ。わしがこの世に紅竜人を生み出した理由、それは……、単なる暇潰しじゃ』
ひっ!? 暇潰しだとっ!??
『限りある命を懸命に生きる……、お前達のような下位な生き物には、崇高なる神の意思など理解出来まい。わしらは何千年、何万年、何億年と、決して終わる事のない時を過ごす。その中で何を生み出し、育て、また滅ぼすのか……、それは単なる暇潰しにしか過ぎぬ。つまり、何をどうしようと、わしの勝手じゃ。永劫に続く時の中では、自我を保つ事の方が難しい。面白みが無ければ、神とてつまらぬからのぉ』
ニヤニヤと笑いながら話すイグに対し、俺は寒気と吐き気を覚えた。
こいつ……、想像していたよりも、ずっと……、もっともっと、ヤバいやつだったんだ。
生き物の命を、玩具にして遊んでいる。
なんて酷い奴なんだ……
言葉を失う俺。
すると、ジッと黙っていたカービィが口を開く。
「おまいが、おいら達をどう思おうが、関係ねぇ……。嘲笑おうが、見くびろうが、知ったこっちゃねぇさ。だけどな、おいら達にだって意思があるんだ。生きたいっていう、強い意志がなっ! おまいみたいにヘラヘラ笑って、面白いとかつまらないとかで、ダラダラと無駄に生きてんじゃねぇんだっ!! おまいこそ、おいら達の事なんて分かんねぇだろ? 生み出したくせに、必死に生きてる奴の気持ちなんて、これっぽっちも分かってねぇだろっ!? ……哀れだな。おまいは哀れだよっ!!! イグ!!!!」
カービィの、杖を持つ手が震えている。
強気な事を言ってても、相手は旧世界の神、神代の悪霊と呼ばれるイグなのだ。
ビビらずにいられる方がおかしい。
そして……、カービィの全身もまた、モシューラの赤い鱗粉によって、少しずつ黒ずみ始めていた。
『お前達の気持ち……? お前達の意志だと……?? そんなもの、分からずとて何の問題がある!? わしには必要の無い事っ!! お前達のような、下位な生き物がわしを哀れむなど、頭が高いにも程があるっ!!!』
ワナワナと震え、声を荒げるイグ。
明らかに激昂するその様子に、俺は怯えて震えると共に、頭のどこかで違和感を感じていた。
普通、怒る時って、図星の時だよな?
イグは、俺たちの事を下位だと言いながら、どうしてここまでカービィの言葉に怒っているんだ??
生意気だから……、ではないよな???
『モッモ、お前はチャイロの友じゃ。故に、お前とその仲間の命だけは助けてやろうと思うていたが……、気が変わったぞ。お前も、その仲間も、共にこの地に沈むが良い。そして地獄の底で悔めっ! わしに逆らった事!! わしを怒らせた事をなっ!!!』
ドス黒い七色のオーラを全身から放ち、大きな虹色の瞳を眩しいくらいに光らせながら、その小さな両手を俺とカービィに向けるイグ。
その二つの手の平には、よく知らない俺でも分かるほどに、めちゃくちゃヤバそうな、バチバチとした線香花火のような光の玉が作られていく。
どんどん、どんどんと大きくなる光の玉。
やがてそれは、チャイロの体よりも大きくなって……
『さらばだモッモ! その魂ごと、仲間と共に消し飛べぇっ!!』
やべぇっ!?
今度こそ、マジで死ぬっ!??
前にいるカービィの体を、ギュッと抱き締める俺。
往生際の悪いカービィは、圧倒的なイグの力の前でも、跳ね返してやろうと反射魔法を行使している。
俺達の前には、魔法で作られた、青みがかった透明の鏡のようなものが現れたが……、そんなもので防げるとは到底思えない。
くそ……、くそっ! くそぉっ!!
折角ここまで来たのに……、こんなとこまで来たのに、死ぬなんて……
嫌だよ、母ちゃあぁぁーーーーーん!!!
死を覚悟した俺は心の中で叫んだ、その時だった。
何か巨大なものが、イグの背後で揺らめいた。
そして……
バックンッ!!!!!
「はっ!?」
「なっ!??」
一瞬の出来事で、俺もカービィも、何が起きたのか理解するのに数秒かかった。
先程までそこにいたはずのイグは、両手で作ったヤバい光の玉もろとも、その場から姿を消した。
そこにいるのは巨大な蛾……、邪神モシューラ。
異質で大きな口を閉じ、上を向いて、ごくんと何かを飲み込んだ。
……そう。
なんとイグは、モシューラに食われてしまった。
「……いやっ!? なんでっ!!?」
「どうなってるんだ!? あいつ……、なんで食った!??」
予想外の出来事に、俺もカービィも焦り、揃って突っ込む。
すると、モシューラの頭上に張り巡らされていた青い封印結界が、パーっと青い光の粒となって消えてしまったではないか。
「カービィちゃん! もう限界ポよっ!! 戻るポッ!!!」
背後を振り返ると、そこには全身が黒ずんで、苦しそうに息をしているノリリアが。
フラフラとした動きで飛行し、ノリリアは高台の森へと避難して行く。
「おいら達もそろそろ危ねぇな。戻るぞモッモ!」
「えっ!? 戻るのっ!??」
ちょっ!? 待ってよ!
イグはっ!??
どうなったのさっ!?!?
「これ以上は危険過ぎるっ! 腐蝕が進んで……、っておまい!? なんで平気なんだ!!?」
カービィの言葉に、俺は怪訝な顔で頭の上にクエスチョンマークを浮かび上がらせた。
平気? 平気だと??
平気なはずあるかこらっ!
こちとら、頭も心も爆発寸前だわこらっ!!
何がどうなってるのかもう全然意味分からんし、怖いし、びびってちびりそうだし、平気じゃねぇわこらっ!!!
「全然平気じゃないっ!」
「はっ!? 嘘付くんじゃねぇよっ!!? おまい、見てみろ! おまいの体、全く腐蝕してねぇぞっ!?!?」
「へっ!? 腐蝕ってそんな……、えっ!?? してないっ!!??」
俺は、自分の体を見て目をパチクリさせた。
前に座るカービィは、空中を舞う赤い鱗粉のせいで、その体の所々が腐蝕しかかって黒ずんでいるというのに、俺のふわふわボディーはいつものまんまだ。
……何故だっ!?!??
「なんでっ!? カービィなんかしたのっ!??」
「いや、おいらは何もっ!? なんでだっ!??」
困惑する俺とカービィ。
すると次の瞬間。
『オビャビャビャビャビャビャビャビャーーーー!!!!!』
ひぃいいぃぃぃっ!?!?
イグを食べたモシューラが、これまでで一番の、大きな大きな鳴き声を上げた。
星のない夜空に向けて、歓喜するかの如く叫ぶモシューラ。
そして、またもや羽を羽ばたかせ始めたではないか。
しかしながら、バルンの炎によってドロドロに溶けた羽では、もはや飛び上がる事など不可能だ。
1ミリたりとも、体が宙に浮かぶ気配はない。
それでもモシューラは、羽ばたきをやめない。
バッサバッサと大きく揺れる羽からは、大量の瘴気が発せられている。
「うおぅ!? やべっ!!?」
赤い鱗粉が周囲に飛散して、俺達に襲い掛かる。
カービィの体が、どんどんと黒ずんでいく。
しかし、何故か俺の体だけは、やはり平気だ。
なんでっ!? どうしてっ!??
ていうか……、このままじゃカービィが危ないっ!?!?
その時俺は、ハッ! と閃いた。
この目の前で暴れる巨大な蛾を鎮めさせる、たった一つの方法を。
上手くいくかは全く分からないけれど……
何かやらねばっ!
「カービィ! 僕を下ろしてっ!!」
「下ろすっ!? どこにっ!!?」
「モシューラの頭の上っ!!!」
「あああっ!? 正気かっ!?? 死ぬぞっ!!??」
「大丈夫! どうしてか分かんないけど、僕は平気なんだ!!」
「けどっ! 下りてどうすんだっ!? 何か策はあるのかっ!!?」
「あるっ! だから大丈夫!! 僕を下ろして、カービィは避難してっ!!!」
「けどっ! おまい一人じゃっ!?」
俺の提案に、必死で反対するカービィ。
だけどその体は既に真っ黒だ、時間がない。
早くカービィはここから逃げないとっ!
「一人ではない!」
聞き覚えのある声が、近くで聞こえた。
キョロキョロと辺りを見回す俺とカービィ。
するとそこには……
「あっ!? ゼンイ!!?」
ユラユラと空中で揺らめく、灰色の影。
真っ赤な瞳がキラリと輝き、その表情はまるで笑っているように俺には見えた。
「モッモ君! 手を貸そうっ!! 今度こそ、自由を勝ち取るっ!!!」
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