116 / 804
★オーベリー村、蜥蜴神編★
111:あ~、ポチッとな!
しおりを挟む
「われら、このもりに、いられない。われら、かずがへった。このもり、たべものがない。たまごが、こどもとなると、たべもの、たりなくなる。われら、どこかへ、いかなければならない」
なるほど、そうか。
つまり、もともと数が多くて食べ物が何とかなっていたけど、数が減ったから食べ物が足りない、と……
ん~? 普通、逆じゃないかな??
「なるほど。大人の数が少ないために、産まれてくる子らを養っていけない、という事だな? 卵の数は、子らの数は幾つなのだ?」
あ~なるほどそういうことね。
ギンロにしては理解力あるな~。
こういう、種族の存続的な問題に関しては、ギンロの頭の回転はかなり良くなるようだな。
「たまご、ぜんぶで、よんじゅうと、に。かりをしても、このもり、えもの、すくない。われらだけでは、とてもむり。こども、そだたない」
「う~ん、確かにそうよね。そろそろ日暮れに差し掛かっているけど、朝からこの森にいるっていうのに、魔物の一匹も遭遇していないし……。ここに来るまでに、食べられそうな果実があったかって言われると、なかったと思うし……」
確かにそうだな。
この森は、なんていうか、本当に静かだ。
遠くで飛んでる虫の羽音が聞こえるくらいに、辺りには何もいない。
それに、グレコが言ったように、果物や野菜の匂いが全くしてこない。
あるのは木だけ、何の変哲も無い、枝と葉が生い茂った木だけだ。
「モッモの故郷はどこにあるんだ?」
カービィが唐突に聞いてきた。
「……それ、今関係ある話なの?」
すかさずグレコが突っ込む。
「いやほら、モッモは絶滅したはずのピグモルだろ?」
……やべぇ、それもバレてたのか。
恐るべし、カービィ博士の観察眼!!
「ピグモルなんざ、世界的にはもう珍獣中の珍獣。そんな種族が暮らせる場所なら、SSランクのバーバー族も、安心して暮らせるんじゃないかな~って」
その、SSランクってなんぞや?
なんか、少し前も、似たような言葉を聞いた気がするぞ??
「確かに……。テトーンの樹の村の近くならば、食べ物も豊富であるし、何よりガディス殿がおられる。ガディス殿の事だ、モッモの頼みとあらば、バーバー族の事も守ってくれるだろう」
ん~、まぁそうだろうね。
「そうね。たぶん、村のみんなも平気じゃない? ダッチュ族たちともすぐに打ち解けていたし!」
ん~、まぁまぁそうだろうね。
「ダッチュ族!? ダッチュ族もいるのかっ!??」
驚くカービィ。
「あ~うん、こないだちょっと、助けてね。今は子どもたちだけだけど、みんな元気だよ」
「うわ~お……。それが本当なら、また学会の資料は書き直しだな。ダッチュ族は、およそ二十年前に滅んだと記録されていたはずだから」
二十年前といえば……
ダッチュ族が妙な人間たちに追われて、あの虫だらけの森に移住した時だな。
確かに、まさかあの森で生き残ってるなんて、誰も思わなかったんだろうな……
「それなら尚更安心だな。ダッチュ族が暮らせているのなら、安全な所に違いない。どこだ? どこにあるんだ?? その、なんて言ったっけ、何とかの村」
「テトーンの樹の村ね。僕たちピグモルが暮らす村の名前だよ。森の名前は確か……、あれだ、幻獣の森。クロノス山の南側の地域だよ」
俺の説明に、カービィはピシーン! とした顔で固まる。
ただただ一点を見つめて、一言も発しない。
「……カービィ? どうしたのだ??」
「……本当に、クロノス山の南なのか?」
「そうよ。私の故郷、ブラッドエルフの村もあるわ」
「……ブラッドエルフの村も?」
「僕の故郷の村から、ちょっと離れた場所ではあるけどね。あとはそうだな、さっきギンロが言っていたガディスっていうのは、ギンロと同じフェンリルで、ピグモルたちを守ってくれる守護神なんだ」
「……え? ギンロ、フェンリルだったのか??」
「ぬ? そうか、獣人と偽っておった故、知らなかったのだな。我はフェンリルと氷国の民との間に生まれしパントゥーなのだ。隠していたつもりはなかったのだが……」
「……何だが、一気に膨大な情報が入ってきて、おいら、……おいら、パンクするぅ~」
「おっ!? カービィっ!??」
「なぬっ!? しっかりしろ、カービィ!??」
「あ~、目を回しちゃってるわね、これは……」
文字通り、本当にグルグルと目を回しながら、プシュ~! という効果音が似合いそうなほどに顔を赤くして、カービィは後ろに倒れてしまったのだった。
「みんな、卵は持ちましたかっ!?」
「もった!」
「もったぞ!」
「すべて、もった!!」
バーバー族たちが首から下げている簡易的な動物の皮の鞄の中には、バーバー族たちの大切な卵、彼らの未来が詰まっている。
その数およそ四十二……
産まれてからが大変だなこりゃ……
「槍は全部持ちましたかっ!??」
「もった!」
「ぜんぶだ!!」
「だいじょうぶ!」
バーバー族たちは、それぞれその小さな背に大きな槍を背負っている。
自分たちの数より多い二十本もの槍を盗んでしまったので、中には槍を二本背負っているバーバー族もいる。
「じゃあ皆さん、円になって、隣と手を繋いでくださ~い!!」
俺の言葉を合図に、みんなが円形に並んで、隣同士で手を繋ぎ、大きな輪を作った。
カービィいわく、空間移動の魔法、及び魔法アイテムは、間接的に繋がっていれば行使の対象になる、という事だった。
つまり、みんなで手を繋いで輪を作れば、それが一個体と見なされて、みんなで一緒に移動できる、ということなのだそうな。
何も、ダッチュ族の時のように、みんながこう、ギュ~! と、引っ付かなくてもいいらしい。
俺の左肩をギンロが、右肩をカービィが握って、そこには大きな輪が出来上がった。
うん、これなら、手を繋ぐよりも断然ゾクゾクがマシである。
「じゃあ行きま~す! とりあえず、槍を返しにデルグの家まで~!!」
あ~、ポチッとな!
導きの腕輪に手をかざし、俺とグレコとギンロとカービィ、十四匹のバーバー族と、四十二個のバーバー族の卵たちは、迷いの森を後にした。
なるほど、そうか。
つまり、もともと数が多くて食べ物が何とかなっていたけど、数が減ったから食べ物が足りない、と……
ん~? 普通、逆じゃないかな??
「なるほど。大人の数が少ないために、産まれてくる子らを養っていけない、という事だな? 卵の数は、子らの数は幾つなのだ?」
あ~なるほどそういうことね。
ギンロにしては理解力あるな~。
こういう、種族の存続的な問題に関しては、ギンロの頭の回転はかなり良くなるようだな。
「たまご、ぜんぶで、よんじゅうと、に。かりをしても、このもり、えもの、すくない。われらだけでは、とてもむり。こども、そだたない」
「う~ん、確かにそうよね。そろそろ日暮れに差し掛かっているけど、朝からこの森にいるっていうのに、魔物の一匹も遭遇していないし……。ここに来るまでに、食べられそうな果実があったかって言われると、なかったと思うし……」
確かにそうだな。
この森は、なんていうか、本当に静かだ。
遠くで飛んでる虫の羽音が聞こえるくらいに、辺りには何もいない。
それに、グレコが言ったように、果物や野菜の匂いが全くしてこない。
あるのは木だけ、何の変哲も無い、枝と葉が生い茂った木だけだ。
「モッモの故郷はどこにあるんだ?」
カービィが唐突に聞いてきた。
「……それ、今関係ある話なの?」
すかさずグレコが突っ込む。
「いやほら、モッモは絶滅したはずのピグモルだろ?」
……やべぇ、それもバレてたのか。
恐るべし、カービィ博士の観察眼!!
「ピグモルなんざ、世界的にはもう珍獣中の珍獣。そんな種族が暮らせる場所なら、SSランクのバーバー族も、安心して暮らせるんじゃないかな~って」
その、SSランクってなんぞや?
なんか、少し前も、似たような言葉を聞いた気がするぞ??
「確かに……。テトーンの樹の村の近くならば、食べ物も豊富であるし、何よりガディス殿がおられる。ガディス殿の事だ、モッモの頼みとあらば、バーバー族の事も守ってくれるだろう」
ん~、まぁそうだろうね。
「そうね。たぶん、村のみんなも平気じゃない? ダッチュ族たちともすぐに打ち解けていたし!」
ん~、まぁまぁそうだろうね。
「ダッチュ族!? ダッチュ族もいるのかっ!??」
驚くカービィ。
「あ~うん、こないだちょっと、助けてね。今は子どもたちだけだけど、みんな元気だよ」
「うわ~お……。それが本当なら、また学会の資料は書き直しだな。ダッチュ族は、およそ二十年前に滅んだと記録されていたはずだから」
二十年前といえば……
ダッチュ族が妙な人間たちに追われて、あの虫だらけの森に移住した時だな。
確かに、まさかあの森で生き残ってるなんて、誰も思わなかったんだろうな……
「それなら尚更安心だな。ダッチュ族が暮らせているのなら、安全な所に違いない。どこだ? どこにあるんだ?? その、なんて言ったっけ、何とかの村」
「テトーンの樹の村ね。僕たちピグモルが暮らす村の名前だよ。森の名前は確か……、あれだ、幻獣の森。クロノス山の南側の地域だよ」
俺の説明に、カービィはピシーン! とした顔で固まる。
ただただ一点を見つめて、一言も発しない。
「……カービィ? どうしたのだ??」
「……本当に、クロノス山の南なのか?」
「そうよ。私の故郷、ブラッドエルフの村もあるわ」
「……ブラッドエルフの村も?」
「僕の故郷の村から、ちょっと離れた場所ではあるけどね。あとはそうだな、さっきギンロが言っていたガディスっていうのは、ギンロと同じフェンリルで、ピグモルたちを守ってくれる守護神なんだ」
「……え? ギンロ、フェンリルだったのか??」
「ぬ? そうか、獣人と偽っておった故、知らなかったのだな。我はフェンリルと氷国の民との間に生まれしパントゥーなのだ。隠していたつもりはなかったのだが……」
「……何だが、一気に膨大な情報が入ってきて、おいら、……おいら、パンクするぅ~」
「おっ!? カービィっ!??」
「なぬっ!? しっかりしろ、カービィ!??」
「あ~、目を回しちゃってるわね、これは……」
文字通り、本当にグルグルと目を回しながら、プシュ~! という効果音が似合いそうなほどに顔を赤くして、カービィは後ろに倒れてしまったのだった。
「みんな、卵は持ちましたかっ!?」
「もった!」
「もったぞ!」
「すべて、もった!!」
バーバー族たちが首から下げている簡易的な動物の皮の鞄の中には、バーバー族たちの大切な卵、彼らの未来が詰まっている。
その数およそ四十二……
産まれてからが大変だなこりゃ……
「槍は全部持ちましたかっ!??」
「もった!」
「ぜんぶだ!!」
「だいじょうぶ!」
バーバー族たちは、それぞれその小さな背に大きな槍を背負っている。
自分たちの数より多い二十本もの槍を盗んでしまったので、中には槍を二本背負っているバーバー族もいる。
「じゃあ皆さん、円になって、隣と手を繋いでくださ~い!!」
俺の言葉を合図に、みんなが円形に並んで、隣同士で手を繋ぎ、大きな輪を作った。
カービィいわく、空間移動の魔法、及び魔法アイテムは、間接的に繋がっていれば行使の対象になる、という事だった。
つまり、みんなで手を繋いで輪を作れば、それが一個体と見なされて、みんなで一緒に移動できる、ということなのだそうな。
何も、ダッチュ族の時のように、みんながこう、ギュ~! と、引っ付かなくてもいいらしい。
俺の左肩をギンロが、右肩をカービィが握って、そこには大きな輪が出来上がった。
うん、これなら、手を繋ぐよりも断然ゾクゾクがマシである。
「じゃあ行きま~す! とりあえず、槍を返しにデルグの家まで~!!」
あ~、ポチッとな!
導きの腕輪に手をかざし、俺とグレコとギンロとカービィ、十四匹のバーバー族と、四十二個のバーバー族の卵たちは、迷いの森を後にした。
0
あなたにおすすめの小説
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!
霜月雹花
ファンタジー
神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。
神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。
書籍8巻11月24日発売します。
漫画版2巻まで発売中。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる