チートはないけど異世界頑張って生きて、神様いつかぶっとばす!

桜花龍炎舞

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落とされた先は森の中

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 光に包まれ徐々に視界が鮮明になっていく。

 すると俺は森の中にいて、其処には本当に小さな小川が流れていた。

 服装は安易な白シャツ一枚に動きやすそうなカーゴパンツにレザーブーツ。

 ふと足元に違和感を感じ、視線を下へと向けると人一人分程だろうか?地面から浮いていた。

 まさかとは思ったが見事に重力が発生し、落下する。

「ぬおー!」

ドテン!!

「痛ってぇ。っつかここ何処ぉ?」

 辺りを見渡すが何もない。

 別世界?

 と、言われても只の森。

 夢?とも思ったが、地に手足がつく感覚は間違いなく本物だ。

 立ち上がり再度辺りを見るが、森は深く、先の先まで木だ。

 木々の間から落ちてくる日の光からしてまだ日中だろう。

 「どうなってんだ?ってかこれから俺どうすんだよ?」

 いきなり折れそうな心情を抑えて考え込むと

カサッ。

 不意に目の前に一枚の紙が舞い降りた。

  それを手に取り見る。

「特別に無限収納インベントリのスキルだけをお主に授ける。後、食事も幾つか収納しておいた。食べるが良い。by神。」

 ‥‥。

「って、アホかぁ!!ここは何処なんじゃぁ!!!」

 勢いで紙を破き、放り投げてやった。

 ったく。どないなっとんじゃ!?

 そんな風に腹を立てていると、急にお腹の虫が鳴き始めた。

「あ~。イライラして腹が減ってきた。無限収納インベントリかインチキドリか知らんが、スキルとか言われても意味が分からん。ゲームでもあるめぇしよ‥って、え?」

 意識的にインベントリを想像すると、頭の中に色んな食べ物が現れた。

 言葉では説明しずらいが、食べたい物と言うよりも今手に持ってる物?謎だがそんな感じに思えた。

 試しにステーキが頭の中で出てきたので、出そうと考えると、目の前に厚さ2センチぐらいある熱々のステーキが黒い鉄板の上でジュージューと音をたて現れた。

 その横にはニンジンとマッシュポテトも添えられている。

 ステーキの上に乗せられたガーリックの香ばしい匂いが食欲を掻き立てる。

 その流れでまた脳内でインベントリを開き、フォークとナイフを取り出した。

 なんと用意のいい事だ。

 俺は食欲のままにステーキに齧りついた。

「上手い!!!なんじゃこりゃ!!今まで食ったステーキの中で一番上手い!」

 あっという間にステーキを平らげ、満腹状態となると、急に喉が渇きだす。

 もう一度インベントリを開くが水は無かった。

 その代わりに水袋と名称される物を発見し、取り出すが中は空っぽだ。

「川の水を汲めって事か‥」

 迷わず川の水を袋に入れ、水を飲み干した。

 水は冷たく、とても美味しかった。

 せっかくなので、水袋に再度水を入れる。

「そういえば出す事は出来たが収納はできるのか?」

 試しに水袋を持って収納を意識すると、パッと目の前から消えた。

「成る程。なかなか便利だ。」って感心している場合ではない。

 これからどうして行くかを考えねば。

 暫し目を瞑り心を落ち着けようとしたその時。

 ガササ。

 不意に茂みから物音が聞こえ、視線は自然とそちらに向く。

 「なんだ?猪か?それか熊?」

 直ぐにでも逃げれる様に姿勢を低くし様子を伺うと、その物音の正体が姿を現した。

「ギギギ!」

 な!!?

 驚愕のあまり声が出なかった。

 現れたのは尖り耳で緑色の肌をし歯を剥き出した生き物だった。

 体調は140センチ程とそこまで高くはないが、物騒な事に錆びついた剣を持っている。

 そして更に此方に向けての敵意を剥き出しにしま表情が何とも悍ましい。

 何だあれ?ってか物語にでてくるゴブリンっぽくね!?いや、間違いなくゴブリンだ。まさか襲ってくるとか?

 いや、襲ってくる。絶対。絶対だ。

「ギギギィィ!!!!!」

 案の定、そのゴブリンは剣を振り上げ突っ込んできた。

 ゴブリンは剣で突きを繰り出したが、間一髪でそれを避けた。

おいおい!マジか!やる気か!?話が通じそうな感じでも無い?よな?そもそもあの剣が本当に斬れるのかはともかく、当たったら痛い事は間違い無い。死だってあり得るぞ。

 さぁどうする!?

殺るか殺られるか?

 答えは決まってるでしょ?

 やるに決まってんだろ!!馬鹿野郎!

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