チートはないけど異世界頑張って生きて、神様いつかぶっとばす!

桜花龍炎舞

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二章

笑うしかねぇな‥

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「ギュウアァァァ!!!!」

 槍を突き刺した事で鮫の咆哮が洞窟内に響き渡る。

 反響のせいで鼓膜が破れそうだ。

 鮫は口につっかえになっていた槍を顎の力で粉砕されると同時にもう一つの方の槍へと移り、鮫の上に跨る形になるとそのまま落下し水面に叩きつけられる。

 水中に入るや否や、鮫は俺を振り落とそうと激しく乱れ狂った。

 その為、水中の中はバターの中を進んでいくかの様に重く俺に圧力をかけ、グボボと息が漏れて今にも窒息しそうだ。

  (て、‥手が‥離れそうだ。 )と思った時には手が離れて振り落とされた。

 だが、そのおかげで水面に顔を出し息を吸い込めた。

 でも安心は出来ない。

 アイツは絶対にもう一度襲いにくる。

  考えろ!アイツを仕留めるにはどうすればいい!?

 鮫の身体に槍を刺したまま手放してしまったから無限収納に残っている武器は残り一本の槍のみ。

 だが槍で貫こうにも、この水中の中では水の抵抗を受け過ぎて力が入らず、かすり傷ぐらいにしかならないだろう。

 かといってもう一度あの空中戦に持ち込む様に仕向けるなんて事は馬鹿のする事だ。

 例えそれが出来たとしても、先程と同じく表面を覆う肉を刺すだけで致命打には至らない。

 逆に火に油を注ぐ様なものだ。

 俺だけの力じゃどうしてもアイツを致命傷にまで至る道筋が掴めない。

 あの巨体を貫くには‥。

 考えながら水中への警戒は怠らない。

 だけど水中に意識が向きすぎて洞窟の壁側まで来ていた事に気がつかず、洞窟の壁の凹凸に頭を打つける。

「ブゥオ!」と思わず衝撃で息を漏らし、水面に顔を出してしまう。

 ヤバイ!と感じ、また息を吸い込み水面の底を見ると、鮫がまた真下に潜り混んでいた。

 また下からくる!!

 思った通りまた鮫が俺目掛けて突っ込んできた。

 今度は壁を蹴る事でその突進を避けると、鮫はそのまま水面を飛び出し洞窟の壁から出た凹凸に直撃する。

ドガァァァン!!!

 地響きを起こす衝撃と音が鳴り響き、鮫はそのまままた水面を弾かせ水の中へと潜った。

 俺は再び水中に顔をつけると、鮫は顔を揺さぶり再び俺の真下に泳いでくる。

 それを見て一本の糸が針を通す様に勝利への算段を導きだす。

 「一か八か、やるっきゃねぇな。」

 まず始めに俺は壁際にまた泳いで戻り、さっきのように鮫の攻撃をいつでも避けれる体制にするが、今回は自分の頭より少し上辺りに大きな岩の出っ張りがある場所を選んだ。

 そしてその出っ張りの岩に槍の塚を付けると俺は水中にまた顔を潜らせる。

 やっぱり!思った通りだ。

 先程もそうだったが、今も真下に潜り混んでいる事で確信した。

 此奴の捕食パターンは下からしかないのだ。

 どういう意味でそんな回りくどいやり方をするのかは分からないけど、間違いない。

 鮫はまた俺に視線を向けるように状態を起こす。

 そして来た。

 鮫がもの凄い勢いで浮上してくる。

 まだだ。まだ惹きつける。

 水中の中で脂汗というのも変かもしれないが、間違いなく汗もかいていて、背筋に恐怖という感情が重くのしかかっていた。

 成功するのか?これが無理なら俺に勝機は‥。いや、考えるな。

 今はこれしかない。

 動ける動けないじゃない。

 動くんだ!!

 そして鮫が口を開こうとしたその瞬間に俺は槍を手放し壁を蹴る事でその場を離れた。

 ズゴァァァン!!!

 鮫は槍がある事を御構い無しに突っ込み、見事に槍は鮫の身体を貫通させ、出っ張りの岩を弾き砕いた。

「ギャォォォオ!!!」と鮫の断末魔の様な呻き声を響かせ、ドバァンとまた水面を叩きつけた。

 俺の息は上がり、心臓はバクバクと激しい鼓動を打つ。

 殺ったか?

 一瞬の静けさの間が非常に長く感じる。

 頼む。

 頼む!!

 すると鮫は力尽きたのかプカプカと浮上してきた。

 っし!!!よっしゃ!!

「よっしゃぁぁぁ!!、!!!!」

 思わず歓喜のガッツポーズと雄叫びをあげ、洞窟内に響き渡らした。

 ふと気付くと、流されて辿りついたのか、目線の先に陸に上がれそうな場所があり、横穴が見えた。

 俺は鮫が死んだか確認して「実は死んでませーん。」てな感じに噛まれても怖いので、急ぎクロールで陸に上がった。

「ふぅ。やっと一安‥」「ギュオォォオ!!!」ズバシャァ!!!!

 激しい騒音で振り返るとさっきの鮫より更にデカイ鮫が俺の殺した鮫を加えて水面の上に跳ね上がっていた。

 その鮫は再びドバァン!!と激しい水飛沫を辺り全体に撒き散らし鮫を加えそのままその場から姿を消した。

  何故そうなったのかは分からない。

 「ははっ‥」と苦笑いして膝を地に落とすと、暫くその場を動けなかった。

〇〇〇〇

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