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第17話 僕は猟師じゃない!?
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「それで、明日の事なんですけど。ハルガード君は、どこか行きたいところはありますか?」
言いながら、ラディアさんはベッドの上に地図を広げた。僕は作ってもらったフルーツポンチを食べて、地図を見る。
「そうだなぁ……とりあえず、必要そうな材料としては青喉草が候補に上がるかな。あと、『ライフポーション』とは直接関係ないけど丹花も使えるかもしれない。それらの群生地となると、この街から北に行ったところの森になるよね」
僕らのいる街コーフスから北に少し行ったところの森には、丹花と青喉草が生えている。これらは身近な薬草として手に入りやすく安価な部類なので、ライフポーションの代わりとして使うのにはうってつけだろう。
現に、代替品として通ってる『ライフポーションS』の素材は青喉草だ。そこに『スキルポーション』の素材である丹花を配合してみると言うのが、とりあえず思い付いたところではある。
でも、これらの素材を使った薬なんて、フィークさんなら既に試しているはず。これであの人を出し抜けるとは到底思えないんだよなぁ……。
「そう言えば、そっちの方面ってカルム山がありますよね。あそこはパワースポットのひとつなんですけど、行ってみませんか?」
カルム山って言えば、確か薬師の祠がある山だ。その祠には、大昔の薬師さんが記したという古い本が安置されているという。その本の名前は『神農草本』だったかな。アカデミーの教科書にも内容の一部が載っていたのを覚えている。
「そう言えば、神農様って言う薬に関する神様がいたね。何かしらのご利益がありそうだ。ついでに行ってみようか」
「ありがとうございます。わぁ、明日が楽しみですね」
ラディアさんが顔を綻ばせる。酒場でパワースポット巡りが趣味って言ってたし、彼女にとっても実りある遠征になりそうだ。
「うん、明日は何か良いアイディアが得られるといいな。それと、ご馳走様。美味しかったよ、フルーツポンチ」
「あ、どういたしまして。お口にあって良かったです」
「それじゃ、明日は宿屋の前に集合ということで」
打ち合わせもそこそこに、僕はラディアさんの部屋を後にした。
翌日。僕らは朝早くから街を出て、街から北に向かったところにあるラオル森林へ来ていた。
「ラディアさん! 後ろ!」
「はいっ! それっ!」
ラディアさんが背後に迫る灰色の狼を切りつけた。
ラオル森林に入って、僕らは灰狼と遭遇していた。狼系のモンスターは群れて行動することが多く、僕らは互いの背を監視するような形でサポートし合いながら戦っている。
「数が多いですね。これで三匹目です」
「そうだね。でも、まだ少なくとも三匹いる。もしかしたら、奥にもう数匹いるかもしれない。気を引き締めていこう」
「はい!」
ラディアさんに飛びかかった灰狼が、ラディアさんの袈裟斬りで切り伏せられる。思ってたより全然頼もしいな、ラディアさん。さすが、戦闘向きなだけある。
四匹目の灰狼を葬ったところで、ラディアさんの身体に蒼色のオーラが現れた。すると、ラディアさんの動きが少し速くなった。
「やぁーっ!」
ラディアさんは雄叫びをあげる。素早い動きで灰狼に迫ると、斜め下から灰狼を切り上げた。
「ラディアさん、今のは?」
「あ、見てましたか? 私の固有スキルの効果です。今、少しステータスが上がりました。こういう時、結構便利なんですよ」
ラディアさんが得意げに胸を張って答えてくれる。
なるほど。たしか、ラディアさんの固有スキル『加速する熱意』は、戦闘時間に応じてステータスが上がるスキルだった。敵が多かったり、敵の持久力が高かったりすると、戦闘に時間がかかる。こういう持久戦こそ、彼女の真価が発揮される場面なんだね。
僕はラディアさんの強さにひとしきり感心してうなづいた。彼女の方は大丈夫そうだ。僕はにじり寄る灰狼に向き合って、剣を構える。
すると、灰狼が牙を向けて飛びかかって来た。僕は剣で灰狼の牙を受け止める。
「プチファイア!」
僕は剣で牙を受け止めながらも、剣越しに炎弾を放つ。灰狼の口へ放たれた炎の玉は、灰狼を茂みへはじき飛ばした。
「ハルガード君もお強いですね。これくらいの敵なら、全然余裕じゃないですか」
「いやぁ、そうでも無いよ。ラディアさんが居てくれなかったら、この数は相手に出来なかったと思う。助かったよ」
「どういたしまして。とりあえず、見える範囲の灰狼は倒しましたけど……まだスキルが解けてませんから、後続がいるみたいですね」
ラディアさんの身体からは蒼いオーラが消えていない。戦闘中ずっと効果を発揮するスキルだから、スキル発動の有無で敵の存在が分かるのか。それって、思った以上に便利じゃないか。これでお荷物扱いされるんだから、世の中は間違ってるよなぁ……。
「あっ……」
僕らが周囲を警戒してると、ラディアさんのオーラが消えてしまった。
「どうやら、灰狼さん達は逃げ出したみたいですね」
どうやら隠れていた灰狼たちは、僕らにかなわないと判断して逃げ出してしまったようだ。これでもう安全だろう。
僕は、ほっと一息をついて剣を収めた。
「ラディアさん、お疲れ様。いや、凄く便利なスキルだね。これでお荷物扱いされる方が不思議だよ」
「ありがとうございます。でも、私の周りの人達は周囲を焼き払っちゃうくらいの強力な魔法を使ったりしてましたし。私はこうして、剣を振るうくらいしか出来ませんから」
言われてみれば、レグサもそうだった気がする。単体のモンスターも、複数のモンスターも、涼しい顔して一撃爆殺。彼女の戦闘力を初めて目の当たりにした時は、彼女に触れられる生物がこの世にいるのか疑わしいと震え上がったものだ。
でも、そんなレグサ相手に、ナクトルやニルバは平然としてたんだよな。常識ってなんだろう?
とはいえ。こうして日帰り遠征する程度の冒険であれば、そこまでの能力はいらない。むしろ、無駄に殺生しなくて済むのはいい事だと思う。あ、灰狼の部位を回収しておかなきゃ。
僕は恒例となった部位回収を執り行う。灰狼なら、毛皮が分かりやすいかな。
「ハルガード君、何やってるんですか?」
そう言えば、ラディアさんは事情を知らないんだっけ。これからパーティーで一緒にやってくなら、僕の事情も話しておいた方がいいかもしれない。
「僕は生産系のスキルだから、条件を満たさないとモンスター討伐のクエストを受けられないんだって。その条件が、こうしてモンスターの部位を持って帰って、倒したよっていうのを証明することなんだ」
「そうなんですね。なんだか、やってることは猟師さんみたいです」
あーうん、多分そう見えるかも。でも、僕は冒険者になりたくてやってるんであって。毛皮を剥いで売ったりする訳じゃないんだよ……。
言いながら、ラディアさんはベッドの上に地図を広げた。僕は作ってもらったフルーツポンチを食べて、地図を見る。
「そうだなぁ……とりあえず、必要そうな材料としては青喉草が候補に上がるかな。あと、『ライフポーション』とは直接関係ないけど丹花も使えるかもしれない。それらの群生地となると、この街から北に行ったところの森になるよね」
僕らのいる街コーフスから北に少し行ったところの森には、丹花と青喉草が生えている。これらは身近な薬草として手に入りやすく安価な部類なので、ライフポーションの代わりとして使うのにはうってつけだろう。
現に、代替品として通ってる『ライフポーションS』の素材は青喉草だ。そこに『スキルポーション』の素材である丹花を配合してみると言うのが、とりあえず思い付いたところではある。
でも、これらの素材を使った薬なんて、フィークさんなら既に試しているはず。これであの人を出し抜けるとは到底思えないんだよなぁ……。
「そう言えば、そっちの方面ってカルム山がありますよね。あそこはパワースポットのひとつなんですけど、行ってみませんか?」
カルム山って言えば、確か薬師の祠がある山だ。その祠には、大昔の薬師さんが記したという古い本が安置されているという。その本の名前は『神農草本』だったかな。アカデミーの教科書にも内容の一部が載っていたのを覚えている。
「そう言えば、神農様って言う薬に関する神様がいたね。何かしらのご利益がありそうだ。ついでに行ってみようか」
「ありがとうございます。わぁ、明日が楽しみですね」
ラディアさんが顔を綻ばせる。酒場でパワースポット巡りが趣味って言ってたし、彼女にとっても実りある遠征になりそうだ。
「うん、明日は何か良いアイディアが得られるといいな。それと、ご馳走様。美味しかったよ、フルーツポンチ」
「あ、どういたしまして。お口にあって良かったです」
「それじゃ、明日は宿屋の前に集合ということで」
打ち合わせもそこそこに、僕はラディアさんの部屋を後にした。
翌日。僕らは朝早くから街を出て、街から北に向かったところにあるラオル森林へ来ていた。
「ラディアさん! 後ろ!」
「はいっ! それっ!」
ラディアさんが背後に迫る灰色の狼を切りつけた。
ラオル森林に入って、僕らは灰狼と遭遇していた。狼系のモンスターは群れて行動することが多く、僕らは互いの背を監視するような形でサポートし合いながら戦っている。
「数が多いですね。これで三匹目です」
「そうだね。でも、まだ少なくとも三匹いる。もしかしたら、奥にもう数匹いるかもしれない。気を引き締めていこう」
「はい!」
ラディアさんに飛びかかった灰狼が、ラディアさんの袈裟斬りで切り伏せられる。思ってたより全然頼もしいな、ラディアさん。さすが、戦闘向きなだけある。
四匹目の灰狼を葬ったところで、ラディアさんの身体に蒼色のオーラが現れた。すると、ラディアさんの動きが少し速くなった。
「やぁーっ!」
ラディアさんは雄叫びをあげる。素早い動きで灰狼に迫ると、斜め下から灰狼を切り上げた。
「ラディアさん、今のは?」
「あ、見てましたか? 私の固有スキルの効果です。今、少しステータスが上がりました。こういう時、結構便利なんですよ」
ラディアさんが得意げに胸を張って答えてくれる。
なるほど。たしか、ラディアさんの固有スキル『加速する熱意』は、戦闘時間に応じてステータスが上がるスキルだった。敵が多かったり、敵の持久力が高かったりすると、戦闘に時間がかかる。こういう持久戦こそ、彼女の真価が発揮される場面なんだね。
僕はラディアさんの強さにひとしきり感心してうなづいた。彼女の方は大丈夫そうだ。僕はにじり寄る灰狼に向き合って、剣を構える。
すると、灰狼が牙を向けて飛びかかって来た。僕は剣で灰狼の牙を受け止める。
「プチファイア!」
僕は剣で牙を受け止めながらも、剣越しに炎弾を放つ。灰狼の口へ放たれた炎の玉は、灰狼を茂みへはじき飛ばした。
「ハルガード君もお強いですね。これくらいの敵なら、全然余裕じゃないですか」
「いやぁ、そうでも無いよ。ラディアさんが居てくれなかったら、この数は相手に出来なかったと思う。助かったよ」
「どういたしまして。とりあえず、見える範囲の灰狼は倒しましたけど……まだスキルが解けてませんから、後続がいるみたいですね」
ラディアさんの身体からは蒼いオーラが消えていない。戦闘中ずっと効果を発揮するスキルだから、スキル発動の有無で敵の存在が分かるのか。それって、思った以上に便利じゃないか。これでお荷物扱いされるんだから、世の中は間違ってるよなぁ……。
「あっ……」
僕らが周囲を警戒してると、ラディアさんのオーラが消えてしまった。
「どうやら、灰狼さん達は逃げ出したみたいですね」
どうやら隠れていた灰狼たちは、僕らにかなわないと判断して逃げ出してしまったようだ。これでもう安全だろう。
僕は、ほっと一息をついて剣を収めた。
「ラディアさん、お疲れ様。いや、凄く便利なスキルだね。これでお荷物扱いされる方が不思議だよ」
「ありがとうございます。でも、私の周りの人達は周囲を焼き払っちゃうくらいの強力な魔法を使ったりしてましたし。私はこうして、剣を振るうくらいしか出来ませんから」
言われてみれば、レグサもそうだった気がする。単体のモンスターも、複数のモンスターも、涼しい顔して一撃爆殺。彼女の戦闘力を初めて目の当たりにした時は、彼女に触れられる生物がこの世にいるのか疑わしいと震え上がったものだ。
でも、そんなレグサ相手に、ナクトルやニルバは平然としてたんだよな。常識ってなんだろう?
とはいえ。こうして日帰り遠征する程度の冒険であれば、そこまでの能力はいらない。むしろ、無駄に殺生しなくて済むのはいい事だと思う。あ、灰狼の部位を回収しておかなきゃ。
僕は恒例となった部位回収を執り行う。灰狼なら、毛皮が分かりやすいかな。
「ハルガード君、何やってるんですか?」
そう言えば、ラディアさんは事情を知らないんだっけ。これからパーティーで一緒にやってくなら、僕の事情も話しておいた方がいいかもしれない。
「僕は生産系のスキルだから、条件を満たさないとモンスター討伐のクエストを受けられないんだって。その条件が、こうしてモンスターの部位を持って帰って、倒したよっていうのを証明することなんだ」
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