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第一章 いざ、竜狩りへ
027 開戦/ワイバーンとの戦い
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「おい、てめぇ! それは俺の肉だ寄こせ!」
「ふざけるな。貴様ごとき下賤な者が、翡翠竜の肉など贅沢すぎる」
「俺が狩ってきたもんなんだから、俺が食うに決まってんだろ!」
「貴様はそこら辺の獣肉でも食っていろ」
食事が始まるや否や、二人は揉めていた。
この短い間で、彼らのやり取りにすっかり慣れてしまった男衆は、その様子をつまみに食事を楽しんでいた。
「いやー、旦那もまだまだ若いっすからね。こういうお友達の一人もできて、良かったっスね」
「全くですな。まだ齢十六。いくら団を継がなければならない身であったとしても、我々大人の中に独りぼっち。やっぱり、友達の一人もいないのはかわいそうだなと常々思っておりました」
「これに、女の子の友達でもいれば、あっしらも安心できらぁなー」
団長の立場でありながらも、彼らにとってネルビスはまだ子供。親から引き継いだ最上の剣盾を巧みに操り、大人顔負けの武力を持ちながら、団を率いるだけのカリスマも持ち合わせている。幼い頃から英才教育を受け、竜追い人になることを使命づけられたネルビスの立場に、取り巻きの男衆はやや同情していたという事もあった。
「そうそう、マーブルお嬢さんは、いまおいくつでしたかな?」
「確か、十八歳くらいでないかねぇ」
「あれでまだ貰い手もないそうだ」
「仕事一筋の女だそうですぜ。ずっと研究室に籠りきりって話」
「もごごもごもごッスぶ」
「うわ、きたねぇな馬鹿。お前はちゃんと食い終わってから喋れよ!」
網に乗せて焼いた肉をつつきながら、世間話に花を咲かせる大人たち。
十六の子供たち二人は、なおも肉を取り合い、頬張りながら拙い抗争を繰り広げていた。
「へめぇ、肉ばっか食っへねぇで少しは野菜も摂りやばれ」
「口いっぱいに肉を頬張らせて言う台詞かマヌケ。貴様こそ持ってきた肉のほとんどを食い荒らしおってからに」
「俺はいひの――っん?」
言い争いの最中、ザックスはいち早く違和感に気が付いた。
「おい、どうした?」
ザックスは口に詰め込んだ肉をぐびりと飲み込み、食道のあたりを拳で叩く。
「げふっ。おい、今、羽ばたきが聞こえなかったか?」
「なんだと?」
沼地方向を二人で見やると、遠くの空に動物の影が二つほど見えた。
「あれ、たぶんワイバーンじゃねぇかな?」
「恐ろしく耳の良い奴だな。だが、違いない」
ネルビスとザックスは手に持っていた串を放り投げる。ネルビスは男衆に号令をかけ、ザックスは腰のガン・ソードに手を伸ばした。
「待機組三名は片付け、残りは武器を取れ。戦闘準備だ」
「旦那、獲物はあの二頭ですかい?」
「いいや、遅れてもう一頭来るだろう。対竜ネットの仕込みは済んでいるか?」
「もちろんです」
「なら良い。どれ、まずはザックスの出方を見るとするか」
ネルビスは、傍に置いていた鋼鉄剣『シグムンド』と大盾『バリアルド』を拾い上げると、迫り来る小型飛竜を見つめ構えをとる。ザックスと対峙した時に見せた守りの態勢で、敵竜の到着を待った。
一方、ザックスは竜の来る方向へ身を乗り出すと、ガン・ソードをホルスターから取り出し、額のゴーグルを下ろす。先ほどはペナウト豆ほどの小さな敵影も、今はザックスの頭ほどまで大きくなっていた。その輪郭もはっきりとして来る。
深緑の鱗に覆われ、口には鋭い牙が上下に生え揃っている。手は退化しており、翼とほぼ一体となっていた。足は逆関節で、鳥類のそれに似ていた。前に伸びた三本の太く大きな爪と、後ろ側に向いた一本の爪。ひとたびこれに捕まれば、逃げることは容易でないことが想像に難くない。尻尾はやや紫がかっており、数本の棘が伸びていた。
ワイバーンが近づくにつれ、ザックスの神経は緊張を増していく。近づく標的は見る見る大きくなっていき、まだガン・ソードの射程に入らない距離ではあるが既にザックスと同じくらいの長けはある。隣接すれば、その全長はザックスのおよそ二、三倍ほどになろう。
胴より伸び上がるワイバーンの顔つきは、いかにも獰猛そうで、慎重と言われる割には違和感があった。今にも食い殺しに飛びかかってきそうである。
「ザックス、十分に引きつけてから確実に当てろ」
「分かってる、馬鹿にすんな」
得物を構え、獲物を十分に引き付ける。
二匹のワイバーンは、ザックスとネルビスの二人をその目に捉えると、やや高度を落とした。
「やつら、そのまま突進してくるつもりだ! 各員、散開せよ! 待機組は衝撃に備えろ!」
ネルビスは団員たちに指示を飛ばすと、盾を自身に被せてしゃがみこんだ。
「正面から突っ込んでくるってんなら、おあつらえ向きだぜ。そのまま吹っ飛びな!」
ザックスは取っ手を引き絞ると、銃口に紫光が集いだした。
ワイバーン達はその光に気が付くと、一頭が翼をはためかせて砂塵を巻き起こす。もう一頭は構わず滑空しながら突っ込んできた。
ザックスとネルビスの上を一頭のワイバーンが通過する。ザックスはそれには目をくれず、眼前で減速し、獰猛な牙を向けて威嚇するもう一体を凝視する。その口腔を目がけて、紫色の弾丸を撃ち出した。
「ギュアアアアァァァ!」
光の弾をもろに浴びたワイバーンは顔を仰け反らせ、空へ向けて口中から黒煙を吐き出した。
「へ、もろに喰らったな。そうら、追加だ!」
ザックスは続けざまに、胴体へもう一発の魔力弾をお見舞いする。胴体の中心に紫色の光が激突すると爆散し、ワイバーンの体躯を中空へ弾き飛ばした。
魔力弾を浴びせられた小型飛竜は、身体をしならせて首から地面へと撃沈した。
「一丁あがりぃ!」
ゴーグルを上げ、ザックスは八重歯を見せて笑う。やや遠方へ落ち込んだワイバーンを緋色の眼差しで見つめていた。
「ふざけるな。貴様ごとき下賤な者が、翡翠竜の肉など贅沢すぎる」
「俺が狩ってきたもんなんだから、俺が食うに決まってんだろ!」
「貴様はそこら辺の獣肉でも食っていろ」
食事が始まるや否や、二人は揉めていた。
この短い間で、彼らのやり取りにすっかり慣れてしまった男衆は、その様子をつまみに食事を楽しんでいた。
「いやー、旦那もまだまだ若いっすからね。こういうお友達の一人もできて、良かったっスね」
「全くですな。まだ齢十六。いくら団を継がなければならない身であったとしても、我々大人の中に独りぼっち。やっぱり、友達の一人もいないのはかわいそうだなと常々思っておりました」
「これに、女の子の友達でもいれば、あっしらも安心できらぁなー」
団長の立場でありながらも、彼らにとってネルビスはまだ子供。親から引き継いだ最上の剣盾を巧みに操り、大人顔負けの武力を持ちながら、団を率いるだけのカリスマも持ち合わせている。幼い頃から英才教育を受け、竜追い人になることを使命づけられたネルビスの立場に、取り巻きの男衆はやや同情していたという事もあった。
「そうそう、マーブルお嬢さんは、いまおいくつでしたかな?」
「確か、十八歳くらいでないかねぇ」
「あれでまだ貰い手もないそうだ」
「仕事一筋の女だそうですぜ。ずっと研究室に籠りきりって話」
「もごごもごもごッスぶ」
「うわ、きたねぇな馬鹿。お前はちゃんと食い終わってから喋れよ!」
網に乗せて焼いた肉をつつきながら、世間話に花を咲かせる大人たち。
十六の子供たち二人は、なおも肉を取り合い、頬張りながら拙い抗争を繰り広げていた。
「へめぇ、肉ばっか食っへねぇで少しは野菜も摂りやばれ」
「口いっぱいに肉を頬張らせて言う台詞かマヌケ。貴様こそ持ってきた肉のほとんどを食い荒らしおってからに」
「俺はいひの――っん?」
言い争いの最中、ザックスはいち早く違和感に気が付いた。
「おい、どうした?」
ザックスは口に詰め込んだ肉をぐびりと飲み込み、食道のあたりを拳で叩く。
「げふっ。おい、今、羽ばたきが聞こえなかったか?」
「なんだと?」
沼地方向を二人で見やると、遠くの空に動物の影が二つほど見えた。
「あれ、たぶんワイバーンじゃねぇかな?」
「恐ろしく耳の良い奴だな。だが、違いない」
ネルビスとザックスは手に持っていた串を放り投げる。ネルビスは男衆に号令をかけ、ザックスは腰のガン・ソードに手を伸ばした。
「待機組三名は片付け、残りは武器を取れ。戦闘準備だ」
「旦那、獲物はあの二頭ですかい?」
「いいや、遅れてもう一頭来るだろう。対竜ネットの仕込みは済んでいるか?」
「もちろんです」
「なら良い。どれ、まずはザックスの出方を見るとするか」
ネルビスは、傍に置いていた鋼鉄剣『シグムンド』と大盾『バリアルド』を拾い上げると、迫り来る小型飛竜を見つめ構えをとる。ザックスと対峙した時に見せた守りの態勢で、敵竜の到着を待った。
一方、ザックスは竜の来る方向へ身を乗り出すと、ガン・ソードをホルスターから取り出し、額のゴーグルを下ろす。先ほどはペナウト豆ほどの小さな敵影も、今はザックスの頭ほどまで大きくなっていた。その輪郭もはっきりとして来る。
深緑の鱗に覆われ、口には鋭い牙が上下に生え揃っている。手は退化しており、翼とほぼ一体となっていた。足は逆関節で、鳥類のそれに似ていた。前に伸びた三本の太く大きな爪と、後ろ側に向いた一本の爪。ひとたびこれに捕まれば、逃げることは容易でないことが想像に難くない。尻尾はやや紫がかっており、数本の棘が伸びていた。
ワイバーンが近づくにつれ、ザックスの神経は緊張を増していく。近づく標的は見る見る大きくなっていき、まだガン・ソードの射程に入らない距離ではあるが既にザックスと同じくらいの長けはある。隣接すれば、その全長はザックスのおよそ二、三倍ほどになろう。
胴より伸び上がるワイバーンの顔つきは、いかにも獰猛そうで、慎重と言われる割には違和感があった。今にも食い殺しに飛びかかってきそうである。
「ザックス、十分に引きつけてから確実に当てろ」
「分かってる、馬鹿にすんな」
得物を構え、獲物を十分に引き付ける。
二匹のワイバーンは、ザックスとネルビスの二人をその目に捉えると、やや高度を落とした。
「やつら、そのまま突進してくるつもりだ! 各員、散開せよ! 待機組は衝撃に備えろ!」
ネルビスは団員たちに指示を飛ばすと、盾を自身に被せてしゃがみこんだ。
「正面から突っ込んでくるってんなら、おあつらえ向きだぜ。そのまま吹っ飛びな!」
ザックスは取っ手を引き絞ると、銃口に紫光が集いだした。
ワイバーン達はその光に気が付くと、一頭が翼をはためかせて砂塵を巻き起こす。もう一頭は構わず滑空しながら突っ込んできた。
ザックスとネルビスの上を一頭のワイバーンが通過する。ザックスはそれには目をくれず、眼前で減速し、獰猛な牙を向けて威嚇するもう一体を凝視する。その口腔を目がけて、紫色の弾丸を撃ち出した。
「ギュアアアアァァァ!」
光の弾をもろに浴びたワイバーンは顔を仰け反らせ、空へ向けて口中から黒煙を吐き出した。
「へ、もろに喰らったな。そうら、追加だ!」
ザックスは続けざまに、胴体へもう一発の魔力弾をお見舞いする。胴体の中心に紫色の光が激突すると爆散し、ワイバーンの体躯を中空へ弾き飛ばした。
魔力弾を浴びせられた小型飛竜は、身体をしならせて首から地面へと撃沈した。
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