転生美女は元おばあちゃん!同じ世界の愛し子に転生した孫を守る為、エルフ姉妹ともふもふたちと冒険者になります!《『転生初日に~』スピンオフ》

ひより のどか

文字の大きさ
77 / 93

ある日の年末年始日記 番外編

しおりを挟む
 年末と言えば!

『大掃除!と、言いたいところだけど⋯』
 ここは天界。しかも、主神様の宮。当然、常日頃からどこもかしこもピッカピカ!

 〖まあ、それは聖域もだよね。スライムさんたちがあちこち常に綺麗にしてくれてるからね~〗
 〖そうね。テーブルを丸呑みした時は驚いたわよね〗
 〖テーブルどころか天井や柱までですわ〗
『要は家丸ごとかえ?』
『そりゃあ、掃除いらんわ』
 神様たちのスライムさんたちの活躍っぷりを聞いて若干引いている。

『あらあらまあまあ、それじゃあ、聖域の源さんも今頃お料理に明け暮れてるかしら?』
 おせちに、年越しそばをするなら天ぷらもあげるでしょうし、お餅もつくかしら?

 〖そうかもね~〗
『あらあらまあまあ、なら、栗きんとんたくさん作ったかしら?サーヤは黒豆も好きだけど、栗きんとんのきんとんが好きなのよね。下手したら栗を残してきんとんだけ食べちゃうくらい。あと、お雑煮だけだと飽きちゃうからローストビーフや、焼豚なんかもあるといいのよね』
『ふぅん。そりゃあ美味そうだな』
『もちろん!美味しいわよ!それにおせちには色々意味があってね。年神様を迎えて豊作や家族の幸せなんかを祈願するんだけど、料理一つ一つにも意味があるのよ』
『そうか。神は迎えなくともここにたくさんいるけどな?』
『あらあらまあまあ?なら、おせちはいらないかしら?でも、お料理一つ一つにも意味があったりするし⋯』
『作りゃいいじゃねぇか。細かいこと気にすんな!』
『そうよね。一年に一度のことだし、いいわよね』
『おうよ!』

 後にこの会話を思い出し、
『ちゃんと聞いときゃ良かった』
 と、料理長は後悔するのだけど⋯


『さあ!工芸神様が作って下さった素敵なお重におせちも詰めたし!まさかの一人ずつの五段重は驚きだけども⋯お弁当箱ではないのよ?』
『仕方ねぇだろ。大飯ぐらいばかりなんだからよ』
『それはまあ、そうねぇ?』
『そんで、夜は蕎麦なんだよな?冷たいのと熱いのどっちだ?』
『そうねぇ。温かいのが一般的だと思うけど、我が家は天ざるそば⋯冷たいお蕎麦に色々な天ぷらが多かったわね』
『両方やるか。それにしても、レイのいた世界は色々あるんだな。食事に意味なんて考えたこと無かったぜ』
『そうねぇ、季節ごとに行事があって、それに合わせたお料理もあって、地域でも違ったりするし』
『へ~ちなみに年越しそばの意味は?』
『え~と、蕎麦のように細く長く生きられますように。というのが1番かしら』

『⋯長生き?寿命、また延びるのか?』
 料理長、気づくの遅いよ⋯

『あらあらまあまあ、お蕎麦も天ぷらも沢山できたわ。孫の大好きなえび天も♪ねぇ?孫の分だけでも神棚から送っていいかしら?工芸神様が孫用にかわいい器作ってくださったのよ』うきうき
『いいんじゃないか?』
『そう?ありがとう。それじゃ』ぱんぱん!
『神棚さん、よろしくね』ぺこ
 シュンッ

 こうして、お蕎麦と天ぷら、この後もおせちと、たっぷりな黒豆と、きんとんの方が多い栗きんとん、ローストビーフや焼豚が聖域の愛し子の元へ送られた


「うきゃ~♪おしょば~♪てんぷりゃ~♪え~び~♪」くるくる
『良かったな』
「くりょまみぇ~♪くりきんちょん~♪おにきゅ~♪」くるくる
『転けるなよ』
「おばあちゃん、らいしゅき~♪」くるくる
『だから、その謎踊りはなんなんだ?』


 聖域で愛し子が喜びの舞?を踊っている頃⋯


 そろ~
〖ねぇ、主神、調理台の上の料理、光ってるわよね〗
〖そうだね~〗
〖鑑定してみてください。お父様〗
〖ええ~みんなも出来るじゃない〗
〖〖だって怖いじゃない(ですか)〗〗
〖ひどい~〗
こそこそこそ

匂いに釣られて入口から顔を覗かせたものの、調理台を見て動きが止まった主神様一家。こそこそと密談中⋯

〖僕だって怖いのに~仕方ないなぁ、鑑定⋯えっと、あれはお酒かな?「お屠蘇。邪を屠り生気を甦らせる⋯?」〗
〖〖⋯⋯〗〗
〖とりあえず、宮にいる者全員に配ろうか⋯〗
〖〖⋯⋯〗〗こくこく
声も出せない女神様たち⋯

〖次はお雑煮「神に供えたものを頂くことで神々の力を頂く⋯」ああ、なるほど。レイさんは日本の神様にも好かれてるから⋯あは、あはは〗
〖〖⋯⋯〗〗だらだら
顔色悪いよ?

〖ねえ、もう鑑定やめていいかな~?〗
〖〖⋯⋯〗〗こくこく
神様たち逃げた⋯


料理長さんも完成した料理を見て⋯
『あの時、ちゃんと聞いとくんだった⋯』
後悔するのだけど、後の祭り⋯

『さあ!頂きましょう♪あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します』

今年は冒険出られますように!


☆。.:*・゜☆。.:*・゜
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

新年早々、地震で大変なことに合われた方がいらっしゃる中、こんな呑気なお話をと迷いましたが、公開させて頂きました。
私の友人も新幹線の中に閉じ込められ大変な一夜を過ごし、今も家に帰れずにいます。
被災された方、巻き込まれてしまった方、どうか少しでも暖かく過ごせますように⋯
しおりを挟む
感想 166

あなたにおすすめの小説

白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』

鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」 公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。 だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。 ――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの? 何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。 しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。 それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。 そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。 温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。 そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。 「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」 「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」 離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。 そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。

勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~

楠ノ木雫
ファンタジー
 IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき…… ※他の投稿サイトにも掲載しています。

聖獣使い唯一の末裔である私は追放されたので、命の恩人の牧場に尽力します。~お願いですから帰ってきてください?はて?~

雪丸
恋愛
【あらすじ】 聖獣使い唯一の末裔としてキルベキア王国に従事していた主人公”アメリア・オルコット”は、聖獣に関する重大な事実を黙っていた裏切り者として国外追放と婚約破棄を言い渡された。 追放されたアメリアは、キルベキア王国と隣の大国ラルヴァクナ王国の間にある森を彷徨い、一度は死を覚悟した。 そんな中、ブランディという牧場経営者一家に拾われ、人の温かさに触れて、彼らのために尽力することを心の底から誓う。 「もう恋愛はいいや。私はブランディ牧場に骨を埋めるって決めたんだ。」 「羊もふもふ!猫吸いうはうは!楽しい!楽しい!」 「え?この国の王子なんて聞いてないです…。」 命の恩人の牧場に尽力すると決めた、アメリアの第二の人生の行く末はいかに? ◇◇◇ 小説家になろう、カクヨムでも連載しています。 カクヨムにて先行公開中(敬称略)

異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。 しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。 やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。 そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。 そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。 これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。

婚約破棄された没落寸前の公爵令嬢ですが、なぜか隣国の最強皇帝陛下に溺愛されて、辺境領地で幸せなスローライフを始めることになりました

六角
恋愛
公爵令嬢アリアンナは、王立アカデミーの卒業パーティーで、長年の婚約者であった王太子から突然の婚約破棄を突きつけられる。 「アリアンナ! 貴様との婚約は、今この時をもって破棄させてもらう!」 彼の腕には、可憐な男爵令嬢が寄り添っていた。 アリアンナにありもしない罪を着せ、嘲笑う元婚約者と取り巻きたち。 時を同じくして、実家の公爵家にも謀反の嫌疑がかけられ、栄華を誇った家は没落寸前の危機に陥ってしまう。 すべてを失い、絶望の淵に立たされたアリアンナ。 そんな彼女の前に、一人の男が静かに歩み寄る。 その人物は、戦場では『鬼神』、政務では『氷帝』と国内外に恐れられる、隣国の若き最強皇帝――ゼオンハルト・フォン・アドラーだった。 誰もがアリアンナの終わりを確信し、固唾をのんで見守る中、絶対君主であるはずの皇帝が、おもむろに彼女の前に跪いた。 「――ようやくお会いできました、私の愛しい人。どうか、この私と結婚していただけませんか?」 「…………え?」 予想外すぎる言葉に、アリアンナは思考が停止する。 なぜ、落ちぶれた私を? そもそも、お会いしたこともないはずでは……? 戸惑うアリアンナを意にも介さず、皇帝陛下の猛烈な求愛が始まる。 冷酷非情な仮面の下に隠された素顔は、アリアンナにだけは蜂蜜のように甘く、とろけるような眼差しを向けてくる独占欲の塊だった。 彼から与えられたのは、豊かな自然に囲まれた美しい辺境の領地。 美味しいものを食べ、可愛いもふもふに癒やされ、温かい領民たちと心を通わせる――。 そんな穏やかな日々の中で、アリアンナは凍てついていた心を少しずつ溶かしていく。 しかし、彼がひた隠す〝重大な秘密〟と、時折見せる切なげな表情の理由とは……? これは、どん底から這い上がる令嬢が、最強皇帝の重すぎるほどの愛に包まれながら、自分だけの居場所を見つけ、幸せなスローライフを築き上げていく、逆転シンデレラストーリー。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

ギルドの小さな看板娘さん~実はモンスターを完全回避できちゃいます。夢はたくさんのもふもふ幻獣と暮らすことです~

うみ
ファンタジー
「魔法のリンゴあります! いかがですか!」 探索者ギルドで満面の笑みを浮かべ、元気よく魔法のリンゴを売る幼い少女チハル。 探索者たちから可愛がられ、魔法のリンゴは毎日完売御礼! 単に彼女が愛らしいから売り切れているわけではなく、魔法のリンゴはなかなかのものなのだ。 そんな彼女には「夜」の仕事もあった。それは、迷宮で迷子になった探索者をこっそり助け出すこと。 小さな彼女には秘密があった。 彼女の奏でる「魔曲」を聞いたモンスターは借りてきた猫のように大人しくなる。 魔曲の力で彼女は安全に探索者を救い出すことができるのだ。 そんな彼女の夢は「魔晶石」を集め、幻獣を喚び一緒に暮らすこと。 たくさんのもふもふ幻獣と暮らすことを夢見て今日もチハルは「魔法のリンゴ」を売りに行く。 実は彼女は人間ではなく――その正体は。 チハルを中心としたほのぼの、柔らかなおはなしをどうぞお楽しみください。

小さな小さな花うさぎさん達に誘われて、異世界で今度こそ楽しく生きます!もふもふも来た!

ひより のどか
ファンタジー
気がついたら何かに追いかけられていた。必死に逃げる私を助けてくれたのは、お花?違う⋯小さな小さなうさぎさんたち? 突然森の中に放り出された女の子が、かわいいうさぎさん達や、妖精さんたちに助けられて成長していくお話。どんな出会いが待っているのか⋯? ☆。.:*・゜☆。.:*・゜ 『転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります!』の、のどかです。初めて全く違うお話を書いてみることにしました。もう一作、『転生初日に~』の、おばあちゃんこと、凛さん(人間バージョン)を主役にしたお話『転生したおばあちゃん。同じ世界にいる孫のため、若返って冒険者になります!』も始めました。 よろしければ、そちらもよろしくお願いいたします。 *8/11より、なろう様、カクヨム様、ノベルアップ、ツギクルさんでも投稿始めました。アルファポリスさんが先行です。

処理中です...