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41 青年の後悔
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お休みしてしまってすみませんでした。
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
私たちは、なんと愚かだったのだろう・・・
私は、なんと無力なのだろう
エルフの族長の末っ子として生まれた私は、幼き頃より、自分たちはこの世のどの生物より気高く尊い至高の存在なのだと教えられてきた。
父や義母たち、腹違いの兄や姉たちだけでなく、それこそ周り中がそう信じていた。
だが、私には到底そのようなことは信じられなかった。
寧ろ、そのようなことを当然の様に言い、傍若無人に振る舞う父に嫌悪しか覚えなかった。酷く醜い・・・吐き気さえした。
そして、父と同じように振る舞う義母や兄姉たちも、ひどく醜く、狂っているように見えた。
親族だけではない。この里の大半は欲に溺れ、他者を踏み付け、神聖なる神樹様や、神をも冒涜する姿は狂気に満ちていた。
何故だ?何故、おかしいと思わないのだ?
この世界を作りたもうた神。
更に、その神より地上に生まれし者を守るために遣わされた神樹様。
その尊き方々を、まるで自分たちの為にそこにあるように振る舞っている。
理解できない。なんと嘆かわしいことだ。
何よりも感謝し崇めなければならない存在なのに。
そのようなこと許されるはずがない。
私は一人、父達に考えを改めるように進言してきた。
だが、その度に、恥さらしだの、出来損ないだの、罵声を浴びせられ、時に暴力を振るわれた。父にはこうも言われた。
それでも、私は訴えることをやめなかった。
神樹様の枝を勝手に奪おうとする者がいれば、体を張って守った。
次第に私以外にも同じ思いの者がいることを知った。
孤独だった私にも、次第にひとりふたりと仲間が増えていった。
やがて小隊を組める程になり、神樹の森を守る白騎士団として、日夜森を守るようになった。
無闇に動物を傷つけようとする者や、自分の欲望の為に妖精や精霊を捉えようとする者などが後を絶たないのだ。
自分の力を誇示するため。自分より弱いものをいたぶり、快楽を得るため。
なぜ命を弄ぶことが出来るのだ!?そんなくだらないことのために!腐っている!
私たちも動物を狩るが、それは生きるために必要最低限のもの。もしくは里の者を襲う可能性のある凶悪な魔獣くらいだ。命をいただくのだ。無駄に命を奪ってはならない。
やがて私も同じ思いを持つ女性と結婚し、子が出来にくいと言われるエルフでありながら三人の子ができた。子どもたちも私たちと同じ思いをもっている。
だが、安心はできない。父はもちろんのこと、父の妻たちや、兄姉たちは、自分たちを否定する私たち家族を排除しようとしている。
常に私たちに見張りをつけているのも分かっている。隙あらば殺そうとしているのだ。
私の母は優しい人だった。私の考えは母の教えに寄るところが多い。私が幼い時に亡くなった母はもしかしたら、今の私たちのように疎まれ、殺されたのかもしれない。
私たちの愛しい家族のためにも、この異常な状況をどうにかしなければと、仲間たちと行動を起こすべく、動いていた矢先・・・
『な、なんだ?この光は?』
『あ、あなた?』
どんどん周りの者たちの体から光が飛び出し、空の一点に向けて飛んでいく。だが・・・
『お父様、お母様、体ぽかぽかします』
『私もです』
『ぼくも』
『あなた、私もです』
『あ、ああ。実は私もだ』
微かに声も聞いた。
『神樹を真に守って来た者たちに更なる加護を』
私たちから光が飛び出すことはなく、寧ろ胸の奥に光が灯ったような気がする。
私たちが外に出ると、まるで戦場だった。そこかしこから光が飛び出し、魔道具を持つものたちが、光が集まる場所に向かってどんどん攻撃している。魔道具を持たないものは、なぜ魔法が発動しないのかと喚き散らしている。
そして、攻撃は光の元に当たることなく、私たちの里に跳ね返ってきている。だが、不思議なことに私たち家族や、私の仲間たちには攻撃は一切当たらない。
『な、何が起こっているのだ?』
私は呆然と見ているしかできなかった。
そうこうしている内に、光が降りてきた。あれは・・・
『天界樹の精様と、もしやあの方は・・・』
私たちは慌てて膝をつき、頭を垂れた。
ああ、私たちが、至らなかったばかりに、ついに、ついに私達は、尊き方々の逆鱗に触れてしまったのだ・・・
その頃・・・
『花火見えなくなっちゃったですー』
『残念ですー』
『今度みんなでやるですー』
『『『それ名案ですーっ!!』』』
『お前たち、さっきまで怖がってなかったかい?現金だねぇ』
『まあ、いいじゃないか。あれのおかげで色々分かったしね』
『そうだね。準備できていいね』にや
『そうだな』にや
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。
お休みさせてもらってすみませんでした。アレルギー落ち着きました。カニ怖いアレルギー怖い・・・直接触ってもないのに😭
でも、エビとチョコレートは無性に食べたくなるのです。大人になってからのアレルギーなんで、美味しいの知ってる分辛い😭カニと山芋は別に大丈夫なんですけどね。
そして『転生したおばあちゃん~』タイトルいじりました。
『転生美女は元おばあちゃん!同じ世界に転生した孫を守る為、エルフ姉妹ともふもふたちと冒険者になります!』
前の方がいいかな?と、まだ迷ってます( ̄▽ ̄;)
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
私たちは、なんと愚かだったのだろう・・・
私は、なんと無力なのだろう
エルフの族長の末っ子として生まれた私は、幼き頃より、自分たちはこの世のどの生物より気高く尊い至高の存在なのだと教えられてきた。
父や義母たち、腹違いの兄や姉たちだけでなく、それこそ周り中がそう信じていた。
だが、私には到底そのようなことは信じられなかった。
寧ろ、そのようなことを当然の様に言い、傍若無人に振る舞う父に嫌悪しか覚えなかった。酷く醜い・・・吐き気さえした。
そして、父と同じように振る舞う義母や兄姉たちも、ひどく醜く、狂っているように見えた。
親族だけではない。この里の大半は欲に溺れ、他者を踏み付け、神聖なる神樹様や、神をも冒涜する姿は狂気に満ちていた。
何故だ?何故、おかしいと思わないのだ?
この世界を作りたもうた神。
更に、その神より地上に生まれし者を守るために遣わされた神樹様。
その尊き方々を、まるで自分たちの為にそこにあるように振る舞っている。
理解できない。なんと嘆かわしいことだ。
何よりも感謝し崇めなければならない存在なのに。
そのようなこと許されるはずがない。
私は一人、父達に考えを改めるように進言してきた。
だが、その度に、恥さらしだの、出来損ないだの、罵声を浴びせられ、時に暴力を振るわれた。父にはこうも言われた。
それでも、私は訴えることをやめなかった。
神樹様の枝を勝手に奪おうとする者がいれば、体を張って守った。
次第に私以外にも同じ思いの者がいることを知った。
孤独だった私にも、次第にひとりふたりと仲間が増えていった。
やがて小隊を組める程になり、神樹の森を守る白騎士団として、日夜森を守るようになった。
無闇に動物を傷つけようとする者や、自分の欲望の為に妖精や精霊を捉えようとする者などが後を絶たないのだ。
自分の力を誇示するため。自分より弱いものをいたぶり、快楽を得るため。
なぜ命を弄ぶことが出来るのだ!?そんなくだらないことのために!腐っている!
私たちも動物を狩るが、それは生きるために必要最低限のもの。もしくは里の者を襲う可能性のある凶悪な魔獣くらいだ。命をいただくのだ。無駄に命を奪ってはならない。
やがて私も同じ思いを持つ女性と結婚し、子が出来にくいと言われるエルフでありながら三人の子ができた。子どもたちも私たちと同じ思いをもっている。
だが、安心はできない。父はもちろんのこと、父の妻たちや、兄姉たちは、自分たちを否定する私たち家族を排除しようとしている。
常に私たちに見張りをつけているのも分かっている。隙あらば殺そうとしているのだ。
私の母は優しい人だった。私の考えは母の教えに寄るところが多い。私が幼い時に亡くなった母はもしかしたら、今の私たちのように疎まれ、殺されたのかもしれない。
私たちの愛しい家族のためにも、この異常な状況をどうにかしなければと、仲間たちと行動を起こすべく、動いていた矢先・・・
『な、なんだ?この光は?』
『あ、あなた?』
どんどん周りの者たちの体から光が飛び出し、空の一点に向けて飛んでいく。だが・・・
『お父様、お母様、体ぽかぽかします』
『私もです』
『ぼくも』
『あなた、私もです』
『あ、ああ。実は私もだ』
微かに声も聞いた。
『神樹を真に守って来た者たちに更なる加護を』
私たちから光が飛び出すことはなく、寧ろ胸の奥に光が灯ったような気がする。
私たちが外に出ると、まるで戦場だった。そこかしこから光が飛び出し、魔道具を持つものたちが、光が集まる場所に向かってどんどん攻撃している。魔道具を持たないものは、なぜ魔法が発動しないのかと喚き散らしている。
そして、攻撃は光の元に当たることなく、私たちの里に跳ね返ってきている。だが、不思議なことに私たち家族や、私の仲間たちには攻撃は一切当たらない。
『な、何が起こっているのだ?』
私は呆然と見ているしかできなかった。
そうこうしている内に、光が降りてきた。あれは・・・
『天界樹の精様と、もしやあの方は・・・』
私たちは慌てて膝をつき、頭を垂れた。
ああ、私たちが、至らなかったばかりに、ついに、ついに私達は、尊き方々の逆鱗に触れてしまったのだ・・・
その頃・・・
『花火見えなくなっちゃったですー』
『残念ですー』
『今度みんなでやるですー』
『『『それ名案ですーっ!!』』』
『お前たち、さっきまで怖がってなかったかい?現金だねぇ』
『まあ、いいじゃないか。あれのおかげで色々分かったしね』
『そうだね。準備できていいね』にや
『そうだな』にや
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。
お休みさせてもらってすみませんでした。アレルギー落ち着きました。カニ怖いアレルギー怖い・・・直接触ってもないのに😭
でも、エビとチョコレートは無性に食べたくなるのです。大人になってからのアレルギーなんで、美味しいの知ってる分辛い😭カニと山芋は別に大丈夫なんですけどね。
そして『転生したおばあちゃん~』タイトルいじりました。
『転生美女は元おばあちゃん!同じ世界に転生した孫を守る為、エルフ姉妹ともふもふたちと冒険者になります!』
前の方がいいかな?と、まだ迷ってます( ̄▽ ̄;)
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