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83 ぴーちゃんは兄貴!
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不死鳥のぴーちゃんは、とっても気のいいお兄ちゃんみたいです。
『しっかし、こんなちびっこが世界を渡って来たのか。よくがんばったな。えらいぞ』なでなで
ぴーちゃんはふわっふわの羽で頭を撫でてくれます。なんだかとっても優しい目だけど、何となく目がうるうるしてる?
「うにゅ?のんちゃん、もうちょっとおっきかっちゃんだけぢょ~、ちんじゃったから~」
のんちゃん、とっても軽く重いことを⋯⋯
『死ん⋯⋯そうか』なでなで
ぴーちゃん、思うところはあるけれど、今は聞き役になることにしたようです。もしかして、この中で一番頼れる人⋯⋯じゃない不死鳥さん?
のんちゃんはと言うと、あの時のことを顎に指を当てて一生懸命思い出してるみたいです。
のんちゃん、気づいたら森にいたから、この世界に来る時はがんばってないような?あっ、でも~
「こっちきちぇ~しゅぐ、がんばっちゃ」にぱ
た~くさん、走ったよ!
〖うぐっ〗
〖ごほんっ〗
『ん?』
ぱぁぱとグランパの神様二人が、のんちゃんの言葉に変な反応を示したことに目ざとく気づいたぴーちゃん。
『何があったんだ?聞かせてくれるか?』じぃっ
ぴーちゃんはこれは何かあるな?と、のんちゃんに探りを入れ始めた。ちゃんと横目で怪しい神様たちを見ながら。
「うにゅ?えっちょ~、おっきちたら~、ちらにゃいもりいちぇ~」
『うん?いきなり森か?そこの?』じとー
おいおい。この森は普通の森より危険なんだぞ。こんなちびっこをどういうこった?
〖〖うぐっ〗〗
焦って座標を間違えたぱぁぱに、焦らせたグランパ。
神様ふたり、身に覚えありすぎて逃げ腰に⋯⋯
「あい。しょちたら、がおー、ぐりゅりゅ、おっかけらりぇちぇ~」
『ガオー?グルル?まさか、森ウルフか?』ギョッ
外の世界で言えば、そこそこ高ランクの魔物だぞ。
「あい。がおー、いっぱい」
『ほおぉ、いっぱいねぇ』ぴききっ
おい、コラ。どういうこった。ことと次第によっちゃ神だろうがただじゃおかねぇぞ。ギロッ
〖〖ひっ〗〗
ぴーちゃん、目がマジです。すでに気分はのんちゃんの兄貴!
『しょちたら、はなうしゃしゃん、のんちゃん、かくちてくりぇちぇ~』
一生懸命、その時のことを思い出してお話してるのんちゃんは、そんなぴーちゃんたちにまったく気づいていません。
『花うさ?ああ、だから、花うさぎが沢山いるのか』
ぴーちゃん、ちゃんと周りは把握済み。さすが兄貴!
「あい。のんちゃん、たしゅけてくりぇまちた。ようしぇいしゃんみょ、ぱぱのおうち、ちゅれてきて、くりぇまちた」
『そうかそうか。花うさぎと妖精たちがお前を助けてここまで連れてきてくれたんだな』
チビたち、やるじゃないか。神とのんは運が良かったな。
「あい。のんちゃん、たくしゃん、ありゅいちゃ、がんばっちゃ」ふい~
『ぷっ。今は汗かいてないぞ?でも、そうだな。がんばったな。えらいぞ』なでなで
汗を脱ぐう真似をするのんちゃんを、ぴーちゃんが愛おしいそうに撫でてます。もう完全に兄貴!
「あい。はなうしゃしゃん、ようしぇいしゃん、おかげ」にぱっ
『そうだな。花うさぎたちのおかげだな』なでなで
「あい!ありがちゃや」
ほんとに、のんちゃん、あのままだったらどうなってたか~
『ぷっ、「ありがたや」か。そうか、そうだな。花うさぎ、妖精たち、よくのんを助けてくれたな。ありがとな』ニカッ
のんは、なんか時々年寄りっぽいな。元はけっこう⋯⋯いや、仲良かったのが年寄りだったクチか。と、ぴーちゃんは思ってたり。やっぱりなかなか鋭い!
「ありがちょ」にぱ
改めてぴーちゃんと一緒にお礼!
『でも、のんちゃん、あし、いたかったぴょん』
『はだしだったぴょん』
『きづかなくて、ごめんぴょん』
『『『ごめんなさい』』』
花うさぎさんたち、あの時のことまだ気にしてました。花うさぎさんたちのお耳はへにょっとなって、妖精さんたちの頭の上の葉っぱや木の実も少ししなってなって、みんなしゅんってなっちゃいました。
「しょんにゃこちょにゃい!きにょみちょか、じゅーしゅちょか、おいちかっちゃ!のんちゃん、がんばりぇた、みんにょにょ、おかげ!」
のんちゃん、花うさぎさんたちがそんな風に思ったままなんて思ってませんでした。慌てて花うさぎさんたちに違うよって伝えます。花うさぎさんたちは元気じゃないと!
『そうだな。今、のんちゃんが無事にこうしていられるのはあの時、君たちが頑張ってくれたからだ。だから落ち込む必要はないよ。私たちも感謝してるんだから』
さっきまで頭抱えてしゃがみこんでた聖十郎パパも黙ってられなくて復活!
『そうよ。あなた達だって危なかったんだからね?自分たちの安全をかえりみずよく助けてくれたわ。まあ、確かに、あの時ののんちゃんは傷だらけで痛々しかったけど』ちろっ
〖〖うぐっ〗〗
ローズまぁま、花うさぎさんたちを慰めつつ、神様たちをチクリ。
『そうだよ。ちゃんと、のんを気づかいながら食べ物や水分も与えながら来てくれたんだ。みんな感謝してるよ。だいたい、裸足だったのだってお前さんたちのせいじゃないさね』ちろっ
『『ですです』』
『花うさぎさんたちも、妖精さんたちもがんばったなのです!』
『気にすることないなのです!』
『気にしなきゃいけないのは神様たちなのです』
『『『『ですです!』』』』
〖〖うぐぐっ〗〗
芙蓉ママもチクリ。家妖精さんたちはグサッとトドメ!
『なるほどな。話を聞くに、ダメダメだったのは神達か。大方、焦って座標指定をしくじって、身体や能力を作り替えるのに必死で衣服まで気が回らなかったとか、そんなとこか?』
ここまでの話から大体のことを察したぴーちゃん。
〖はい。その通りです〗
〖ワシも急かしてしまった責任は感じておる〗
〖〖申し訳ない〗〗
ぱぱとグランパ、土下座。のんちゃんはひまちゃんの背中に移動しました。
『本当なら俺様の炎を一発か二発お見舞いしたいとこだけどな』ギロ
〖〖うっ〗〗
神様たち、返す言葉もありません。
『でもな、のんが悪どい権力者の元じゃなく、無事にここにいるってことは、禁忌の召喚魔法に干渉したんだろ?それが神にとっても大変なことは俺様も知ってるからな』はあ~
これは、一概に怒れない案件だな。
〖〖え⋯⋯〗〗
てっきりボコボコにされるのではくらい思ってた神様たち。予想に反して擁護的なぴーちゃんにちょっとびっくり。
『何だよ。俺様だって神獣の端くれ。伊達に長く生きてる訳じゃねえよ。神達の苦労だって多少分かるさ。まして、のんのこの小ささだ。多分だが、大変さは聖一朗の時の比じゃなかっただろ。恐らく、非常事態並に色々あったんじゃねえか?』
聖一朗は大人の姿のまま渡ってきたって言ってたしな。さっき、のんはもう少し大きかったと言っていた。それがこんなに小さくなったってことは、何か大きなものを代償にしなければ世界を渡れなかったんじゃないだろうか?例えば、魂⋯⋯とか?
ぴーちゃん、本当に鋭い!
〖〖ぴーちゃん⋯⋯〗〗うるうる
神様たち、ぴーちゃんの洞察力と、この神様たち不利な状況の中でも冷静に判断し理解を示してくれる懐の深さに感動。同時に、なぜこんな出来た人⋯じゃない、出来た不死鳥が、あの傍若無人な聖一朗に従っていたのか疑問も感じていた。
『そんな訳だからよ、神達のこと許してやってくれな。その代わり、次に何かやらかしたら俺様の炎でちょちょいと焼いてやるからよ』
一度は大目に見てやるが、次は無いからな。
「あい!だいじぶ!ぱぁぱちょ、ぐりゃんぱ、だいしゅき!」にぱっ
怒ってないよ!ここに来られて嬉しい!
〖〖のんちゃんっ〗〗うるうるっ
のんちゃんの優しい言葉と笑顔に神様ふたり、またまた感動して目に涙が⋯⋯
ぴーちゃんの最後の物騒な言葉はかき消された!
『そうか。のんはいい子だな』なでなで
「えへへ~?」てれてれ
いいこ?やった~♪
『それにかわいいな』なでなで
『ぴよ~(でしょ~)』えっへん!
「えへへ~」てれてれ
また褒められちゃった~
『ぷっ。なんでピヨ助、じゃないな、ヒマリがドヤ顔なんだよ』
『ぴよ~(いいでしょ~)』
『まあ、いいか』
「ふお?どやがお、ちってりゅ?いせかいきょーちゅー?」
『ん?多分違うぞ?聖一朗がよくやってたんだよ。自分で『どやー』って言ったり、背中にエフェクトで後光ささせなら『どやあ』って字を浮き上がらせたりしてな⋯⋯アホだよな』はぁ
「ふぉぉ⋯⋯じゃんにぇん」
『そう。残念なやつだったんだよ』
うん。穢れが全くない綺麗な魂だな。みんながのんに惹かれるのがよく分かる。
不死鳥のぴーちゃんは、魂の色が見える。のんちゃんの魂は他の誰よりも透明で美しい。
これだけ綺麗なら強さを感じてもいいはずなんだけどな?のんは何だか守ってやらないとと思わせる不安定さがあるような?まだちびっ子だからか?透明だからこそ、守ってやらないと脆く、染まりやすいのかもしれんが⋯⋯いや、もしかして、世界を渡る以前ののんが関係してるのか?後で確認した方が良さそうだな。まあ、周りにこれだけ強力な奴らがいれば心配はないだろう。これからはオレ様もいるしな。
やっぱり、ぴーちゃん鋭い!
〖のぉ、ぴーちゃんや。不思議なんじゃが、何故お前さんのような聡明な者が聖一朗に従ってたのじゃ?〗
〖うんうん。不思議だよね~。そもそもどんな出会いだったの?〗
神様ふたり、ついに疑問を本人⋯⋯本鳥?にぶつけた。
『んあ?』ビキッ
〖〖ヒッ!?〗〗
めちゃくちゃ怖い!?
『聞くか?それを⋯⋯そうか、聞きたいか⋯⋯ふふ、ふははは』ビキビキッ
ぴーちゃんのこめかみの血管が!!
〖い、いや、話したくないならよいのじゃよ〗
聖一朗よ、何をやらかしたのじゃっ
〖そ、そうだよ、無理に話さなくても~〗
とんでもないことやったんじゃ⋯⋯やったんだろな~
『いや、聞いてもらおうか、ヤツとの出会いを⋯⋯ふふ、ふふ、ふははははは』
〖〖ヒイッ〗〗
「ふぉぉ?」
ぴーちゃん壊れた?
『ぴよ~、ぴよぴよ(あ~あ、聞いちゃダメなやつ~)』
『何をやらかしたのですか!初代様あああっ』
『『『ああっまた!聖十郎様っ!お気を確かに!』』』
『おいたわしや⋯』
パパ、また頭抱えてしゃがみこんじゃった。
『主は美化された話を聞かされてたらねぇ』
『あら、まるでママは違うみたいね?』
『まあね。私ら家精霊と家妖精には代々真実が引き継がれるからね。それでも、大袈裟に伝わってるのかと思ってたんだけどね』
『真実だったみたいなのです』
『生やさしいくらいだったかもなのです』
『『『『『ですです』』』』』
『あ~、ねえ⋯⋯』
なんだか、色々あったみたいです。聖一朗様の株が十代目にして大暴落⋯⋯
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
皆様、今年もよろしくお願い致します。
更新、お待たせしましてすみません。年末に更新した『転生初日に~』の後書きと、近況報告に書かせて頂いた理由で、今年は新年のご挨拶を遠慮させて頂いてます。でも、よろしくお願いします位は良いですよね?
去年は色々ありすぎて、年を明けても、ついつい去年を思い出してやりきれなくなりますが⋯何せ、父の仕事が特殊で年末年始を二十年ぶりくらいに一緒に過ごしたんです。ここ二十年位、年末年始寝袋で泊まり込みの父に合わせて年末に年越しそばとお雑煮とおせち食べてましたから(笑)
今年は父だけじゃなく母までいないので、お正月がありませんけど、変わらず箱根駅伝は見てます。どこが優勝するかな?
ついつい暗い方に考えが行きがちですが、せめて書くお話は明るくほのぼの行きたいな~と思います。年始早々、こんな後書きですみません。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
ひより のどか
紙・電子書籍もよろしくお願いします。
『しっかし、こんなちびっこが世界を渡って来たのか。よくがんばったな。えらいぞ』なでなで
ぴーちゃんはふわっふわの羽で頭を撫でてくれます。なんだかとっても優しい目だけど、何となく目がうるうるしてる?
「うにゅ?のんちゃん、もうちょっとおっきかっちゃんだけぢょ~、ちんじゃったから~」
のんちゃん、とっても軽く重いことを⋯⋯
『死ん⋯⋯そうか』なでなで
ぴーちゃん、思うところはあるけれど、今は聞き役になることにしたようです。もしかして、この中で一番頼れる人⋯⋯じゃない不死鳥さん?
のんちゃんはと言うと、あの時のことを顎に指を当てて一生懸命思い出してるみたいです。
のんちゃん、気づいたら森にいたから、この世界に来る時はがんばってないような?あっ、でも~
「こっちきちぇ~しゅぐ、がんばっちゃ」にぱ
た~くさん、走ったよ!
〖うぐっ〗
〖ごほんっ〗
『ん?』
ぱぁぱとグランパの神様二人が、のんちゃんの言葉に変な反応を示したことに目ざとく気づいたぴーちゃん。
『何があったんだ?聞かせてくれるか?』じぃっ
ぴーちゃんはこれは何かあるな?と、のんちゃんに探りを入れ始めた。ちゃんと横目で怪しい神様たちを見ながら。
「うにゅ?えっちょ~、おっきちたら~、ちらにゃいもりいちぇ~」
『うん?いきなり森か?そこの?』じとー
おいおい。この森は普通の森より危険なんだぞ。こんなちびっこをどういうこった?
〖〖うぐっ〗〗
焦って座標を間違えたぱぁぱに、焦らせたグランパ。
神様ふたり、身に覚えありすぎて逃げ腰に⋯⋯
「あい。しょちたら、がおー、ぐりゅりゅ、おっかけらりぇちぇ~」
『ガオー?グルル?まさか、森ウルフか?』ギョッ
外の世界で言えば、そこそこ高ランクの魔物だぞ。
「あい。がおー、いっぱい」
『ほおぉ、いっぱいねぇ』ぴききっ
おい、コラ。どういうこった。ことと次第によっちゃ神だろうがただじゃおかねぇぞ。ギロッ
〖〖ひっ〗〗
ぴーちゃん、目がマジです。すでに気分はのんちゃんの兄貴!
『しょちたら、はなうしゃしゃん、のんちゃん、かくちてくりぇちぇ~』
一生懸命、その時のことを思い出してお話してるのんちゃんは、そんなぴーちゃんたちにまったく気づいていません。
『花うさ?ああ、だから、花うさぎが沢山いるのか』
ぴーちゃん、ちゃんと周りは把握済み。さすが兄貴!
「あい。のんちゃん、たしゅけてくりぇまちた。ようしぇいしゃんみょ、ぱぱのおうち、ちゅれてきて、くりぇまちた」
『そうかそうか。花うさぎと妖精たちがお前を助けてここまで連れてきてくれたんだな』
チビたち、やるじゃないか。神とのんは運が良かったな。
「あい。のんちゃん、たくしゃん、ありゅいちゃ、がんばっちゃ」ふい~
『ぷっ。今は汗かいてないぞ?でも、そうだな。がんばったな。えらいぞ』なでなで
汗を脱ぐう真似をするのんちゃんを、ぴーちゃんが愛おしいそうに撫でてます。もう完全に兄貴!
「あい。はなうしゃしゃん、ようしぇいしゃん、おかげ」にぱっ
『そうだな。花うさぎたちのおかげだな』なでなで
「あい!ありがちゃや」
ほんとに、のんちゃん、あのままだったらどうなってたか~
『ぷっ、「ありがたや」か。そうか、そうだな。花うさぎ、妖精たち、よくのんを助けてくれたな。ありがとな』ニカッ
のんは、なんか時々年寄りっぽいな。元はけっこう⋯⋯いや、仲良かったのが年寄りだったクチか。と、ぴーちゃんは思ってたり。やっぱりなかなか鋭い!
「ありがちょ」にぱ
改めてぴーちゃんと一緒にお礼!
『でも、のんちゃん、あし、いたかったぴょん』
『はだしだったぴょん』
『きづかなくて、ごめんぴょん』
『『『ごめんなさい』』』
花うさぎさんたち、あの時のことまだ気にしてました。花うさぎさんたちのお耳はへにょっとなって、妖精さんたちの頭の上の葉っぱや木の実も少ししなってなって、みんなしゅんってなっちゃいました。
「しょんにゃこちょにゃい!きにょみちょか、じゅーしゅちょか、おいちかっちゃ!のんちゃん、がんばりぇた、みんにょにょ、おかげ!」
のんちゃん、花うさぎさんたちがそんな風に思ったままなんて思ってませんでした。慌てて花うさぎさんたちに違うよって伝えます。花うさぎさんたちは元気じゃないと!
『そうだな。今、のんちゃんが無事にこうしていられるのはあの時、君たちが頑張ってくれたからだ。だから落ち込む必要はないよ。私たちも感謝してるんだから』
さっきまで頭抱えてしゃがみこんでた聖十郎パパも黙ってられなくて復活!
『そうよ。あなた達だって危なかったんだからね?自分たちの安全をかえりみずよく助けてくれたわ。まあ、確かに、あの時ののんちゃんは傷だらけで痛々しかったけど』ちろっ
〖〖うぐっ〗〗
ローズまぁま、花うさぎさんたちを慰めつつ、神様たちをチクリ。
『そうだよ。ちゃんと、のんを気づかいながら食べ物や水分も与えながら来てくれたんだ。みんな感謝してるよ。だいたい、裸足だったのだってお前さんたちのせいじゃないさね』ちろっ
『『ですです』』
『花うさぎさんたちも、妖精さんたちもがんばったなのです!』
『気にすることないなのです!』
『気にしなきゃいけないのは神様たちなのです』
『『『『ですです!』』』』
〖〖うぐぐっ〗〗
芙蓉ママもチクリ。家妖精さんたちはグサッとトドメ!
『なるほどな。話を聞くに、ダメダメだったのは神達か。大方、焦って座標指定をしくじって、身体や能力を作り替えるのに必死で衣服まで気が回らなかったとか、そんなとこか?』
ここまでの話から大体のことを察したぴーちゃん。
〖はい。その通りです〗
〖ワシも急かしてしまった責任は感じておる〗
〖〖申し訳ない〗〗
ぱぱとグランパ、土下座。のんちゃんはひまちゃんの背中に移動しました。
『本当なら俺様の炎を一発か二発お見舞いしたいとこだけどな』ギロ
〖〖うっ〗〗
神様たち、返す言葉もありません。
『でもな、のんが悪どい権力者の元じゃなく、無事にここにいるってことは、禁忌の召喚魔法に干渉したんだろ?それが神にとっても大変なことは俺様も知ってるからな』はあ~
これは、一概に怒れない案件だな。
〖〖え⋯⋯〗〗
てっきりボコボコにされるのではくらい思ってた神様たち。予想に反して擁護的なぴーちゃんにちょっとびっくり。
『何だよ。俺様だって神獣の端くれ。伊達に長く生きてる訳じゃねえよ。神達の苦労だって多少分かるさ。まして、のんのこの小ささだ。多分だが、大変さは聖一朗の時の比じゃなかっただろ。恐らく、非常事態並に色々あったんじゃねえか?』
聖一朗は大人の姿のまま渡ってきたって言ってたしな。さっき、のんはもう少し大きかったと言っていた。それがこんなに小さくなったってことは、何か大きなものを代償にしなければ世界を渡れなかったんじゃないだろうか?例えば、魂⋯⋯とか?
ぴーちゃん、本当に鋭い!
〖〖ぴーちゃん⋯⋯〗〗うるうる
神様たち、ぴーちゃんの洞察力と、この神様たち不利な状況の中でも冷静に判断し理解を示してくれる懐の深さに感動。同時に、なぜこんな出来た人⋯じゃない、出来た不死鳥が、あの傍若無人な聖一朗に従っていたのか疑問も感じていた。
『そんな訳だからよ、神達のこと許してやってくれな。その代わり、次に何かやらかしたら俺様の炎でちょちょいと焼いてやるからよ』
一度は大目に見てやるが、次は無いからな。
「あい!だいじぶ!ぱぁぱちょ、ぐりゃんぱ、だいしゅき!」にぱっ
怒ってないよ!ここに来られて嬉しい!
〖〖のんちゃんっ〗〗うるうるっ
のんちゃんの優しい言葉と笑顔に神様ふたり、またまた感動して目に涙が⋯⋯
ぴーちゃんの最後の物騒な言葉はかき消された!
『そうか。のんはいい子だな』なでなで
「えへへ~?」てれてれ
いいこ?やった~♪
『それにかわいいな』なでなで
『ぴよ~(でしょ~)』えっへん!
「えへへ~」てれてれ
また褒められちゃった~
『ぷっ。なんでピヨ助、じゃないな、ヒマリがドヤ顔なんだよ』
『ぴよ~(いいでしょ~)』
『まあ、いいか』
「ふお?どやがお、ちってりゅ?いせかいきょーちゅー?」
『ん?多分違うぞ?聖一朗がよくやってたんだよ。自分で『どやー』って言ったり、背中にエフェクトで後光ささせなら『どやあ』って字を浮き上がらせたりしてな⋯⋯アホだよな』はぁ
「ふぉぉ⋯⋯じゃんにぇん」
『そう。残念なやつだったんだよ』
うん。穢れが全くない綺麗な魂だな。みんながのんに惹かれるのがよく分かる。
不死鳥のぴーちゃんは、魂の色が見える。のんちゃんの魂は他の誰よりも透明で美しい。
これだけ綺麗なら強さを感じてもいいはずなんだけどな?のんは何だか守ってやらないとと思わせる不安定さがあるような?まだちびっ子だからか?透明だからこそ、守ってやらないと脆く、染まりやすいのかもしれんが⋯⋯いや、もしかして、世界を渡る以前ののんが関係してるのか?後で確認した方が良さそうだな。まあ、周りにこれだけ強力な奴らがいれば心配はないだろう。これからはオレ様もいるしな。
やっぱり、ぴーちゃん鋭い!
〖のぉ、ぴーちゃんや。不思議なんじゃが、何故お前さんのような聡明な者が聖一朗に従ってたのじゃ?〗
〖うんうん。不思議だよね~。そもそもどんな出会いだったの?〗
神様ふたり、ついに疑問を本人⋯⋯本鳥?にぶつけた。
『んあ?』ビキッ
〖〖ヒッ!?〗〗
めちゃくちゃ怖い!?
『聞くか?それを⋯⋯そうか、聞きたいか⋯⋯ふふ、ふははは』ビキビキッ
ぴーちゃんのこめかみの血管が!!
〖い、いや、話したくないならよいのじゃよ〗
聖一朗よ、何をやらかしたのじゃっ
〖そ、そうだよ、無理に話さなくても~〗
とんでもないことやったんじゃ⋯⋯やったんだろな~
『いや、聞いてもらおうか、ヤツとの出会いを⋯⋯ふふ、ふふ、ふははははは』
〖〖ヒイッ〗〗
「ふぉぉ?」
ぴーちゃん壊れた?
『ぴよ~、ぴよぴよ(あ~あ、聞いちゃダメなやつ~)』
『何をやらかしたのですか!初代様あああっ』
『『『ああっまた!聖十郎様っ!お気を確かに!』』』
『おいたわしや⋯』
パパ、また頭抱えてしゃがみこんじゃった。
『主は美化された話を聞かされてたらねぇ』
『あら、まるでママは違うみたいね?』
『まあね。私ら家精霊と家妖精には代々真実が引き継がれるからね。それでも、大袈裟に伝わってるのかと思ってたんだけどね』
『真実だったみたいなのです』
『生やさしいくらいだったかもなのです』
『『『『『ですです』』』』』
『あ~、ねえ⋯⋯』
なんだか、色々あったみたいです。聖一朗様の株が十代目にして大暴落⋯⋯
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
皆様、今年もよろしくお願い致します。
更新、お待たせしましてすみません。年末に更新した『転生初日に~』の後書きと、近況報告に書かせて頂いた理由で、今年は新年のご挨拶を遠慮させて頂いてます。でも、よろしくお願いします位は良いですよね?
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今年は父だけじゃなく母までいないので、お正月がありませんけど、変わらず箱根駅伝は見てます。どこが優勝するかな?
ついつい暗い方に考えが行きがちですが、せめて書くお話は明るくほのぼの行きたいな~と思います。年始早々、こんな後書きですみません。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
ひより のどか
紙・電子書籍もよろしくお願いします。
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表紙イラスト:よたりーぬさん
*更新は毎週日曜予定です。
本来タイトル『りゅうはきっと、役に立つ。ピュアクール幼児は転生AI?!最強知識と無垢な心を武器に、異世界で魂を灯すためにばんがります! ――デジタル・ドラゴン花鳥風月――』です。
サブタイトルが入らなかった……!
旧タイトル『デジタル・ドラゴン ~迷えるAIは幼子としてばんがります~』
※挿絵(羊毛写真)あり。挿絵画像のある話には「*」印をつけています。苦手な方はご注意ください。
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
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「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
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https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/466596284/episode/5320962
https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/84576624/episode/5093144
https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/786307039/episode/2285646
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