《書籍化》転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました

ひより のどか

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222 ニャンニャンニャニャーン♪

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サーヤがしゃがみこんで左右に揺れながら何か歌っています。

「みゃいごにょ  みゃいごにょ こにぇこしゃん~♪あにゃちゃにょ  おにゃみゃ」パシッ

『ストップだ!お前そのまま名前聞いて、万が一そいつが名前答えたら即契約になりかねないだろうが。だいたい歌詞間違ってるよな?おうちを聞くんだろうが、おうちを』

「ふがふが」
ただいま、おいちゃんの手に口を塞がれてお話できないサーヤです。もがもが。
『あ、わりぃ』ぱっ
ぷはぁ~
『でもな?その子に親がいるかもしれないだろ?まだこんなちっちゃいんだから』

「うにゅー  ごめしゃい」
お着替えしてたら、みんなが先に畑に行っちゃったので、おいちゃんたちと畑に行こうとしたら、にゃーにゃーの赤ちゃんが道におっこちてました。

『今のは異世界の歌ですか?可愛かったです♪』
きゅるる『そうね。ジーニ様いたら、きっと大変だったわね~』
えへへ、山桜桃お姉ちゃんと絹さんが褒めてくれました。

『でも、何でこんなとこに、こんなちっこい猫が落ちてたんだ?先にみんな行ってるとはいえ、そんなに時間経ってないよな?』

そうなのです。道のど真ん中にぺしょってしてました。
「にゃーにゃーにょひりゃき?」

『いや、開いてないし、干してもないからな?第一、生きてるからな?』
ちがうの?…アジの開きに似てるよね?

『でも、ほんとに不思議ですよね?こんな所にいたらいくらなんでも見つけますよね?こんなにちびちゃんでも』
山桜桃お姉ちゃんも不思議そうです。

ほんとにちっちゃいです。サーヤのおてて二つ分です。おてての上でぺちょんしてます。
「やっぱち、にゃーにゃーにょひりゃき」じゅるり
『だから、干さないからな?』

きゅるる『あら?これ、ただのネコじゃない?』
絹さんがにゃーにゃーをじーって見てます。つんつんしてるけど、おっきしません。

「ふえ?」
『へ?』
『そうなんですか?』
じーっと見ても、にゃんこに見えます。それにしても
「おっき、ちにゃいにぇ?」
『お腹減ってるんでしょうか?』
『まあ、とにかく畑に連れていこう』
きゅるる『そうね』
『サーヤ、そいつ落とすなよ』
「あ~い」
しっかり持ちます。何しろ両手の平にぺしょんとしてるので抱っこできません。
おいちゃんがサーヤごと抱っこして、みんなのとこに行きます。子グモさんたちもおいちゃんの肩に登って、にゃんこを見てます。
きゅるる『ちっちゃ~い』
きゅるる『ぼくたちといっしょくらい?』
きゅるる『ぼくたちよりちっちゃい?』
きゅるる『おきないね~』
きゅるる『よくねてる~』
きゅるる『いきてるよね~?』
きゅるる『いきてるよ~』

『サーヤちゃん、私が抱きましょうか?なんか、ぷるぷるして…』
「へ、へいち」ぷるぷる
『そ、そうですか?』
山桜桃お姉ちゃんが心配そうに下から手を添えてくれてます。

『捧げたものみたいに持ってるなぁ。絹さん、猫じゃないならこれは何だ?』
きゅるる~『たぶん~』

『ケット・シーですわ』
『にゃ~ん。そうにゃ』
絹さんの声をさえぎって、聞いた事のない声がきこえました。

「ふぇ~?」
『え?』
『誰だ?』
きゅるる~『やっぱり』
きゅるるん『『『おかあさん』』』
きゅるるん『『『『すご~い』』』』
いつの間にいたのか目の前にはまたまた綺麗なほんわかお姉さんが…それに

『よかったですわ。見つかって』
『にゃ』

『えっと、どちら様でしょうか?』
おいちゃんも、突然現れたお姉さんに聞きます。

ふわりと笑う美人さん。肩にはにゃんこが座ってます。椅子に座るみたいに…

『うふふ。ごめんなさいですわ。驚かせてしまいましたわね』
『ごめんにゃ』

「ふぇ~?」
『ね、猫が喋った?』
『初めて見ました!』
きゅるる『あれはケット・シー。猫じゃなくて、妖精。ものすごく珍しいけど』
きゅるる~ん『『『へ~』』』
きゅるる~ん『『『『すご~い』』』』
みんなですごいね~って言ってると

『にゃ?ケット・シーより君たちの方がよっぽど珍しいにゃ!』
『そうですわね。アラクネの子供でしかも男の子は初めてですわ』

「しょうにゃにょ?」
ところで、そろそろお手手が……ぷるぷるぶるぶる

「にゃ!ごめんにゃ!その子ありがとにゃ!」
大人のケット・シーがふんわり美人さんの肩からピョンっと飛び降りると、なんと二本足で走って来ました!

「ほえ~」
おいちゃんが地面に下ろしてくれたので、にゃんこを渡します。
「にゃーにゃーにょ、ひりゃき、おちちぇちゃにょ」
『にゃーにゃーのひらきにゃ?』
ケット・シーは受け取りながら首をひねってます。にゃんこがにゃんこを抱っこしてます。

『あ~、アジの開きっていう、俺たちの故郷の魚料理みたいな格好で道の真ん中に落ちてたんだよ』
おいちゃんが苦笑いしながら言います。

『そ、そうだったのにゃ?お魚は好きにゃけど、この子は食べにゃいで欲しいにゃ』
「あい。さーにゃ、ちゃべにゃい。もっちぇきちゃ」
食べないよ!かわいいにゃんこ。もふもふは小さくても正義だもん!

『ありがとにゃ。あなたが愛し子様のサーヤ様にゃ?ケット・シーにょ、ニャーニャにゃ。よろしくですにゃ』

「う?にゃーにゃにゃ?」
お名前かな?

『ニャーニャ。が、にゃまえにゃ!ご主人のネーミングセンスがダメダメにゃのにゃ』

「にゃーにゃ、かわいいにょ?」言いやすいし!

『そうかにゃ?安直にゃ…』
『そうですわよね?分かってくれて嬉しいですわ!愛し子様。この子の話し方で、これ以外のかわいい名前はないですわよね?それなのに、いつもこんな言い方するのですのよ!』
お~!マシンガントーク!
「んちょ?」

『あら。失礼いたしましたわ。初めまして愛し子様。わたくしは地の精霊王ですわ。よろしくお願いいたしますですわ』にこり

「ほえ?」
地の精霊王様?
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