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連載
617 やっと気づいた~
しおりを挟むお部屋のすみっこで、ぺったん座りで抱き合って震えている見たことのないお姉ちゃんたち。そして、頭にこれまた震えて抱き合っている見たことのない妖精さんたち。
そのお姉さんたちを天界樹様の腕の中からじーっと見つめるサーヤとちびっこたち。
『ね、姉様、見られてるね』
『う、うん。すっごい見られてるね』
『『『『⋯⋯』』』』ぷるぷる
「ふああ~」キラキラ
きれいなお姉ちゃんたちだ~。姉妹かな~?似てる~
『うん。似てるね~』
ぴゅいきゅい『『モモとスイみたい~』』
『『そうだね』』
『『『そっくり~』』』
『妖精トリオの仲間もいるのだ!』
『ほんとにゃ』
『ようせいしゃんでしゅ!』
みんなおめめをきらきらにして観察!
『姉様、穴あきそうだね』
『あ、空いてないよね?』
『『『『⋯⋯』』』』ぴるぴる
「おねえちゃんちゃち、だぁりぇ?」こてん
自分たちを見つめながら目をキラキラさせて、顎に指を当てて頭をこてんっと傾げるサーヤに
『『うはっ』』ずっきゅんっ
「う?」
あれ?倒れちゃった?
『うむ。さすがサーヤじゃ。一発で仕留めたの』
「う?」
しとめる?なにを?
『気にすることではないのじゃ。サーヤがかわいいということじゃ』
「う?」
どういうことかな?それより
『『うぅ』』よろり
あっ、おっきした?
「おねぇちゃ?だいじぶ?」なでなで
天界樹様にちょっと屈んでもらって、お姉ちゃんたちの頭をなでなですると
『『はぅあっ ら、らいじょうぶれしゅっ』』
あれ~?お姉ちゃんたちもさーやといっしょ?
『サーヤ、違うぞ』
『そうよ。お姉ちゃんたちは普通におしゃべりできるからね』
『これは一時的なものですよ』
『誰しも通る道です!』
『『心配いらないやつよ』』
『『はい!!』』
「うにゅ?」
そうなの?フゥたちと山桜桃ちゃんたちがお姉ちゃんたちを支えながら教えてくれます。でもほんとに大丈夫かな?
『ふふ。大丈夫じゃよ。おや、お前たちはちゃっかりしておるのぉ』
「う?」
気がついたら、さーやのおてて、妖精さんたちがくっついてお顔すりすりしてます。
「ふおお?いちゅにょまに?」
全然気がつかなかったよ!
『ふふ。おにぶなところも愛いのぉ。先ほど、エルフたちの頭を撫でたじゃろ?その時にくっついてきたのじゃ』
「ふおお?しょっか~。よりょちくにぇ」にぱっ
『『『『⋯⋯』』』』にこにこ
まだお話できないのかな?なでなでしたいけどみんなさーやのおててに抱きついてるから笑顔でごあいさつです。
『うむ。尊いのぉ』
『『はい。尊いです』』うるうる
『エルフちゃん?そんな祈らなくても』
『そんな手を取り合って⋯⋯』
『フゥさん、クゥさん、仕方ないです。これは誰しも通る道なんです!』
『はい!その通りです!』
『そ、そう?』
『なのか?』
『『はい!』』
山桜桃ちゃんと春陽くんが力説!フゥたちが押されてます。
『ま、まあ、二人ともそろそろ立ってみんなの所に行こうか』
『『は、はい』』
クゥが二人の手を引いて立ち上がらせると
「う?」
あれぇ?お耳?
「ぴん?」
『ん?そうじゃ。この者たちはエルフじゃからのぉ。エルフは耳がこのようにとんがっておってな?それに本来は美丈夫が多いのじゃよ。この者たちもじゃが、一緒に来た両親もなかなか美しいのじゃ』
「ふおお?」
まだエルフさんいるの?
『エルフさん?初めましてだね~』
ぴゅいきゅい『『うん!』』
『『はじめまして~』』
『『『あれぇ?でもエルフさんて?』』』
みゃあ『わるいひとじゃにゃいにゃ?』
そうだ!結葉様をひどい目に合わせたのは悪いエルフだった!
『大丈夫なのだ!聖域にいるのだ!いい人なのだ!』
『いいエルフしゃんでしゅね!』
「しょっかぁ!」
そうだよね!いいエルフさんだ!
「あいちゃい!」
『そうかそうか。会いたいかえ?では、行こうかの』にこにこ
「あい!」
はやくいこーいこー!
『お待ちください!』
『まずは着替えないと!』
山桜桃ちゃんとフゥからストップが入りました!
「ふお?」
『おや、そうじゃったのぉ。まだ寝巻きであったの。何を着ておっても可愛らしいからのぉ。うっかりしておったわ』ころころ
そうでした!サーヤ、まだパジャマだった!
『あらあらまあまあ、それでは一緒に今日の衣装選ばれます?色々あるわよ』
おばあちゃんが、天界樹様に声をかけてます。あれ?おばあちゃん?さっきまでおばあちゃんにひどい目にあわされてたシア様は?
〖はぁはぁ、や、やっと開放された⋯⋯〗がくっ
『『シア様っ』』
『『しっかり!』』
あ、シア様、死んじゃった?慌ててフゥと山桜桃ちゃんたちが駆け寄ってます。
大丈夫かな?おばあちゃんがごめんなさいっ
『良いのかの?それでは、良ければ』ぱあっ
「うにゅ?」
『あらあらまあまあ?』
天界樹様の手が光ってベッドの上に何かが?
『その中から選んでも良いかのぉ?』にこにこ
何かな?
『あらあらまあまあ、これは沢山あるわね』
おばあちゃんが風呂敷をほどいて、中のものを手にとって感心してます。
きゅるる『しかも、どれも一級品』キラリ
きゅるるん『『『『すご~い』』』』
きゅるるん『きれい~』
布も美しければ、縫い目も美しい衣装が!絹さん親子も手にとって大興奮!
「ふわぁぁぁぁ」きらきら
『『『『『すご~い』』』』』
お洋服たぁくさん!ちびっこたちも興味津々!
『あらあらまあまあ、これはこれは』
きゅるる『凛さん、どれにしよう』
きゅるるん『『『よいしょ』』』
きゅるるん『『『『どっこいしょ』』』』
子ぐもちゃんたちもお手伝いしてベッドの上にどんどん広げてます。
『これから朝ご飯だし、どれが良いかしら?あまりヒラヒラなのは⋯⋯』
『どれも汚れなど寄せ付けぬゆえ、安心して良いのじゃ。妾が縫ったものじゃしのぉ。品質は保証するぞえ?』にこにこ
『あらあらまあまあ、それじゃあ』
きゅるる『凛さん、これがいい』
『そうね。サーヤも良いかしら?』
「あい!」
『ふふ。それを選んでくれたのかえ?嬉しいのじゃ』ころころ
すっごくかわいい!楽しみ!
そして⋯⋯
〖おや、サーヤおはようございます。よく似合ってますよ〗
『おはようございます。そうですね。大変可愛らしいですよ。そうしているとまるで親子のようですね』
「えへ~?」くねくね
そう?そう?かわいい?
『ほほほ。そうじゃろ?妾とお揃いじゃ』
「あい!おしょりょい♪」
そうなのです!サーヤも天女様です!ひらひらだよ!
『うおっ!サーヤ、良かったな!憧れの天女のお姫様になれたな!』
「おいちゃん!」
そうだよ!さーや、天女のお姫様!
『すごいな。この布は魔法か?』
『浮いてますね』
「ありゅこんしゃま!ぎんしゃま!はごりょみょ!」
『そうじゃの。羽衣じゃの。サーヤが天女はこうでなくちゃと言うのでな?絹に布を出してもらって妾が魔法を付与したのじゃ。もちろん妾の分もの』にこにこ
サーヤと天界樹様、上から下までお揃いです!
『妾にはこの色はちと可愛すぎるのではないかの?』
「しょんにゃこちょにゃい!」
『ええ。桜色のお着物、お似合いですわ。もちろん、私の孫の方が可愛さは飛び抜けてますけど』
〖それに、可愛すぎと言う割には、ちゃっかり自分にも同じ色の着物作っておいて、すぐさま着替えたじゃないの〗
『シア、悔しいならシアにも同じものを用意するのじゃよ』ころころ
〖ありがたいけれど、今は遠慮しておくわ。それより、今は⋯⋯ゲンさん?それにアルコンもギンもよくも私を放り出して逃げたわね?〗ごごごご
『『『うぐっ』』』
『お、俺はまだ朝飯の支度が』ばびゅんっ
『『あっ卑怯だぞ!』』
『すまんっ』すったかた~
〖ギン、アルコン?あちらでお話しましょ?〗にこにこごごご
『『ヒッ』』
「ふあっ」
シア様がっ
『おばあちゃんに色々されてるのにお父さんたち逃げちゃったから~』
ぴゅいきゅい『『おとうしゃん、だめだめ~』』
『『ギン様も』』
『『『おいちゃんも~』』』
みゃあ『だめだめにゃん』
『だめだめなのだ~』
『『『うぐっ』』』ぐさっ
あ、刺さった
シア様が、ダメダメなみんなを引っ張っていっちゃうね。おいちゃんだけ逃げちゃった
『に、逃げたんじゃないぞっ!ほら、支度がな?』
〖ゲン?ゲンは後ほど〗にこにこ
『は、はい⋯⋯』
おいちゃんもがんばってね~
『かにょこは、かにょこはおばあちゃまのみかたなのでしゅ!』
『あらあらまあまあ、鹿の子ちゃんはいい子ね~』なでなで
『はい!かにょこはいいこでしゅ!』
『『さすが、私たちの天使!』』
『お前たち⋯⋯』
あ、イヒカ様も鹿の子ちゃんのママとお兄ちゃんもお泊まりしたんだね!
そして
〖おっ!ちびっこ天界樹だな!〗
『サーヤ、かわいいぞ!』
『こっちに来てください』
『紹介しますよ』
ヴァル様と牙王様神獣様たちがおいでおいでーしてる席には
『父様っ』
『母様っ』
エルフちゃんたちのお父さんとお母さんが
「ふお?」
『おやおや』
ひざまついてる?なんで?
『お初にお目にかかります。愛し子様』
『お目にかかれて大変光栄にございます』
「ふええ?」
『おやおや』
な、なんか頭下げて泣いてる?
「にゃにゃにゃっ!?」
なんで?どして?
『ふふ、サーヤ、猫のようじゃのう。なんでかと聞きたいのかの?』
「にゃっ」
そうだよっ
『ほほほ、そうじゃのぉ。エルフたちよ。其方たちにはサーヤがどのように見えておるのじゃ?』
「にゃん?」
どういうこと?天女様、何を言ってるのかな?
『ふふ』
サーヤには分からぬじゃろうが、エルフたちも気を眼で見る力を持っておるからのぉ。神界で神たちをある程度見慣れておっても、サーヤはまた違って見えるのじゃろうの。もっとも、天界の神たちは皆、神気を抑えておったからの。それ程視界に訴えはしなかったじゃろうが、今のサーヤは寝起きだからか、気を出し放題じゃからの。それはさぞかし⋯⋯
『は、はい。様々な光を放っておられます』
『ありとあらゆる妖精、精霊に、いいえ、万物に愛されていらっしゃるのがひと目で分かります』
『あまりに眩しく、神々しく』
『とても直視はできません』
『だそうじゃ。分かったかのう?サーヤ』にこにこ
やはり、サーヤが放つ気のあまりの美しさに目を開けることも出来ぬようじゃな。
「ふ、ふにゃああ?」
サーヤ、エルフさんに見てもらえないの?せっかく会えたのに?せっかく天女様とお揃いなのに?そんなの
「いや~んっにゃにょっ」
どうしたらいいのかな?
『サーヤ、サーヤ~。あれだよきっと~』
「はく?」
あれってなぁに?
『ほら~ジーニ様と練習したでしょ~?』
『ほぉ、偉いですねハク。その通りですよ』
『バートさん。やっぱり~?』
『はい。サーヤ、分かりませんか?毎晩練習しているでしょう?』にこにこ
「うにゅ?」
まいばん?れんしゅう?
サーヤが考えてると
『サーヤ、みあたちが』
『ヒントなのだ!』
みあちゃんと姫ちゃんが仲良くサーヤの前で腕を組んでなぜかラインダンス!いっちにーいっちにー♪
「ふにゅ?」
みあちゃんと姫ちゃん?
「ふあっ!わかっちゃ!」
『分かった~?』
「あい!いしちゃんにごはん!」
『『ぴんぽ~ん♪』』
『大正解~♪』
『そうです。よくできました。魔力循環の練習ですよ』にっこり
「えへ~♪」
『ほほほ。皆、愛いのぉ』ころころ
それじゃさっそく、やってみよう!そしたらきっとエルフさんもお洋服見てくれるよね!
『あらあらまあまあ、見て欲しいのはそこなの?』
『まあまあ、それがサーヤだよ』
おばあちゃん、おいちゃん、なんですか?だってせっかくのおそろい天女様なんだよ
『あらあらまあまあ、そうね』
『そうだな』
わかればいいのです。それではあらためてやってみよー♪おー!
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
毎度、遅くてすみません。お読み頂きありがとうございます。やっとこ、サーヤ、ベッドから出ました。
先日、『ひゃっこい』とか『そこそこする』とか、うちの生徒に使ったら、『それどういう意味?』って言われてしまいました。言わないですか?冷たいとか、ちょっと寒いとかいう時に小さい頃から使ってたんですが、言わない?方言なのかな⋯⋯
次、なるべく早く上げられるようにがんばります。新年度、新学期、皆さん色々と変わって大変な時期だと思いますが、体調崩さないようにお気をつけ下さい。
エールやいいね、感想など、ありがとうございます。
そのお姉さんたちを天界樹様の腕の中からじーっと見つめるサーヤとちびっこたち。
『ね、姉様、見られてるね』
『う、うん。すっごい見られてるね』
『『『『⋯⋯』』』』ぷるぷる
「ふああ~」キラキラ
きれいなお姉ちゃんたちだ~。姉妹かな~?似てる~
『うん。似てるね~』
ぴゅいきゅい『『モモとスイみたい~』』
『『そうだね』』
『『『そっくり~』』』
『妖精トリオの仲間もいるのだ!』
『ほんとにゃ』
『ようせいしゃんでしゅ!』
みんなおめめをきらきらにして観察!
『姉様、穴あきそうだね』
『あ、空いてないよね?』
『『『『⋯⋯』』』』ぴるぴる
「おねえちゃんちゃち、だぁりぇ?」こてん
自分たちを見つめながら目をキラキラさせて、顎に指を当てて頭をこてんっと傾げるサーヤに
『『うはっ』』ずっきゅんっ
「う?」
あれ?倒れちゃった?
『うむ。さすがサーヤじゃ。一発で仕留めたの』
「う?」
しとめる?なにを?
『気にすることではないのじゃ。サーヤがかわいいということじゃ』
「う?」
どういうことかな?それより
『『うぅ』』よろり
あっ、おっきした?
「おねぇちゃ?だいじぶ?」なでなで
天界樹様にちょっと屈んでもらって、お姉ちゃんたちの頭をなでなですると
『『はぅあっ ら、らいじょうぶれしゅっ』』
あれ~?お姉ちゃんたちもさーやといっしょ?
『サーヤ、違うぞ』
『そうよ。お姉ちゃんたちは普通におしゃべりできるからね』
『これは一時的なものですよ』
『誰しも通る道です!』
『『心配いらないやつよ』』
『『はい!!』』
「うにゅ?」
そうなの?フゥたちと山桜桃ちゃんたちがお姉ちゃんたちを支えながら教えてくれます。でもほんとに大丈夫かな?
『ふふ。大丈夫じゃよ。おや、お前たちはちゃっかりしておるのぉ』
「う?」
気がついたら、さーやのおてて、妖精さんたちがくっついてお顔すりすりしてます。
「ふおお?いちゅにょまに?」
全然気がつかなかったよ!
『ふふ。おにぶなところも愛いのぉ。先ほど、エルフたちの頭を撫でたじゃろ?その時にくっついてきたのじゃ』
「ふおお?しょっか~。よりょちくにぇ」にぱっ
『『『『⋯⋯』』』』にこにこ
まだお話できないのかな?なでなでしたいけどみんなさーやのおててに抱きついてるから笑顔でごあいさつです。
『うむ。尊いのぉ』
『『はい。尊いです』』うるうる
『エルフちゃん?そんな祈らなくても』
『そんな手を取り合って⋯⋯』
『フゥさん、クゥさん、仕方ないです。これは誰しも通る道なんです!』
『はい!その通りです!』
『そ、そう?』
『なのか?』
『『はい!』』
山桜桃ちゃんと春陽くんが力説!フゥたちが押されてます。
『ま、まあ、二人ともそろそろ立ってみんなの所に行こうか』
『『は、はい』』
クゥが二人の手を引いて立ち上がらせると
「う?」
あれぇ?お耳?
「ぴん?」
『ん?そうじゃ。この者たちはエルフじゃからのぉ。エルフは耳がこのようにとんがっておってな?それに本来は美丈夫が多いのじゃよ。この者たちもじゃが、一緒に来た両親もなかなか美しいのじゃ』
「ふおお?」
まだエルフさんいるの?
『エルフさん?初めましてだね~』
ぴゅいきゅい『『うん!』』
『『はじめまして~』』
『『『あれぇ?でもエルフさんて?』』』
みゃあ『わるいひとじゃにゃいにゃ?』
そうだ!結葉様をひどい目に合わせたのは悪いエルフだった!
『大丈夫なのだ!聖域にいるのだ!いい人なのだ!』
『いいエルフしゃんでしゅね!』
「しょっかぁ!」
そうだよね!いいエルフさんだ!
「あいちゃい!」
『そうかそうか。会いたいかえ?では、行こうかの』にこにこ
「あい!」
はやくいこーいこー!
『お待ちください!』
『まずは着替えないと!』
山桜桃ちゃんとフゥからストップが入りました!
「ふお?」
『おや、そうじゃったのぉ。まだ寝巻きであったの。何を着ておっても可愛らしいからのぉ。うっかりしておったわ』ころころ
そうでした!サーヤ、まだパジャマだった!
『あらあらまあまあ、それでは一緒に今日の衣装選ばれます?色々あるわよ』
おばあちゃんが、天界樹様に声をかけてます。あれ?おばあちゃん?さっきまでおばあちゃんにひどい目にあわされてたシア様は?
〖はぁはぁ、や、やっと開放された⋯⋯〗がくっ
『『シア様っ』』
『『しっかり!』』
あ、シア様、死んじゃった?慌ててフゥと山桜桃ちゃんたちが駆け寄ってます。
大丈夫かな?おばあちゃんがごめんなさいっ
『良いのかの?それでは、良ければ』ぱあっ
「うにゅ?」
『あらあらまあまあ?』
天界樹様の手が光ってベッドの上に何かが?
『その中から選んでも良いかのぉ?』にこにこ
何かな?
『あらあらまあまあ、これは沢山あるわね』
おばあちゃんが風呂敷をほどいて、中のものを手にとって感心してます。
きゅるる『しかも、どれも一級品』キラリ
きゅるるん『『『『すご~い』』』』
きゅるるん『きれい~』
布も美しければ、縫い目も美しい衣装が!絹さん親子も手にとって大興奮!
「ふわぁぁぁぁ」きらきら
『『『『『すご~い』』』』』
お洋服たぁくさん!ちびっこたちも興味津々!
『あらあらまあまあ、これはこれは』
きゅるる『凛さん、どれにしよう』
きゅるるん『『『よいしょ』』』
きゅるるん『『『『どっこいしょ』』』』
子ぐもちゃんたちもお手伝いしてベッドの上にどんどん広げてます。
『これから朝ご飯だし、どれが良いかしら?あまりヒラヒラなのは⋯⋯』
『どれも汚れなど寄せ付けぬゆえ、安心して良いのじゃ。妾が縫ったものじゃしのぉ。品質は保証するぞえ?』にこにこ
『あらあらまあまあ、それじゃあ』
きゅるる『凛さん、これがいい』
『そうね。サーヤも良いかしら?』
「あい!」
『ふふ。それを選んでくれたのかえ?嬉しいのじゃ』ころころ
すっごくかわいい!楽しみ!
そして⋯⋯
〖おや、サーヤおはようございます。よく似合ってますよ〗
『おはようございます。そうですね。大変可愛らしいですよ。そうしているとまるで親子のようですね』
「えへ~?」くねくね
そう?そう?かわいい?
『ほほほ。そうじゃろ?妾とお揃いじゃ』
「あい!おしょりょい♪」
そうなのです!サーヤも天女様です!ひらひらだよ!
『うおっ!サーヤ、良かったな!憧れの天女のお姫様になれたな!』
「おいちゃん!」
そうだよ!さーや、天女のお姫様!
『すごいな。この布は魔法か?』
『浮いてますね』
「ありゅこんしゃま!ぎんしゃま!はごりょみょ!」
『そうじゃの。羽衣じゃの。サーヤが天女はこうでなくちゃと言うのでな?絹に布を出してもらって妾が魔法を付与したのじゃ。もちろん妾の分もの』にこにこ
サーヤと天界樹様、上から下までお揃いです!
『妾にはこの色はちと可愛すぎるのではないかの?』
「しょんにゃこちょにゃい!」
『ええ。桜色のお着物、お似合いですわ。もちろん、私の孫の方が可愛さは飛び抜けてますけど』
〖それに、可愛すぎと言う割には、ちゃっかり自分にも同じ色の着物作っておいて、すぐさま着替えたじゃないの〗
『シア、悔しいならシアにも同じものを用意するのじゃよ』ころころ
〖ありがたいけれど、今は遠慮しておくわ。それより、今は⋯⋯ゲンさん?それにアルコンもギンもよくも私を放り出して逃げたわね?〗ごごごご
『『『うぐっ』』』
『お、俺はまだ朝飯の支度が』ばびゅんっ
『『あっ卑怯だぞ!』』
『すまんっ』すったかた~
〖ギン、アルコン?あちらでお話しましょ?〗にこにこごごご
『『ヒッ』』
「ふあっ」
シア様がっ
『おばあちゃんに色々されてるのにお父さんたち逃げちゃったから~』
ぴゅいきゅい『『おとうしゃん、だめだめ~』』
『『ギン様も』』
『『『おいちゃんも~』』』
みゃあ『だめだめにゃん』
『だめだめなのだ~』
『『『うぐっ』』』ぐさっ
あ、刺さった
シア様が、ダメダメなみんなを引っ張っていっちゃうね。おいちゃんだけ逃げちゃった
『に、逃げたんじゃないぞっ!ほら、支度がな?』
〖ゲン?ゲンは後ほど〗にこにこ
『は、はい⋯⋯』
おいちゃんもがんばってね~
『かにょこは、かにょこはおばあちゃまのみかたなのでしゅ!』
『あらあらまあまあ、鹿の子ちゃんはいい子ね~』なでなで
『はい!かにょこはいいこでしゅ!』
『『さすが、私たちの天使!』』
『お前たち⋯⋯』
あ、イヒカ様も鹿の子ちゃんのママとお兄ちゃんもお泊まりしたんだね!
そして
〖おっ!ちびっこ天界樹だな!〗
『サーヤ、かわいいぞ!』
『こっちに来てください』
『紹介しますよ』
ヴァル様と牙王様神獣様たちがおいでおいでーしてる席には
『父様っ』
『母様っ』
エルフちゃんたちのお父さんとお母さんが
「ふお?」
『おやおや』
ひざまついてる?なんで?
『お初にお目にかかります。愛し子様』
『お目にかかれて大変光栄にございます』
「ふええ?」
『おやおや』
な、なんか頭下げて泣いてる?
「にゃにゃにゃっ!?」
なんで?どして?
『ふふ、サーヤ、猫のようじゃのう。なんでかと聞きたいのかの?』
「にゃっ」
そうだよっ
『ほほほ、そうじゃのぉ。エルフたちよ。其方たちにはサーヤがどのように見えておるのじゃ?』
「にゃん?」
どういうこと?天女様、何を言ってるのかな?
『ふふ』
サーヤには分からぬじゃろうが、エルフたちも気を眼で見る力を持っておるからのぉ。神界で神たちをある程度見慣れておっても、サーヤはまた違って見えるのじゃろうの。もっとも、天界の神たちは皆、神気を抑えておったからの。それ程視界に訴えはしなかったじゃろうが、今のサーヤは寝起きだからか、気を出し放題じゃからの。それはさぞかし⋯⋯
『は、はい。様々な光を放っておられます』
『ありとあらゆる妖精、精霊に、いいえ、万物に愛されていらっしゃるのがひと目で分かります』
『あまりに眩しく、神々しく』
『とても直視はできません』
『だそうじゃ。分かったかのう?サーヤ』にこにこ
やはり、サーヤが放つ気のあまりの美しさに目を開けることも出来ぬようじゃな。
「ふ、ふにゃああ?」
サーヤ、エルフさんに見てもらえないの?せっかく会えたのに?せっかく天女様とお揃いなのに?そんなの
「いや~んっにゃにょっ」
どうしたらいいのかな?
『サーヤ、サーヤ~。あれだよきっと~』
「はく?」
あれってなぁに?
『ほら~ジーニ様と練習したでしょ~?』
『ほぉ、偉いですねハク。その通りですよ』
『バートさん。やっぱり~?』
『はい。サーヤ、分かりませんか?毎晩練習しているでしょう?』にこにこ
「うにゅ?」
まいばん?れんしゅう?
サーヤが考えてると
『サーヤ、みあたちが』
『ヒントなのだ!』
みあちゃんと姫ちゃんが仲良くサーヤの前で腕を組んでなぜかラインダンス!いっちにーいっちにー♪
「ふにゅ?」
みあちゃんと姫ちゃん?
「ふあっ!わかっちゃ!」
『分かった~?』
「あい!いしちゃんにごはん!」
『『ぴんぽ~ん♪』』
『大正解~♪』
『そうです。よくできました。魔力循環の練習ですよ』にっこり
「えへ~♪」
『ほほほ。皆、愛いのぉ』ころころ
それじゃさっそく、やってみよう!そしたらきっとエルフさんもお洋服見てくれるよね!
『あらあらまあまあ、見て欲しいのはそこなの?』
『まあまあ、それがサーヤだよ』
おばあちゃん、おいちゃん、なんですか?だってせっかくのおそろい天女様なんだよ
『あらあらまあまあ、そうね』
『そうだな』
わかればいいのです。それではあらためてやってみよー♪おー!
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
毎度、遅くてすみません。お読み頂きありがとうございます。やっとこ、サーヤ、ベッドから出ました。
先日、『ひゃっこい』とか『そこそこする』とか、うちの生徒に使ったら、『それどういう意味?』って言われてしまいました。言わないですか?冷たいとか、ちょっと寒いとかいう時に小さい頃から使ってたんですが、言わない?方言なのかな⋯⋯
次、なるべく早く上げられるようにがんばります。新年度、新学期、皆さん色々と変わって大変な時期だと思いますが、体調崩さないようにお気をつけ下さい。
エールやいいね、感想など、ありがとうございます。
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『転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります!』の、のどかです。初めて全く違うお話を書いてみることにしました。もう一作、『転生初日に~』の、おばあちゃんこと、凛さん(人間バージョン)を主役にしたお話『転生したおばあちゃん。同じ世界にいる孫のため、若返って冒険者になります!』も始めました。
よろしければ、そちらもよろしくお願いいたします。
*8/11より、なろう様、カクヨム様、ノベルアップ、ツギクルさんでも投稿始めました。アルファポリスさんが先行です。
独身おじさんの異世界おひとりさまライフ〜金や評価は要りません。コーヒーとタバコ、そして本があれば最高です〜
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ブラック企業で身も心もすり減らした相馬蓮司(42歳)。
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神様から「万能スキル」を押し付けられたものの、蓮司が選んだのは──戦いでも冒険でもない。
静かな辺境の村外れで、珈琲と煙草の店を開く。
作り出す珈琲は、病も呪いも吹き飛ばし、煙草は吸っただけで魔力上限を突破。
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スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
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異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
転生美女は元おばあちゃん!同じ世界の愛し子に転生した孫を守る為、エルフ姉妹ともふもふたちと冒険者になります!《『転生初日に~』スピンオフ》
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私は孫を守るため、孫に会うまでに強くなることを決意する。
『待っていて私のかわいい子⋯必ず、強くなって会いに行くから』
そのために私は⋯
『地上に降りて冒険者になる!』
これは転生して若返ったおばあちゃんが、可愛い孫を今度こそ守るため、冒険者になって活躍するお話⋯
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こちらは『転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります!』の可愛いくまの編みぐるみ、おばあちゃんこと凛さんの、天界にいる本体が主人公!
が、こちらだけでも楽しんでいただけるように頑張ります。『転生初日に~』共々、よろしくお願いいたします。
また、全くの別のお話『小さな小さな花うさぎさん達に誘われて』というお話も始めました。
こちらも、よろしくお願いします。
*8/11より、なろう様、カクヨム様、ノベルアップ、ツギクルさんでも投稿始めました。アルファポリスさんが先行です。

じいちゃんから譲られた土地に店を開いた。そしたら限界集落だった店の周りが都会になっていた。
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「あ、足が軽いよぉ〜っ!!」
「あの時みたいに頭が冴えるわ…!!」
あ、あのー…?
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これは後々、地球上で異世界の扉が開かれる前からのお話。
※HOT男性向けランキング1位達成
※ファンタジーランキング 24h 3位達成
※ゆる〜く、思うがままに書いている作品です。読者様もゆる〜く呼んで頂ければ幸いです。カクヨムでも投稿中。
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