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第三章 波乱の道中
3-27 旅の終わり、新生活の始まり
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ロウたちを乗せた馬車は三、四日目と順調に旅程を消化していき、オレイユを出発してから五日目となる夕方。
一行はサン・サヴァン魔導国の首都ヘレネスへと到着した。
家屋の数倍は高い堅固な城壁の内側は、石造りの建物と石を敷き並べ舗装された地面が出迎える。
“魔導国”という国名ではあるサン・サヴァンだが、首都ヘレネスは確かに発展こそしているものの、その街並みに他とは違う特別な点は見られない。
「やっと着きましたねー……でも、意外と普通な感じですね?」
そんな疑問を感じたロウが思わず漏らすと、隣で服の乱れを直していたヤームルが得意そうに言葉を返す。
「ふふっ。確かに南門の城門付近は他の都市と異なる点はありませんが。北側に進むと巨大な実験棟や天を衝く研究塔で、一気に雰囲気が変わりますよ。研究塔の方はここからでも見えますね」
「そうなんですか──お、あれですかね? 随分とまた、派手な外見で」
四角柱の上に八角柱と円柱が載せられたような奇妙な形の塔を発見すると、指をさしてヤームルに聞き返すロウ。さながら、上京したての若者の如しだ。
見知らぬ地にいるという高揚感や、長い馬車での旅が終わったことによる解放感からか、少女に話しかける少年の距離は近い。
当人は外見同様子供らしくはしゃいでいるため、全く気が付かないが──。
(──ぅっ。ロウさんって、こういうところは凄く子供っぽくて可愛いのよね。普段は何考えてるかさっぱり分からないのに……って、違う違う! 私はショタコンじゃないし!)
──などと、ヤームルは頬を軽く朱に染めながら動揺していた。
そんな彼女とロウを少し離れたところから観察する少女たちはというと。
「ヤームルさん、完全に照れてますよね」
「うん、間違いなく照れてると思う! おにーさんって、時々凄くドキドキするような不意打ちしてくるから、ヤームルさんもやられちゃったのかも?」
「ヤームルが恥ずかしがるなんて、珍しいこともあるものですね。普段は男子学生に言い寄られても全く動じずに応対をしているのですけれど」
「あ、やっぱり、ヤームルさんってモテるんですね。わたしたちってまだまだ子供ですけど、ヤームルさんはスラっとしてて、それに雰囲気もとっても落ち着いてますもんねー」
「ねー。格好良くて、頭も良くて、物知りで。女の子から見ても憧れちゃいますもんね~。皆と一緒に学校に行くの、楽しみだなあ。えへへ」
等々、二人を肴にお喋りに興じていた。
顔を赤くして恥ずかしがるヤームルなど、彼女たちにとっては絶好の獲物だったのだ。
「ぐおおぉー! ようやく解放されたぞっ! フュン、アイシャ! 早く宿へ向かうのだ!」
「ああ、お待ちくださいセルケト様!」
「凄く酔っていた割に意外と元気ですよね、セルケト様って」
他方、美女たちには疲労の色が濃い。
乗り物に弱いセルケトはもちろん、使用人たちも同様だ。御者となり率先して障害を取り除き、更には宿の手配に食事の準備、荷車からの荷下ろし等を行ってきたのだから、流石の彼女たちもくたびれた雰囲気を滲ませる。
「……疲れた」
セルケトを追いかける使用人たちをぼんやりと眺める魔神の従者マルトはといえば、肉体的な疲労は皆無だった反面、精神を大きくすり減らしていた。
謝罪を経てたことで、多少のぎこちなさを残しつつも、以前のような関係性へと戻りつつあった彼女だったが……。
ゆっくりとした関係修復を行う従者とは対照的に、主人であるエスリウは以前同様積極的に、どころかいや増してアグレッシブにロウへのアプローチを行うようになっている。
既に非を認め自分たちの対応を明確にしているとはいえ、ロウとエスリウは殺し合った間柄である。
骨を砕かれ臓器を潰され、果ては身体の芯まで炭化させられた、紛れもない敵対者。そんな相手にぐいぐいと踏み込み、あまつさえ篭絡しようとしている節すらあるのだ。
魔神たちのやり取りを見たマルトが、断崖絶壁のごく細い道を壁伝いで歩いているような感覚を覚えていたのも、無理からぬことだった。
(結果として仲良くなっているようだけれど。彼を魔術大学へ誘っていた時は、呼吸が出来なくなるほどの緊張感だった。お嬢様は一体何を考えて彼を誘ったのだろうか)
疲労の蓄積した頭で考えるも、答えは出ない。
このまま棒立ちしているわけにもいかないと思考を頭の隅へと追いやったマルトは、騒ぐ少女たちを回収して宿へと向かうのだった。
◇◆◇◆
都市の南門から西門まで帯状に広がる商業区域、その中心付近。
羽振りの良い商人や上流階級が多く利用する高級宿「竜の泥酔亭」に、ロウたちは宿泊することとなった。
ちなみに、ヤームルとエスリウは大学内にある寮で生活をしているため、この宿に宿泊するのは今日だけとなる。フュンがアイラの指導・世話のために残り、アイシャはヤームルの従者として寮に向かう手筈となっていた。
宿は全面が高位の魔術で創られた強固な石造りで、五百坪はあろうかという巨大なものである。
また、その壁面には装飾的な付け柱や、控え壁の頂上にこの地で信仰されている神を掘った石像を配置し、それら美しい装飾を魔道具によりライトアップまでしていた。華やかさと合理性が共存したゴシック建築的外観といえよう。
そんな豪華絢爛な建物なのだから、初めて見たロウやアイラたちはその豪勢な様に度肝を抜かれていた。
「これはまた……立派な宿ですね」
「あわわわ……」「ふわ~……凄くキラキラしてます」
「良い宿なのは結構なことだが。我は飯と部屋を素早く提供できることこそが、良き宿というものの最も重要なものだと考えているぞ」
「うふふ、大丈夫ですよセルケトさん。もう案内の方がいらしたようですから」
早く食事を行い眠りたいだけのセルケトをエスリウが宥めていると、彼女の言葉通り従業員たちが駆けつけて客室への案内を開始する。
ロウが案内された客室は二十畳程もある、一人で使うにはあまりにも広すぎる部屋だった。
巨大なダブルベッドと革張りのソファに、落ち着いた風合いのローテーブル。部屋の手前側には様々な食器、調理器具、魔道具が備えられたダイニングキッチンもある。明らかに二人以上での使用を目的としていることが窺えた。
そんな室内に圧倒されつつ内装を見て回ったロウは、トイレや浴室まで確認し終えたところで女性従業員に声を掛けた。
「外観に劣らず、室内も素晴らしいですね。この調理スペースは自由に使っても?」
「勿論でございます。ただ、調理用魔道具の中には魔力を多く消費するものもございますので、使う際にはその点にご注意くださいませ。私どもが魔力を供給することも出来ますので、ご入用であればお申し付けください」
「はい、何かあった時は頼らせていただきますね。ありがとうございました」
客室に案内されたロウが礼を述べると、灰色の長髪を黒のバレッタで後ろに一つ纏めにした美しい女性は、優雅に一礼して去って行く。
……少年の視線がタイトな服でも分かるほど豊かな胸に吸い寄せられていたが、気付きつつも一切触れぬプロ意識であった。
夕食は各人が好きな時間に摂っていいとのことで、部屋に一人残された彼はこれからどうするかへ思考を向ける。
「なんやかんやあったけど、とりあえずは依頼達成か。これからどうするかねえ」
(? ヤームルたちに魔術大学の案内を頼んだではないですか)
「ああ、短期的な目的はあるんだけど、どのくらい滞在するかとか、ここでどんな風に観光するかの予定だとか、そういうのだな。あてもなくふらふらするのもいいけど、帝国にも行きたいし、やることやったらサクッと移動したいんだよな」
(行き当たりばったりなお前さんらしくもない、計画的な行動だな。いや、今までの反省を生かしてといったところか)
「そんなところだよ。お前らは何処か行きたいところあったりする?」
曲刀たちの疑問に答えつつ、ロウはふとこの曲刀たちにも要望があるのかが気に掛かり、水を向ける。
(ん~。行ってみたいところと言われると、思い当たらないな。体験してみたいことならあるが、やはり肉体を得ないことにはどうしようもないことだしな)
(私も特には。ロウと一緒ならばどこにいても楽しいですよ。ふふふ……)
「さいですかー」
若干狂気の色が滲んだギルタブの発言を聞かざるとしたロウは、しばし思考の海へ沈溺する。
「う~ん……とりあえずは冒険者組合で依頼探して、後は商業区域巡りかなあ。道中で汚れたりエスリウに焼かれたりで服も少し減ってきたし。そこから情報仕入れて興味惹かれるものがあれば行ってみて、無ければさいなら~って感じで行くか」
(いつもとあまり変わらんな)
「そう言うなって──はーい、開いてますよー」
考えを纏めたロウの呟きが、サルガスからの的確な突っ込みを受けたところで──室内にノック音が響く。
「ロウさん、一緒に夕食へ行きませんか? セルケトさんなんてもう相当空腹みたいで」
「ロウよ、我は腹と背が一体化してしまいそうだぞ。これ以上待たせるな」
「すまんね。それじゃご一緒させていただきますか」
ヤームルたちとの食事の機会もこれが最後だろうということで、ロウは彼女たちと共に一階にある食堂へ向かう。
様々な料理を各自が自由に選び取る、テーブルや椅子のあるビュッフェ形式の夕食を楽しんだロウたち。
食事が終わると長旅の疲れを癒すため各々が部屋に戻り、彼らは早めに就寝していったのだった。
一行はサン・サヴァン魔導国の首都ヘレネスへと到着した。
家屋の数倍は高い堅固な城壁の内側は、石造りの建物と石を敷き並べ舗装された地面が出迎える。
“魔導国”という国名ではあるサン・サヴァンだが、首都ヘレネスは確かに発展こそしているものの、その街並みに他とは違う特別な点は見られない。
「やっと着きましたねー……でも、意外と普通な感じですね?」
そんな疑問を感じたロウが思わず漏らすと、隣で服の乱れを直していたヤームルが得意そうに言葉を返す。
「ふふっ。確かに南門の城門付近は他の都市と異なる点はありませんが。北側に進むと巨大な実験棟や天を衝く研究塔で、一気に雰囲気が変わりますよ。研究塔の方はここからでも見えますね」
「そうなんですか──お、あれですかね? 随分とまた、派手な外見で」
四角柱の上に八角柱と円柱が載せられたような奇妙な形の塔を発見すると、指をさしてヤームルに聞き返すロウ。さながら、上京したての若者の如しだ。
見知らぬ地にいるという高揚感や、長い馬車での旅が終わったことによる解放感からか、少女に話しかける少年の距離は近い。
当人は外見同様子供らしくはしゃいでいるため、全く気が付かないが──。
(──ぅっ。ロウさんって、こういうところは凄く子供っぽくて可愛いのよね。普段は何考えてるかさっぱり分からないのに……って、違う違う! 私はショタコンじゃないし!)
──などと、ヤームルは頬を軽く朱に染めながら動揺していた。
そんな彼女とロウを少し離れたところから観察する少女たちはというと。
「ヤームルさん、完全に照れてますよね」
「うん、間違いなく照れてると思う! おにーさんって、時々凄くドキドキするような不意打ちしてくるから、ヤームルさんもやられちゃったのかも?」
「ヤームルが恥ずかしがるなんて、珍しいこともあるものですね。普段は男子学生に言い寄られても全く動じずに応対をしているのですけれど」
「あ、やっぱり、ヤームルさんってモテるんですね。わたしたちってまだまだ子供ですけど、ヤームルさんはスラっとしてて、それに雰囲気もとっても落ち着いてますもんねー」
「ねー。格好良くて、頭も良くて、物知りで。女の子から見ても憧れちゃいますもんね~。皆と一緒に学校に行くの、楽しみだなあ。えへへ」
等々、二人を肴にお喋りに興じていた。
顔を赤くして恥ずかしがるヤームルなど、彼女たちにとっては絶好の獲物だったのだ。
「ぐおおぉー! ようやく解放されたぞっ! フュン、アイシャ! 早く宿へ向かうのだ!」
「ああ、お待ちくださいセルケト様!」
「凄く酔っていた割に意外と元気ですよね、セルケト様って」
他方、美女たちには疲労の色が濃い。
乗り物に弱いセルケトはもちろん、使用人たちも同様だ。御者となり率先して障害を取り除き、更には宿の手配に食事の準備、荷車からの荷下ろし等を行ってきたのだから、流石の彼女たちもくたびれた雰囲気を滲ませる。
「……疲れた」
セルケトを追いかける使用人たちをぼんやりと眺める魔神の従者マルトはといえば、肉体的な疲労は皆無だった反面、精神を大きくすり減らしていた。
謝罪を経てたことで、多少のぎこちなさを残しつつも、以前のような関係性へと戻りつつあった彼女だったが……。
ゆっくりとした関係修復を行う従者とは対照的に、主人であるエスリウは以前同様積極的に、どころかいや増してアグレッシブにロウへのアプローチを行うようになっている。
既に非を認め自分たちの対応を明確にしているとはいえ、ロウとエスリウは殺し合った間柄である。
骨を砕かれ臓器を潰され、果ては身体の芯まで炭化させられた、紛れもない敵対者。そんな相手にぐいぐいと踏み込み、あまつさえ篭絡しようとしている節すらあるのだ。
魔神たちのやり取りを見たマルトが、断崖絶壁のごく細い道を壁伝いで歩いているような感覚を覚えていたのも、無理からぬことだった。
(結果として仲良くなっているようだけれど。彼を魔術大学へ誘っていた時は、呼吸が出来なくなるほどの緊張感だった。お嬢様は一体何を考えて彼を誘ったのだろうか)
疲労の蓄積した頭で考えるも、答えは出ない。
このまま棒立ちしているわけにもいかないと思考を頭の隅へと追いやったマルトは、騒ぐ少女たちを回収して宿へと向かうのだった。
◇◆◇◆
都市の南門から西門まで帯状に広がる商業区域、その中心付近。
羽振りの良い商人や上流階級が多く利用する高級宿「竜の泥酔亭」に、ロウたちは宿泊することとなった。
ちなみに、ヤームルとエスリウは大学内にある寮で生活をしているため、この宿に宿泊するのは今日だけとなる。フュンがアイラの指導・世話のために残り、アイシャはヤームルの従者として寮に向かう手筈となっていた。
宿は全面が高位の魔術で創られた強固な石造りで、五百坪はあろうかという巨大なものである。
また、その壁面には装飾的な付け柱や、控え壁の頂上にこの地で信仰されている神を掘った石像を配置し、それら美しい装飾を魔道具によりライトアップまでしていた。華やかさと合理性が共存したゴシック建築的外観といえよう。
そんな豪華絢爛な建物なのだから、初めて見たロウやアイラたちはその豪勢な様に度肝を抜かれていた。
「これはまた……立派な宿ですね」
「あわわわ……」「ふわ~……凄くキラキラしてます」
「良い宿なのは結構なことだが。我は飯と部屋を素早く提供できることこそが、良き宿というものの最も重要なものだと考えているぞ」
「うふふ、大丈夫ですよセルケトさん。もう案内の方がいらしたようですから」
早く食事を行い眠りたいだけのセルケトをエスリウが宥めていると、彼女の言葉通り従業員たちが駆けつけて客室への案内を開始する。
ロウが案内された客室は二十畳程もある、一人で使うにはあまりにも広すぎる部屋だった。
巨大なダブルベッドと革張りのソファに、落ち着いた風合いのローテーブル。部屋の手前側には様々な食器、調理器具、魔道具が備えられたダイニングキッチンもある。明らかに二人以上での使用を目的としていることが窺えた。
そんな室内に圧倒されつつ内装を見て回ったロウは、トイレや浴室まで確認し終えたところで女性従業員に声を掛けた。
「外観に劣らず、室内も素晴らしいですね。この調理スペースは自由に使っても?」
「勿論でございます。ただ、調理用魔道具の中には魔力を多く消費するものもございますので、使う際にはその点にご注意くださいませ。私どもが魔力を供給することも出来ますので、ご入用であればお申し付けください」
「はい、何かあった時は頼らせていただきますね。ありがとうございました」
客室に案内されたロウが礼を述べると、灰色の長髪を黒のバレッタで後ろに一つ纏めにした美しい女性は、優雅に一礼して去って行く。
……少年の視線がタイトな服でも分かるほど豊かな胸に吸い寄せられていたが、気付きつつも一切触れぬプロ意識であった。
夕食は各人が好きな時間に摂っていいとのことで、部屋に一人残された彼はこれからどうするかへ思考を向ける。
「なんやかんやあったけど、とりあえずは依頼達成か。これからどうするかねえ」
(? ヤームルたちに魔術大学の案内を頼んだではないですか)
「ああ、短期的な目的はあるんだけど、どのくらい滞在するかとか、ここでどんな風に観光するかの予定だとか、そういうのだな。あてもなくふらふらするのもいいけど、帝国にも行きたいし、やることやったらサクッと移動したいんだよな」
(行き当たりばったりなお前さんらしくもない、計画的な行動だな。いや、今までの反省を生かしてといったところか)
「そんなところだよ。お前らは何処か行きたいところあったりする?」
曲刀たちの疑問に答えつつ、ロウはふとこの曲刀たちにも要望があるのかが気に掛かり、水を向ける。
(ん~。行ってみたいところと言われると、思い当たらないな。体験してみたいことならあるが、やはり肉体を得ないことにはどうしようもないことだしな)
(私も特には。ロウと一緒ならばどこにいても楽しいですよ。ふふふ……)
「さいですかー」
若干狂気の色が滲んだギルタブの発言を聞かざるとしたロウは、しばし思考の海へ沈溺する。
「う~ん……とりあえずは冒険者組合で依頼探して、後は商業区域巡りかなあ。道中で汚れたりエスリウに焼かれたりで服も少し減ってきたし。そこから情報仕入れて興味惹かれるものがあれば行ってみて、無ければさいなら~って感じで行くか」
(いつもとあまり変わらんな)
「そう言うなって──はーい、開いてますよー」
考えを纏めたロウの呟きが、サルガスからの的確な突っ込みを受けたところで──室内にノック音が響く。
「ロウさん、一緒に夕食へ行きませんか? セルケトさんなんてもう相当空腹みたいで」
「ロウよ、我は腹と背が一体化してしまいそうだぞ。これ以上待たせるな」
「すまんね。それじゃご一緒させていただきますか」
ヤームルたちとの食事の機会もこれが最後だろうということで、ロウは彼女たちと共に一階にある食堂へ向かう。
様々な料理を各自が自由に選び取る、テーブルや椅子のあるビュッフェ形式の夕食を楽しんだロウたち。
食事が終わると長旅の疲れを癒すため各々が部屋に戻り、彼らは早めに就寝していったのだった。
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