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反撃の機兵 4
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透き通るような綺麗な青い空の下、俺は、戦場の拠点へ向かっていた。速い‥‥今までとは段違いだ‥‥これは、博士に疑って悪かったって誤らないとな‥‥
そんなことを考えていると、目的地に着いた。戦線は、少し押されているという印象を受けた。当然かもしれない、最高戦力同士の戦いでこちらは実質的に‥‥いや、完全に敗北している、敵国が勢い付くのも頷ける。
俺は、目の前の敵がいるであろう土嚢袋に、全速力で近づこうとした。しかし、身体は土嚢袋を優に超え、裏にいた敵と目が合った。銃口を構えられ、即発砲された。だが、銃弾を余裕で回避すると、敵の腹に銃剣を突き刺し、銃弾を撃ち込む。生々しい悲鳴と浴びるようにかかる血に不快感を覚えた。
しかし、従来の戦闘よりも格段に容易に敵を殺すことが出来る。やはり、従来の速度の感覚でやると致命傷になりえるかもしれない‥‥もう少し慣れが必要か?
俺は、ひたすらに敵を倒しまくった。速度や近接戦闘に慣れ、実践級の実力になる時には、俺の体は、返り血で真っ赤に染まっていた。
後ろを振り返ると、味方の歓声が上がっていた。どうやら俺1人で、戦線を押し戻していたようだ。俺は、英雄扱いされ、少し恥ずかしく思えたが、悪くはない感じがした。
戦線復帰した夜、指揮官のテントに呼ばれた。
「失礼します、指揮官殿」
「ああ、7号。今日は素晴らしい活躍だったな!」
「いえ、橘博士のおかげです。私は、何も‥‥」
「はは、謙虚だな!」
指揮官が豪快に笑いながら答える。俺は、疑問に思っていたことを聞いてみた。
「しかし、何故あんなに戦線が押し上げられていたのですか?」
「実はな、相手に強いのがいるんだよ‥‥アマリリスってやつなんだがな‥‥」
「アマリリス‥‥聞いたことがない名前ですね」
「まぁ、期待のルーキーっていうやつだ。だが、実力は一線級だ。実際、お前が来るまでは戦線は奴の一強状態って感じだった」
「なるほど‥‥そこまで強いなら‥‥」
「どうした?何か試すのか?」
「はい、新しい戦闘スタイルが強者に通用するかどうか試そうかと」
「ほう、では、奴の討伐を頼みたい。奴は、よく西の戦場に出ていると聞いている」
「分かりました、良い戦果が出せるように努力します」
「では、明日も頑張ってくれ」
指揮官の話を聞き終えると、俺は、自分のテントに戻った。
アマリリス‥‥一体どのような戦い方をするんだろうか?それ以前に勝てるのか怪しいのではないか?
俺は、そんなことを考えながら、明日に向けて銃剣の手入れをした。
日が昇り、再び戦場に赴かなければならない時間になると、俺は、アマリリスがよく出没すると言われている西の戦場に向かった。
目的地に着くと、他のどの戦線よりも過酷だということが漂う雰囲気で分かった。怯え切った兵士の顔や半分壊れながら戦うロボット、恐ろしいほど積みあがった死体の山‥‥この戦況を俺1人で変えられるのか?そんなことを考えながら、奴を待つ。
しかし、奴の情報が全くないのは、少し不安だ。これだけの腕を持つ敵‥‥少しでも有利に立ち回らなければ、この機体でも危ういかもしれない。
悩んだ俺が、明暗を考えていると、1つの手掛かりに気が付く。死体から相手の武器は分かるはず‥‥俺は、死体の損傷を見た。その多くは鋭利な刃物で引き裂かれたような傷があった。どうやら遠距離で銃を撃つタイプではないらしい。
僅かな情報を掴み取り、少しは有利に立ち回れるなと、考えていると、戦場の方がより一層騒がしくなる。アマリリスが現れたのかもしれない‥‥
俺は、急いで最前線へ向かった。
戦場に戻ると、俺は、目を疑った。目にもとまらぬ速さで動く敵‥‥あれはロボットか?俺がそんなことを考えている間にも、次々と味方がやられていく。
あれが、アマリリスか‥‥そう確信した俺は、奴に接近する。すると、奴の方から、飛び込んできた。
俺は、咄嗟に銃剣で応戦した。凄まじい金属音と舞い上がる火花で奴の力量が伺えた。強い‥‥今までの敵よりも格上だということが、身に染みて分かった。
「へぇ、あんた強いっすね。俺の一撃を止められた敵なんて初めてっすよ」
「まぁな」
確かに、強いがラクアほどではないな。速さも数段遅く感じた。しかし、赤い機体に、両手には刀剣‥‥嫌な思い出が蘇ってくる。
俺は、その思い出を払拭するように銃剣を振るった。しかし、虚しく空を切る。
「へへ、そんな攻撃かすりもしないっすよ!」
奴の言葉などお構いなしに、全速力で突っ込む。
「な?!速い!」
情けない声をあげ、咄嗟に飛びのこうとするやつの体を切りつけた。浅い‥‥確実にダメージにすらなっていないだろう。あの一瞬で攻撃をいなしたのか?だとすれば圧倒的な戦闘センスだ。
俺がそんなことを考えていると、奴は少し呼吸を落ち着かせながらこう言った。
「あぶねー、危うくやられるところだったっす」
「いやー、あんた相当な腕っすねー!俺の相手が務まる人‥‥じゃなかったロボットがいたとは、驚きっす!」
「おしゃべりな奴だな、それとも余裕の表れか?」
「はは!よく注意されるっす」
そう笑って返した後、俺に向かって突進してきた。俺は、銃弾で応戦する。しかし、奴は悠々と回避し、俺の懐へと潜り込んだ。
「くらえ!」
と言いつつ、物凄い勢いで切りかかる。俺は、後ろに回避しながら、奴の攻略法を考えていた。いい策が思い浮かばないな‥‥気が付くと、後ろに壁があり、逃げ場が無くなっていた。
「とどめっす!」
奴は刀を振り上げ、言い放つ。空気を割く音とともに、振り下ろされた一刀に合わせ、銃剣を振るった。再び大きな金属音と火花が上がる。奴は後ろによろめき、倒れそうになっている。俺は、その瞬間を逃さず、銃剣で腹を深々と突き刺した。バチバチとなる回路のショート音が鳴り響く。悲鳴よりはましだが、これはこれで来るものがある。ロボットだし。
そんな考えを振り払うように銃弾をぶち込み、そのまま腹を裂いた。
うめき跪くアマリリス‥‥俺は、勝利を確信し、とどめを刺そうと近づく。
「まだだ‥‥」
「うん?」
「まだやり残したことがあるんだ!ここで死んでたまるか!」
「俺は、ラクア先輩のようになるために、今まで努力してきたんだ!こんな所で負けてたまるか!」
奴が叫ぶように言い放つ。雄叫びとともにゆっくりと立ち上がってくる。ばかな!致命傷のはずだぞ?
俺が、奴の異常な状態にひるんでいると、こちらへ突進してきた。不味い‥‥やられる‥‥そう確信した俺は、射撃しながら後方へ飛びのく。奴は、さっきとは打って変わって、銃弾を避けず、猪突猛進でこちらへ向かってくる。
「うおおお!くらえええ!」
奴がそう言うと、振りあがった刀剣が、恐ろしいほどの速さで俺めがけて落ちてくる。俺は、銃剣で応戦する。重々しい一撃‥‥瀕死だったものが出せる一撃ではない。
暫し鍔迫り合う形でいたが、奴の左手の剣が俺に伸びてきているのを確認すると、俺は、奴の足を引っかけ、転ばした。
倒れ込んだ奴の後頭部めがけて、銃剣を突き刺した。先程まで、あれほどうるさかった奴が静かになったのを見て、俺は、やっと勝利を掴み取ったことを実感した。
「悪いが、俺も簡単には死ねない理由があるんだ‥‥」
そう言うと、俺は、銃弾を引き抜こうとした。だが、これまでの戦闘で寿命がきたのか、刀身が折れて使えなくなってしまった。近接武器がなければ、戦線の押し上げは難しいだろう。そう考えた俺は、奴の刀剣を1つ手に取り、使うことにした。
その後、俺は、戦線をほぼ1人で押し進め、この戦場の戦況は我が軍に傾いた。
そんなことを考えていると、目的地に着いた。戦線は、少し押されているという印象を受けた。当然かもしれない、最高戦力同士の戦いでこちらは実質的に‥‥いや、完全に敗北している、敵国が勢い付くのも頷ける。
俺は、目の前の敵がいるであろう土嚢袋に、全速力で近づこうとした。しかし、身体は土嚢袋を優に超え、裏にいた敵と目が合った。銃口を構えられ、即発砲された。だが、銃弾を余裕で回避すると、敵の腹に銃剣を突き刺し、銃弾を撃ち込む。生々しい悲鳴と浴びるようにかかる血に不快感を覚えた。
しかし、従来の戦闘よりも格段に容易に敵を殺すことが出来る。やはり、従来の速度の感覚でやると致命傷になりえるかもしれない‥‥もう少し慣れが必要か?
俺は、ひたすらに敵を倒しまくった。速度や近接戦闘に慣れ、実践級の実力になる時には、俺の体は、返り血で真っ赤に染まっていた。
後ろを振り返ると、味方の歓声が上がっていた。どうやら俺1人で、戦線を押し戻していたようだ。俺は、英雄扱いされ、少し恥ずかしく思えたが、悪くはない感じがした。
戦線復帰した夜、指揮官のテントに呼ばれた。
「失礼します、指揮官殿」
「ああ、7号。今日は素晴らしい活躍だったな!」
「いえ、橘博士のおかげです。私は、何も‥‥」
「はは、謙虚だな!」
指揮官が豪快に笑いながら答える。俺は、疑問に思っていたことを聞いてみた。
「しかし、何故あんなに戦線が押し上げられていたのですか?」
「実はな、相手に強いのがいるんだよ‥‥アマリリスってやつなんだがな‥‥」
「アマリリス‥‥聞いたことがない名前ですね」
「まぁ、期待のルーキーっていうやつだ。だが、実力は一線級だ。実際、お前が来るまでは戦線は奴の一強状態って感じだった」
「なるほど‥‥そこまで強いなら‥‥」
「どうした?何か試すのか?」
「はい、新しい戦闘スタイルが強者に通用するかどうか試そうかと」
「ほう、では、奴の討伐を頼みたい。奴は、よく西の戦場に出ていると聞いている」
「分かりました、良い戦果が出せるように努力します」
「では、明日も頑張ってくれ」
指揮官の話を聞き終えると、俺は、自分のテントに戻った。
アマリリス‥‥一体どのような戦い方をするんだろうか?それ以前に勝てるのか怪しいのではないか?
俺は、そんなことを考えながら、明日に向けて銃剣の手入れをした。
日が昇り、再び戦場に赴かなければならない時間になると、俺は、アマリリスがよく出没すると言われている西の戦場に向かった。
目的地に着くと、他のどの戦線よりも過酷だということが漂う雰囲気で分かった。怯え切った兵士の顔や半分壊れながら戦うロボット、恐ろしいほど積みあがった死体の山‥‥この戦況を俺1人で変えられるのか?そんなことを考えながら、奴を待つ。
しかし、奴の情報が全くないのは、少し不安だ。これだけの腕を持つ敵‥‥少しでも有利に立ち回らなければ、この機体でも危ういかもしれない。
悩んだ俺が、明暗を考えていると、1つの手掛かりに気が付く。死体から相手の武器は分かるはず‥‥俺は、死体の損傷を見た。その多くは鋭利な刃物で引き裂かれたような傷があった。どうやら遠距離で銃を撃つタイプではないらしい。
僅かな情報を掴み取り、少しは有利に立ち回れるなと、考えていると、戦場の方がより一層騒がしくなる。アマリリスが現れたのかもしれない‥‥
俺は、急いで最前線へ向かった。
戦場に戻ると、俺は、目を疑った。目にもとまらぬ速さで動く敵‥‥あれはロボットか?俺がそんなことを考えている間にも、次々と味方がやられていく。
あれが、アマリリスか‥‥そう確信した俺は、奴に接近する。すると、奴の方から、飛び込んできた。
俺は、咄嗟に銃剣で応戦した。凄まじい金属音と舞い上がる火花で奴の力量が伺えた。強い‥‥今までの敵よりも格上だということが、身に染みて分かった。
「へぇ、あんた強いっすね。俺の一撃を止められた敵なんて初めてっすよ」
「まぁな」
確かに、強いがラクアほどではないな。速さも数段遅く感じた。しかし、赤い機体に、両手には刀剣‥‥嫌な思い出が蘇ってくる。
俺は、その思い出を払拭するように銃剣を振るった。しかし、虚しく空を切る。
「へへ、そんな攻撃かすりもしないっすよ!」
奴の言葉などお構いなしに、全速力で突っ込む。
「な?!速い!」
情けない声をあげ、咄嗟に飛びのこうとするやつの体を切りつけた。浅い‥‥確実にダメージにすらなっていないだろう。あの一瞬で攻撃をいなしたのか?だとすれば圧倒的な戦闘センスだ。
俺がそんなことを考えていると、奴は少し呼吸を落ち着かせながらこう言った。
「あぶねー、危うくやられるところだったっす」
「いやー、あんた相当な腕っすねー!俺の相手が務まる人‥‥じゃなかったロボットがいたとは、驚きっす!」
「おしゃべりな奴だな、それとも余裕の表れか?」
「はは!よく注意されるっす」
そう笑って返した後、俺に向かって突進してきた。俺は、銃弾で応戦する。しかし、奴は悠々と回避し、俺の懐へと潜り込んだ。
「くらえ!」
と言いつつ、物凄い勢いで切りかかる。俺は、後ろに回避しながら、奴の攻略法を考えていた。いい策が思い浮かばないな‥‥気が付くと、後ろに壁があり、逃げ場が無くなっていた。
「とどめっす!」
奴は刀を振り上げ、言い放つ。空気を割く音とともに、振り下ろされた一刀に合わせ、銃剣を振るった。再び大きな金属音と火花が上がる。奴は後ろによろめき、倒れそうになっている。俺は、その瞬間を逃さず、銃剣で腹を深々と突き刺した。バチバチとなる回路のショート音が鳴り響く。悲鳴よりはましだが、これはこれで来るものがある。ロボットだし。
そんな考えを振り払うように銃弾をぶち込み、そのまま腹を裂いた。
うめき跪くアマリリス‥‥俺は、勝利を確信し、とどめを刺そうと近づく。
「まだだ‥‥」
「うん?」
「まだやり残したことがあるんだ!ここで死んでたまるか!」
「俺は、ラクア先輩のようになるために、今まで努力してきたんだ!こんな所で負けてたまるか!」
奴が叫ぶように言い放つ。雄叫びとともにゆっくりと立ち上がってくる。ばかな!致命傷のはずだぞ?
俺が、奴の異常な状態にひるんでいると、こちらへ突進してきた。不味い‥‥やられる‥‥そう確信した俺は、射撃しながら後方へ飛びのく。奴は、さっきとは打って変わって、銃弾を避けず、猪突猛進でこちらへ向かってくる。
「うおおお!くらえええ!」
奴がそう言うと、振りあがった刀剣が、恐ろしいほどの速さで俺めがけて落ちてくる。俺は、銃剣で応戦する。重々しい一撃‥‥瀕死だったものが出せる一撃ではない。
暫し鍔迫り合う形でいたが、奴の左手の剣が俺に伸びてきているのを確認すると、俺は、奴の足を引っかけ、転ばした。
倒れ込んだ奴の後頭部めがけて、銃剣を突き刺した。先程まで、あれほどうるさかった奴が静かになったのを見て、俺は、やっと勝利を掴み取ったことを実感した。
「悪いが、俺も簡単には死ねない理由があるんだ‥‥」
そう言うと、俺は、銃弾を引き抜こうとした。だが、これまでの戦闘で寿命がきたのか、刀身が折れて使えなくなってしまった。近接武器がなければ、戦線の押し上げは難しいだろう。そう考えた俺は、奴の刀剣を1つ手に取り、使うことにした。
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