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1巡目
第3話 片想いルート脱却?!
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「いってらしゃいませ、お嬢様」
「あら、随分と改まった挨拶じゃない?」
「…いつもと変わらない挨拶だと思いますよ?」
「気のせいだったのかもね、それとも新しい学校生活が始まるから心配してくれてらっしゃるの?」
「そうかもしれません」
「うふふ、そういう素直な所好きだわ!いってきます!」
私がここに来て数年が経った。短いとは言えないけど本番はここからなのである。お嬢様が例の国立学校に通う日…ヴォルフ王子と初めて会う日である。ここであの女との差を作るしかすぐにバッドエンドまっしぐらである。だからこそ…私はあの女にお嬢様の姿を似せた。正直かなり腹立たしいことなのだけども、好みのタイプに寄せてあげなくては彼の方から来ることはないのだ。そう、今回私が練りに練った作戦…題して悪役令嬢をシンデレラに挿げ替えてやろう作戦!
「記憶力には自信があるのよ、これで成功人生まっしぐらのハッピーエンドよ!」
「コピアさん、玄関で騒ぐなどはしたないですよ」
「すみません…メイド長」
「あなたもこのシャルグノール家の一員としてしっかりしてもらわないと恥をかくのは旦那様ですわ」
「気を付けます…」
「はぁ…仕事に戻りなさい」
田舎者と馬鹿にされていた私だったが、お嬢様の側近として認められだした証拠なのだろう。でも、シャルグノール家の一員…そうか、旦那様もそういう御方だった。財力を担う大貴族だから黒い噂は絶えないのだが、本当はとてもお優しい御方だ。だからこそ、私はここを…守りたい。そんな決意を固める午前の陽気であった。
「ねぇ…コピア、聞いてくれる?」
「どうかなさいましたか?」
「実はね…私入学早々でいい人見つけちゃったの!」
「それは…良かったですね」
「しかもね、目が合うの!」
「目が合う、ですか?」
「ええ、私が彼を見ている時…彼も私を見てるの!」
「なるほど…」
「どうしたの、コピア?そんなに面白い顔して…」
「い、いえ!何でもありませんよ、私は他の仕事がありますので…」
「えーしょうがないなぁ」
「また進展があればお教えください、失礼いたします」
思わずガッツポーズをしそうになった。実はこの話の流れは過去にもあったのだ。しかし、内容は少し違っている。詳しく言うと、王子はアリア様の方を全く見てなかったので目が合わなかっただけであるものの、これはとても大きな進展である。アリア様は今あの女に瓜二つの装いで登校している。そして、王子は彼女を認識している様子だった。つまり、片想い確定ルートから両想いルートへの転換点になっているということだ。もしかしたら、本当に歴史を修復してしまうのでは?!そんなウキウキ気分の私は暗くなった廊下でスキップをしたのであった。
「あら、随分と改まった挨拶じゃない?」
「…いつもと変わらない挨拶だと思いますよ?」
「気のせいだったのかもね、それとも新しい学校生活が始まるから心配してくれてらっしゃるの?」
「そうかもしれません」
「うふふ、そういう素直な所好きだわ!いってきます!」
私がここに来て数年が経った。短いとは言えないけど本番はここからなのである。お嬢様が例の国立学校に通う日…ヴォルフ王子と初めて会う日である。ここであの女との差を作るしかすぐにバッドエンドまっしぐらである。だからこそ…私はあの女にお嬢様の姿を似せた。正直かなり腹立たしいことなのだけども、好みのタイプに寄せてあげなくては彼の方から来ることはないのだ。そう、今回私が練りに練った作戦…題して悪役令嬢をシンデレラに挿げ替えてやろう作戦!
「記憶力には自信があるのよ、これで成功人生まっしぐらのハッピーエンドよ!」
「コピアさん、玄関で騒ぐなどはしたないですよ」
「すみません…メイド長」
「あなたもこのシャルグノール家の一員としてしっかりしてもらわないと恥をかくのは旦那様ですわ」
「気を付けます…」
「はぁ…仕事に戻りなさい」
田舎者と馬鹿にされていた私だったが、お嬢様の側近として認められだした証拠なのだろう。でも、シャルグノール家の一員…そうか、旦那様もそういう御方だった。財力を担う大貴族だから黒い噂は絶えないのだが、本当はとてもお優しい御方だ。だからこそ、私はここを…守りたい。そんな決意を固める午前の陽気であった。
「ねぇ…コピア、聞いてくれる?」
「どうかなさいましたか?」
「実はね…私入学早々でいい人見つけちゃったの!」
「それは…良かったですね」
「しかもね、目が合うの!」
「目が合う、ですか?」
「ええ、私が彼を見ている時…彼も私を見てるの!」
「なるほど…」
「どうしたの、コピア?そんなに面白い顔して…」
「い、いえ!何でもありませんよ、私は他の仕事がありますので…」
「えーしょうがないなぁ」
「また進展があればお教えください、失礼いたします」
思わずガッツポーズをしそうになった。実はこの話の流れは過去にもあったのだ。しかし、内容は少し違っている。詳しく言うと、王子はアリア様の方を全く見てなかったので目が合わなかっただけであるものの、これはとても大きな進展である。アリア様は今あの女に瓜二つの装いで登校している。そして、王子は彼女を認識している様子だった。つまり、片想い確定ルートから両想いルートへの転換点になっているということだ。もしかしたら、本当に歴史を修復してしまうのでは?!そんなウキウキ気分の私は暗くなった廊下でスキップをしたのであった。
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