3 / 107
序章
第2話 産廃最強職爆誕?!
しおりを挟む
温かな昼下がりの陽気とふかふかの柔らかな若葉のベッドの上で僕は目を覚ました。そうか‥‥あのスライムにやられて命がけで逃げ切った後、疲れて寝ていたのか‥‥気持ちいい天然の寝床から身体を起き上がらせると、どこからともなくやかましい声が聞こえてきた。
(はーいーざーきくん!女神をほっぽり出して、オススメされないような産廃職での初戦はどうだったかなー?)
「‥‥すみません」
(謝ったってもう職業は変えられないのよ!もう!)
「え?どういう‥‥」
(だから、この世界で職業登録は一生を左右するものなの!あなたがいた世界みたいにポンポン転職出来ないの!)
「嘘‥‥ですよね?」
(はぁ‥‥受付の子の話聞いてなかったの?本来なら初級職から順番に上がっていくものだけど、優待を使えばどんな職からでもスタート出来るから、ステータスもろくに無いのに、上級職から始める人が出るって‥‥)
「つまり、僕はその悪い例ということでしょうか?」
(ご名答!‥‥って言ってる場合じゃないわよ!これからどうするのよ!世界どころかこの周囲の魔物も狩れないわよ!はぁ、ほんとにどうしよう‥‥)
石だから表情は見えないが、確実に落ち込んでいる色をしているなぁ‥‥って、そんな他人事のように構えている場合じゃない!!どうしよう‥‥最低限のスキルでもMPを全部持っていかれるくらい消費が多い。そもそも、ソウルテイカーってどうやって戦うんだ?感情がどうたらとか書いてあったな‥‥
(ちょっと!ちゃんと考えてるの?)
「はい、一度試してみたいことが出来たので‥‥」
(え?ちょっと、またよく考えずに行くの?!)
「大丈夫ですよ、逃げ方もよく分かったし、MPも時間経過で回復するようですし、トライ&エラーで頑張ってみます!」
(‥‥分かったわよ、私も出来るだけサポートするから頑張ってよね!)
元気良く頷き、僕はまたモンスターがうろつく平原へと走り出した。
平原についた頃には、日が真上を超えそうになっていた。MPの自然回復で残弾を考えると2、3回が限界だろう。そんな考えが過る中、先ほど惨敗した魔物を探す。ゴブリンや何だか分からない植物系モンスター?‥‥ダメだ、見つからない。どうすれば‥‥
(困ってるようね!)
「アリフィカさん?」
(ふふ、こんな時は私の知恵が光るのよ!えっと、あなたの探し物は‥‥ええっと、なんでしょか?)
「スライムです」
(おお、了解!スライムはこの時間帯だと、日差しを避けるために‥‥あっ!あんな木の下とかに固まっている‥‥っていうか、いるわよ!しかも、こっち来たわよ!)
「あのスライムは‥‥さっきやられたやつだ!恨まれてるのかも‥‥」
襲い来るスライムは、言うまでもなく攻撃的なとげとげしい色をしている。というか、さっきよりも感情の色が激しくなっている!それに伴ってか分からないけど、攻撃も一段と激しく‥‥!くっ、無駄撃ちは避けたいがやるしかない!
「くらえ!ソウルテイク!!」
詠唱と共に眩い光があふれ、一瞬白い煙のようなものがスライムから出てきたのが見えた。‥‥成功か?そう思って奴を観察していると、驚いたような色をしながらキョロキョロと周りを見渡した後、こちらにより一層の敵意をむき出しにして、襲い掛かってきた。不味い!これじゃさっきやられた二の舞を踏むことになる!どうする‥‥逃げるか?
(MPリカバー!)
「これは‥‥なんだ?!みるみるうちにMPが回復していく!」
(ふっふっふー!ちゃんとサポートするって言ったでしょ!さぁ、もう一発かましなさいな!)
「ありがとうございます!初めて頼りになるって思いました!」
(なんだとぉ!!)
有り難い神様の説教は後で謝るとして‥‥さっきの手ごたえは、どういうことなんだろう?初戦でも使ったが、何にも起きずにやられてしまった。うーん、分からない!初戦とさっきで何が違うんだ?!こういう時は冷静に‥‥いや、落ち着ついて考える時間は無いが、出来るだけ冷静にまとめるんだ!攻撃が一段と激しいのは‥‥色のせい、つまり感情か!ということは、感情が一番高ぶる点で呪文を詠唱すればいいのか!結論をようやく出せた時には、スライムの感情の色は恐ろしいほどに大きくなっていた。これなら‥‥!
「これで‥‥終わりだぁ!ソウルテイク!」
先ほどとは段違いの光があふれ、奴の身体からはまるで蒸発したように白い煙が噴き出し続けた。光が収まると、そこに敵はおらず、代わりに手の中に小さなビー玉のようなものが握りこまれていた。
(凄いわ!弱小モンスターだけど魂縛状態にしちゃうなんて‥‥)
「魂縛‥‥?」
(知らないでやったの?あなたが選んだ職業の最大にして最強の技、魂縛化よ!でも、なんで成功したのかしら?成功するには、高い感受性やら感情を読み取れることが‥‥)
「‥‥アリフィカさん、召喚された時の話覚えていますか?」
(あっ、もしかしてあれって‥‥比喩表現とかじゃなく、ほんとに見えてるわけ?‥‥ちょっと待って)
(ステータスリムーブ‥‥神の洞察眼?!なんであんたこんなもの持ってるのよ!)
「え?そんなに凄いものなんですか?」
(凄いも何も、取得最高難易度スキルの1つよ!‥‥ちょっと待ってよ、このスキルがあれば、あんたの職業化けるわ‥‥!間違いない!)
興奮気味に話す彼女がぐいぐいと近づいてくる。元の姿なら嬉しかったけど、今は石なんだよなぁ‥‥そんな浮ついた気持ちで話している僕の背後に不穏な影が迫っていた。
「おい、そこのお前!お前が魂術師だな?」
(はーいーざーきくん!女神をほっぽり出して、オススメされないような産廃職での初戦はどうだったかなー?)
「‥‥すみません」
(謝ったってもう職業は変えられないのよ!もう!)
「え?どういう‥‥」
(だから、この世界で職業登録は一生を左右するものなの!あなたがいた世界みたいにポンポン転職出来ないの!)
「嘘‥‥ですよね?」
(はぁ‥‥受付の子の話聞いてなかったの?本来なら初級職から順番に上がっていくものだけど、優待を使えばどんな職からでもスタート出来るから、ステータスもろくに無いのに、上級職から始める人が出るって‥‥)
「つまり、僕はその悪い例ということでしょうか?」
(ご名答!‥‥って言ってる場合じゃないわよ!これからどうするのよ!世界どころかこの周囲の魔物も狩れないわよ!はぁ、ほんとにどうしよう‥‥)
石だから表情は見えないが、確実に落ち込んでいる色をしているなぁ‥‥って、そんな他人事のように構えている場合じゃない!!どうしよう‥‥最低限のスキルでもMPを全部持っていかれるくらい消費が多い。そもそも、ソウルテイカーってどうやって戦うんだ?感情がどうたらとか書いてあったな‥‥
(ちょっと!ちゃんと考えてるの?)
「はい、一度試してみたいことが出来たので‥‥」
(え?ちょっと、またよく考えずに行くの?!)
「大丈夫ですよ、逃げ方もよく分かったし、MPも時間経過で回復するようですし、トライ&エラーで頑張ってみます!」
(‥‥分かったわよ、私も出来るだけサポートするから頑張ってよね!)
元気良く頷き、僕はまたモンスターがうろつく平原へと走り出した。
平原についた頃には、日が真上を超えそうになっていた。MPの自然回復で残弾を考えると2、3回が限界だろう。そんな考えが過る中、先ほど惨敗した魔物を探す。ゴブリンや何だか分からない植物系モンスター?‥‥ダメだ、見つからない。どうすれば‥‥
(困ってるようね!)
「アリフィカさん?」
(ふふ、こんな時は私の知恵が光るのよ!えっと、あなたの探し物は‥‥ええっと、なんでしょか?)
「スライムです」
(おお、了解!スライムはこの時間帯だと、日差しを避けるために‥‥あっ!あんな木の下とかに固まっている‥‥っていうか、いるわよ!しかも、こっち来たわよ!)
「あのスライムは‥‥さっきやられたやつだ!恨まれてるのかも‥‥」
襲い来るスライムは、言うまでもなく攻撃的なとげとげしい色をしている。というか、さっきよりも感情の色が激しくなっている!それに伴ってか分からないけど、攻撃も一段と激しく‥‥!くっ、無駄撃ちは避けたいがやるしかない!
「くらえ!ソウルテイク!!」
詠唱と共に眩い光があふれ、一瞬白い煙のようなものがスライムから出てきたのが見えた。‥‥成功か?そう思って奴を観察していると、驚いたような色をしながらキョロキョロと周りを見渡した後、こちらにより一層の敵意をむき出しにして、襲い掛かってきた。不味い!これじゃさっきやられた二の舞を踏むことになる!どうする‥‥逃げるか?
(MPリカバー!)
「これは‥‥なんだ?!みるみるうちにMPが回復していく!」
(ふっふっふー!ちゃんとサポートするって言ったでしょ!さぁ、もう一発かましなさいな!)
「ありがとうございます!初めて頼りになるって思いました!」
(なんだとぉ!!)
有り難い神様の説教は後で謝るとして‥‥さっきの手ごたえは、どういうことなんだろう?初戦でも使ったが、何にも起きずにやられてしまった。うーん、分からない!初戦とさっきで何が違うんだ?!こういう時は冷静に‥‥いや、落ち着ついて考える時間は無いが、出来るだけ冷静にまとめるんだ!攻撃が一段と激しいのは‥‥色のせい、つまり感情か!ということは、感情が一番高ぶる点で呪文を詠唱すればいいのか!結論をようやく出せた時には、スライムの感情の色は恐ろしいほどに大きくなっていた。これなら‥‥!
「これで‥‥終わりだぁ!ソウルテイク!」
先ほどとは段違いの光があふれ、奴の身体からはまるで蒸発したように白い煙が噴き出し続けた。光が収まると、そこに敵はおらず、代わりに手の中に小さなビー玉のようなものが握りこまれていた。
(凄いわ!弱小モンスターだけど魂縛状態にしちゃうなんて‥‥)
「魂縛‥‥?」
(知らないでやったの?あなたが選んだ職業の最大にして最強の技、魂縛化よ!でも、なんで成功したのかしら?成功するには、高い感受性やら感情を読み取れることが‥‥)
「‥‥アリフィカさん、召喚された時の話覚えていますか?」
(あっ、もしかしてあれって‥‥比喩表現とかじゃなく、ほんとに見えてるわけ?‥‥ちょっと待って)
(ステータスリムーブ‥‥神の洞察眼?!なんであんたこんなもの持ってるのよ!)
「え?そんなに凄いものなんですか?」
(凄いも何も、取得最高難易度スキルの1つよ!‥‥ちょっと待ってよ、このスキルがあれば、あんたの職業化けるわ‥‥!間違いない!)
興奮気味に話す彼女がぐいぐいと近づいてくる。元の姿なら嬉しかったけど、今は石なんだよなぁ‥‥そんな浮ついた気持ちで話している僕の背後に不穏な影が迫っていた。
「おい、そこのお前!お前が魂術師だな?」
0
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
無能と追放された俺の【システム解析】スキル、実は神々すら知らない世界のバグを修正できる唯一のチートでした
夏見ナイ
ファンタジー
ブラック企業SEの相馬海斗は、勇者として異世界に召喚された。だが、授かったのは地味な【システム解析】スキル。役立たずと罵られ、無一文でパーティーから追放されてしまう。
死の淵で覚醒したその能力は、世界の法則(システム)の欠陥(バグ)を読み解き、修正(デバッグ)できる唯一無二の神技だった!
呪われたエルフを救い、不遇な獣人剣士の才能を開花させ、心強い仲間と成り上がるカイト。そんな彼の元に、今さら「戻ってこい」と元パーティーが現れるが――。
「もう手遅れだ」
これは、理不尽に追放された男が、神の領域の力で全てを覆す、痛快無双の逆転譚!
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる