異世界転生～チート魔法でスローライフ

第1章 異世界へようこそ

解体

オスクリタの闇魔法で、聖域に戻って来た。

闇が嫌われるのって
小説や漫画でもお馴染みだよな～。
確かに、怖いイメージはある。
精神支配系とか、
使い方によっては怖いだろうな(汗)

でも、影渡りって凄いと思わん？

影から影へ移動出来るってさ
太陽がある限り影は存在するんだし 
魔物との戦闘になった時 危ない場面でも 
影の中に入れば攻撃かわせるだろ？

てか、やり方によっては
暗殺も簡単に出来るって事だよな！ 

それはそれで怖いな(汗)
街に行くような事になったら
変な奴に目をつけられないようにしないと。

怨み買って後ろからブスッとされたら
一貫の終わりだよ。

やっぱり、引き篭ってスローライフが1番だな！！

-------------------------------------------

「リョウゴ！さっき殺った魔物！
解体しないのか？
<冒険者>って奴は
ギルドってとこに持って行って
金に替えたりしてるって話だぞ！
行くなら付き合ってやるぞ！」


「あ～ 魔物の解体な
やった事ないし教えて貰おうと思ってさ。  
食用可って鑑定にも出たし。  
でも、今日はいいかな～」


あ！魔法はイメージって事は
解体も魔法で出来るんじゃない？
ものは試しって事で
やってみるか！！


この<ミノタウロス>でやってみるか
こいつ、ギリシャ神話に出てくる牛だよな。
確か、人間を食う残虐な怪物だったっけ？
二足歩行の牛って、それだけで恐怖の対象だよ。  
めちゃくちゃデカいし！！


よし。やってみるか！イメージ…

まずは血抜きか？その後に皮剥いで
身体は部位毎に分けて 骨は取り出す！
おっ！出来たんじゃね？

次は頭の部分か…
血抜きして、皮剥いで、角を取って
ネックとカシラ、ツラミとタンに分ける！
あ、内蔵部位も ハツ、レバー、ミノ
サガリ、ハラミ、シマチョウ、タンに分けて。


「魔法って便利だな(笑)  
イメージだけで解体出来たぞ！
要らない部分は
穴に埋めとけば土の栄養になるな！

なぁフォーコ、解体出来たぞ！
今日はこの肉でBBQしようか！」


「リョウゴ！
イメージだけで解体しちゃったのか！流石だぜ！
でも、その内蔵も食うのか？ 
ウニョウニョしてて気持ちわりーな(汗)  
食えるのかよ？
BBQってのがわからないけど、手伝うぜ！」


『我も食べに来たのじゃ。
ほうほう これはミノタウロスかの？
先程森の中で上質な魔力を感じたが
あれはお主かの？  
さすが愛し子よの綺麗な魔力じゃったのう。』


「ヤッホー！番人様ー！名を貰ったんだー！
オレっちは<アクア！>」

「神獣様も食べに来られたのですね。
わたくしも名を頂きましたの。
<エオリカ>と申します」

「なんでー？なんでー？番人様ー？
<スオーロ！>です！」

「キャー♡番人様、番人様～！
私も名を貰ったのよ～♡<ルーチェ>よ♡」

「………バンニンサマ…ブイ…<オスクリタ>」

「番人様、お腹空いた？食べる？
僕も名貰った！<ピアンタ>だよ」

「番人様、遊ぼ、人族遊んでくれた
名も貰った<フィアマ>だぞ」


『ほっほっほっ。良きかな良きかな。
リョウゴとやら、ありがとうのう。

して、魔法使った戦闘はどうじゃった？
このミノタウロスはお主が狩ったんじゃろうて
解体も魔法でやったんかの？
血抜きも綺麗じゃし、皮も綺麗に剥いでおるな。
肉も部位毎に分かれておるし
完璧じゃな！

角やら皮は<ギルド>っちゅうところ持って行けば
売れるんじゃよ。
魔物には魔石っちゅうもんが入っててな
それも買い取ってくれるでな。』


ジーーーーーー


『ところでお主、
さっきから何をしておるのじゃ？
そのブニョブニョしとるのは
ミノタウロスの内蔵かの？
捨てるもんを綺麗に洗っとるんか？
燃やすか、埋めたらよかろう？』


ん？こっちの世界では内蔵は食わんのか？
俺はこのホルモンが大好物なんだよなぁ。


まずは下処理。
塩で揉みこみヌメリを落として流水で綺麗に洗う。
その後、牛乳に浸して臭みを取り除く
30分くらい漬けとけば 大丈夫！

俺は、ピリ辛が好きなので
キムチの素でも漬け込む。

(これをツマミに
キンキンに冷えたビールを飲むのが
最高なんだよな～！
飲みたい！けど！今13歳なんだよ！
未成年じゃん！若返らせるなら
せめて20歳が良かったよ(泣))


ホルモンの下処理が終わったので
BBQ用に肉と野菜を用意しますか！


「これは、ホルモンって言って
ミノタウロスの内蔵なんだけど
ヌメリや臭みを取り除いてやれば食えるんだよ。 

こっちはミノタウロスの舌ね
これがまた美味いんだよ～！

一頭から少ししか取れないから高級品だしな！
フォーコ、野菜切り終わったか？
できたらこの金串に
こっちの肉と野菜を刺して皿に並べてくれ」


「リョウゴ！この野菜は見た事ない！
地球ってとこの野菜か？
瑞々しくて美味そうだぜ！
肉と野菜を刺せばいいんだな！
了解だぜ！
俺様が完璧にやってやるぜ！」


「「「俺(私)達も手伝う！！」」」

-------------------------------------------

キャンプ場で1人BBQをしようと思って
最新のBBQグリルを購入したんだよなぁ
まさか異世界で
精霊やら神獣やらと
一緒に使う事になるとは（笑）

また魔道具化してるのか？
と思ったら これはしてなかった。ﾎｯ

だって、やっぱりBBQといえば炭火焼でしょ～！ 
炭火がパチパチと小気味いい音鳴らして 
たまに火花がパチッと弾けるのがいいんだよな～

炭に火をつけるのが結構大変なんだけど、
フィアマが魔法で着けてくれた。
一瞬で火起こしが出来てしまったよ（笑）


「フィアマ、サンキューな！
あとはこの網の上に串のまま乗せて焼くんだよ。
いつもなら焼きながらビールをクイッ
といくんだけどな……  13歳…未成年…ｶﾞｯｸｼ」


あ、ノンアルなら大丈夫か？ 
アルコール入ってないし！！   
えっ？ダメ？ マジか～(泣)
ちくしょう！！女神め！！
せめて20歳にしてくれーーーー！！