貞操逆転世界かぁ…そうかぁ…♡

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一章

09 次の獲物は…だれ?5/5

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10分ほどして越谷こしがやさんが両手で抱えるほどのパンフレットやカタログを持って戻ってきた。

そして俺を蚊帳の外にしてそのカタログを片っ端から開いてあーでもないこーれはだめだこっちがいい!などと飯田いいださんと二人であれこれ選びだした。

「ちょっとあの、二人とも金額はなるべく抑えてくださいね?俺の財布では…今選んでるその最高級のシューズとかさすがに無理な気がするんで…」
チラッと見たカタログに書いてあった金額がランニングシューズ一足で5万近い金額だった。

「ん?あぁ…そうか…そういえば越谷君?ここは社員の割引とかは無いのか?あと、新規会員を案内したら特典などもあったよな?そこはどうなってる?」
「えっとですねぇ…」
小さな冊子を引っ張り出して二人で確認してくれた結果、飯田さんの会員レベルでの紹介だと、全ての設備使用料から消耗品購入金額に至る全てに20%割引があるらしい。
そして越谷さんの社員の割引もそこに乗せられるらしく、その二つの特典だけで50%割引が出来るとそうだ。
そんな話をしてる所にさっき越谷さんと飯田さんを案内してくれた男のインストラクターの人がアイスコーヒーの追加分を3個持ってきてくれて、そう言えば…みたいな感じに教えてくれたのだが、「男性の肖像権に関する部分で契約出来る方であればもっと割り引き出来ると思いますよ?越谷君、契約書のセットの箱が私の机の後ろの棚にあっただろ?あれを持っておいで」そう言われて越谷さん3度目のダッシュをして持ってきた箱から出てきたのは…

「弊社宣伝媒体への肖像権契約?」

「はい。こちらはその方のお姿などを宣伝などの…例を上げるとホームページや駅などに置かれてる無料配布宣伝パンフなどに内部の設備などに関する説明などがあるのですが、そこに写真などを使わせてもらう契約に関する書面になります」
「なるほど。で?これに契約するとどうなるの?」
「契約者の弊社設備を使う為に使う備品などに限り無料提供されます。ただ、消耗品にあたる物等は一部有料ですのでそちらは越谷君と飯田様の割引がかかってくる部分になりますので、かなり初期投資が抑えられるかと思いますが…どうでしょう?」

これって俺の顔とか体がホームページなんかにバーン!と写るって事だよな…えっ?本当にこんな普通レベル(この世界でやっと)の俺とかがそんな事になっても良いのか?
「実はこちらの契約ですが、最近ビフォアーアフターみたいな対比をするようなCMをご覧になった事ありませんか?あのようなイメージを使いたい宣伝部が…その一軒普通に見える方で光る可能性がある様な方を選んで欲しいと言う話が来ておりまして…」

なるほどな。ショボーンって光も肩も落とした映像の後にジャーン!って感じに音と光で効果倍増みたいな見せ方をするアレか。
「どうだ?大悟だいご君。もしよければ私もそのお手伝いぐらいするが?」
「そうですよねっ!私も専属のトレーナー契約とかしてお手伝い出来ます!!」
二人はかなりやる気になってるみたいだな…

まぁ今の飯田さんならもう大丈夫な気がしないでもないが…
少しぐらい自分磨きとかしてもいいか。

「では、飯田さんと越谷さんが一緒に居てくれるって話みたいなので、やってみましょうか」

「おっしゃぁ~!!」「やった~~~!!!」
「ありがとうございます♡ではこちらへご記入を。あ、印鑑などは今日は?あ、ではそれで…」

あっという間に契約が終わりさっきまで選んでた高級シューズやジャージなどが全て再度見直しになり、金額度外視の好き放題なお買い物広場が広がって行った。

インストラクター二人と俺と飯田さんがあーでもないこーでもないと話をしてると、漏れ聞こえてきた声が気になるのか、手が空いてるインストラクターの女の人がどんどんお買い物広場に参加してきて、気付いたら10人ぐらいで品評会みたいな状態になっていた。

そして一人のインストラクターの人が、「どうせなら着て確認した方がよくありません?確か一回位しか袖を通さずにそのまま来なくなって消えちゃった契約者さんが残して行った服とかがクリーニングから戻った状態でまだけっこうな数裏に置いてありますよね?」と、ボソッともらした声にほぼ全員が頷いた事から社員スペースの会議室が用意されてそこでお着替え及び品評会が始まった。


「これは…さっきのランニングの方が似合ってなかったか?」
「え~そうですか?私はこっちの方がカッコいい気がしますが?」
「次コレお願いします!!」
部屋を準備してくれたインストラクターさんは、一応部屋の隅っこの辺りにわざわざお着替えブースを用意してくれていたんだけど、男の俺がジャージを着替えるだけでもわざわざそこで着替えなければならない感じだった。
そして5回目ぐらいのお着替え指示が来た時にいい加減めんどくさくなってその場で上を脱いだら会議室の中が水を打った様な静寂に包まれた。
ランニングシャツを着てる状態で脱いだだけだよ?

「あぁ~~コホン。横手よこてさん…そのできればあちらで着替えたほうが良くないですか?」
男のインストラクターの人、そういえばさっき名刺をもらったんだったか、確かこの男はこの営業所のチーフインストラクターで、けっこうな発言権を持ってる人だった。
村雨むらさめさん、でもこれまだ何度も着替えるみたいだし、どうせ上だけなんだからそもそもそこまで気にする事はないでしょ?下半身を見せてる訳じゃないんですから(笑)」
そう言うと一緒になって黄色い声を上げながら見てたインストラクターの女の子たちと飯田さんがシンクロ頷きを披露してくれた。

「…まぁご本人様がそう言われるのであれば…」
ん?男の下着姿…あ、違うのか。村雨さんの渋い顔ってのは普通の女性がブラジャー放り出して男の前でナマ着替えしてる事への不快感みたいなものか…
あれっ?でもじゃぁこの世界の水着ってどうなるんだ?

「村雨さん、ちなみにここで買える水着ってどんなのになるんですか?」
俺の声で会議室の温度が5度ぐらい上がった感じがした。
「水着ですか?えっと…もしかしてそれも今ここで着るおつもりですか?」
「まぁ…どんな水着かにも寄りますが?」

その瞬間8人の女性がカタログを開きはじめた。
今この部屋の中は欲望が可視化出来たらとんでもない魔境になってた気がする。
「飯田様!こちらのタイプはどうでしょうか?!」
「いえ、こちらの方が!!」
全員血眼になりカタログを凝視してるが、チラッと見た感じだと、
「全身スーツタイプ?えっ?パンツみたいなのって無いの?」

その瞬間の、皆が俺を見た目が、すごすぎて頭から結構な時間離れなかった。
すっごい血走ってたもんな…

「あー…大悟君?そのパンツって言うのは…こんな感じの奴か?」
そう言って飯田さんが側に立って俺の方を凝視してる越谷さんを後ろに向かせてジャージを片手で引っ張り下ろした。
「ヤン♡」
そして越谷さんちょっと嬉しそう。

そしてそれを見てるインストラクターの女性が悔しそう?
なぜに??

ちなみに越谷さんが穿いてたのはTバックの肌色のやつで透けて見え難い感じのモノだった。
これ見せても大丈夫ってすごいな。
「あぁ~~さすがにそこまで細いと色々はみ出そうなんでできればトランクスみたいなやつがあれば…」
『はみ出そう』の言葉の時全員の目がもう一段階ギラついた気がした。
「そうか…大悟君はそのタイプをご所望か…村雨君。ちょっといいか?」

そう言って飯田さんが村雨さんを引っ張って会議室から出て行った。
「何の話なんでしょうか?」
「さぁ?あ、でも横手さん♡本当にトランクスタイプの水着とか大丈夫なんですか?その…私たちの前でそんな姿になっても…その…」
越谷さんのその言葉を固唾を呑み見守る女性陣。

「えぇ…そこまで鍛えて無いので腰の辺りとかちょっと見せづらいのでできれば横に幅のあるものの方が最初は助かりますが…もしかしてここでは競泳タイプの水着以外は着たら駄目とかあります?」
「えっと…その幅があれば大丈夫なんですか?トランクスタイプみたいな?」

越谷さんは何を聞いてきてるんだ?
腰のちょっと緩めの部分が隠せたらあとは股間はブーメランとかじゃなければ普通に隠せると思うんだけど…

あ、そうか…ここでは水着になっても男は肌を見せたら駄目って事?

なんかめんどくさくなって今までの感覚になって答えてた…
これはまずいかな…あっ…でも…もしかしてこのまま知らん顔で話を進めたら…
ここに居る7人のインストラクターの女性が俺を…

強姦レベルで好き放題マワすとかって状況もあるのか?!


やべぇ…ヨダレが止まらなくなりそう…


あ、二人が戻ってきた。
「大悟君。君の要望のトランクスタイプの水着だが、一応許可をもらえた」
飯田さんの言葉を聞いたインストラクターの女性陣の顔はオリンピックで地元の人が金メダルになった瞬間の応援してる人の喜びの表情に酷似したものだった。
「ただし!!一つ条件が付いた。インストラクターと私以外の女性がプール設備のある地下階に入れない状況下でのみ可能と言う事になった」

と言う訳で、インストラクターの全員が感情を爆発させて喜んだ後、全員が速攻でスマホを弄りだした。
「村雨さんなんでみんなスマホ見てるの?」
「…はぁ…まぁ横手さんそっちの認識が少し緩いみたいで正直心配ではありますが…まぁ仕事をしてると言う状況ですのでインストラクターに関しては何とかなるでしょうが…」
なんかすごく心配してくれてるみたいだな…
ごめんねこんなエロ娘みたいな考え方をしてしまって♡

「あぁ、そうだ、トランクスタイプの水着ですね。あれは最近ほとんどのメーカーで生産されて無いはずなので、たぶん皆海外の専門的なサイトか、その…グッズなどを扱ってる場所を探しているのではないかと思うのですが…」


あー…そう言う事ね。ここではトランクスタイプとかブーメランパンツってのは女性のエロ下着レベルの扱いって事ね。

えっ?それじゃぁ今の男ってどんな下着を着けてるの??
真琴は…あ、そう言えば俺のトランクスを見て一瞬固まってたな…それに…そういえば素人童貞を変だって言ってたな…もしかしてそう言う事なのか?

ここでは男の下着も俺の感覚のモノとは違うのか?
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