貞操逆転世界かぁ…そうかぁ…♡

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二章

91 指輪の意味2/4

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PM2:45

俺と鞠子まりこはトレンチコートを着て雪が少しチラつく中を電信柱の影に隠れてるつもりになりつつある家を見ていた。
大悟だいごさん寒いです…どこかに1回入りませんか?」
「そうだな…このままここに居ても特に動きが有る様に見えないし少し作戦を練りなおすか。」
ここで見はじめて…まだ10分も経ってないんだけど…

「あっじゃぁさっきここに来る前に見かけたスーパー銭湯の看板がありましたから行ってみませんか?暖まりましょう♡」
確かこの家を探して移動していた時にそんなのがあったな。

「よっしそうするか。でも俺達何も持ってないけど大丈夫か?」
「そうですねぇ……パンツぐらい買って行きますか?お店も途中に有ったと思いますよ?」
「でもここらで売ってるパンツって白ブリーフぐらいだろ?アレはチョットなぁ…」
「うふふっ♡大悟さんってブリーフすごく恥かしがりますよね?そこだけは意味は違うのは判ってますが普通の男の人と同じ感じでちょっとドキドキしますね♡」

俺はあの14年前に戻って穿かされた親父のパンツがどうしても心に引っかかっていて白ブリーフは使いたくない。
「まぁ今日はこの穿いてきた奴を使い回すか。鞠子は良いのか?」
「私はさっき大悟さんの部屋にストックしてた新しいのを下ろして穿いて来たばかりですからまだ大丈夫ですよ。それに大悟さんに抱かれて汚れても脱いだら良いだけですし?」
鞠子だけここらの感覚がちょっと違う感じなんだよなぁ…真琴まこと朱里しゅりもノーパン状態ってのはけっこう嫌がるんだけどなぁ…


あっ、外で脱がしたとかって訳じゃ無いからな?室内で2人っきりで居る所で脱いで居てくれる様にお願いした時に嫌がられたって話なだけで…


まぁ十分変な事させてるって自分でも思ってるんだけど…

「それならとりあえず移動するか♪」
「は~い♪」
鞠子は嬉しそうに俺の腰に腕を回して抱きついてきてそのまま歩きだした。

5分ほど歩いて移動すると看板が見えてきた。
「おい鞠子…このスーパー銭湯ってここから2kmぐらいの所に在るみたいだぞ…」
「どうもそうみたいですねぇ…寒くなってきました…」
まぁ鞠子に全部責任を負わせる事は出来ないのだが…さて、どうしたものか…
「何にしてもそろそろどこかに行きましょう。ショッピングモールっぽい場所でも良いですから。いい加減指先が冷えて掴まってるのも大変になって来てます。」
雪がチラついてる中大きな看板の前で立っていても車の通行の邪魔なだけだし、アストラムラインの駅からここに来るまでの間に見かけていたショッピングモールに一時的に避難するか?とか考えていたら車が近くに来て止まった。

「お兄さんそこ行くん?うちらも今からそこに行くんけど、なんなら一緒につれてってあげるよ?」
リッターカー位のサイズの車の助手席に乗った女性が声をかけてきた。
年の頃は…中学生位か?鞠子より少しだけ背が高いけど…顔の感じが幼い気がする。

俺もこっちに来てそろそろ3ヶ月だ、少しは判りはじめてるはず♪
「大悟さん乗せてもらいましょうよ♡ここから戻るのも距離有りますし♪」
「そうしようか、申し訳ない。じゃぁお願いします。」
「じゃぁ後ろにどうぞ~♡母さん鍵あけて。」
ちょうどBピラーと天井に隠れて見えてなかった女性の顔が見えた。

年の頃はたぶん50歳の少し前位で身長が160cm弱位で体重が鞠子より少し軽かった…今はもう少し軽くなってそうな…
あの時最後に気持ち良さそうにしつつも少しだけ涙を目に溜めながら俺に中で出されていた弓枝ゆみえさんだ…

「大悟さん?先に入りますよ?」
鞠子に声をかけられて自分が固まっていた事に気付いた。
「あぁ…俺も入るから。」
後ろのシートに鞠子と俺が座ったら弓枝さんは車を発進させた。
「ねぇお兄さんは何て名前なの?お母さんをすごく見てたけど…もしかして惚れちゃったの?むふっ♡」
助手席の女の子が聞いてきた。

お母さんか…弓枝さんの娘さんって事なら…今14歳未満って事だよな。
あの時妊娠していたって話はまったくなかったから俺と会ってない弓枝さんがあの後誰かと知り合って子供を作ったって事なら13歳未満か…ギリ中学生か…
「ん?なぁに?私が気になるの?も~私はお母さんよりもてるんだからねっそんなに簡単に抱かせてあげないんだかからねっ♡」
「こら、千穂ちほさっき会った人に何て事を言ってるの。もう。ごめんなさいね女手だけで育ったから男の人との距離感がチョット理解出来てない感じで…」
運転しながら弓枝さんがバックミラー越しに視線を合わせながら謝ってきた。

「あぁ~っと…まぁそこまで気にしなくても大丈夫ですよ。」
「そうですよ。こうしてご一緒させていただいてるんですから♡ただしっ!千穂ちゃんって言ったかな?これが目に入らぬか?あぁん?」
鞠子が自分の胸元に光るネックレスを指でチョット引っ張り出してプラプラさせながら得意そうに言ってる。
「わっ!お姉さん選ばれし民だったんだ…」
それどんな種族だ?

「ふふっ♡君も精進するんだぞ♡私もこんな胸だけどこうして最高の男に選んでもらえたんだからネッ♡」
すごく上から鞠子だった。
「わっ…ほんとにすごいおっぱい…ねえお母さん!すごいよ!!私の友達より大きいのにもうあんなのもらってる!!私も急がないといい人が居なくなっちゃうよ!!」

ん?あれっ?なんとなくだけど…千穂ちゃんって…
「なぁ千穂ちゃん、この子鞠子って名前で今19歳だからね?」
「えぇ~~~!!…嘘…私より小さいのに…あ、胸だけは大きいけど…」
「ちょっとぉ?!私同い年とかに見られてたの?!そんなばかなぁ~~~!!」

ちょっとした騒動があった。

「へ~そうなんだ♪鞠子さんってインストラクターしてるんだ~♪」
「そうっ♪そしてこの人はこれ知ってるかなぁ~~♪」
鞠子が最近どこにでも持ち歩いてるフィットネスクラブのパンフレットを肩から掛けていたバックから取り出し千穂ちゃんに見せてる。

「わっ!この人この人だ…」
そしてすごく見られた。
「大悟さんに会えるから最近すごく新規の会員さんが増えていてね~すごい事になってるんだよ~♡」
その後2人で俺の会話で盛り上がって居た。

スーパー銭湯に着いて車から下りて店内に入ると結構な人が居る。
ただし、見えるのはほとんど女性でお風呂から上がったばかりなのか胸元とか脇の辺りが緩い服を着てる人が多くて…すごく目に嬉しい空間♡
あぐらを描いて座って普通に大ジョッキを飲みながら股の辺りを掻いてたり…やばっ立ちそう…♡

それにしても…やっぱり寒いと似たような事を考える人が多いのかなぁ…
「大悟さんはここには来た事はないのですか?」
俺が店内を見渡してると弓枝さんが声をかけてきた。

「えぇ、こう言う所はあまり来た事が無いですね。ここって好きな所に座って良いんですか?」
「ん~男性が一緒の場合は…出来れば個室を借りた方が良いですね。一応ここから見える畳が敷いてある場所は好きに休んでも構わないのですけど…さすがに男性が1人で待って居たりすると大変な事になりますので。」
「弓枝さんは良く来るんですか?」
「えっ?私あれっ?」
あっ…名前まだ聞いてなかったか…まぁでも…この際ついでだ、言ってしまおう。
「実は弓枝さんに会う為に今日こっちまで来たんです。もし良ければ少し話す時間を頂けませんか?」
そう言って俺が付けてる小指の指輪を見せた。

弓枝さん息を呑んで俺の顔と指輪を交互に何度も見て、
「千穂、少し大悟さんと仕事の話をしますので鞠子さんを案内してあげて。部屋の番号は後で携帯電話に送っておくから。」
「お母さんのお仕事の知りあいだったの?…うん判った。じゃぁ鞠子さんいこっ♪」
鞠子は俺の顔を見て気付いたみたいだった。
「判りました、大悟さん後でまた。」
そう言って二人で番台の近くのチケットを買う自動販売機の様な所に向かって行った。
「ではこちらへどうぞ。」
弓枝さんも奥の方の食事とかの支払いをするカウンターの様な場所に向かい一言二言そこに居る店員さんと会話を交わしてそのまま通路を奥に向かって歩いて移動し始めた。
「実はここには仕事の関係でよく来るので顔見知りになってましてね。」
「もしかして斡旋とかのお仕事はまだ続いてるんですか?」
「…その事は…どこで?」
「それも含めてこの指輪の事を話しますね。」
弓枝さんが借りた部屋は少し奥まった場所にあった。
そしてその部屋には家族風呂の様な設備も在った。
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