貞操逆転世界かぁ…そうかぁ…♡

SS置き場♪

失敗した店子さん

※この話は大悟だいごが時間移動をする前の話になります。
元々『私の作品の中のちょっとR15に収まらない話を投稿する場所』にSSを投稿していたのですが、話が終わったのでこっちに関係あるSSだけ移動したものの１つです。

↓ここから本編




この地域に結婚して移り住みそろそろ8年位かしら？

今の私は特に何かをしないといけない訳ではないのだけど…あの人が複上死してから2年ぐらいは色々大変だったわね…
一応子供はまだ出来てなかったのだけど、姑さん、いきなり後を追う様に次の日に脳梗塞で逝っちゃったし、あの人の妹が1人残ってたけどその頃まだ高校生だったし、お父さんまったくアパート経営とかノータッチだったせいで私が全てをしなければなら無くなってしまったのよね…

妹さんとは一応籍を抜いて他人になったとは言いつつも、まだ任せられる状態ではないし、お父さんは家族をいきなり2人亡くしたせいで一気に老けてボケまで始まっちゃったし…

まぁそんな状態なもので、私がしっかりしないと3人路頭に迷う事になりかねないって状態になったのよね。

一応管理を任されてるアパートだけど全部で15棟。
それぞれに週に一回ぐらいは赴いてアパートに住んで管理をしてくれる人との話し合いがあるんだけど、今日はあのアパートの日なのよね…

最初は私も少しぐらいは味見をしたくて通おうと考えてたんだけど…




「今日からお住みになって頂いてけっこうですからねっ♡」
ここは彼が今日から主になった部屋の中。
私の目の前には昨日不動産屋さんから連絡の来た契約者さんとその家族が居る。

そして最初に見た瞬間に分かった。
この男が童貞だと言う事に♡

この判断はけっこう難しいのだけど、女を知ってる男って言うのは視線があまり止まらないのよね。
話をする場合とかなら顔を見て止まる時などはあるんだけど、それ以外の移動してる時だとかにも胸、腰、尻、首、口などを流れるように見て気になる場所でちょっと止まる程度。


だがしかし♪童貞の子って全部の場所で一瞬視線が止まるのよね～♡可愛いわ♡


ただこの男の子はその普通の童貞君達とはまったく違うの。
純粋培養された男にたまに居る、女の体の気持ち良さをまったく知らずに居る女の体を見たいと一瞬も思ってない人の目の動きだった。
普通なら超希少種の『ゲイ』と言う存在の可能性を考えるのだけど、彼って普通に姉妹と母親には接してるのよね。
たぶんどっちかの姉妹が彼にうまく気付かれない内に体の処理をしてるはずなのよ。
だってこの年で童貞ならもっと脂ぎってるし本能から女を求めるはずだからね。

そう言う訳で、このアパートに住む様になったら私がその処理をする様になるかもって少し期待したんだけど…

「部屋に家具が届くのは明日になるので後はお母さんと苺いちごをしっかりエスコートして回りの事を調べ見たらいいわ。私は大家さんと少し話をしておくから1時間後ぐらいにホテルに行くから戻ってて。」
姉の彩苺あやめさんがそう言って3人を部屋から送り出した。


そして私はその後の1時間の間に最近感じた事の無かった恐怖と言う感情を思い出した。
彩苺さんは最初に弟さんの事を説明して私が思ってた通りの人だと言う事を語った。
そしてその後、もし手を出して勝手な事をするようなら～という話が始まり、彼女の異常性に気付かされた。

初搾りは姉妹のもの、これは古い家などに良く見られる習慣の様なもので最近はほとんど見かけないのだが、彼女はその習慣を超えて10年近く弟さんに気づかれる事無く搾り続けていたらしい。
そしてそれがこれ以降できなくなるが、これから先は自分が認めた者だけを近づけさせるようにすると言って彼の住んでる部屋の左右を使わないのに借りる契約をして行った。
おかげで家賃収入は有るから助かるのだけど、そこに人を入れる権利を持って行かれた状態になってしまった。
しかも月に一度程度その姉は確認に来るようになって、更には弟さんと毎日電話をして気付かれないように私などが近づいて無いかを確認するような事もしていた。

これは手を出したら何をされるか分からない。
そう言う漠然とした恐怖感に犯された私は彼女の言う通りの事をするようになった。

彩苺さんの目に留まった女の身辺調査。
何度か彼女から情報が届き、その人となりを確認して報告をしたのだが、1人だけ自分の借りてる場所に住ませてあげてくれと言って来た。

どうもその子は彼女の眼鏡に適ったらしい。

そして彼女はその部屋に住み始めたのだけど…


さてと、どうなることか…