地球の昔はちょっとファンタジーな世界だった

アール・ツー・ドゥーエ…にっ！

44 こっちもそろそろ落ちつ…くのか？

ランとコリンナがなんとか生き延びてウイちゃんの機嫌が回復した頃…

「そういやぁウイ…こっちに来てからけっこう時間経ったけど…圭けいちゃんまだ見つけられないのか？」
勘次郎かんじろうの何気ない問い掛けに頭のCPUを99％快楽受領モードで動いていたウイちゃん固まってしまった。
絶賛腰振りタ～～イムだったウイちゃんが急に動かなくなった事で勘次郎ちょっと思い出した事が有った。

アレは確か…勘次郎が11歳になるかならないかの頃にあった近所のアンドロイドママ＆パパさん達の超気合の入ったイベント『第4/12回♡うちの子自慢大会11歳児大会♡』の時だったと思う。
ウイちゃんに連れられて行った会場で、子供達は自由に遊ぶ時間と言う事になっている参加者全員（パパママ）による順位付け討論会の最中に、昔ライブラリーの中で何度か見た事のある魔法少女コスのとてもキラキラな可愛い子を見つけた。

その時勘次郎も昔ライブラリーの月の名前の戦士の旦那さんになったタキシード仮面？の亜種と言われる紳士仮面のコスプレ衣装を着ていた。
短パンだけ穿いて鍛えられた筋肉だけを身に纏い仮面とマントを被った紳士仮面はかなり異彩を放っていたが、同じ様なコンセプトの子供が居なかった事から『ぜったい今回は優勝して見せるから任せてっ！』と言いウイが順位付け討論会に行った。

一ヶ月に1回だけ会える同年代の子供同士での遊ぶチャンスを使い最初圭ちゃんをさがしていた勘次郎、その子を先に見かけて声をかけて一緒に居たらなんとなくお互い相手の事が気になり…気付いたら連絡先を交換して二人だけで今度遊ぼうって約束をして居た。

その後連絡先カードを使い対話映像チャットなどでたまに話をしていたが、段々とその女の子の態度が変になって行った。
最初は『勘次郎君と私結婚しても良いよ？』みたいな事を言っていた少女が大会が終わって2週間も経つ頃に急にチャットに出てくれなくなった。

自分に原因があったのか何が悪かったのかまったく判らなかった勘次郎、その事をウイちゃんに泣きながら言った所…
「あ～女の子って恋多き生物だからなぁ～～…その子もう新しい恋を見つけちゃったんじゃ無いかなぁ～？」
と、言われた。

その頃勘次郎はウイちゃんにべったりでいつも一緒に寝てもらっていた事からその言葉をまったく疑う事無く信じて…いつの間にかその子の事を忘れて居たんだけど…

『第2/12回♡うちの子自慢大会14歳大会♡』の時にその女の子に会ってあの頃身内（アンドロイドさん）に不幸が有ってしかもウイちゃんが親切にもアンドロイドさんが修理されて戻ってくるまでの間少し遠くだけど養護施設を紹介してくれその手続きなども代行していたらしく、とても助かったとお礼を言われた。
そしてまた会話が再開されたんだけど、今度はウイちゃんそのチャットの間ずっと付きまとう感じの行動をしてたまに相手の女の子のチャットの画面に出てくるアンドロイドさんがウイちゃんの姿を見て固まると言う事が何度か有った。
そしてまた少しして今度は少女から夜中にチャットが来て…その日はウイちゃんがメンテナンスの日で終日戻らない日だったのだが…

「実はね…うちのリリーさん…あぁ育成アンドロイドなんだけどね、彼が教えてくれたんだけど…前襲撃された時にウイさんを見かけたかもしれないって…それとこれは関係有るか無いか判らないんだけど…最近変なメールが届くのね……でも最近までまったくそんな事が無かったから…だから、私達にあまり関わらない方が良いかな？って思ってるの。」
と言われた。

そしてその頃ウイちゃんもう勘次郎ラブ設定の性格になっていて体の関係もかなりの頻度でしていた事から戻って来たウイちゃんにその事を聞いてみた時に同じ様な感じに固まった。


もしかして…ウイは圭ちゃんを探すって事で何か嘘をついてる？かも？
やっとその結論にたどりついたらしい。

「まさかお前…俺の事騙してる訳じゃ無いだろうな？」
若干ウイちゃんに後ろめたい感情がある勘次郎ほぼ確定レベルで疑っているのに強く言えなかった。
「そっ！そんなぁこっとはないよぉ？？」
ウイちゃん100％嘘ついてますって感じの対応をするけど絶対にそれを認めなかった。

その後少しの間ギクシャクした感じが有ったが…





ちっ…気付かれてしまったか…勘ちゃん普通にしてたらまったく気づけない位に鈍感なんだけど1回疑いだしたら…まずいわね…どうやってごまかすか…

ウイちゃんそこそこ追い込まれていたけどここで『実は最初の日にアイさんに連絡取ったんだけどぉ、こっちに来るなって言われてました～エヘッ♡』とか言ったら勘次郎が自殺しちゃうレベルで凹むのが判っていたので…ちょっとだけアイに相談する事にした。
『高速思考緊急回線を開きますアイさん！！ヘ～ルプ～～！！！』

とりあえず今までの状況を説明してなんとかうまく離れたままを維持する方法を考えてもらう気になって居たウイちゃん。
『そう…そんな事になっていたのね…まぁこっちはご主人様が勘次郎様のしつこいバトルのお誘いに辟易しているだけなので来てもらってもそんなに問題無いのですけど…』
『え～そんなぁ～今すっごくラブラブな生活をしている所なんですから出来れば私もう少し…できれば20年位？この状態を楽しみたいんですけどぉ～…』
『そう言われてもねぇ…あぁそうだわ、勘次郎様ってうちのご主人様と張り合うのが楽しいのでずっとチョッカイをだし続けてきて居たのでしたね…1度こちらに来てみてはどうですか？今現在ご主人様は王国を作る行為を楽しんでいらっしゃいます。うまく誘導できればお互いの国を育てて行く感じで少し離れた状態を維持出来るのではありませんか？』
『えっ？圭様って今そんな事をしてるんですか？』
なんかあの圭様が…国作り？
どっちかと言えば奴隷王国とかを作りそうだけど…まぁでもそんな張り合うキーになる事が有るならまぁ…ちょっとは勘次郎様も毎日『ケットゥーダ～♪』みたいに突っかかって行く感じにならずに済むかしら？
『了解しました。とりあえず1度会う方向でこちらでも話を進めてみますね。また問題あったら連絡しますので～よろしくです～♡』
『は～い…』

とりあえず一応の対応方法は決まったが、どうやってこの事を勘次郎様に伝えるか…
圭様関係での対立する状況に勘ちゃんとっても興奮するからなぁ…


よっし、こうなったら♡この状況を使って自白したって感じにしちゃおうか♪


ちなみにこの思考時間ほんの5秒程度の間になされたもので、今現在のウイちゃんは勘次郎に正常位で自白強要SEXを受けさせられている最中だったりする。
勘次郎何度かウイちゃんを問い詰める状況で正常位で攻め続けたら口を割ったと言う実績があったのでその行為に没頭していたんだけど…

悲しいかな小さな時から完全にウイちゃんに転がされ続けた勘次郎、ここでもウイちゃんに完全にコントロールされていたりする。
ウイちゃん勘次郎との快楽行為で意識を手放すような事には絶対にならない。
その行為の全てを記録していつでも体感再生機能を使って楽しめる状態だったりする。
勘次郎に自白したという感じに取られる様な演技をしてどんな状況でも『体の関係』にスムーズに移行出来る様に準備していただけだったりする。

「あっ♡勘ちゃんだめっ！もうだめ～～言うから！もう全部言うからもう止めてぇ～～♡♡♡♡」
体に正直なウイちゃん若干気持ち良さそうな演技では有ったが勘次郎完全に信じてその後5分位お仕置きと言いつつ行為を続けて…

「それで？何を黙ってたんだ？どうお前の事だ圭ちゃんのアンドロイドの子に何か言われてたんだろ？」
どこまで行ってもウイちゃんに激アマな勘次郎だった。

「はぁはぁ♡んっとっても足腰ガクガクですぅ～♡はぁはぁ♡あっそうだ、実はですね、こっちに来てすぐの頃だったんですけど1回連絡が取れたんです。でもその通話の途中で連絡が取れなくなってそのすぐ後かな？クラーニの町をモンスターが襲うって事が有ったじゃないですかぁ、その途中でもう1回連絡が取れたんですけど、圭様達が逃げた方向がま逆だったんですね。」
「はぁ？それならその時言ってくれれば良かっただろ？」
「まぁそうなんですけどあの時ってラン達を保護しちゃってチョットの間あの町で生活～みたいな感じに考えていたじゃないですかぁ。」
「…そう言えばそうだったな…それで黙っていたのか？」
「まぁその後また連絡が付かない状態になって居たんですけど、昨日町で待っていた時に久しぶりにアイさんから連絡があったんですけど…今圭様達って国を作っているらしいんですね。」
「はぁ？圭ちゃんが国を作ってるって？…ちなみにどんな？」
勘ちゃんのこんな簡単に騙される所…とっても可愛いなぁ～♡

「さぁ？詳しく聞けるほどの時間通話が出来なかったので…でも位置情報だけはもらってますが…どうする？行ってみる？」
たぶん勘ちゃん行くって言う♡

「あぁ、圭ちゃんがそんな事を始めたなら俺もやるしかないよな♪」

こうして勘次郎達が圭の元へ行く事が決まった。