船と共に

marks

文字の大きさ
15 / 35
No.1

12 動かすまで時間がかかるのが巨大船の宿命

しおりを挟む
「ハバキ!ちょっといいか?」
内政畑の連中と船を動かす話をしているハバキに、マリアと一緒に近付き声を掛ける。
「とりあえずこの船を街の近くまで移動させるつもりだが、海の深さがある程度確認できる海図を確保できるか?それと案内の為の船を出来るだけ確保して欲しいがどうだ?」
俺の声を聞いたハバキと話をしていた、このグループのリーダーのタッツィージョが手で合図をして皆を黙らせた。
「本当にこの巨大な物体を動かせるのか?」
「あぁ。この船の最大船速で街に近付く事はさすがに出来ないが、水深が20m以上ある事が確定している海域であれば救命ボートの倍の速度で移動できる(ハズ)」
「えっ?!こいつがそんなに速く動くの??」
「ハバキ、救命ボートの速度はどの程度だ?」
「水上限定で言えば、飛天翔族の一番早い奴の1.5倍ぐらいの速度でここまで一度も止まらずに来れる」
「なんと…」「そこまでの速度がだせるのか?」
リーダーの男を除いた参加者が口々に信じられないといった内容の言葉を漏らし始めた。
「静かに。…マサル殿。今の話は間違い無いのだね?冗談でもホラでもなく間違いなくその様な移動速度を保証できるのだね?」
おっと、かなり気合の入った顔で確認してくるじゃん。
「あぁ、スペック上は間違いない。ただ、そんな速度でどこまでも無制限に行けるという訳ではない。こいつを動かすには特別な燃料が必要だが、それを補給できる手段が今のところないので、おそらくだが今までの経験からの想像になるが、3週間程度…20日程度はその速度で移動できるはずだ。それか積荷をある程度降ろせれば1.5倍か2倍程度の期間そんな速度で移動できるかもしれないが、さすがにそこまでは経験がないので確実とは言えない」
俺の説明にハバキ達全員が息を呑む様に静かになった。
「ちなみに確認しておくが、この船…巨大すぎて船とは到底思えないが、この船はどれくらいの荷物を載せて移動できるのだ?」
「確か最大積載荷重が公称5万トン程度って話だったと思うが…そうだな、5万トンを分かりやすく例えるとすれば…あぁちょっと待っていてくれ」
俺はマリアを離れた場所に引っ張っていった。
「なぁマリア、医務室に体重計あったか?」
「体重計?…見えるところにはなかったと思うけど…ねぇ、5万トンを何で例える気なの?そのために重さを量ろうと思ってるんでしょ?」
「あぁ。そのつもりだが…一応体重計がないか確認してきてくれないか?俺は他にも何か代わりになりそうな物を物色してみるから」
「まぁいいけど…ねぇラルクア、一緒に行ってもらえる?」
「あぁ護衛は任せてくれ」
「マリア、俺が選ばれなかった理由を後で教えてくれな?」
セルビスが若干不満げに聞いた。
「まぁいいけど…怒らないでよ?」
マリアとラルクアが部屋から出て行った。
「なぁセルビス…自分をいじめるのはほどほどにな?」
「それはどういう意味だ??」
「まぁそれは置いておくとして…お前ってそこそこ装備が重そうだよな?」
「いきなり話が変わったが…まぁそうだな。ハバキ隊長とは比べ物にならん重さの装備を常用してるが、それがどうした?」
「そいつをちょっと脱いで持たせてもらってもいいか?重さを知りたいんだ」
「まぁいいが…」
セルビスが鎧を脱いで渡してくれた。
「重っもっ!?こんなの着てよく走り回れるな」
両手に感じる重さは大体7~8kgほどだろうか。
「脚の装備と腕の装備と武器を合わせたらこの鎧の倍ぐらいの重さになりそうだな」
「まぁそんなものだろうな」
15kg程度の装備を身に着けた戦士が目測ではあるが大体100kg程度だと思う。それを元にすればそこそこ分かりやすい説明が出来るな。
ちなみに目測で重量が分かる様になりたければ、毎日10kg20kgなんて量の肉をさばいて料理していたら気づいたら500g単位での違いが分かる様になる。ただし100kgを超えた人間の重さを知りたいのであれば、もう少し重たい量の肉を毎日扱う奴じゃないと分からないかもしれない。
「ちなみにセルビスの体格って街の兵隊基準で言えばどんな感じなんだ?」
「そうだな…体格的には平均って感じだが、筋力があるんで若干重めかもしれんな」
なるほどなるほど。
セルビスと話をしていたらマリアとラルクアが戻ってきた。
「一応こんなのがあったけど使えるかな?」
8セグの3桁表示できる体重計(家庭用)らしきものを箱ごとラルクアが運んできてくれた。
「おーナイスマリア。あとでハグしてやるな」
「ベっ…別にそんなのしなくてもいいし…」
赤い顔で明後日の方向を向いてボソボソと何かつぶやいているマリアを放置しておいてラルクアが持ってきた体重計を開封して中に入っていた電池を入れたら動いた。

そういえばここってどれぐらいの重力?引力?なんだろうか。地球でも天秤を使った重量計じゃないと、同じ決まった重さをどこででも量れる重量計というのは存在しなかったはず。だからこの手の体重計には国別の設定があるのだが…分かりやすい物を乗せてサンプルにするしかないか。
「マリア、お前の体重何キロ?」
「えっ?…………は?」
モジモジして何かつぶやいていたマリアの顔が能面の小面みたいになった。
「あっ!いや、何でもない!!失礼しました!!!」
やべぇ…女に年齢と体重の話題はタブーってのコロっと忘れてた。
代わりになるもの…水で良いか。
俺は2ℓ入るピッチャーを出して水を規定量入れて体重計に乗せてみた。一応リセット機能があったのでそれを使ってピッチャーの重量は引いておいたので問題ないだろう。
「1.6kgか…よし、セルビス、装備を戻して乗ってみてくれ」
「あぁそれは構わないが…」
「あまり勢いよく乗るなよ」
「あぁ分かった」
セルビスがそっと体重計に乗ると体重計が85kgを表示した。
「マリア、水2kgが1.6kgと表示される場合にセルビスの重量が85kg表示でした。俺らの世界でセルビスは何キロになる?」
「えっ?!えーっと…ちょっ、ちょっと待ってね!」
マリアはタブレットPCを急いで取りに行って何やら計算してるが、これくらいの計算なら日本の小学生なら暗算できるんじゃねぇの?
「ハイ残念!時間切れです。正解は106kgちょいでした。マリアは後で計算の勉強をする様に」
「いきなりそんな事言われても…」
ブツブツ文句を言うマリアを放っておいて、俺は待たせていたタッツィージョに説明を始めた。
「一応今確認した感じだと、俺達の元居た世界よりこの辺りは少し体が軽くなる感じでな、その差を確認した所、大体元の世界に比べてこっちの重さってのはざっくり0.8倍程度になる様だ」
「ふむ、それで?どの程度の積載量があるのか説明できそうか?」
「あぁ、一応セルビスがファウストの街の兵隊の平均的な体格という事を聞いたので、それを基準にするならば兵士50万人に相当する重さの物を運べる。計算上もう少し細かく言うならば、大体47万人ぐらいか?もうちょっと多いぐらいだな」

「「「「「「はぁ?」」」」」」
さすがに兵隊50万人はインパクトのでかい数字の様だな。
もっと細かく言うのであれば、船体の応力からの強度を求めて、そっちが元の世界のままの強度を示すならば更に数倍の積載量になるのだが、そこまではわざわざ計算しなくてもいいだろう。

「ちなみにファウストの街の人口って何人ぐらいになるんだ?」
「えっ?あぁ人口…おい」
タッツィージョが1人の男に視線を向けて声をかける。
「ファウスト税制台帳の税の回収時期の統計で、大体2万4000人ほどです」
「それならば、運ぶだけならファウストの街の全員を飢えさせる事無く船の動く限りの期間運べるって言っても言い過ぎでは無さそうだな。ちなみに人を運ぶのであれば、全員が床に寝られる状態かどうかは保証できないが」
「そこまでとは…」

その後タッツィージョが大黒丸を移動する場所の選定の為に一回街に戻り、ハバキと他に数人の飛天翔族の兵士を使い連絡を密に取る事にすると言い、ハバキを連れて帰って行った。

ちなみに参加者全員が気を付けて移動したので海に落ちる人はいなかった。

「さてと、エンジンの始動と停止に関してはマニュアルを見て前回動かしたから分かっているが、操船に関しては勉強し直すしかないわけでなぁ…あっそうだ。なぁマリア」
「あたしは船の運転とか無理だからね!」
「…俺の言いたい事がよく分かったな」
「そんなエロい目で見ながら名前を呼ばれたらさすがに気付くってば」
エロい目って…えー…
「いや、まぁ、マリアは俺の事をやっと少しだけ理解してきてるって事で今回は許そう。じゃぁマリアは運転の勉強はしないって事でいいのな?」
「…見てるだけならする」
かわえぇのぉ~♡まだまだ心のドアのオープンレベルは狭そうだがなかなか悪くないぞ♡

その後4人で操舵室に移動して、俺とマリアで非常用マニュアルをじっくり見ていたら、この船を操縦するには今の状況ではサブのオペレーターが居ないとちょっと大変な事が分かった。
「なんかレーダーとかソナーとか海図の情報を確認して色々エラー表示されるのを解除する人が居ないと、ここらではまともに動かせない感じだなぁ…」
通常状態であれば海図と各種センサーによる座礁回避や他の船舶などとの衝突を自動回避するプログラムが動いているらしいが、それらの装備が使えない場合の動かし方として、センサー類からの情報ロスト状態で動く緊急停止プログラムを止めるための人員が必要らしい。
「これはマリアにオペレーターとして頑張ってもらわないと動かせないなぁ…頼めないか?」
「…まぁいいけど…でもそれって英語で表示されるんでしょ?そんなに英語得意じゃなかったからちょっと心配」
「そこらはマリアにもこのマニュアルが読めるんだから問題ないだろ?」
実はこのマニュアル、英語で書いてあるが、専門用語も含めて俺もマリアも普通に読める。おそらく自動翻訳機能がいい感じに仕事をしてくれているのだろう。
「でも、タブレットで表示される英語って読めないよ?」
えっ?

マリアの言ってる事は本当だった。印刷されたものに対しては自動翻訳が働くが、画面に表示される文字に対しては自動翻訳が効かない。

「それならこのマニュアルに書いてある文字の羅列をタブレットPCの文章作成ソフトで表示させて似た様な文字が機械に表示されたら対応する感じにするしかないだろうな」
「このマニュアルの文字を打ち込んでそれを見て対応すると良いの?それならたぶんできると思う」
とりあえず俺とマリアは操船の方法とセンサー群のエラー回避の仕事を分業する事にして各々動かし方を学んでいった。

「マサルーーー!!マリアーーー!!どこぉ?」
ドアの辺りからハバキの声が聞こえてきた。
「隊長が戻られたようですね。連れてきます」
ラルクアが部屋から出て行ってすぐに戻ってきた。
「こんな所に居たんだな。これからここによく来る奴らを連れてきたんだ。一応紹介しておくな」
ハバキに続いて飛天翔族の人が2人部屋に入ってきた。
「こっちがマダラ羽根族のシルビィでこっちが赤羽根族のタイニーだ」
「シルビィです、よろしくお願いします」
「タイニーだ。よろしくな」
シルビィさんが女性でタイニーさんが男。
「よろしくお願いします。俺は新堂 将、28歳、元居た所に彼女が2人居たのと、こっちはマリア・レーヴェン、14歳。俺の大事な妹だから手を出すな。いいな?」
「いつからマサルの妹になったの?」
「マサルが勝手にいってるだけだから信じたらダメよ?」
「そこで勝手に情報交換しないの。それで?今回は道案内と自己紹介だけで終わりなのか?」
「それも要件の内だけど、一応これを持ってきた。あと案内用の船の確保は進んでいるけど移動の方は何とかなりそうなのか?」
ハバキが丸めた紙というか布の様な質感の物を渡してきたので広げて見たら海図らしき物だった。
「ずいぶんと簡略的な海図だけど…」
「さすがに海の深さを細かく知ってる様な奴が居なかったから街からここまでを一直線にイメージに落とし込んでいろんな奴らの知識を魔法で見てマサルの言っていた20m?の深さがありそうな場所を塗りつぶす感じに用意してみた。これを見れば街に近付けるか?」
海図を見る限りでは街の縮尺に合わせて船の大きさの絵が描いてあり、その情報が間違いないのであれば移動出来そうな場所がある。ただし、街の船着き場から200m程度沖に出た辺りまでしか安全に近付けないと思われる。
「この辺りまでしかたぶん移動出来ないからこの近くに浮き桟橋を待機させておいてくれたら移動後すぐに船に接続して固定できると思う。ただ、ソナーとかレーダーが無いから夜中に移動するのは無理だ」
「夜中に移動するのは考えてないから大丈夫。ではあちらで浮き桟橋を用意させて、こっちの大黒丸を明日の朝から移動させたら昼までには十分に領主一族をここまで連れて来れそうだな」
「時間的には何とかなると思うが…」
「何か懸念点があるのか?」
「いやな、船を動かすのも料理をするのも俺だから昼に間に合わせる様に料理できるかちょっと自信が無くてな。そもそも移乗用の階段を動かすのも俺がする必要があるし食事の時間を夜にする事は出来ないか?」
「…なるほど。確かにマサルの作業量が問題か。分かった。その辺りの交渉はこっちでするからマサルはまずこの大黒丸を街の近くまで動かす事だけに注力してくれ」

という訳で俺とマリアは、まず、二人でこの大黒丸を動かす練習をする事になった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』 見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装… 俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。 突然の事で戸惑うクラスメート達… だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。 「またか…」 王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。 そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。 そして俺はというと…? 『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』 「それよりも不知火君は何を得たんだ?」 イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。 俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。 その場にいた者達は、俺の加護を見ると… 「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。 『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』 王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。 まぁ、その方が気楽で良い。 そして正義は、リーダーとして皆に言った。 「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」 正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。 「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」 「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」 「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」 「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」 「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」 「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」 「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」 俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。 「その…鎧と剣は?」 「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」 「今迄って…今回が2回目では無いのか?」 「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」 俺はうんざりしながら答えた。 そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。 いずれの世界も救って来た。 そして今度の世界は…? 6月22日 HOTランキングで6位になりました! 6月23日 HOTランキングで4位になりました! 昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°. 6月24日 HOTランキングで2位になりました! 皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m

 怒らせてはいけない人々 ~雉も鳴かずば撃たれまいに~

美袋和仁
恋愛
 ある夜、一人の少女が婚約を解消された。根も葉もない噂による冤罪だが、事を荒立てたくない彼女は従容として婚約解消される。  しかしその背後で爆音が轟き、一人の男性が姿を見せた。彼は少女の父親。  怒らせてはならない人々に繋がる少女の婚約解消が、思わぬ展開を導きだす。  なんとなくの一気書き。御笑覧下さると幸いです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

処理中です...