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第四章 死んだ原因?
95 洞窟探索(マルセル&ココ)
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革の靴の底から伝わる床面の硬さがフベルト村の広場の地面とそこまで変わらない様に感じる。
この場所は、瓦礫の上を歩いていた時とは違って、ひざとか足首にかかる衝撃が幾分か柔らかい感じがする。
埃にまみれているから分かり辛いが…なんとなく光沢のある床材が一面に敷いてある様な気がする。
今俺は、ココって名前の機械の少女と2人で松明をそれぞれ持って洞窟を探索している。
「マルセル、もう少し速く歩けないのですか?」
この機械の少女はどうもこの洞窟…さっき通路と言っていたか?この道の事をなんとなく記憶しているらしい。
ここまでは俺が先行して危険を確認しながら来たが、どうも俺の移動の速度に不満がある様だ。
「そんなに速く行って床が腐っていたりしたらどうする気だ?もし崩れて落ちたりしたら戻れないかもしれないんだぞ?」
「腐る…まぁ無いとは言えませんが…腐るって…」
何だ?俺は今何か変な事を言ったか?ココがため息を吐いて俺の顔を一瞬見て俺より先に歩き出した。
「おぉいぃ…そんなに速く行くなよぉ…」
ぴちゃん
「何か水の音がした!水!!水!!!」
今確かに水が滴る恐怖の音がした!!!
「水ぐらい地下にある施設ならどこで出てもおかしくないでしょう?何を驚いているのですか?まったく…」
ココがまた俺の顔を一瞬だけ見てすぐに前を向いて歩き出した。
…ちっ…機械の体のお前には俺の繊細な男心なんて分からないんだよ!
俺は少しの間ココの尻にムチャクチャに舌を突っ込んで楽しむ想像をしていたらココとの距離が少しばかり開いてしまった。
でもキヨシもこんな不気味な場所でタマーラの体を楽しむとかよくそんな気分になるもんだ…俺ならこんな場所では絶対にそんな事をしたいとは思わないが…キヨシの召喚される前の世界ってこんな真っ暗な場所だったのだろうか?
「そう言えばマルセル?さっきキヨシ様と何か話し合いをした様な感じの事を言ってましたけど、どんな話をしていたのですか?まぁたぶんキヨシ様はタマーラちゃんと少しだけ楽しみたいとか言ってたのでしょうけど…?」
おっ?こいつなんとなく気付いてるみたいだな。
「まぁ…そうだな。俺とキヨシは死線を潜り抜けてきた戦友みたいなものだからな。お互いの考えている事は目を見れば一瞬で伝わる。」
「死線って言うのはキヨシ様と一緒に私を見つけた時の事を言ってるのですか?」
「ふっ…そんな訳が無いだろ?俺とキヨシの付き合いはあんなちゃっちいミッションなど物の数に入らないほどの凄まじい戦火を生き延びてきている。女子供には分からないだろうなぁ~♪」
「…まぁそこらの自称厳しい戦いに関しては今はけっこうです。それよりも先ほど言っていたキヨシ様との打ち合わせの内容を教えてください。」
さて、どうするか…今俺とココは見知らぬ真っ暗な洞窟…通路とか廊下とか言ってたが、そんな場所を移動している。
少し前からココの行く方に付いて移動してきた俺にはそろそろ元の場所に戻る道順が分からなくなって来ている。
…こいつもしかして…俺をこんな暗闇で亡き者にしようとか考えていたりしないよな?
「どうしたのですか?何かやましい事でも考えていたのですか?」
俺が少しの間自分の身に危険が及びそうなのかどうかを考えていたら、ココがいきなり立ち止まって振り返って聞いてきた。
「まぁほら、キヨシが望んだ事だ。責任はあいつにあるから、もし何か言いたい事があるならあいつに言えよ?」
ヘタレとか言うなよ?しょうがないだろ?このココって機械こんな体なのに俺よりも力があるし…
「そこは後で考えます。だからどんな話をしていたのか教えてください。」
こいつキヨシの事になるとすこしばかり強引だな…まぁしょうがないか。
「そうだな…まぁ教えてもいいか。確か最初にキヨシは俺に『今から俺はタマーラの体を楽しむ、お前はその女を好きにしてもいいぞ?』って言ってきたんだ。」
「キヨシ様がそんな事を言ってきたのですか?」
何だ?文句でもあるのか?何かいぶかしむ様な顔になって俺の顔を見てるココだが…
「あぁ、だから俺は『えっ?!キヨシお前こんなヤヴァい場所で楽しむ気なのか?マジで?!』って聞き返したんだ。」
「まぁ…そこは普通の人であれば気になる部分でしょうね。それで?」
「そしたらキヨシは『村に戻ったらニナとソフィーと楽しむ事が決まってるから、今のうちにタマーラの体を使って自分のド変態な性癖を満足させておく必要があるんだ。こんな場所でしかチャンスが無いんだ!だから分かってくれ!』って言ってきた。たぶんあいつはタマーラの体の中に自分の体液を充填させて楽しむ気なんだろうと思う。…たぶんあいつはフベルト様を超える変態だ。」
「キヨシ様はそんな性癖をお持ちなのですか?でも…ニナ様もソフィー様もそんな事はしてないはずなのですけど…」
「ふっ…お前はまだ分かってない様だな。男とは最愛の番に選ぶ相手には自分のムチャクチャな性癖を簡単には見せられないんだ。だが、そんな隠した性癖を抱えて日々を過ごしていると、どうしてもその番に対して己の欲望の目を向けてしまい、大変な事になってしまう。村の女の話を先人達に聞いた感じではそんな事をしてしまうとその後相手の求める事を拒否できなくなってしまって地獄の人生が始まると聞いた。だから、キヨシはタマーラの体を使ってそんな自分の性癖を発散させようとしているのだろう。ちなみにキヨシの性癖に関してはおふリンに確認済みなので間違い無いはずだ。あいつおふリンの尻に何時間も吸い付いて舐めまわして…その話を聞いた時キヨシぶち殺してやろうかと思ったほどだ。」
「先人の知恵ですか…まぁ…そこらの自分の変態性癖を愛する人に見せられない人の感情に関する情報は私のメモリー内にも少なからずありますが…そうですか…キヨシ様はそんなスカトロ系のご趣味をお持ちだったのですね。私もジェシカちゃんからその話は聞きましたが…キヨシ様の吸い付いていた時間に関しては私が聞いたのとマルセルの説明では若干の違いがあるみたいですけど、ジェシカちゃんもさすがに何時間も吸い付かれていたと言うのが恥ずかしかったのかもしれませんね、自分がそんな事をされたのを言い辛くて時間をずいぶんと短く言ってしまったと言う事かも…でも…ん~…そうだとすれば…困りましたねぇ…」
んっ?ココが腕を組んで悩み始めたぞ?
「なぁ、何か心配事でもあるのか?」
「あぁいえ、これは私の体内構造に関する問題なので言っても理解してもらえない部分ですから…」
俺の目に映るココは、何か大きな問題でも抱えている様に見えるが…
「そうなのか?まぁでも俺達アセルマン種族は異種族の女の排泄…分泌物で能力アップする特殊能力を持っているから、そこらに関する話であれば色々相談に乗れる部分があるかもしれないぞ?」
自慢じゃないがこんな特殊能力を持っているのは俺達アセルマン種族だけだ♪
「そう言えばアセルマン種族とはそんな能力を持っているって確か…まぁそうですね。とりあえず詳しく説明すると長くなってしまうので一部端折って説明するとですね、私の体内では元の世界であれば発酵させたペースト状生成物を生産してご主人様に楽しんでもらえる様な機能があったのですが、この世界ではその発酵工程で何か不具合がおきているみたいなのです。だから着色だけした発酵してない分泌物しか作れないという状態でして…」
なるほど、排泄…生成物の味とにおいが変わるって言うのは大問題だな。
「それは確か…長老の1人がフベルト様から聞いた事があった話で、又聞きではあるが俺も聞いた事があるぞ。確かフベルト様の元居た場所では人の体の中で生成されたペースト状の分泌物はとても芳しい芳醇な香りを纏っていて味も人それぞれ体調と食したものと体を動かした頻度などでかなり違うと。」
「まぁ…確かに違うのでしょうけど…そんな違いを理解しているって…フベルト様というお方は…本当にすごい人のようですね…」
おやぁ?なんだかフベルト様の評価がココの中でかなり低く設定された様な気がしたけど…おまけで俺の評価も下がってないか?…気のせいか?
「とりあえずフベルト様というお方のことは今は関係ないので話を戻しましょう。話はそれだけなのですか?」
「そうだな…今のこの場所での話はそんなものかな?後は確か…あぁそうだ、もしうまくキヨシが目的を達成できたら、タマーラをキヨシの家でココとかフィラーネみたいに…えーっと…確か、メイドって言ったか?そんな感じに使う事にして、俺とおふリンの結婚の話を一気に進めてくれるって言ってたと思う。…たぶん。」
確かこんな事を言ってたと思うんだけど…間違ってないよな?
「あぁそうだ、これは俺の勝手な想像になるが…もしかしたらタマーラの生成物の味がキヨシの趣味と違っていたならば、この話は白紙に戻るかもしれないけど…まぁそこらはキヨシに確認しないと分からない所だな。」
「キヨシ様の味の好みに関してはあまり詳しく聞きたく無いのですけど…でも無視する事は出来ませんね。」
ココが少しばかり迷ってる感じだな…これは…いけるかもしれない…か?
「まぁな。ちなみに、味に関してはおふリンの体の事を誰よりも理解している俺が確認できるかもしれない部分だ。キヨシが何時間も吸い付いていたと言うならばキヨシにとってはおふリンの味はとても魅力的なものだったのだろうと思われる。なんならおふリンに気付かれない状態であればそこらの分析を手伝えるから言えよ?」
「まぁ…その時はお願いします。それと…おふリンと言うのはタマーラちゃんと一緒に住んでいるジェシカちゃんの事ですよね?」
「あぁ、おふリンと呼んでも良いのは俺だけだ♡確かキヨシが愛称って言っていたな♡愛情を持って親しみを込めて呼ぶ特別な名前だ♡」
「それは…とても羨ましいですね。愛する人から特別な呼び方で呼んでもらえると言うのはとても嬉しいものです。」
んっ?何だ?…こいつは機械の体を持っていながら人の感情を理解できているのか?
…もしかしたらココって…機械の体を持った人…なのか?
何にしてもココが人だろうが機械だろうが俺には関係無い。おれが求めるのはココの生成物だ♡
…どんな味なんだろうなぁ~♡
「おっと…まぁ、大体そんな感じの打ち合わせが俺とキヨシの間では行われていた。だから今あの2人を邪魔するのは俺の人生にとってもタマーラの人生にとってもたぶん良くないので、出来るならば二人をそっとしておいて欲しいと思っているが…どうだろうか?」
「なるほど…私もタマーラちゃんに少しだけ相談されましたので彼女の気持ちに関する部分はある程度理解できますし…そうですか。分かりました。ではざっとこの辺りを見て回ってキヨシ様の言っていた天使に近い形態の生物を見かけなければ先に戻ってしまいましょう。それで良いですね?」
「…あぁ。たぶんそれで良いと思う。」
「それと…そのうちジェシカちゃんと私の生成物の違いの確認を1回お願いしますね?」
「フッ♡…任せておけ♡」
と言う事で俺とココはキヨシとタマーラの2人を置いて先に戻る事になったのだが、…なんとなくこう…少しだけ気になるんだが…あの打ち合わせ…大丈夫だよな?
俺、カン違いとかしてないよな?
若干の不安を感じつつも、俺はココと一緒にキヨシの言っていた姿の生物を探して回り、少しだけ早めに探索を切り上げて村まで戻った。
この場所は、瓦礫の上を歩いていた時とは違って、ひざとか足首にかかる衝撃が幾分か柔らかい感じがする。
埃にまみれているから分かり辛いが…なんとなく光沢のある床材が一面に敷いてある様な気がする。
今俺は、ココって名前の機械の少女と2人で松明をそれぞれ持って洞窟を探索している。
「マルセル、もう少し速く歩けないのですか?」
この機械の少女はどうもこの洞窟…さっき通路と言っていたか?この道の事をなんとなく記憶しているらしい。
ここまでは俺が先行して危険を確認しながら来たが、どうも俺の移動の速度に不満がある様だ。
「そんなに速く行って床が腐っていたりしたらどうする気だ?もし崩れて落ちたりしたら戻れないかもしれないんだぞ?」
「腐る…まぁ無いとは言えませんが…腐るって…」
何だ?俺は今何か変な事を言ったか?ココがため息を吐いて俺の顔を一瞬見て俺より先に歩き出した。
「おぉいぃ…そんなに速く行くなよぉ…」
ぴちゃん
「何か水の音がした!水!!水!!!」
今確かに水が滴る恐怖の音がした!!!
「水ぐらい地下にある施設ならどこで出てもおかしくないでしょう?何を驚いているのですか?まったく…」
ココがまた俺の顔を一瞬だけ見てすぐに前を向いて歩き出した。
…ちっ…機械の体のお前には俺の繊細な男心なんて分からないんだよ!
俺は少しの間ココの尻にムチャクチャに舌を突っ込んで楽しむ想像をしていたらココとの距離が少しばかり開いてしまった。
でもキヨシもこんな不気味な場所でタマーラの体を楽しむとかよくそんな気分になるもんだ…俺ならこんな場所では絶対にそんな事をしたいとは思わないが…キヨシの召喚される前の世界ってこんな真っ暗な場所だったのだろうか?
「そう言えばマルセル?さっきキヨシ様と何か話し合いをした様な感じの事を言ってましたけど、どんな話をしていたのですか?まぁたぶんキヨシ様はタマーラちゃんと少しだけ楽しみたいとか言ってたのでしょうけど…?」
おっ?こいつなんとなく気付いてるみたいだな。
「まぁ…そうだな。俺とキヨシは死線を潜り抜けてきた戦友みたいなものだからな。お互いの考えている事は目を見れば一瞬で伝わる。」
「死線って言うのはキヨシ様と一緒に私を見つけた時の事を言ってるのですか?」
「ふっ…そんな訳が無いだろ?俺とキヨシの付き合いはあんなちゃっちいミッションなど物の数に入らないほどの凄まじい戦火を生き延びてきている。女子供には分からないだろうなぁ~♪」
「…まぁそこらの自称厳しい戦いに関しては今はけっこうです。それよりも先ほど言っていたキヨシ様との打ち合わせの内容を教えてください。」
さて、どうするか…今俺とココは見知らぬ真っ暗な洞窟…通路とか廊下とか言ってたが、そんな場所を移動している。
少し前からココの行く方に付いて移動してきた俺にはそろそろ元の場所に戻る道順が分からなくなって来ている。
…こいつもしかして…俺をこんな暗闇で亡き者にしようとか考えていたりしないよな?
「どうしたのですか?何かやましい事でも考えていたのですか?」
俺が少しの間自分の身に危険が及びそうなのかどうかを考えていたら、ココがいきなり立ち止まって振り返って聞いてきた。
「まぁほら、キヨシが望んだ事だ。責任はあいつにあるから、もし何か言いたい事があるならあいつに言えよ?」
ヘタレとか言うなよ?しょうがないだろ?このココって機械こんな体なのに俺よりも力があるし…
「そこは後で考えます。だからどんな話をしていたのか教えてください。」
こいつキヨシの事になるとすこしばかり強引だな…まぁしょうがないか。
「そうだな…まぁ教えてもいいか。確か最初にキヨシは俺に『今から俺はタマーラの体を楽しむ、お前はその女を好きにしてもいいぞ?』って言ってきたんだ。」
「キヨシ様がそんな事を言ってきたのですか?」
何だ?文句でもあるのか?何かいぶかしむ様な顔になって俺の顔を見てるココだが…
「あぁ、だから俺は『えっ?!キヨシお前こんなヤヴァい場所で楽しむ気なのか?マジで?!』って聞き返したんだ。」
「まぁ…そこは普通の人であれば気になる部分でしょうね。それで?」
「そしたらキヨシは『村に戻ったらニナとソフィーと楽しむ事が決まってるから、今のうちにタマーラの体を使って自分のド変態な性癖を満足させておく必要があるんだ。こんな場所でしかチャンスが無いんだ!だから分かってくれ!』って言ってきた。たぶんあいつはタマーラの体の中に自分の体液を充填させて楽しむ気なんだろうと思う。…たぶんあいつはフベルト様を超える変態だ。」
「キヨシ様はそんな性癖をお持ちなのですか?でも…ニナ様もソフィー様もそんな事はしてないはずなのですけど…」
「ふっ…お前はまだ分かってない様だな。男とは最愛の番に選ぶ相手には自分のムチャクチャな性癖を簡単には見せられないんだ。だが、そんな隠した性癖を抱えて日々を過ごしていると、どうしてもその番に対して己の欲望の目を向けてしまい、大変な事になってしまう。村の女の話を先人達に聞いた感じではそんな事をしてしまうとその後相手の求める事を拒否できなくなってしまって地獄の人生が始まると聞いた。だから、キヨシはタマーラの体を使ってそんな自分の性癖を発散させようとしているのだろう。ちなみにキヨシの性癖に関してはおふリンに確認済みなので間違い無いはずだ。あいつおふリンの尻に何時間も吸い付いて舐めまわして…その話を聞いた時キヨシぶち殺してやろうかと思ったほどだ。」
「先人の知恵ですか…まぁ…そこらの自分の変態性癖を愛する人に見せられない人の感情に関する情報は私のメモリー内にも少なからずありますが…そうですか…キヨシ様はそんなスカトロ系のご趣味をお持ちだったのですね。私もジェシカちゃんからその話は聞きましたが…キヨシ様の吸い付いていた時間に関しては私が聞いたのとマルセルの説明では若干の違いがあるみたいですけど、ジェシカちゃんもさすがに何時間も吸い付かれていたと言うのが恥ずかしかったのかもしれませんね、自分がそんな事をされたのを言い辛くて時間をずいぶんと短く言ってしまったと言う事かも…でも…ん~…そうだとすれば…困りましたねぇ…」
んっ?ココが腕を組んで悩み始めたぞ?
「なぁ、何か心配事でもあるのか?」
「あぁいえ、これは私の体内構造に関する問題なので言っても理解してもらえない部分ですから…」
俺の目に映るココは、何か大きな問題でも抱えている様に見えるが…
「そうなのか?まぁでも俺達アセルマン種族は異種族の女の排泄…分泌物で能力アップする特殊能力を持っているから、そこらに関する話であれば色々相談に乗れる部分があるかもしれないぞ?」
自慢じゃないがこんな特殊能力を持っているのは俺達アセルマン種族だけだ♪
「そう言えばアセルマン種族とはそんな能力を持っているって確か…まぁそうですね。とりあえず詳しく説明すると長くなってしまうので一部端折って説明するとですね、私の体内では元の世界であれば発酵させたペースト状生成物を生産してご主人様に楽しんでもらえる様な機能があったのですが、この世界ではその発酵工程で何か不具合がおきているみたいなのです。だから着色だけした発酵してない分泌物しか作れないという状態でして…」
なるほど、排泄…生成物の味とにおいが変わるって言うのは大問題だな。
「それは確か…長老の1人がフベルト様から聞いた事があった話で、又聞きではあるが俺も聞いた事があるぞ。確かフベルト様の元居た場所では人の体の中で生成されたペースト状の分泌物はとても芳しい芳醇な香りを纏っていて味も人それぞれ体調と食したものと体を動かした頻度などでかなり違うと。」
「まぁ…確かに違うのでしょうけど…そんな違いを理解しているって…フベルト様というお方は…本当にすごい人のようですね…」
おやぁ?なんだかフベルト様の評価がココの中でかなり低く設定された様な気がしたけど…おまけで俺の評価も下がってないか?…気のせいか?
「とりあえずフベルト様というお方のことは今は関係ないので話を戻しましょう。話はそれだけなのですか?」
「そうだな…今のこの場所での話はそんなものかな?後は確か…あぁそうだ、もしうまくキヨシが目的を達成できたら、タマーラをキヨシの家でココとかフィラーネみたいに…えーっと…確か、メイドって言ったか?そんな感じに使う事にして、俺とおふリンの結婚の話を一気に進めてくれるって言ってたと思う。…たぶん。」
確かこんな事を言ってたと思うんだけど…間違ってないよな?
「あぁそうだ、これは俺の勝手な想像になるが…もしかしたらタマーラの生成物の味がキヨシの趣味と違っていたならば、この話は白紙に戻るかもしれないけど…まぁそこらはキヨシに確認しないと分からない所だな。」
「キヨシ様の味の好みに関してはあまり詳しく聞きたく無いのですけど…でも無視する事は出来ませんね。」
ココが少しばかり迷ってる感じだな…これは…いけるかもしれない…か?
「まぁな。ちなみに、味に関してはおふリンの体の事を誰よりも理解している俺が確認できるかもしれない部分だ。キヨシが何時間も吸い付いていたと言うならばキヨシにとってはおふリンの味はとても魅力的なものだったのだろうと思われる。なんならおふリンに気付かれない状態であればそこらの分析を手伝えるから言えよ?」
「まぁ…その時はお願いします。それと…おふリンと言うのはタマーラちゃんと一緒に住んでいるジェシカちゃんの事ですよね?」
「あぁ、おふリンと呼んでも良いのは俺だけだ♡確かキヨシが愛称って言っていたな♡愛情を持って親しみを込めて呼ぶ特別な名前だ♡」
「それは…とても羨ましいですね。愛する人から特別な呼び方で呼んでもらえると言うのはとても嬉しいものです。」
んっ?何だ?…こいつは機械の体を持っていながら人の感情を理解できているのか?
…もしかしたらココって…機械の体を持った人…なのか?
何にしてもココが人だろうが機械だろうが俺には関係無い。おれが求めるのはココの生成物だ♡
…どんな味なんだろうなぁ~♡
「おっと…まぁ、大体そんな感じの打ち合わせが俺とキヨシの間では行われていた。だから今あの2人を邪魔するのは俺の人生にとってもタマーラの人生にとってもたぶん良くないので、出来るならば二人をそっとしておいて欲しいと思っているが…どうだろうか?」
「なるほど…私もタマーラちゃんに少しだけ相談されましたので彼女の気持ちに関する部分はある程度理解できますし…そうですか。分かりました。ではざっとこの辺りを見て回ってキヨシ様の言っていた天使に近い形態の生物を見かけなければ先に戻ってしまいましょう。それで良いですね?」
「…あぁ。たぶんそれで良いと思う。」
「それと…そのうちジェシカちゃんと私の生成物の違いの確認を1回お願いしますね?」
「フッ♡…任せておけ♡」
と言う事で俺とココはキヨシとタマーラの2人を置いて先に戻る事になったのだが、…なんとなくこう…少しだけ気になるんだが…あの打ち合わせ…大丈夫だよな?
俺、カン違いとかしてないよな?
若干の不安を感じつつも、俺はココと一緒にキヨシの言っていた姿の生物を探して回り、少しだけ早めに探索を切り上げて村まで戻った。
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