楽園・ゲーム

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第四章 死んだ原因?

109 ループからの脱出4/6

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湯島ゆしま部長に連絡を取って大体10分ほど経った頃、俺が買い物をしていた店の駐車場に佐々木ささき君が車で現れた。
ほう?…ライトウェイトスポーツカー?
スポーツ走行に定評のある少し前に発表されたオープンカーっすかぁ…俺が軽自動車(10年選手)を未だ使ってるって言うのに社会人2年目でオープンカーっすかぁ…

「ちなみに佐々木君は…いつからこんなカッコいい車に乗ってるの?」
ジェラシーか敵対心かよく分からない感情を感じつつ車から出て話しかける俺。
「これは湯島部長の息子さんの車です。私は自分の車を持ってないので借りてきただけですよ?私が会社の通勤で公共交通機関を使ってるの知ってますよね?」
佐々木君の答えにチョッとだけホッとした俺だった♪
「それよりも…なんだか凄い荷物ですけどどこかに夜逃げでもする気ですか?」
今現在の俺の軽自動車の中は、後部座席の辺りはほぼ全て購入品とそれまで載せっぱなしにしてあった荷物でそこそこギチギチな状態であり、助手席はさっき開けたタブレットPCの箱やら説明書や小物などが色々が散らばっていてあまり人が座るのには適して無い状態。

「少しばかり知り合いの子達にお土産を買ったんだ。」
「それってもしかしたら親戚のお子さんですか?確か佐藤さんって姪と甥が1人づつ居ましたよね?」
「あー…まぁそんな感じだな。」
とりあえず嘘をついておいた。
「そうですか…それよりも乗ってください、さすがに外に立ってると寒いでしょ?」
佐々木君が俺の車の惨状を見て少しばかりため息を吐きつつ助手席に乗る様に促してくれた。

あっ…もしかしたらだが、『親戚の女の子達に送り物をしたい』って言い方ならば、佐々木君は下着…はさすがに無理かもしれないけど、服を選ぶのを手伝ってくれたりするかな?
そう言えばさっき親戚の2人の事は把握してる様な言い方をしてたか…知り合いの少女達って言い方にしないとまずいな…とりあえずちょっと聞いてみるか。

「なぁ佐々木君?少し手伝って欲しい事があるんだけど時間は大丈夫かな?」
2シーターの幌が閉められたオープンカーの助手席に乗り込みながら聞いてみた。
「…もしかして何かエッチな事でもさせたいんですか?」
そこまで嫌がって無さそうな蠱惑的な笑顔で聞き返してくる佐々木君。
「それは君の彼氏がお亡くなりにでもなった暁にはお願いするかもしれないけど今は違う。実は知り合いの…あー親戚の子では無い女の子3人にプレゼントをしたくて…」

あっ…そう言えば『3人の少女に服を買ってプレゼントしたい』なんて言い方をしたら、つかさちゃん達の事だと勘違いされてしまう?

「もしかして佐藤さんはあの少女達が気に入ったのですか?」
俺が言い澱むと同時に、佐々木君がキッチンでゴキブリでも見つけた時の様な目を俺に向けた♡
「勘違いしないでくれ!俺がプレゼントを贈りたいのはつかさちゃん達では無い!」
思った通りに勘違いされてさすがに焦った♡
「…そうなのですか?でも…佐藤さんって女の子と知り合う様な時間ってありましたか?」
一応自分が店で注文したサラダの上で元気に体を伸ばして周囲を見渡している尺取虫などを見ている人程度に視線の殺傷能力が下がった気がする佐々木君だったが、まだまだ俺の厳しい状況は続く♡
「あーほら…あー…そうそう、明日の会議だ!明日の会議に来る人達なんだが、彼女達って仕事の関係でほぼ家から出る事が無いらしくてな。少しばかりSNSで仲良くなった子達が3人ほど居るんだけど、その子達に服一式プレゼントするって言ってしまったんだ。けどそれって明日渡すって訳ではないんだけど、私も週末はなんだかんだと休日出勤で潰れてしまうので今日買おうと思ってたんだけどなかなかにこう…敷居が…高くって…ね?」
なんとなく信じてくれてそうな顔をして聞いてる佐々木君だが、まだ若干アウェー感が感じられる。
「そうだ!もしあれなら佐々木君にも日頃の感謝の気持ちも兼ねて何かプレゼントし…」
「そう言う事であれば♡実はここから近い場所に少しお値段の張るお店があってですねぇ~♪」
女性と言うのは自分の利益が確保できるならば、そこそこ胡散臭い提案でも乗ってくれる様な生物なのだろうか?
佐々木君は俺の返事を待たずにさっさと駐車場から車を出して走り始めた。

…PM7:40

俺は佐々木君の運転する車で、会社に最寄の駅に程近い場所にあるそこそこ大きな商業施設…確かさっき佐々木君が嬉しそうに教えてくれたファッションビルとかって建物に連れて来られた。
この店は外から見た事は何度もあったが、中に入るのは少しばかり敷居が高かった場所で学生服を着た少女達がそこそこ多く居ると聞いた事のある場所。

「なぁ佐々木君さぁ、この建物って私みたいなおじさんが入ったら視線だけで何度も死ねそうなぐらいに敵視される様な場所って聞いた事があるんだが…本当に俺、生きて戻れるのか?」
「大丈夫だと思いますよ?お店の中の店子には普通に男の店員さんとかもけっこう居ますから。」
近くの駐車場に車を停めて俺の腕を抱く様にして先導する佐々木君はけっこうな頻度でこの場所に来ていそうな動きをしていた。
「佐々木君っていつもこんな店で服とか買うのか?」
何か小さなカラフルな…何か良く分からないモノを沢山置いてある店や、ずいぶんとオシャレなお高い感じの靴…パンプスとかブーツなどをディスプレイしてある場所を通り過ぎてどんどん奥の方に行く佐々木君。
「そうですねぇ。さすがに毎回何かを買ってる訳ではないですけど、何度か服を買った事はありますよ?それにいつもは雑貨を少し見る程度ですが…うふっ♡」
さっきまでの俺の腕に抱き付いていた状態よりも、もう少しだけ恋人っぽい抱き付き方になった佐々木君が顔を近づけてきた。

「今日はだって…佐藤さんが私の全身コーデをしてくださるって言うから、ちょっとだけ…いつもは来ない様なお店とかに行ってみたいなぁ~って思ってますけど…駄目ですか?」
普通の童貞の男なら『こいつ絶対俺の子を産みたがってる♡』などと思いそうな態度を見せる佐々木君♡
まぁでも俺はもうニナとソフィーとジェシカと…もしかしたらフィラーネさんとタマーラちゃんに奥さんになってもらえる様な選ばれし者♡

こんなちょっと嬉しくなる様な態度をとられたからって俺がそこまで簡単に落ち…
「なんなら下着も選んでもらっても構いませんよ?一応試着する気でいますが…もし良ければ似合うかどうか見てもらってりしても…♡」
俺が鋼の意思を貫こうと身構えていたら、佐々木君が必殺の一撃をおみまいしてきた♡

「10万ぐらいで間に合うか?」
「もう一声♡」

佐々木君が抱いてる俺の腕を自分の腹の辺りに押し付ける様にしながら見上げてきた♡
「15?…17?」
腕が少しだけ下に引っ張られて、佐々木温泉が存在する辺りに人差し指と中指が押し付けられた♡
「…20万までな?」
「は~い♡」

この時俺の頭の中では、佐々木君がラブホテルのベッドの傍で俺にフェラってくれながら自分で下半身をいじくり回しつつその後騎乗位でディープイン♡更にはそのまま3回戦終わってすぐにバスルームに移動して全身をおっぱいで洗ってくれて…更に更に再度ベッドに戻って朝まで耐久セックスの相手をしてくれていた♡

だってさぁ…しょうがないだろ?
こっちの世界の俺は忙しさにかまけて1週間分ぐらいのヤリタイ成分精子♡を下半身に溜めてしまていたのだから。

とりあえず俺は、頭の中でクレジットカードの残高を思い出しつつ佐々木君に導かれるまま付いて行ったのだが、いきなり俺でも知ってるブランドのお店に連れ込まれた。
「どうですか?こんな下着なら押し倒したくなります?」
俺を試着室の前に待たせ中で着替えた佐々木君は、特に恥ずかしがる様子も無く俺の顔だけ試着室に入れて見せてくれた。

「なぁ、佐々木君って今日宇野君と付き合ってるのを俺に告白してくれた…はずだったよね?」
「そうですね。ん~…これ…もう少し持ち上げられると良いんだけど…サイズ的にハーフカップだとちょっとなぁ…」
佐々木君は俺に下着の評価を聞いておきながらも特に俺の評価など気にして無さそうな感じに鏡の方を向いてもう一つ持ち込んでいたE-70と書いてあるハンガーから外した下着を確認している。

「あっ…佐藤さん…もしかして見たい?」
佐々木君は試着してるブラジャーを外そうとしたのか背中の辺りに両手を持っていった状態で俺の顔をチラッと鏡越しに見て、何かイタズラでも思いついたような顔で聞いてきた。
「私は部下の彼女の貞操感に関して特に多くは言いたくないが…さすがにそれはまずいんじゃないか?」
佐々木君の下着姿をガン見しながらこんな事を聞いてる俺ってどこまで普通の人なのだろうか?

「あぁ、そう言えば…ん~…まぁもういいかな?実はですね、私、宇野君とはそろそろ別れる予定なんです。だからこんな姿を見られても大丈夫なんですよ?」
佐々木君が背中のホックを外して肩のストラップを落として上半身裸になった。
…フィラーネさんより少しだけ小さいか?垂れ具合は経年劣化と言うよりも重力効果♡と言った感じでなかなかに申し分ない♡

って言うか乳首が立ってます♡

佐々木君はゆっくり近付いてきて試着室に顔だけ入れている俺の仕切り布を持っている手を握って自分の胸に押し当ててくれた。
…おっほぉ~♡ここが店の中でなければ声が漏れていた所だぞ♡

「宇野君とは1年ぐらい前に別れるつもりだったの。けど…少しだけ湯島部長にお願いされちゃったからまだ付き合ってるだけなんですよ?」
んっ?…これってもしかしたらだが…佐々木君って湯島部長の?
「まさかとは思うが…君は湯島部長の…」
「愛人とかって訳じゃないですよ?湯島部長は私の母方の親戚なんです。…まぁ他の親戚とは違って少しばかり親密な関係ですがねっ♡」

それって愛人じゃんか。
「まぁそう言うのであれば…俺には否やは無いが…♡」
心の声と体の行動と言うのは時に一致しない事がある訳で♡
「んっ♡佐藤さん、こんな場所でそんなに乳首ばかり虐めないで♡」
「おっと悪い♡」
「少し待ってて。すぐに次の下着に着替えるから。」
俺は試着室の中に入れていた顔を外に出された。

ふぅっ…今がこの時期で本当によかった♡

それにしても…佐々木君は宇野君と1年前から別れようとしていたが、湯島部長にお願いされて付き合いを継続していたって…1年前か…黒田くろだの方でも1年前ぐらいにつかさちゃん達を救出したとか言ってた。
でも、黒田の方では20年近く前から社長と湯島部長が何やら暗躍していたみたいな話だったが、そこらの話は湯島部長側から渡された情報には無かった。
確か高円寺こうえんじ専務も社長と湯島部長と似た様な頃から会社に在籍していたが、黒田は俺と同期なので10年ぐらい前…実際には9年前か、その頃から会社に在籍していた。

一応双方が双方のやっていた事を報告書で俺に渡してきたのを時系列で並べてみると、20年程度前に社長と湯島部長(その頃は部長と課長だったらしい?)が知り合いの肉体絵画嗜好団体を使ってつかさちゃん達の親世代を手に入れて私利私欲の為に使い始めた。

そして、フーコちゃんの年齢から最低でも15年以上前から囲った女性を使ってつかさちゃん達みたいな戸籍を持たない少女達…もしかしたら死んでるかもしれない男児も少なくない数居たかもしれないが、そんな子達が誕生していた。

そして1年程度前につかさちゃん達が黒田の側に救出された。

その後いつの事かは報告書には記載が無かったが、つかさちゃんを除いた少女2人のチカちゃんとフーコちゃんが湯島部長の元に保護された。

黒田の行動と話、湯島部長の話を纏めると大体こんな事がおきていたらしい。
そして双方がつかさちゃん達の事を相手側の陣営がやっていた事の犠牲者だと信じていた…気がする。
やっぱりどう考えても裏で誰かが動いてる様な気がする。

「佐藤さん。」
試着室を見ながら壁に背を預けつつ考えていたら佐々木君が試着室から顔を出して手で俺を呼んだ。
「んっ?あぁ、次の下着に着替えたのか?」
近付いて顔を試着室の中に入れたら佐々木君は乳首が透けて見えるブラジャー(3/4カップブラ?)とアンダーヘアーがきれいに透けて見えるパンティーに着替えていた♡
「あははっ♡こっちの方が佐藤さんには気に入ってもらえたみたいねっ♡」
佐々木君が近付いてきて仕切りの布を少しばかり押し上げていた俺の下半身に手を添えて撫でてきた♡
「俺の体は正直者だからなっ♡」
「こんな状態だと次の試着は必要無さそうだね~♡でも…こんな下半身が腫れた状態だと他の服を選べないから…少しの間動かないでね?」
佐々木君そう言って俺の体の前でしゃがんでお口で気持ちよくしてくれた♡

だが…そんな事をされたら俺の体は止まらなくなる訳で…♡
3回ほどお口で楽しませてもらった辺りで佐々木君が諦めた。
そして佐々木君は俺の下半身を自分の体でうまく隠してくれながら試着した下着だけ俺に買わせ、そのまま店を出て近くにある車で入れるラブホテルまで連れて行ってくれた♡
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