楽園・ゲーム

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第五章 追跡?

138 俺って死んでないの?6/6

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夜中に俺が自分の部屋から外に出たらココちゃんがすぐに気付いてトイレまで来て手伝おうとするので、ジェシカに頼んでタマーラちゃんを呼んできてもらってるところなんだが…
メルは前回の時と同じ様に俺の部屋の自分専用止り木に乗って俺を見下ろしている。

「そう言えばメルってこの部屋で寝るまでいつもドコで寝てるの?」
そう言えばこの石が光りはじめたのは俺の頭に当たった時だってジェシカが言ってたな…とりあえず自分の額とかつむじの辺りとか色々押し付けて…みたけど、特に光り始める訳ではないか…

「いつもこの時間帯はメイド部屋で甘い物を楽しんでるから大抵はメイド部屋かな?」
と言うことは、俺の頭に当たったのが光る為のキー行動では無くて、それ以前に光る為の準備行動が行われていたと言う事だよな…

「そして屋敷の中が寝静まった頃に俺の部屋に潜り込んで来るのか?」
そもそもあっちの世界とこっちの世界に同時に存在するって言うのがどんな意味なのかが分からないんだよなぁ…

「ん~寝静まった頃に行くって言うより、たぶん朝方目が覚めたら気付いたらキヨシの上にいる事が多いから朝までの間にいつの間にか移動してるんだと思うよ?ボクが知らないうちにね。」
一応メルの感覚では思考領域に近い場所に石を近づければ何かが起きるって感じに思ってたのだから、似た様な感じに頭に近い場所に着けたりすると効果が強くなる様な何かが存在してるって事なんだろうと思うが、それがこっちの世界の中にあるのかテラスちゃんのいる場所に有るのか…まぁでもメル達と俺の能力に関する動作原理が同じだと保障されたって考えてもよさそうだよな…

「あんまりフィラーネさんとかをベッドのギリギリまで押し出したりするなよ。昨日目が覚めたらフィラーネさん上半身が床に落ちて寝てたぞ?股から先だけがベッドの上に乗ってておもわず斬新な八墓村かと思っちゃったよ。」
とりあえず今回あっちの世界と話をするとして、ここで問題になるのはその通話が出来る状態になってるって事をテラスちゃんに知られたらまずいって事だよな。

「それをボクに言われてもどうにも出来ないんじゃないかな?そもそも意識してそれやってる訳じゃないんだからさぁ?」
メルがさっき言ってたテラスちゃんの独り言の中の『やり直さないといけなくなっちゃう』をさせない為にも…

コンコンガチャッ

ドアをノックする音がしたのとほぼ同時にジェシカとタマーラちゃんが部屋に入ってきた。
「なぁ、タマーラの着てるそれって俺の前世で女性が運動する時に着てるのを何度か見た事があるんだけど…それもココちゃんからもらったのか?」
「はい。こちらはココさんがジェシカちゃんの上着を用意した時に一緒に是非って笑顔で渡された物ですけど…変でしょうか?」
部屋に入ってきた2人は今から河川敷辺りをランニングでもしそうな感じに見える服装だった。
「ジェシカの服はまぁ小学生女児が着てる服ってコンセプトだと思うが…タマーラの方はカリフォルニアとかの日差しの強い海岸なんかをインラインスケートとか履いてスイ~って移動してる女性って感じだな。」
ぴっちりとした感じの…スパッツとかレギンスって名称だったかな?そんなのを穿いて、その上にハーフパンツを穿いてる。そして上に着てるのが、胸の大きな女性が運動する時に使う専用装備の…あれなんて名前だ?
首の辺りで1回輪っかになってるブラジャーみたいな奴?外国の女性なら乳首が完全に見える感じの着こなしをするが、日本人が着る場合には絶対に乳首の位置が分からない様に分厚いパッドが内蔵されているアレだ。

俺さぁ…常々思ってたんだけど、外国の胸の大きな人ってさぁ?一緒に乳首当てゲームを始めたとしたら100人が100人1発必中で押せてしまうぐらいの勃起乳首状態で普通にまったく恥ずかしいと思ってない様な見せつけてる様な服装で外を歩き回ってるけど、なぜその価値観だけ日本人女性は取り入れられないのだろうか?
少し前から見せブラとか見せパンツなんて価値観概念は普通に取り入れてくれたのだから、見せ勃起乳首も受け入れられて然るべきなのではないだろうか?
…まぁでも、『その替わりにお前ら男も勃起チンポを晒しながら生活してみろ』などと交換条件を出されてしまったら実務的にも精神論的にも困るのだけどね。
先程の説明の中の受け入れ済み価値観においては見せ下着って概念は男が率先して受け入れられる土壌が存在していたおかげ(腰パンとか?)で、女性も渋々?受け入れて実装されたって経緯があるとしても…とりあえず世の中の男連中は今日からでも勃起チンポを恥ずかしく無いって概念を日本中に浸透させる努力をする必要があるのかもしれないな。
まぁでも最初に『勃起乳首程度であれば俺達はいつでも見せられるぜ!』って反論しながらイソイソと露出して先行投資するのも一つの方法かもしれないけど?
と言うわけで、その際にはぜひ『こんなに小さい勃起乳首を晒しても恥ずかしくないぞ♡』と堂々と女性に見せてあげて欲しいものだ。もし先行投資中に男が乳首を晒す行為を恥ずかしがっていたら、世の中の女性が勘違いしてくれるまでの時間がより長くなるので十分に気をつけて欲しいと切に願う今日この頃だったりする。

…おっと話がそれてしまっていた様だな、そろそろ話を戻そう♡

「確かココさんがランニングセットとか言ってました。この上の服はスポーツブラって言ってましたけど…これを着る時はそれ以外を上に着たら駄目って言われたんですけど…本当ですか?」
「ココちゃんの言う事に間違いは無いな!ただしその服を着て良いのは部屋の中だけだ。この屋敷からその姿で出たら駄目だぞ?」
「…でも運動をする為の服なんですよね?」
「そうだよ?」

たぶんココちゃんが考えているタマーラちゃんのコンセプトはジェシカと揃ってる状態を基本に考えてるんだと思うが、ここはアメリカじゃないんだからもう少しTPOを考えて欲しかったなぁ…まぁでも…嫌いじゃないがなっ♡
だってタマーラちゃんって隠れ巨乳さんなんだから♡

…でもここまで露出してる巨乳って…隠れてないよな?俺に凝視されてモジモジと恥ずかしそうにしながら腕で胸を隠そうとしてるタマーラちゃんって単に恥ずかしそうにしてるだけの巨乳の人って感じだし…♡

…じゃぁこの場合は…隠れてない巨乳さん?…もしかしたら…見えてますよ巨乳さん?…あっ…見せてんのよ巨乳さんとか?

「それで、ジェシカちゃんから作法に関して聞きたい事があるってキヨシ様に呼ばれていると言われて来たのですけど…?」
サンセットビーチスポーツ巨乳さん♡が俺の思考を引き戻してくれた。
「そうそう、この石が光った時にジェシカのやった神事の作法って奴の事を詳しく聞きたくてね。それって神様になんかする為の所作の事を言ってるのではないかと俺は思ってるけど、それってテラスちゃんに関係する事なのか?」
とりあえず否定されるのではないかと思いつつ聞いてみた。

そもそも絶対的権力者が実際に世界に君臨している様な世界では神という概念は発生しない。
そんな超越した力を持った奴は自分達の世界の管理者として扱われる。
神の概念とは、自分達にまったく関与しない場所から自分達の生死に関して絶対的な強権を持つ様な奴らに対して付けられる名称であり、自分達に少しでも近い価値観を持つ様な姿を持って現れた時点でそれは神の概念とは別の強権を持つ自分達と同じ世界に存在する何かとして認識される。
まぁでも、現実世界の神様って奴はそもそも存在しない物を作り上げて死んだ後の世界を質に取る為に人に近い形容とサイズなどを持たされて作られてしまっているので、恐ろしくチープな姿になってしまっているがね。
そして二千年の長きに渡ってそれにしがみつき甘い汁を吸い続けている宗教団体のなんと意地汚い事よ。

「私達先住種族の奉る神とはテラス様ではありません。私の村で奉られていた神様の名前はフロン様です。」
…また良く分からない名前が出てきたな。
「そのフロン様って言うのは土着の神様なのか?俺の元居た場所ではいろんな物に神様が宿るって感覚で信仰されていたりしたけど?」
「土着…と言うよりも我々の存在する村を守ってくださっているのがフロン様と言われていますので…説明が難しいです。」
そう言えばテラスちゃんって存在がそもそもこの楽園エデンゲームの外の存在であり、この世界で神様みたいな権限を持って自分の終の棲家になる星を見つけてそこを繁栄させる為の勉強をしているって話だったのだから…タマーラちゃんの言う神様って言うのはこの楽園エデンゲームを作った奴の事を言ってるのか?
「とりあえずテラス様以外にもう1人…もう1柱?神様が居るって事は分かった。だとすれば…」
「キヨシ様。1柱ではありませんよ?神様は各村に1柱づつ居るのでもっといっぱい居ますよ?」
俺が考えながら口にしていた言葉をすぐに否定してくれたタマーラちゃんだが…
「神様っていっぱい居るのか…日本の神様の信仰方法に近い概念って事なのか…」
もしかしたらこのゲームを作った奴って複数人居るって事?複数柱って言った方が正解?

まぁそこらへんに関して今あまり気にしてもしょうがないか。
「神様の話に関しては了解。ではタマーラちゃんとジェシカの知ってる神事の作法を一通り教えてくれる?とりあえず出来そうな事は色々やってみよう。」
「…はい♡」
タマーラちゃんが少しだけ恥ずかしそうな感じに視線を落としながら返事をしてくれた。

そして先住種族に伝わる儀式を順に説明してもらいつつ俺を偶像に見立てて実地で説明してもらう事になった。最初は礼から入って本来であれば捧げ物を納め、その後清めの儀式をやると口頭で説明され、その次タマーラちゃんが上半身裸になってパイズリらしき行為を始めた辺りで俺が持っていた赤い石がうっすらと光り始めた。

「なぁジェシカ、もしかしてお前もこんな事を寝てる俺にしたの?」
ジェシカのパイズリ…想像したら背徳感しか感じないけど…とっても興奮する気がする俺は変なのだろうか?
そもそもジェシカのパイズリとは言ってみれば床オナに匹敵する自慰行為に限りなく近い危険なフェチズムを満足させる様な行為…♡
「ジェシカはキヨシ様のシッポをおまたに挟んでこんな感じに…したの。」
ジェシカが俺の尻尾に太ももと腕で抱きつく様な状態で全身をこすりつけるような動きを始めた♡
「この行為は私達先住種族の元になった生物の生態が関係していると教えられましたが、オチンチンを扱っても良いのはこの間説明した耳と尻尾を両方持つ巫女の資格を持つ者だけと言われています♡」
体をこすり付ける動作をする生物ねぇ…けっこうどんな生物でもそれはしてそうだな♡
「おっ、もっと光が強くなった?」
俺が気持ち良さを局部に感じていると石の光が強くなってきた気がする♡
「メルクリウス様、キヨシ様の持つ石をキヨシ様の眉間の辺りにそっと押し当てて下さい。それで私の村の神事の作法は完了します。」
パイズリってこんなに荒々しいのねっ♡などと思ってしまうぐらいの力強さを見せる動きをタマーラちゃんがしながらメルに指示を出していた。
「ボクまでこんなエロ行為を手伝わされないといけないのか?…はぁ~…ほらキヨシ、貸して。」
メルがとても白けた顔で専用寝床の上から俺達を見下ろしていたが、タマーラちゃんの指示を受けて渋々嫌々?俺に近づいてきて赤い石を持った。
「その石を神の像の第3の目に相当する場所に収める者が『神と一つになる』と教えられました。」
まぁ神事なんて外部の者が見たら意味不明な事って多いよね。

俺とメルは『まぁそこまで言うならやるけどね?』と、共感を持ちつつ一つため息を吐いて、メルが俺の眉間に赤い石を押し付けた。

そしてその瞬間俺の視界が真っ赤に染まった。
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