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深夜の発作
そして、深夜1時を過ぎた頃。
蒼が家に帰ってきた。
蓮「おかえり」
蒼「蓮、まだ起きてたのか」
蓮「うん。ちょっと調べたいことがあって」
末っ子でよくおちゃらける蓮だが、こう見えて兄弟の中でも勉強熱心。
蒼「りさは?」
蓮「とっくに寝たよ」
蒼「そうか」
蓮「なに?りさ、あんまりよくないの?」
蒼「いや、レントゲンも問題なかったし大丈夫なんだけど、最近ずっと調子良かっただけにちょっと心配なんだ。悪くならないといいけど」
蓮「う~ん。蒼兄の勘は当たるからな……」
蒼「まぁ、しばらくは様子見とくかな。ごめん、ちょっとシャワー浴びてくる」
蓮「いってらっしゃ~い」
作業を終えて、そろそろ部屋に戻ろうと蓮が2階へ上がったとき、
"コホッ……コホコホッ……"
と、りさの部屋から咳をする音が。
蓮「りさー?入るよ?」
と、蓮が部屋に入ると、りさはベッドの上で咳き込んでる。
りさ「ケホッ……ケホッ……」
蓮「りさ、いつから咳してたの?」
りさ「にぃに……コホッ、ケホケホッ……」
蓮「大丈夫、大丈夫。落ち着いて」
蓮はりさの身体を起こして背中をさすった。
すると、シャワーから出た蒼も2人の声に気づいて、すぐにりさの部屋へ駆けつけた。
蒼「りさ!蓮、いつからこの状態?」
蓮「俺が気づいたのは5分前くらいだけど、いつからこうなってたのか……」
蒼「そうか。りさ?吸入薬どこ?今日病院でもらったでしょ?」
りさ「コホコホッ……かばん……っ……コホッ」
蒼はりさの鞄から吸入器を取り出し、りさに渡す。
蒼「りさ、りさのタイミングでいいから一回吸入しよう。ひとりでできる?」
りさ「コクッ」
りさは頷いて蒼から吸入器を受け取ると、慣れたように吸入した。
りさ「スーッ…………っ、はぁ……はぁ……ケホッ……」
蒼「うん、上手にできてるよ」
それから10分くらいしてりさが落ち着いてきた時、蓮のケータイが鳴った。
産婦人科医の蓮は、休みでも深夜でもよく呼び出しがかかる。
蓮「……ごめん、呼び出し」
蒼「あぁ。気にしないで早く行ってこい。あ、豪に会ったら伝えといて」
蓮「わかった」
と、蓮は病院へ向かった。
蒼「りさ?横になれそう?」
りさ「うん」
身体を起こしていたりさは、再びベッドへ横になる。
蒼「明日は学校休もうか。少しゆっくりして様子見よう」
りさ「もう治ったよ……」
蒼「発作が続くといけないから、ね?まずは寝よう」
りさ「うん……。先生、一緒にいて……?」
りさは小さい頃あまり親に甘えられなかったせいか、具合が悪くなったり不安になったりするとよく甘える。
蒼「ここにいるよ。心配しなくていいから、ほら、目閉じて」
蒼がりさの頭を撫でていると、りさはすぐ眠りについた。
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