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春
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「誰も待ってないじゃん!!まさか先生嘘ついた!?」
鷹野先生が、私のことを待ってる人がいるというので急いできたのだが、どこを見ても誰もいない。
「ま、いっか!それより早く帰らなきゃ」
「おーい」
「え?」
「何してんだよ。遅過ぎじゃね」
「蒼!なんでいるの!?」
「一緒に帰るだろ?」
「帰る!…あれ?でも桃乃さんは?」
「は?なんで青山と?」
「あれ?誘われてなかった?」
「いや誘われたからって一緒に帰らねえよ…てかそれいちごオレ?好きだっけ」
「あこれね!鷹野先生がくれたの!…あ!内緒ね!」
「鷹野?なんで?」
「さっきたまたま会ったのー」
「へー」
「いちごオレ意外と美味しくて好きになっちゃった!」
「は?」
「えなんでちょっと怒ってるの」
「なんでもねえよ。まあ鷹野には気をつけろよ」
「えなんで?」
「なんでも。いいか?」
「はーい」
「ほら帰んぞ」
「えちょまってよ!」
蒼は鷹野先生のことが苦手みたいだ。私も最初は苦手だったし、きっと話してみれば蒼も好きになるはずだ。
きっと二人は気が合うと思う。
「よし!」
「え何」
「あなんでもない!」
危ない…蒼と鷹野先生を二人っきりにしようという計画がバレたらきっと…考えただけでも恐ろしい…
「はああ疲れたあああ」
学校から私の家までずっと蒼は機嫌が悪かった。
「どうしたの?」と聞いても絶対に教えてくれなかった。でも最後家に入る直前、「今日は悪かった。じゃまた明日」と言って帰っていった。
「謎だよーー」
でも今日、蒼が待っていてくれたのはとても嬉しかった。
「明日も一緒に帰れるかなあ」
「満奈ー!!」
「あ!はーい!!」
そうだった、今日は大切な日。蒼のこともあってすっかり忘れてしまっていた。
「急がなきゃ」
そう今日は、私の大好きなお兄ちゃんが帰ってくる日だ!
「依《より》にい~!!!」
「満奈!元気だった?」
依にいは、私の5つ上の兄でアメリカに留学中だ。なんだか難しい研究をしているらしい。依にいがアメリカから帰ってくるのは1年ぶりで、普段はなかなか会えない。
「そいや蒼は元気?」
「元気だよ!明日連れてこようか?」
「そうだなぁ、久々に釘を刺しとかないと」
「え蒼なんかしたの?」
「ああ…あいつは僕の大切なものを奪おうとしてるんだ」
「え、蒼が!?」
「そう、あいつは危険なんだ…だから満奈、あいつには近づかないほうがいい」
「なんか依にい、蒼と同じようなこと言ってるよ…?」
「なんの話だい?」
「あっと、なんでもない!…とにかく!久しぶりに会えて嬉しい!」
「僕も嬉しいよ満奈」
「満奈ー、明日も学校でしょ?早く寝なさい!」
「お母さん!今日くらいいいじゃんー!」
「そう言っていっつも起きないでしょ!」
「満奈、明日も会えるから、ね?」
「はーい、じゃあみんなおやすみー」
「おやすみー!また明日!」
今日は蒼と一緒に帰ったし、依にいにも会えたし、すっごくいい1日だった!
告白のタイムリミットまであと10ヶ月と数日。
「明日も楽しみ!」
私は明日、どんなことが起きるのかも知らずに眠りについた…
鷹野先生が、私のことを待ってる人がいるというので急いできたのだが、どこを見ても誰もいない。
「ま、いっか!それより早く帰らなきゃ」
「おーい」
「え?」
「何してんだよ。遅過ぎじゃね」
「蒼!なんでいるの!?」
「一緒に帰るだろ?」
「帰る!…あれ?でも桃乃さんは?」
「は?なんで青山と?」
「あれ?誘われてなかった?」
「いや誘われたからって一緒に帰らねえよ…てかそれいちごオレ?好きだっけ」
「あこれね!鷹野先生がくれたの!…あ!内緒ね!」
「鷹野?なんで?」
「さっきたまたま会ったのー」
「へー」
「いちごオレ意外と美味しくて好きになっちゃった!」
「は?」
「えなんでちょっと怒ってるの」
「なんでもねえよ。まあ鷹野には気をつけろよ」
「えなんで?」
「なんでも。いいか?」
「はーい」
「ほら帰んぞ」
「えちょまってよ!」
蒼は鷹野先生のことが苦手みたいだ。私も最初は苦手だったし、きっと話してみれば蒼も好きになるはずだ。
きっと二人は気が合うと思う。
「よし!」
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危ない…蒼と鷹野先生を二人っきりにしようという計画がバレたらきっと…考えただけでも恐ろしい…
「はああ疲れたあああ」
学校から私の家までずっと蒼は機嫌が悪かった。
「どうしたの?」と聞いても絶対に教えてくれなかった。でも最後家に入る直前、「今日は悪かった。じゃまた明日」と言って帰っていった。
「謎だよーー」
でも今日、蒼が待っていてくれたのはとても嬉しかった。
「明日も一緒に帰れるかなあ」
「満奈ー!!」
「あ!はーい!!」
そうだった、今日は大切な日。蒼のこともあってすっかり忘れてしまっていた。
「急がなきゃ」
そう今日は、私の大好きなお兄ちゃんが帰ってくる日だ!
「依《より》にい~!!!」
「満奈!元気だった?」
依にいは、私の5つ上の兄でアメリカに留学中だ。なんだか難しい研究をしているらしい。依にいがアメリカから帰ってくるのは1年ぶりで、普段はなかなか会えない。
「そいや蒼は元気?」
「元気だよ!明日連れてこようか?」
「そうだなぁ、久々に釘を刺しとかないと」
「え蒼なんかしたの?」
「ああ…あいつは僕の大切なものを奪おうとしてるんだ」
「え、蒼が!?」
「そう、あいつは危険なんだ…だから満奈、あいつには近づかないほうがいい」
「なんか依にい、蒼と同じようなこと言ってるよ…?」
「なんの話だい?」
「あっと、なんでもない!…とにかく!久しぶりに会えて嬉しい!」
「僕も嬉しいよ満奈」
「満奈ー、明日も学校でしょ?早く寝なさい!」
「お母さん!今日くらいいいじゃんー!」
「そう言っていっつも起きないでしょ!」
「満奈、明日も会えるから、ね?」
「はーい、じゃあみんなおやすみー」
「おやすみー!また明日!」
今日は蒼と一緒に帰ったし、依にいにも会えたし、すっごくいい1日だった!
告白のタイムリミットまであと10ヶ月と数日。
「明日も楽しみ!」
私は明日、どんなことが起きるのかも知らずに眠りについた…
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鷹野先生好きかもしれないです笑
感想ありがとうございます!
鷹野先生、絶対かっこいいですよね!
私も大好きですよ!