different world line Fantasy ディロンの探求

ヤマイモらいす

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エピローグ

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 黒く立ち上ぼる、煙の瘴気。身体のどこかしら一部が損壊した遺体の数々。

怒声、怒号、悲鳴、雄叫び、飛び交う魔法の中、ディロンは愛用のロングソードを振るっていた。鎧騎士が剣を振りかざした所に合わせて、腕の関節部位めがけて振り抜くと、ブツと鈍い音をさせて片腕を持っている剣ごと吹き飛ばし、すかさず横一閃で首を吹き飛ばした。鎧騎士の首が転がる。
 転がっている鎧騎士の首を足蹴にする、女剣士二人。
「赤のディロンだな?」
コイツらは少し違う、、、。ディロンは思った。
 刃渡り3メートルはある長刀を肩に担いだ華奢な女と2つの剣を抜いている、これまた華奢な女。あの細腕で、あれほどの武器をしようするとなると、、おそらく付加魔法ブレイブを使用している。
ディロン「‥‥‥」
女剣士1「だんまりか、その赤いマントと赤のロングソード、特徴はお前で間違いないんだよ」
女剣士2「ラス、例え、人違いでも、相手は敵国の兵よ。ここで殺しといても間違いではないわ」
女剣士1「たしかに、それもそう‥だ!!」
 そう言うや否や、肩に担いでいた長刀をそのままディロンめがけて、振り下ろす、と同時にもう、片方の女もディロンめがけて特攻する。
 ディロンはソードを軽く長刀に沿わせる用に受け流す。刃に伝わる衝撃から、全力振り下ろし。
しかし、目的はおそらく、地面に刃がおろされた時の砂ぼこり。戦場は血では染められているが、乾いた広野。砂ぼこりがよく舞い良い目眩ましだ。
砂ぼこりの中から、2本の剣の突きがディロンを襲う。ガキィ!!
刃の擦れ合う音が響く。
ブレイブを使ってるだけあり、手数も多い上に力もある。
砂ぼこりが左の後方に若干寄った、物を引いた時に一緒に流れる空気の流れだ。もう一人が剣を横に振り被っているのだ。
その瞬間、ブーン!!と言う風切り音と共に横ばいをえぐるように、斬撃音
瞬間にディロンは地面に伏した。
もう一人の女は空中に飛び上がっている。
ツーマンで常に行動しているのであろう。連携が取れている。
空中に浮いた女はそのまま、地面に伏しているディロンに向けて2つの剣を向けて浴びせた。
女剣士2「殺(と)った!」
一閃 ー
地面の土ごと蹴りあげたかのようなディロンのロングソードが女剣士の2本の剣を吹き飛ばし、左肩に被弾させた。浅い、骨には言ってない。が女剣士2の体制は崩させた。
長刀の剣士はディロンにめがけてリーチを生かした突きを放つ
しかし、ディロンは突きを飛びでかわし、そのまま長刀を足蹴に、その上を伝って女剣士1目がけて、走り込んだ
女剣士1「くっそ」
すかさず剣を返し、刃先を上に向けて切り上げる
が、ディロンはなんなく交わし着地際にロングソードを首元めがけて、一閃
ブツゥ!!!
女剣士1の首元から、噴水のような血が舞うと共にそのまま首が吹き飛ぶ。絶命
女剣士2「くそ、バケモノ!‥‥ウッ」
その瞬間女剣士の身体の後ろから、氷の刃が彼女を貫いた。口から血を吐き出し、息耐える。
ディロンの魔法、ブリザドだ。
ディロンは自ら死体を横目に、次の戦場へと向かった。
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