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第4章 極秘交際
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「じゃあ、OKってことでいいな」
宗介さんがわたしを見て、笑顔で親指を上げた。
「まあね。でも条件つきよ、もちろん。わたしがいいと言うまでは、何があっても世間にばれるようなことはご法度だから。それはわかってるわよね」
「そりゃ、気をつけるけど……」
向井さんは曖昧に言葉を濁す宗介さんを軽く睨んだ。
「いい? あなたをここまで育てるのに、どれほどの人が、どれだけ力を注いできたか、それを考えて頂戴。それからファンのこともね。あなたの仕事の重要な要素のひとつは『夢を売る』ことだから。ファンはみんな、あなたを仮想恋人と思っているから、テレビも映画も見てくれて、写真集を買ってくれてるのよ」
「わかってるって。まだ俺にはスキャンダルに耐えるほどの実力がないことも、百も承知だ」
「それがわかっているんなら、OK。橋本さんも肝に銘じておいてね。あなたの恋人はあなただけのものじゃないってことを」
名指しされ、わたしは思わず姿勢を正した。
「は、はい。わかりました」
宗介さんがわたしを見て、笑顔で親指を上げた。
「まあね。でも条件つきよ、もちろん。わたしがいいと言うまでは、何があっても世間にばれるようなことはご法度だから。それはわかってるわよね」
「そりゃ、気をつけるけど……」
向井さんは曖昧に言葉を濁す宗介さんを軽く睨んだ。
「いい? あなたをここまで育てるのに、どれほどの人が、どれだけ力を注いできたか、それを考えて頂戴。それからファンのこともね。あなたの仕事の重要な要素のひとつは『夢を売る』ことだから。ファンはみんな、あなたを仮想恋人と思っているから、テレビも映画も見てくれて、写真集を買ってくれてるのよ」
「わかってるって。まだ俺にはスキャンダルに耐えるほどの実力がないことも、百も承知だ」
「それがわかっているんなら、OK。橋本さんも肝に銘じておいてね。あなたの恋人はあなただけのものじゃないってことを」
名指しされ、わたしは思わず姿勢を正した。
「は、はい。わかりました」
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