可愛がってあげたい、強がりなきみを。 ~国民的イケメン俳優に出会った直後から全身全霊で溺愛されてます~

泉南佳那

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第2章 榊原宗介がふたり?

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 それほど広い部屋ではない。

 濃茶色のマホガニー材の壁に赤い絨毯。
 重厚な大理石のダイニングテーブルに黒い皮製の椅子が4脚。

 天井には、イタリアの教会にあるような天使のフレスコ画。
 ヨーロッパのモダンなホテルのインテリアのようだ。

 そして窓の外には、無数の光が散らばる東京の夜景。
 東京タワーも輝いている。

 席についていた榊原宗介が、わたしの姿を認めて立ちあがる。

「橋本さん。こんばんは。また、ようやく会えた」
「こ、こんばんは。あの……この方は?」

 わたしはニコニコ並んで立っている、超美形な男性ふたりを見比べながら言った。

「こいつは俺の弟」
 と、榊原宗介が、謎の人物を紹介してくれた。

「弟さん……ですか」
 そりゃ、似てるはず。
 力が抜けて、座り込みそうになる。

「はじめまして」
 その弟さんは、目尻に思い切り皺を寄せて、人の良い笑顔を向けた。
 あ、笑顔はあんまり似てないんだ。

 彼はテーブルに近づき、椅子を引いた。
「どうぞこちらへ」

「あ、すみません」
 わ、紳士的でスマート。
とっても板に付いている。

 彼も自分の席につき、改めて自己紹介した。
「島内亮介です。兄貴がご迷惑をおかけしているようで、どうもすみません」
 そう言って、頭を下げる。
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