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第6章 創立記念パーティーにて

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 グラスを握っていたからか、その手はとても冷たくて、わたしは思わず身を震わせた。

 そんなわたしには構わず、彼はセーターと一緒にキャミソールもたくし上げ、手をわたしの背中に回して、ブラジャーのホックを外した。

 露わになったわたしの胸を彼は柔らかくもみしだき、ウイスキーの残り香のする唇を合わせてきた。

 胸を弄っていた手はだんだんと下がってきて、閉じていたわたしの脚を割り、焦らすように内腿に指を這わせる。
 その手が敏感な場所に到達したとき、わたしはたまらず「あ……」と声を漏らした。

「寝室に行く? それとも、このまま、ここでする?」 
「……寝室に連れて行って」

 その言葉に頷くと、宗介さんはわたしを軽々と抱き上げた。

 はじめて愛を交わしたキングサイズのベッドにわたしを横たえると、彼はすぐに覆いかぶさってきた。

 そして、息がかかるほど唇を寄せてくる。
 でも、なかなか唇に触れてこない。
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