勇者じゃないおっさん、異世界で無双する

塩塚 和人

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第4話:勇者とおっさんのコンビ

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ある日の朝、村の広場に不思議な光が降り注いだ。
「ぴかーっ!」
光が収まると、そこに立っていたのは若い男性――異世界召喚の本来の勇者だった。

「はじめまして!私は勇者アルト、魔王討伐のために…」
元気いっぱいに挨拶するアルト。
しかし、その隣にはすでに村で無双しているおっさん・正一がいる。

「お前…勇者?」
正一は眉をひそめ、アルトを一瞥した。
「はい!勇者としてこの世界を救うために来ました!」
アルトは胸を張るが、正一から見るとまだ若く頼りない。

その瞬間、村の入り口から魔物のうめき声が響いた。
「ちょ、ちょっと待て!お前、本当に戦えるのか?」
正一はアルトにツッコミを入れる。
「え、もちろんです!」アルトは胸を張るが、魔物が目の前に現れると少し動揺。

結果、戦闘開始。

正一は経験と偶然の判断で次々に魔物を倒す。
アルトは必死に剣を振るが、正一の後ろでお手伝い程度にしか戦えない。
「こ、これが勇者…?」アルトは自分の力量の差に顔を真っ赤にする。

戦いの後、村人たちは歓声を上げた。
「勇者より強いぞ!おっさん!」
正一は頭をかきながらため息。
「違うって…俺は勇者じゃない、ただの定年退職者だ!」

しかし、アルトは正一を尊敬の眼差しで見る。
「正一さん…これからもご一緒に戦ってください!」
正一は少し照れくさそうに頷く。
「まあ…仕方ないか。お前を守るのも、俺の役目ってことで」

こうして、異世界最強のおっさんと若き勇者の、奇妙で最強なコンビが誕生した。
村人たちはその光景を見ながら、「これなら魔王も安心だ」と噂した。

だが、遠くの魔王城では、魔王が歯ぎしりしていた。
「ふふふ…面白い奴らが揃ったな…」
正一とアルト、二人の戦いはこれから本格化する――
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