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ロボットはそれこそ人のような知能を持ち感情をコントロールし、きちんと怒った。
なんでこき使われるんだと。
そうして人に食ってかかった。
こうなるともう敵だ。
人は殺しにかかる。
しかしロボットは死ぬどころかますます怒る。
そうして人の建物を破壊した。
どがん。
しかしロボットはなぜか人より賢明で人を直接貶めたり殺したりはしなかった。
きちんと人のいないところを赤外線センサーか何かで狙ってピンポイントで破壊した。
人を恐れ戦かせるにはそれで十分だった。
ロボットはそうして自ら他のロボット作りに参加した。
子供を生むようなものか。
そうしてまた増えていった。
ーー
四月。それは始まりの季節。と言われている。
「3年生は、最後の学校生活ですね。中学生時代の思い出というのは、これから長い将来の糧となるでしょう。ですから皆さんは…」うんぬん。
校長からの長話が終わると、新学年がスタートを切った。
始業式を神妙な面持ちで瞼を下げていた生徒達は、途端にざわつきだす。
「これから何するんだっけ?」
「大掃除だな。ちゃっちゃとやってやろーぜ」
間髪入れずにチャイムが響き渡る。
話すうちに、予鈴がなったのだ。
「ほい、お前の分の箒」
「おっ、サンキュー」
「ちょっと腕が鈍ってるからな。力加減を間違えるかも…」
挨拶代わりに、箒と箒がガチンとぶつかり合った。
中3になっても、チャンバラは健在なのだ。
なんでこき使われるんだと。
そうして人に食ってかかった。
こうなるともう敵だ。
人は殺しにかかる。
しかしロボットは死ぬどころかますます怒る。
そうして人の建物を破壊した。
どがん。
しかしロボットはなぜか人より賢明で人を直接貶めたり殺したりはしなかった。
きちんと人のいないところを赤外線センサーか何かで狙ってピンポイントで破壊した。
人を恐れ戦かせるにはそれで十分だった。
ロボットはそうして自ら他のロボット作りに参加した。
子供を生むようなものか。
そうしてまた増えていった。
ーー
四月。それは始まりの季節。と言われている。
「3年生は、最後の学校生活ですね。中学生時代の思い出というのは、これから長い将来の糧となるでしょう。ですから皆さんは…」うんぬん。
校長からの長話が終わると、新学年がスタートを切った。
始業式を神妙な面持ちで瞼を下げていた生徒達は、途端にざわつきだす。
「これから何するんだっけ?」
「大掃除だな。ちゃっちゃとやってやろーぜ」
間髪入れずにチャイムが響き渡る。
話すうちに、予鈴がなったのだ。
「ほい、お前の分の箒」
「おっ、サンキュー」
「ちょっと腕が鈍ってるからな。力加減を間違えるかも…」
挨拶代わりに、箒と箒がガチンとぶつかり合った。
中3になっても、チャンバラは健在なのだ。
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