羞恥心の欠片 完

Nick Robertson

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私は喧嘩に勝った。
気がつけば周りのみんなが見ている。
しかし私はまたうつむいて歩いた。
どうせ周りの人とはいつか別れる。
離れるか、死別するかだ。
しかし、自分はずうっと自分だ。
私は手でトンと自分の胸を叩いた。
そうしてチャイムが鳴る。
私は席に座っていたが、しかし、変な気分になっていて、また語りと立てるとフラフラと外に出て行った。
みんなこちらを見ているようで、視線が背中に突き刺さる。
それでいて誰も何も言わない。
境界線。
私はふっつと出るとよろよろ歩いた。
途中で止まってゲェーと吐いた。
唾だけがたらりと垂れてつうと悲しく糸を垂れて落ちていく。
私は幾らか唾液が落ちたところでぺっといって唾を吐き捨てる。
それでもまだしぶとくしがみついていたやつはゴクリと飲み干した。
ネチャネチャしたものは喉を辛く通り過ぎる。
私はわっと泣き出した。
崩壊。
何が起きているのか自分でもわからない。
この道は間違っているのか。
私は息もつかずに倒れた。
倒れた途端はっくと吃逆が出て私はやっと息を始めた。
ゼエゼエと荒い呼吸を繰り返しながら、しかし、ひどく体は力を抜いている。
私は目を開ける力さえ失った。
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