召使いとして扱われても俺は頂点を目指す

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この物好きな少女が言うには、自分の周りはいつも頭を下げる連中ばかりで退屈していたのだ、と。
そこで反発してくる「変人」を捕まえてみたかったんだって、さ！
俺は早速少女の家まで連行された。
もちろん男二人は俺の背中にぴったり張り付いている。

「ああ…」
豪邸だ。
り、寮よりいいな。
「あんた今日からここの家…の隣の小さい部屋か、私のいる大きな場所、どっちに住み込みたい？」
「…小さい方」
「ああそーだっ！小さい部屋はもう先客が入ったのよねー、あんたに選ぶ権利なんて最初からなかったわ」
「……あっそ」
「ねえ！どうしてそんな態度私に取れるの！」
「お前偉い奴じゃないもん…そんなこと外見で分かるって…」
俺を見て男どもがムズムズしている。

少女は舌打ちして「自己紹介するわ」と話し出す。
「いや、そうゆーの要らねーから」
「は？」
もうこうなればこいつの意見トコトン聞いてやらねーからな。

「だから、名前なんてどーでもいーんだっつーの」
俺を見て男どもがウホウホ言っている。

「じ、じゃあどうすんのよ！」
「お前は名前バカオでどうだ？」
「バカオ！それはあんたじゃない！」
「じゃあなんだ？」
「私は！私は…オケスチナって言うのよ」
「オケって言うのか。バカオと大して変わんねー」
「なっ！？」
「だろ？」

オケは顔を赤く染めて嫌がったけど、つくづく可愛くねー奴。