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ハードモードすぎて辛い。
6年ぶりに
自分が悪役令息だと自覚した俺は何かアクションを起こすことも無く、結局うだうだ引きニーを続けていたのだが。
「リンシャ様…ジス様がお呼びです。」
カーナが申し訳なさそうに俺に伝える。
ついにこの時が、勘当される日が、とか考えながら返事を返す。
「わかったよ。今着替えるね。」
「リンシャ様!ご無理をなさらないでください!私はどこにでもリンシャ様について行きますので!」
そんな事を言ってくれる彼女を見て、気持ちがいっぱいになる。
カーナが居なければ俺は今も、まともに人と会話できなかったかもしれないのだ。
「ありがとうカーナ。でもこれはいつか向き合わないといけない問題だから。」
そう言ってカーナから渡された正装に、6年ぶりに袖を通した。
「リンシャ様、ご立派になられて…」
感極まるカーナを他所に俺は服の装飾の細さに驚いていた。
「これほんとに俺が着て大丈夫なやつ?不釣り合いだよね?」
心配になりカーナに問う。あのゲームの登場人物、贅肉のたっぷりついたリンシャ アルマディカに似合うとは到底思えない。
「私は6年間で耐性が付いてますけど、私以外では(美しさに)耐えられないかもしれないですね……」
「だよね…醜いアヒルの子はまさに僕のこと!」
「はぁ、またリンシャ様はそんなことを…」
なんかもう、俺は開き直っていた。
白豚悪役令息も物語には必要だ。
もはや俺は幸せになることなんて望んでいない。なぜならここはBLゲームの世界。俺は悪役。
あれ、ゲーム?ゲームなら必ず終わりが来るよな?終わりが来たら……元の世界に戻れたり…
「!!!!!!」
「ど、どうされましたかリンシャ様!?」
「俺、学園行きたい!」
「?!?!?」
まぁ、こうなる。俺は今からでも学園に行き、超極悪で最低な悪役令息になり、ヒロインを攻略対象と引っ付けて、ゲーム終了させなければならない。
本来のリンシャは初等部から学園に居る設定だが、幸いゲームは高等部からだ。まぁ、多少の誤差だ。多分。
「そうと決まれば父上に早く面会を!……て、そう言えば今から会いに行くんだったよ。」
実の父であるジスの顔を思い出し、気を重くする。
茶髪のあのダンディなイケメンはやはりサブキャラと言えど2次元仕様のキラキラキャラだ。
あんなのに怒鳴られたりなんかした日には、放心してなにも喋れないだろう。
それにこの醜い息子である。
学園に行く行かないの前に、勘当するつもりだろうからどう交渉しようか。
「…最悪庶民として学園に通うのもありだ、ストーリー的に変わってしまうけど、仕方あるまい。結果的に主人公をいじめていればいいのだろう?と言うかいじめ!?何すんだよ…俺はああいう描写苦手だしリンシャの見た目もあんまり好きじゃなかったから全部スキップしちゃってたじゃないか…」
ブツブツと呟く俺にカーナが声をかける。
「学園に行くとおっしゃいましたねリンシャ様、良いですか?自己肯定感皆無なのは分かりますし、生い立ち的にも仕方が無いかもしれませんが、自信を持ってください!私がいくら褒めても軽く流されるし、そんな事して自覚がないといつか襲われてしまいますよ!?いいんですか!?」
「はいはい。」
説教だ。説教は嫌いなので右から左へ流していく。
俺が襲われる?無い無い。
こんなやつ性的に襲う奴なんてまずいないし、金目的で俺を襲っても意味無いことなんて周知の事実だ。
『アルマディカ家の次男は見限られている』
と、有名らしい。俺の部屋の近くで喋っていた使用人の声を聞いたことがある。
まぁ、当たり前だな。きっとカーナには過保護フィルターかなにかがかかって見えているのだろう。気の毒だ。
「はぁ、とりあえず、ジス様の元に向かいましょう。そうしないと何も始まりませんから。」
「そうだね、」
こうして俺は6年ぶりに、自室から外へ出たのであった。
「リンシャ様…ジス様がお呼びです。」
カーナが申し訳なさそうに俺に伝える。
ついにこの時が、勘当される日が、とか考えながら返事を返す。
「わかったよ。今着替えるね。」
「リンシャ様!ご無理をなさらないでください!私はどこにでもリンシャ様について行きますので!」
そんな事を言ってくれる彼女を見て、気持ちがいっぱいになる。
カーナが居なければ俺は今も、まともに人と会話できなかったかもしれないのだ。
「ありがとうカーナ。でもこれはいつか向き合わないといけない問題だから。」
そう言ってカーナから渡された正装に、6年ぶりに袖を通した。
「リンシャ様、ご立派になられて…」
感極まるカーナを他所に俺は服の装飾の細さに驚いていた。
「これほんとに俺が着て大丈夫なやつ?不釣り合いだよね?」
心配になりカーナに問う。あのゲームの登場人物、贅肉のたっぷりついたリンシャ アルマディカに似合うとは到底思えない。
「私は6年間で耐性が付いてますけど、私以外では(美しさに)耐えられないかもしれないですね……」
「だよね…醜いアヒルの子はまさに僕のこと!」
「はぁ、またリンシャ様はそんなことを…」
なんかもう、俺は開き直っていた。
白豚悪役令息も物語には必要だ。
もはや俺は幸せになることなんて望んでいない。なぜならここはBLゲームの世界。俺は悪役。
あれ、ゲーム?ゲームなら必ず終わりが来るよな?終わりが来たら……元の世界に戻れたり…
「!!!!!!」
「ど、どうされましたかリンシャ様!?」
「俺、学園行きたい!」
「?!?!?」
まぁ、こうなる。俺は今からでも学園に行き、超極悪で最低な悪役令息になり、ヒロインを攻略対象と引っ付けて、ゲーム終了させなければならない。
本来のリンシャは初等部から学園に居る設定だが、幸いゲームは高等部からだ。まぁ、多少の誤差だ。多分。
「そうと決まれば父上に早く面会を!……て、そう言えば今から会いに行くんだったよ。」
実の父であるジスの顔を思い出し、気を重くする。
茶髪のあのダンディなイケメンはやはりサブキャラと言えど2次元仕様のキラキラキャラだ。
あんなのに怒鳴られたりなんかした日には、放心してなにも喋れないだろう。
それにこの醜い息子である。
学園に行く行かないの前に、勘当するつもりだろうからどう交渉しようか。
「…最悪庶民として学園に通うのもありだ、ストーリー的に変わってしまうけど、仕方あるまい。結果的に主人公をいじめていればいいのだろう?と言うかいじめ!?何すんだよ…俺はああいう描写苦手だしリンシャの見た目もあんまり好きじゃなかったから全部スキップしちゃってたじゃないか…」
ブツブツと呟く俺にカーナが声をかける。
「学園に行くとおっしゃいましたねリンシャ様、良いですか?自己肯定感皆無なのは分かりますし、生い立ち的にも仕方が無いかもしれませんが、自信を持ってください!私がいくら褒めても軽く流されるし、そんな事して自覚がないといつか襲われてしまいますよ!?いいんですか!?」
「はいはい。」
説教だ。説教は嫌いなので右から左へ流していく。
俺が襲われる?無い無い。
こんなやつ性的に襲う奴なんてまずいないし、金目的で俺を襲っても意味無いことなんて周知の事実だ。
『アルマディカ家の次男は見限られている』
と、有名らしい。俺の部屋の近くで喋っていた使用人の声を聞いたことがある。
まぁ、当たり前だな。きっとカーナには過保護フィルターかなにかがかかって見えているのだろう。気の毒だ。
「はぁ、とりあえず、ジス様の元に向かいましょう。そうしないと何も始まりませんから。」
「そうだね、」
こうして俺は6年ぶりに、自室から外へ出たのであった。
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