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ハードモードすぎて辛い。
あ、この人と攻略対象だぁ、しかも随分闇深の。
ジオルドが放心して多分5分くらい経った。
「はっ!川の向こうにアルマディカ公爵家の先代を見ました…」
「ちょっと?!それ三途の川的なあれじゃない?!ごめんね色々と!?」
てかこっちにも三途の川とかの概念あんのかな~、日本人が開発したゲームだしあるのかー。とか考えてみたり。
「で?教えてくれる訳?兄さんの国家機密とやら。」
「しょうがないな~。特別ですよ。」
「は!?意味わかんねーよ!そのシルデアって奴許せねぇ!」
「ハハッ、リンシャは優しいね。私の為に怒ってくれるなんて。でもしょうがないんだよね。この事は内緒にしてくれるかな?もちろん父上にもね。もし話したら、その時は…私がリンシャに手を降すことになっちゃうのかな?」
サラッと恐ろしい事を言うジオルドの表情は、先程のおちゃらけ具合からは想像もできないくらい悲しい顔をしていた。
ジオルドの話はこうだった。
ジオルドがまだ幼い頃、確か俺が生まれる3ヶ月ほど前に誘拐されたそうだ。
後ろから口を塞がれて眠らされ、次に目を覚ますと牢獄の中で、ひたすら泣いたらしい。
少し経ってから、いかにも怪しそうな男が来て、地下の決闘場らしき場所に連れていかれたと言う。
そこには、自分と同じくらいの年齢の剣をもった子供達が沢山いたらし。
男はジオルドにも剣を渡すと傍観席につき、こう叫んだそうだ。
「さぁ!思う存分殺し合いなさい!最後まで残ったものは家に返してやる!」
ジオルドは、呆然と立ち尽くしていたがすぐに正気に戻る、そばにいた男の子が殴りかかってきて応戦する。最初は躊躇っていたが、拉致があかず、ついに1人刺し殺したという。
1人殺したジオルドは、ストッパーが外れたのか、次に襲ってくる子達を殺していったそうだ。
複数人で掛かられて魔法を駆使してやっとだったらしい。
どれだけ時間がたったか分からなくなった時、ジオルドは人の命を奪う事に抵抗が無くなり始め余裕が出てきたらしい。
周りを見て違和感を感じた。
同じ歳くらいと言っても、まともに飯を食べているのか怪しいほどガリガリで、魔法を使用している人間もいない。粗末な服を着ている。この時点で何となくジオルドは察したそうだ。ここに居る子達は自分以外ほとんどスラム街の子なのではないかと。しかし、だからと言って自分も死ぬ訳にはいかない。必死に生きることを考えて。
「ハァハァ……終わった……」
やまのようにある死体を見つめる。
全て終わったのだ。
「いやぁ!素晴らしい!流石私が目をつけただけありますねぇ!後は悪魔の炎に耐えられるか、スラムの小僧共も私の言った通りに動いて、最高じゃありませんか!」
高らかな声を上げ、拍手をしながら歩いてくる怪しい男。
「目をつけたって、どーゆう事ですか!それに、言った通りに動くって、」
「スラムの小僧達には最後に残っていたら返すのと別に、貴方を殺せば大金もやると言ってありました。だから貴方は特に襲われやすかったんじゃないですか?おかげで貴方の殺した人数も必然的に多くなる…ククッ、あとはまぁ、説明するより実演した方が早いでしょう!貴方はそこで大人しく座っているだけでいい!」
そう言い男は、ジオルドを魔力で縛り付ける。
そして床には禍々しい魔法陣。
「ついに!ついにこの時がっ!私の研究の最終段階!」
そして男が何かの呪文を唱え始める。
小さいジオルドにはキャパオーバーすぎて、何が何だかも分からないまま、恐怖で涙すら出てこなかったそうだ。
やまのような死体と部屋に響く男の声。
呆然としていたジオルドを、熱く燃えるような感覚を襲う。
「グハッ…あ、あつぃ…」
熱くて死にそうなのに生きている。ただ苦痛がひたすら襲う。地獄のような時間だったと言う。
「いでよ!フラロス!」
そう男が叫んだ途端、周りにあった死体が一気に火を噴き始めた。
そして
「我と契約するに価する贄だな。こんな小僧がここまでねぇ。よくやるやつの様だ。」
そんな声が頭に響く
「我はお前が気に入った。我の力、存分に貸してやろう。我が名はフラロス。その力、有効に使うが良い。」
そこでジオルドの意識は途切れたらしい。
次に目覚めた時には、周りは灰と燃え残った骨だけだったそう。
訳が分からずただ呆然とする。
「おやぁ?一足遅かったかなぁ。シルデアは随分と盛大にやったようだねぇ。これは、彼、召喚の際の炎に巻き込まれちゃったみたいだねぇ。ウケる。それで?君がシルデアの残した最高傑作君かな?」
「だ、誰ですか…」
「申し遅れたねぇ。僕はサーメルだよぉ。国王様が所有する秘密の組織の人とでも言っとこうかなぁ?」
サーメルと名乗る人物はシルデアのことを長年追っていたらしい。そして足が着いたと思ったらもう事が全て終わっていたそうだ。
「君、今日の事は秘密にできるかな?悪魔と契約したこと。これは国の国家機密に関わる事だからねぇ。」
そうして悪魔と契約したジオルドは、金目当ての山賊に襲われたが、無事だったと言う事になったらしい。
「にしても、父上にも言わなかったんだな。」
「余計な心配させたくなかったからね。」
ヘラヘラ笑うジオルド、俺は確信した。
こいつ攻略対象だ。
「はっ!川の向こうにアルマディカ公爵家の先代を見ました…」
「ちょっと?!それ三途の川的なあれじゃない?!ごめんね色々と!?」
てかこっちにも三途の川とかの概念あんのかな~、日本人が開発したゲームだしあるのかー。とか考えてみたり。
「で?教えてくれる訳?兄さんの国家機密とやら。」
「しょうがないな~。特別ですよ。」
「は!?意味わかんねーよ!そのシルデアって奴許せねぇ!」
「ハハッ、リンシャは優しいね。私の為に怒ってくれるなんて。でもしょうがないんだよね。この事は内緒にしてくれるかな?もちろん父上にもね。もし話したら、その時は…私がリンシャに手を降すことになっちゃうのかな?」
サラッと恐ろしい事を言うジオルドの表情は、先程のおちゃらけ具合からは想像もできないくらい悲しい顔をしていた。
ジオルドの話はこうだった。
ジオルドがまだ幼い頃、確か俺が生まれる3ヶ月ほど前に誘拐されたそうだ。
後ろから口を塞がれて眠らされ、次に目を覚ますと牢獄の中で、ひたすら泣いたらしい。
少し経ってから、いかにも怪しそうな男が来て、地下の決闘場らしき場所に連れていかれたと言う。
そこには、自分と同じくらいの年齢の剣をもった子供達が沢山いたらし。
男はジオルドにも剣を渡すと傍観席につき、こう叫んだそうだ。
「さぁ!思う存分殺し合いなさい!最後まで残ったものは家に返してやる!」
ジオルドは、呆然と立ち尽くしていたがすぐに正気に戻る、そばにいた男の子が殴りかかってきて応戦する。最初は躊躇っていたが、拉致があかず、ついに1人刺し殺したという。
1人殺したジオルドは、ストッパーが外れたのか、次に襲ってくる子達を殺していったそうだ。
複数人で掛かられて魔法を駆使してやっとだったらしい。
どれだけ時間がたったか分からなくなった時、ジオルドは人の命を奪う事に抵抗が無くなり始め余裕が出てきたらしい。
周りを見て違和感を感じた。
同じ歳くらいと言っても、まともに飯を食べているのか怪しいほどガリガリで、魔法を使用している人間もいない。粗末な服を着ている。この時点で何となくジオルドは察したそうだ。ここに居る子達は自分以外ほとんどスラム街の子なのではないかと。しかし、だからと言って自分も死ぬ訳にはいかない。必死に生きることを考えて。
「ハァハァ……終わった……」
やまのようにある死体を見つめる。
全て終わったのだ。
「いやぁ!素晴らしい!流石私が目をつけただけありますねぇ!後は悪魔の炎に耐えられるか、スラムの小僧共も私の言った通りに動いて、最高じゃありませんか!」
高らかな声を上げ、拍手をしながら歩いてくる怪しい男。
「目をつけたって、どーゆう事ですか!それに、言った通りに動くって、」
「スラムの小僧達には最後に残っていたら返すのと別に、貴方を殺せば大金もやると言ってありました。だから貴方は特に襲われやすかったんじゃないですか?おかげで貴方の殺した人数も必然的に多くなる…ククッ、あとはまぁ、説明するより実演した方が早いでしょう!貴方はそこで大人しく座っているだけでいい!」
そう言い男は、ジオルドを魔力で縛り付ける。
そして床には禍々しい魔法陣。
「ついに!ついにこの時がっ!私の研究の最終段階!」
そして男が何かの呪文を唱え始める。
小さいジオルドにはキャパオーバーすぎて、何が何だかも分からないまま、恐怖で涙すら出てこなかったそうだ。
やまのような死体と部屋に響く男の声。
呆然としていたジオルドを、熱く燃えるような感覚を襲う。
「グハッ…あ、あつぃ…」
熱くて死にそうなのに生きている。ただ苦痛がひたすら襲う。地獄のような時間だったと言う。
「いでよ!フラロス!」
そう男が叫んだ途端、周りにあった死体が一気に火を噴き始めた。
そして
「我と契約するに価する贄だな。こんな小僧がここまでねぇ。よくやるやつの様だ。」
そんな声が頭に響く
「我はお前が気に入った。我の力、存分に貸してやろう。我が名はフラロス。その力、有効に使うが良い。」
そこでジオルドの意識は途切れたらしい。
次に目覚めた時には、周りは灰と燃え残った骨だけだったそう。
訳が分からずただ呆然とする。
「おやぁ?一足遅かったかなぁ。シルデアは随分と盛大にやったようだねぇ。これは、彼、召喚の際の炎に巻き込まれちゃったみたいだねぇ。ウケる。それで?君がシルデアの残した最高傑作君かな?」
「だ、誰ですか…」
「申し遅れたねぇ。僕はサーメルだよぉ。国王様が所有する秘密の組織の人とでも言っとこうかなぁ?」
サーメルと名乗る人物はシルデアのことを長年追っていたらしい。そして足が着いたと思ったらもう事が全て終わっていたそうだ。
「君、今日の事は秘密にできるかな?悪魔と契約したこと。これは国の国家機密に関わる事だからねぇ。」
そうして悪魔と契約したジオルドは、金目当ての山賊に襲われたが、無事だったと言う事になったらしい。
「にしても、父上にも言わなかったんだな。」
「余計な心配させたくなかったからね。」
ヘラヘラ笑うジオルド、俺は確信した。
こいつ攻略対象だ。
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