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ハードモードすぎて辛い。
悪役とて友達は欲しい。
「あー!もうここ教室多すぎ!広すぎんだろ!」
何もかもが広い、でかい、多いの三拍子。これだけ広くて高等部棟とか意味わからん。1年B組まじどこですか?
それに無駄に天井が高い。無駄に開放感。なんか腹立つ。
あと人が居ない。講堂出るの遅すぎたかも。
「異世界ってなんでもありなのかよ!」
なんやかんややってるうちにBクラスについた。多分同じクラスのやつらはもういるはずだ。失念していた。これで教室のドアを開けたらきっと一気にこっち見られるやつだ。前世で遅刻した時に体験したことあるぞ。中はガヤガヤしているからきっと担任は来ていないだろう。とりあえず入らないと……
意をけしてドアを開ける。
ガラッ……
うん。やっぱりみんなこっち見とる。しかも固まってる。なに!?なんなの!?そんなに不細工珍しい?あぁん?
そして徐々にザワザワし始める。
何話してるか気になるが色んな人の声が被って聞こえない。
「あの子だれ?見たことないよ。」
「てかなんか眩しくね?変なオーラ見える気するわ。」
「太陽の光が肌が白すぎて反射してんだろ。」
「うわっ、私女子としてのプライドへし折られた気がする。」
「シンプルに付き合いてぇ。」
「お前、よく見ろ、あいつ制服男物着てるだろ。ありゃ野郎だ目覚ませ。まぁたしかに美人だが。」
「どこの家の子?知らない顔だし平民かしら?」
うん。とりあえず席につこう。ここに突っ立ってて先生来たら嫌だし。うん。
俺は残っていた1番後ろの端の窓際という、何とも陰キャポジに座る。
それにしてもみんな完全に仲良い者同士で固まっている。無理だ。話しかけれそうな雰囲気がしない。一人でいるやつもぼちぼち居るが仲良い奴とクラスが別れたのだろうか?それにしても俺から話しかけるのは難易度が高すぎる。
「おい、お前あの銀髪美人に話しかけてこいよ。」
「え、無理だよ。なんか俺なんかが会話しちゃいけない存在な気がするし……」
「大丈夫だって。もしなんかあったら俺がカバーはいるし!」
「わ、わかったよぉ。」
俺が虚しくクラスの仲良しを見ていると、メガネの冴えない男子に喋りかけられた。
「あ、あの、えーっと、こ、こんにちは」
どう見ても無害そうだ。攻略対象とは違ってキラキラして無い。普通だ。1モブって感じがする。いや、モブとは言ってもゲームの世界だ。前世なら余裕でイケメン枠だろう。
「こんにちは。僕に何か用かな?」
「あ、いや、なんというかその、話してみたいなって、名前、聞いてもいいかな?」
なんだと!?この俺と話したいだと!?もしかしてこれはお友達チャンスでは?!いくらいじめっ子をやると言っても孤高の狼は嫌だからな。少しくらい友達がいてもいいだろう…
「そうなんだね。嬉しいな僕なんかと話したいなんて。リンシャ アルマディカって言うんだ。よろしくね。」
「リンシャ君!お、俺はリュンイって言うんだ。平民だから家名はないよ。そ、それにしてもリンシャ君家名あるって事はその、貴族だったんだね。ごめん軽々しく話しちゃって。大丈夫だった、かな?」
なんていい子なんだこの子っ!!
ぼっちの俺に話しかけてくれた上に気遣いまでできるなんてっ!!
「大丈夫だよ。ここは学園だろ?君が平民だろうと関係ないよ。ね?」
うん。前世の猫被りが発動しちゃってる。いや、仲良くなりたいならもっと砕けた感じがいいかも知れないが、一定の人間に対してこれを無意識のうちに発動してしまう。妹がまさにそうだ。
「り、リンシャ君そんな、ちょっと下から覗き込まれると、あの、その、眩しいっていうか、君の顔、攻撃力高いっていうか…」
あ、忘れてた。俺リンシャだ。あんま軽率に不細工がする行動じゃなかったかもしれない。
「あ、ごめんね?お目汚ししちゃったかな。謝るよ。」
「ち、違うよ!そういうことじゃないんだけど……」
相手のメンタルカバーまで忘れないだなんていい子っ!ほんといい子!!
リュンイの優しさに感心しているとドアが開く。どうやら担任が来たようだ。
「時間みたいだね。良かったらまた後で僕とお話してくれないかな?」
「う、うん!俺なんかでよかったら!」
よっしゃ!次回の約束を取り付けた!!友達まで一歩前進だな!
え?攻略対象?主人公?
大丈夫忘れてないって。うん、忘れてないよ?
何もかもが広い、でかい、多いの三拍子。これだけ広くて高等部棟とか意味わからん。1年B組まじどこですか?
それに無駄に天井が高い。無駄に開放感。なんか腹立つ。
あと人が居ない。講堂出るの遅すぎたかも。
「異世界ってなんでもありなのかよ!」
なんやかんややってるうちにBクラスについた。多分同じクラスのやつらはもういるはずだ。失念していた。これで教室のドアを開けたらきっと一気にこっち見られるやつだ。前世で遅刻した時に体験したことあるぞ。中はガヤガヤしているからきっと担任は来ていないだろう。とりあえず入らないと……
意をけしてドアを開ける。
ガラッ……
うん。やっぱりみんなこっち見とる。しかも固まってる。なに!?なんなの!?そんなに不細工珍しい?あぁん?
そして徐々にザワザワし始める。
何話してるか気になるが色んな人の声が被って聞こえない。
「あの子だれ?見たことないよ。」
「てかなんか眩しくね?変なオーラ見える気するわ。」
「太陽の光が肌が白すぎて反射してんだろ。」
「うわっ、私女子としてのプライドへし折られた気がする。」
「シンプルに付き合いてぇ。」
「お前、よく見ろ、あいつ制服男物着てるだろ。ありゃ野郎だ目覚ませ。まぁたしかに美人だが。」
「どこの家の子?知らない顔だし平民かしら?」
うん。とりあえず席につこう。ここに突っ立ってて先生来たら嫌だし。うん。
俺は残っていた1番後ろの端の窓際という、何とも陰キャポジに座る。
それにしてもみんな完全に仲良い者同士で固まっている。無理だ。話しかけれそうな雰囲気がしない。一人でいるやつもぼちぼち居るが仲良い奴とクラスが別れたのだろうか?それにしても俺から話しかけるのは難易度が高すぎる。
「おい、お前あの銀髪美人に話しかけてこいよ。」
「え、無理だよ。なんか俺なんかが会話しちゃいけない存在な気がするし……」
「大丈夫だって。もしなんかあったら俺がカバーはいるし!」
「わ、わかったよぉ。」
俺が虚しくクラスの仲良しを見ていると、メガネの冴えない男子に喋りかけられた。
「あ、あの、えーっと、こ、こんにちは」
どう見ても無害そうだ。攻略対象とは違ってキラキラして無い。普通だ。1モブって感じがする。いや、モブとは言ってもゲームの世界だ。前世なら余裕でイケメン枠だろう。
「こんにちは。僕に何か用かな?」
「あ、いや、なんというかその、話してみたいなって、名前、聞いてもいいかな?」
なんだと!?この俺と話したいだと!?もしかしてこれはお友達チャンスでは?!いくらいじめっ子をやると言っても孤高の狼は嫌だからな。少しくらい友達がいてもいいだろう…
「そうなんだね。嬉しいな僕なんかと話したいなんて。リンシャ アルマディカって言うんだ。よろしくね。」
「リンシャ君!お、俺はリュンイって言うんだ。平民だから家名はないよ。そ、それにしてもリンシャ君家名あるって事はその、貴族だったんだね。ごめん軽々しく話しちゃって。大丈夫だった、かな?」
なんていい子なんだこの子っ!!
ぼっちの俺に話しかけてくれた上に気遣いまでできるなんてっ!!
「大丈夫だよ。ここは学園だろ?君が平民だろうと関係ないよ。ね?」
うん。前世の猫被りが発動しちゃってる。いや、仲良くなりたいならもっと砕けた感じがいいかも知れないが、一定の人間に対してこれを無意識のうちに発動してしまう。妹がまさにそうだ。
「り、リンシャ君そんな、ちょっと下から覗き込まれると、あの、その、眩しいっていうか、君の顔、攻撃力高いっていうか…」
あ、忘れてた。俺リンシャだ。あんま軽率に不細工がする行動じゃなかったかもしれない。
「あ、ごめんね?お目汚ししちゃったかな。謝るよ。」
「ち、違うよ!そういうことじゃないんだけど……」
相手のメンタルカバーまで忘れないだなんていい子っ!ほんといい子!!
リュンイの優しさに感心しているとドアが開く。どうやら担任が来たようだ。
「時間みたいだね。良かったらまた後で僕とお話してくれないかな?」
「う、うん!俺なんかでよかったら!」
よっしゃ!次回の約束を取り付けた!!友達まで一歩前進だな!
え?攻略対象?主人公?
大丈夫忘れてないって。うん、忘れてないよ?
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