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ハードモードすぎて辛い。
自己紹介とか引きこもりだったから話題ない。
「お前らテキトーに好きな席座れ~。」
いかにもやる気のなさそうな声が教室に響いた。
酒飲みの三十路感が半端ない。
「えー、はい、とりあえず……まぁ、自己紹介とかしとけー。」
そう言って先生らしき人は、椅子に座り上を向きながら顔にタオルをかぶせた。
え、本当にやる気ないじゃん。
「みんな、多分顔馴染みばかりだとは思うけど、一応自己紹介しようか!」
そう言ってその場を仕切り始めたのは、いかにも!な正統派王子様イケメンくんだ。金髪に青い瞳。顔整いすぎてもはや何?レベルだ。
やっぱりエスカレーター式の学校だし顔馴染みばっかりなのか……
それにしても、正統派王子様イケメンくんに既視感を感じる。
「じゃあまず僕から、僕はヴィクトル エリアス。みんな知ってるかもだけど一応。この国の第三王子だ。しかしここは学園だ。気兼ねなく話しかけて欲しい!」
まさかの正統派王子様イケメンくんは、ガチの王子様だったようだ。
なんなら前世で俺が泣いた攻略対象なはずだ。だから既視感。
それにしてもこれからの自分を想像して頭を抱える。The、陽キャに近ずけだなんて……
いくら前世でゲームとして攻略してようが、今この状況が現実な自分とは話が違う。
多分この美形と目を合わせただけで硬直する自信がある。
「無理ゲーよなほんと……」
思わずボソッと本音が漏れてしまう。
そうこうしてるうちに自分の番が近くなる。とりあえず攻略対象は1人っぽそうだが、他に問題があった。
「やっべ、なんも考えてない……自己紹介?普通にやるか?でもやっぱり悪役だし、無愛想のがいいのか?でも攻略対象の前だし可愛子ぶるか?でもそれだと見るに耐えない共感性羞恥?とか言うやつに……そもそもアピールポイントなんてねーよな。」
そんな事を考えていたら無事に回ってきてしまった俺の番。
何で端の席に座ったのか後悔した。俺が1番最後らしい。
もうこうなったらどうにでもなれ!
前世の俺全開で行く!
これが人前で1番ボロが出にくいんだ!
少しクール感を出しながらかつ軽めに!ちょっとチャラく!
俺の前世で鍛えた猫かぶり舐めんな!
「リンシャ アルマディカです。この学園自体初めてだから、馴染めるか少しばかり不安だけど。僕なりに精一杯精進したいと思うよ。これからよろしくね。」
そして渾身のクールスマイル。この見た目じゃ不気味にみえて自己紹介の好感度上げとしては逆効果かもしれないが、自分には本来好感度なんてもの少ししか要らないのだ。
これでプラマイゼロなはずだ。
「アルマディカってあの公爵家の!?」
「リンシャって出来損ないとか言う噂なかったか?あれで出来損ないなのか?」
「そもそもあんな美形だなんて聞いてないぞ、見るに耐えない白豚だって……」
多分これでみんなのイメージに、なんか気持ち悪いけど普通そう。でも噂になってる豚だから性格もしかしたら悪いかも!みたいになってるはず。
よく聞こえないけども。みんなもっと声張って喋ってくれたらな。
まぁ、これならジワジワ裏でイジメをしていたらバレてしまった!みたいな場面を作れるだろう。
その時主人公に攻略対象だけじゃない味方が集まるように、俺の好感度低めじゃないとダメだけど、低すぎてもイジメどころじゃなくなりそうだし、なんなら自分が受けそうだから丁度いい所を保たねば。
「あのリュンイって子と友達になったら巻き込むって事か。あんないい子を巻き込むのは俺の良心が耐えられない。お友達になりたかったけどやめておこう……」
いかにもやる気のなさそうな声が教室に響いた。
酒飲みの三十路感が半端ない。
「えー、はい、とりあえず……まぁ、自己紹介とかしとけー。」
そう言って先生らしき人は、椅子に座り上を向きながら顔にタオルをかぶせた。
え、本当にやる気ないじゃん。
「みんな、多分顔馴染みばかりだとは思うけど、一応自己紹介しようか!」
そう言ってその場を仕切り始めたのは、いかにも!な正統派王子様イケメンくんだ。金髪に青い瞳。顔整いすぎてもはや何?レベルだ。
やっぱりエスカレーター式の学校だし顔馴染みばっかりなのか……
それにしても、正統派王子様イケメンくんに既視感を感じる。
「じゃあまず僕から、僕はヴィクトル エリアス。みんな知ってるかもだけど一応。この国の第三王子だ。しかしここは学園だ。気兼ねなく話しかけて欲しい!」
まさかの正統派王子様イケメンくんは、ガチの王子様だったようだ。
なんなら前世で俺が泣いた攻略対象なはずだ。だから既視感。
それにしてもこれからの自分を想像して頭を抱える。The、陽キャに近ずけだなんて……
いくら前世でゲームとして攻略してようが、今この状況が現実な自分とは話が違う。
多分この美形と目を合わせただけで硬直する自信がある。
「無理ゲーよなほんと……」
思わずボソッと本音が漏れてしまう。
そうこうしてるうちに自分の番が近くなる。とりあえず攻略対象は1人っぽそうだが、他に問題があった。
「やっべ、なんも考えてない……自己紹介?普通にやるか?でもやっぱり悪役だし、無愛想のがいいのか?でも攻略対象の前だし可愛子ぶるか?でもそれだと見るに耐えない共感性羞恥?とか言うやつに……そもそもアピールポイントなんてねーよな。」
そんな事を考えていたら無事に回ってきてしまった俺の番。
何で端の席に座ったのか後悔した。俺が1番最後らしい。
もうこうなったらどうにでもなれ!
前世の俺全開で行く!
これが人前で1番ボロが出にくいんだ!
少しクール感を出しながらかつ軽めに!ちょっとチャラく!
俺の前世で鍛えた猫かぶり舐めんな!
「リンシャ アルマディカです。この学園自体初めてだから、馴染めるか少しばかり不安だけど。僕なりに精一杯精進したいと思うよ。これからよろしくね。」
そして渾身のクールスマイル。この見た目じゃ不気味にみえて自己紹介の好感度上げとしては逆効果かもしれないが、自分には本来好感度なんてもの少ししか要らないのだ。
これでプラマイゼロなはずだ。
「アルマディカってあの公爵家の!?」
「リンシャって出来損ないとか言う噂なかったか?あれで出来損ないなのか?」
「そもそもあんな美形だなんて聞いてないぞ、見るに耐えない白豚だって……」
多分これでみんなのイメージに、なんか気持ち悪いけど普通そう。でも噂になってる豚だから性格もしかしたら悪いかも!みたいになってるはず。
よく聞こえないけども。みんなもっと声張って喋ってくれたらな。
まぁ、これならジワジワ裏でイジメをしていたらバレてしまった!みたいな場面を作れるだろう。
その時主人公に攻略対象だけじゃない味方が集まるように、俺の好感度低めじゃないとダメだけど、低すぎてもイジメどころじゃなくなりそうだし、なんなら自分が受けそうだから丁度いい所を保たねば。
「あのリュンイって子と友達になったら巻き込むって事か。あんないい子を巻き込むのは俺の良心が耐えられない。お友達になりたかったけどやめておこう……」
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