だあいすき

だあいすき

ねえねえ。
そら　と　うみ
って　おなじ　いろ。
どうして？

それはね――？


そらが　うみのこと　だあいすき　だから。
おおきくて　きらきらしてる　うみが
だあいすき　なんだって。

だけど……

そらは　ずっと　ずぅっと　たかくって
うみは　ずっと　ずぅっと　ふかいから
そらは　うみに　とどかないんだ。

だから　そらは　てがみを　わたしたの。
「うみって　きらきらしてて　すてきだね」

うみも　おへんじを　わたしたよ。
「ありがとう。とってもうれしいよ」

そらの　てがみは　そらのいろ。
うみの　てがみは　うみのいろ。

まいにち　てがみを　こうかん　していたら

あれあれ？

おたがいの　いろが　まざってきちゃった！

だから　そらと　うみは
おなじいろになったんだって。






ねえねえ。

うみ

って　いったり　きたり。

どうして？


それはね――？


うみが　じめんのこと　だあいすき　だから。

ごつごつの　いわ　や
さらさらの　すな　が
だあいすき　なんだって。

だけど……
うみって　とっても　はずかしがりやさん。

「じめんって　ごつごつで　さらさらで　すてきだね」
って　てがみを　かいても
わたすのが　たいへん。

どきどき　どきどき。

わたそうかな？

わたすのやめようかな？

どきどき　どきどき。

ゆうきをだして　わたしても

ざっぶうん！

なみに　かくれて　すぐに　かえってきちゃうんだ。

だから　うみは
いったり　きたり　してるんだって。






ねえねえ。
やま　って　とっても　せがたかい。

どうして？


やまは　だれのことが　だあいすき　なんだろうね？